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茶道筌蹄

風呂作者之部
善五郎 奈良住居、二代は堺住居、四代より京住也、
宗三郎 宗全門人なり
宗四郎 宗三郎の子にて京松原に住す、太閤〈○豊臣秀吉〉時代に天下一の名お下さる、今は江戸住居故、千家にも、江戸旅宿中は此風呂お用ゆ、〈御風呂師なり〉
但し茶器細工人に天下一の名は、風呂師にて宗四郎、塗師にて盛阿弥、楽師二代目吉左衛門、
与九郎 京師にて一家の者不詳
善四郎 四代目善五郎の乎なり、早く死す、三代目と原叟時代の善五郎とは宗善と雲、此二人の外は宗蚕と書す、