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茶道要錄
上/主法
炉同縁之事
一五徳之事、居やう座席の勝手に因て各替り有、外炉の時は爪一つ必ず上座の方へ居る、我右力左の方へ為べし、内炉の時は、上座の拘りなく、爪一つ向へ置也、風炉も同然なり、風炉の五徳、大おば前の方お闕也、前土器の不支為なり、小おば此故に不闕、長爪の五徳は、炉の時雲竜の釜、緘桶(からげ)の釜、其外小釜に用、爪長二寸二分あり、又昔五徳と雲あり、爪ふとし、