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茶道聞書集

釜の肌、柚はだ、なまづはだ、ひきはぐ、はじきはだ、尻張は唐金蓋よし、阿弥陀堂は鉄蓋よし、阿弥陀堂は肌のさわがしきおよしとす、尻張はこまかきお吉とす、尻張はけつかうなる釜、阿弥陀堂はさびたる釜、
柚肌 橘柚の如き肌お雲 鯰肌 なめらかなるお雲 挽肌 轆轤の挽目有お雲
はぢき肌 あらきはだおいふ 肌の名猶あるべし
阿弥陀堂 本文鉄蓋よしとあれども、大かたは唐金蓋なり、有馬阿弥陀堂の僧、大釜望にて利休居士へ頼みし時、利休与二郎へ申さるゝは、地おくわつ〳〵とあらし候得と也、其時元伯年十一にて側に居て覚へ被申候よし、逢源斎筆記に有、