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貞要集

鎖自在会釈之事
一自在の事、大鎰、小猿、掛緒有之候、掛緒の付様、大鎰と直に付たるも有、又鎰と掛緒違て付るもあり、此二品にて天井の蛭鎰打様替也、我向へ鎰先お打と、又横に打と、替り有之と可知、自在竹の長さ五尺壱寸弐寸にも切と有之候得共、天井の高下によるべし、炉縁より竹の切口迄、壱尺二寸より二寸五分迄、釣恰合釜の揚下げ自由成様に見合肝要也、