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貞要集

鎖自在会釈之事
一鎖名之事 細鎖 一重鎖 二重鎖 丸鎖 小豆鎖 銭鎖
右の通にて、鉄の自在お仕掛たる鎖も有之候、是は自在お会釈に茶お立申候鎖に、付たる鎰お大鎰と雲、釜の釣お掛申鎰なり、大鎰の上にくる〳〵と廻り申所お元折と雲なり、其上の小鎰おゆるしの鎰とも、又小鎰とも雲也、上の少き環は天井に打申候、蛭鎰に掛る環也、蛭鎰は寸法有、外に記、蛭鎰お天井に打申候は、鎖にては鎰のさきの方お勝手へ向き申候様に打申候、とかく大鎰と背申様に打申候物也、