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茶道筌蹄

同〈○茶入〉塗物の茶器
老松割蓋 妙喜庵の老松お以て、原里数五十お造る、〈○中略〉此茶器に長緒能取合へども、割蓋あしらひの上、又長緒あしらひ如何とて、袋出来せざる内、帛紗包みにして用ひられしよし、後北野天満宮へ一七日参詣して、鬮お取て長緒に定められしよし也、覚々斎まで長緒中絶してありしが、千家にて長緒お用ゆる事は、此茶器より始なり、