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千家茶事不白斎聞書
茶筌之事
一荒穂、中荒穂、数穂、三色也、其内常体は中荒穂お用、数穂は真成時用、荒穂は信楽、伊羅保抔、さはがしき茶碗に用、猶さびたるもの也、筒茶碗に用ゆるは、右三色之内何れなりとも用、竹は油竹お用高山と雲所より出る、
荒穂三十弐本立 中荒穂四十六本立 数穂五十七本立
茶筌色々候得共、如心斎右三色に被極、此内に而筒茶碗は何れなり共勝手次第、