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茶窻間話

茶杓の作者 守徳〈東山殿時代〉羽淵〈守徳が次〉塩瀬〈羽淵が次〉此三人は南都の住人なり、宗清これも南都にて紹鴎の頃のものなり、かくれなき詫ずきの名家にて、茶杓お削る事上手なり、慶首座堺南宗寺の僧にて、利休同時茶道に名あり、茶杓上手なり、石川六左衛門尾州に住して茶杓お削る事上手なり、