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茶伝集
十一
茶杓花入の事
一茶杓の筒は、樋深き茶杓には、樋なしに本末同太さに削る、樋の浅き平樋茶杓には、竹の目お残、中ぶくらにけづる、二色計也、削様習なし、如何にも疎早にそこのめんなどもあらく太く切て置也、口は筒に入る所四分計、外へ出る所弐分半也、