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茶道要錄
上/主法
水壺之事
陶に壺形芋頭盥と雲あり、此外色々の品多し、大方は友蓋也、盥其外も塗蓋にもする也、鈕の弾蓋の肉置肝要也、雷盆恰合有て用ゆ、缶、真手桶、曲水壺には寸法あり、缶の木利休は檜お用ゆ、元伯は松お用ゆ、其座に置やう、取手お竪に置、蓋の開閉口伝、釜との取合、四方釜の外は、何れにも相応たり、手桶は取手お横に置べし、釜は緘桶の外、何にも応ずべし、台子にも用ゆ、岱棚香台には難用、盥は専ら雲竜に用ゆ、其外細き釜、緘桶に相応せり、曲水壺縫目お前とす、総じて釜と水壺の取合肝要也、猶茶盛茶盌と釜炭斗も同然たりと雲共、釜と水壺は大道具、別しら心お可付也、略義に片口お用ゆ、蓋お取掛て口と縁に持すべし、口ある物おば、必ず釜の方べ口お向べし、