[p.0746]
茶道望月集
十四
一柄杓の名所は、柄裏の指込たるきわお三つ角とも殻首(けらくび)とも雲、節子細なし、節裏お雉子もヽと雲、柄の先きお留と雲、柄のいりは、風炉柄杓は六寸六七分より七寸二三分まで、炉ひさくは七寸八九分より八寸二三分迄も有、恰好よしと可知、此寸はづれたるは用がたき物也、正言など細工、此吟味能き也、扠留の所お風炉のさくは分半表のかたへそぎて有、いろりは裏の方へそぎたる物也、柄の長さは一尺弐寸にして、六寸めに節有と可知也、