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倭訓栞
前編二十六/不
ふくさ 枕草紙に、白きふくさ、無名抄に、ふくさの絹などのやうにてといへり、帛おいふ也、今もはら手絈おいふは、茶湯の会に起りて、服茶の音也といへど、袱子の音なるべしといへり、資暇錄に襯茶椀といへるは、茶会のふくさの如し、職方など見えたり、