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茶道要錄
上/主法
座席之段々同床之事
一羽帚之事、三羽一羽あり、三羽は三枚お重て、柄の所お籜にて包み二所お結也、本の方おば籜お折返ゆひ、其緒お伸て輪にして掛るやうにも、又別に輪おして、其折返の間へも入る、利休は即籜にて結、元伯は紙捻にて結、この時は綺(より)の上に粘お引也、後に毛立故なり、柄の包やう末流の異あり、羽は鶴の本白と鵁鶄お用、此外堅く不用、一羽と雲は、鶴のつぼ羽と雲お一枚、桑の柄お入て用、柄の削やう形有、廬地の腰掛に置帚は、鵁鶄か鸛の羽お翅の節お付て切て、籜二枚お以て、青麻縄にて結也、籜お捻ても結なり、