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槐記
享保十二年二月廿二日、夕参候、野花の類の、早くしほれやすき花は、朝きりて倒にして軸の中へ水お入れ、下にてくヽりて生れば、久しくしほれぬものなり、白たんほこ菜花や蓮の類、さやうにすべし、〈花萼まで水気ある故也〉