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盆山石図式

一盆山飾りあるお見様の作法心得之事
座鋪へ入、床書院にても、盆に石飾り、掛物かけ有之時、床前二尺ほど間お置、先かけ物お見、後盆の主石お下より上へ見あげ、石の左右、砂の様子、会釈石に心お付、後の会釈おも一覧致たきとき、亭主へ、御石の後、くるしからずば拝見申度と一々挨拶の上、一覧申もの也、猥に山お打こし見申さぬ也、石と掛もの、又は一軸相そへたる品とぞんじ候はゞ、其あいさつ、石の銘など尋可申事也、