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大鏡
八
まこと〳〵御門の、はヽきさいの御もとに、行幸せさせ給ひて、御こしよする事は、ふかくさ〈◯仁明〉の御時よりありけることヽこそ、それがさきは、おりてのらせ給ひけるお、后宮行幸のありさま見奉らん、たヾよせてたてまつれと奏せさせ給ひければ、そのたびさておはしましけるより、今はよせてのらせ給ふ(○○○○○○○○○○)とぞ、