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https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0583:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0583.pdf]] 名ハ彼此ヲ甄別スル所以ニシテ、凡ソ宇宙ノ間ニ在ルモノ、一トシテ名アラザルハナシ、而シテ人ニ在リテハ、姓氏ヲ以テ其族ヲ分チ、名ヲ以テ其人ヲ分ツ、&br;人ノ始テ生ルヽヤ、之ニ名ヲ命ズ、童名幼名是ナリ、冠 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00064.gif ニ及ビ、改メテ更ニ名ヲ加フ、是ヲ實名ト云ヒ、又名乗(ナノリ)ト云フ、而シテ上古ハ文字ノ音訓ヲ問ハズ、純然タル國語ヲ用イシガ、後ニハ多ク支那ノ熟語ヲ用イルニ至ル、&br;實名ノ外ニ假名アリ、又喚名(ヨヒﾞナ)ト云フ、此名ハ輩行ヲ以テスルアリ、太郎二郎ノ如シ、加フルニ姓氏ヲ以テスルアリ、善太郎藤二郎ノ如シ、官制ノ大ニ紊ルヽニ及ビテハ、官名ヲ以テ假名トスルアリ、善右衞門藤兵衞ノ如シ、然レドモ女子及僧徒ノ官名ヲ以テ假名トスルコトハ、中世ヨリ起リテ某中納言某少納言ナド云フ、&br;名ヲ擇ブニ嘉名ヲ以テスルコトハ古ヨリアリ、後世ニハ其字ノ反切ノ吉凶ヲ判シテ之ヲ命ズルアリ、又名ヲ賜フコトモ、古ニ起リテ、別ニ名ヲ命ズルアリ、己ノ偏名ヲ賜フアリ、又父祖ノ名ヲ襲フコトモ古キコトニテ、偏名ヲ用イルト、全名ヲ用イルトノ別アリ、名ノ上ノ一字ヲ累世襲フモノヲ通字ト云フ、&br;名ヲ避クルコトハ、上古ニハ絶エテ無カリシカド、中世ヨリ起リテ、天皇或ハ皇子皇女、及ビ
外戚大臣ノ爲ニ其姓ヲ改メシコトサヘアリ、後世ニハ又文字ヲ缺畫スルコトアレドモ、儒生輩ノ支那人ニ倣ヒテ、私ニ行ヒシニ起ル、&br;唐名、又反名ト云フ、蓋シ遣唐使ノ彼土ニ往來セシ時、我方ニテ命ゼシ名ヲ以テ鄙俗ト爲シ、其名ノ字ノ音ニ近キモノ等ヲ以テ、之ニ代ヘシニ起リシナラン、而シテ唐名ニハ其名ノ半分ヲ寫スモノアリ、全分ヲ寫スモノアリ、半分ナルハ、匡房ノ訓マサフサナルヲ、滿昌ノ二字ヲ以テ、マサノ二聲ヲ寫シ、明衡ノアキヒラナルヲ、安蘭ノ二字ヲ以テアラノ二聲ヲ寫セルガ如シ、全分ナルハ、淸行ヲ居逸ト爲シ、忠臣ヲ達音ト爲セルガ如シ、&br;字ハ、アザナト云フ、古クハ二郎三郎ノ如キ、假名ヲ字ト稱セシガ、中世ニ至リ、大學生ニハ字ヲ命ズルコトアリ、別ニ一箇ノ文字ヲ擇ビ、冠セシムルニ姓ノ一字ヲ以テシタルモノ多シ、德川幕府ノ時ニハ、儒學ノ大ニ行ハルヽニ隨ヒ、文墨ニ從事スルモノハ、名ノ外ニ、字及ビ號ヲ以テシタリ、然レドモ禪僧ノ字、及ビ號ハ、是ヨリ前ニアリ、又俳家ニ俳名アリ、俳優ノ輩ニ藝名アリ、&br;諡ニハ國風漢風ノ二種アリテ、天皇皇后ニ係レルハ、載テ帝王部ニ在リ、人臣ノ諡ハ、中世ヨリ生前太政大臣タリシモノニ限レルコトニテ、古來數人ニ過ギズ、藤原不比等ガ右大臣ヲ以テシ、藤原師賢ガ權大納言ヲ以テ諡ヲ賜ヒシハ特例ナリ、又剃髪セシモノハ、諡ナキヲ以テ例トス、德川幕府ニ至リテハ、尾張水戸二藩ノ如キハ、私ニ諡ヲ制シ、儒者ニモ門人子弟ノ輩ノ私ニ諡ヲ贈リシモノアリ、而シテ將軍ハ、薨後ニ院號アレド、朝廷ヨリ賜ヒシ所ナレバ、中世ノ諡ニ似タリ、抑院卜ハ同牆アルモノヽ謂ニテ、官廨及ビ浮屠ノ所居ノ稱ナリ、凡ソ天皇脱屣ノ後ノ御所ヲ後院ト稱ス、故ニ天皇ニ諡ヲ上ラヌ世トナリテハ、平生ノ御所號ヲ以テ某院ト稱シ奉リシガ、後ニハ前皇后ニモ院號ヲ上ルコトアリ、是ヲ女院ト稱ス、此類並ニ
帝王部ニ詳ナリ、蓋シ人臣ノ院號ハ、藤原兼家ヲ法興院關白ト稱セシニ起ル、法興院ハ其建ツル所ノ寺ノ名ナリ、後世ニ至リテハ、此ヲ以テ殆ド諡卜爲シ、平人トイヘドモ、死後必ズ之ヲ稱シ、或ハ生前ニ剃髪シテ、其院ト稱スルモノモアリ、&br;女子ノ名ハ男子ニ異ナリ、某賣(メ)ト云ヒ、某姫(ヒメ)ト云ヒ、某刀自(トシﾞ)ト云ヒ、某子(コ)ト云フ、其尊稱ニハ某前(マヘ)卜云ヒ、某御前(ゴゼン)ト云ヒ、其方(カタ)ト云ヒ、某御方(オンカタ)ト云ヒ、某御(ゴ)ト云フ、後世ハ専ラ假名(カナ)ノ二字トナリテ、對稱ニハ、上ニオノ字ヲ加フ、而シテ女子ハ、中古ニ在リテハ、喚名(ヨビナ)ノミヲ傳へテ、實名ノ明ナラザルモノ多シ、其中ニテ實名ノ傳ハレルハ、多クハ貴女ナレドモ、貴女ニ在リテモ幾モナシ、是レ女子ハ、人ニ對シテ、己ガ名ヲ告ゲザリシニ由レルナラン、&br;僧ノ名モ、大ニ常人ニ異ナリ、僧トナルトキハ必ズ姓氏ヲ棄テ、從前ノ名ヲ改メテ、二字ヲ用イテ音讀ス、支那人ニ倣ヒシナリ、
*&aname(E5908DE4B88AE5908DE7A8B1){名稱};
**〔伊呂波字類抄〕
***〈奈/人事〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0585:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0585.pdf]] 名〈ナ ナツク〉
**〔段註設文解字〕
***〈二上/口〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0585:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0585.pdf]] https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00066.gif 自命也、〈○註略〉从&size(5){二};口夕&size(5){一};、夕者冥也、冥不&size(5){二};相見&size(5){一};、〈冥幽也〉故㠯&size(5){レ};口自名、〈故从&size(5){二};夕口&size(5){一};會意、武幷切十部、〉
**〔運歩色葉集〕
***〈那〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0585:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0585.pdf]] 名乗(ナノリ) 名(ナ)〈人〉
**〔下學集〕
***〈下/態藝〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0585:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0585.pdf]] 名字(シ) 名乗(ナノリ)〈二字同〉
**〔書言字考節用集〕
***〈四/人倫〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0585:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0585.pdf]] 名(ナ) 名乗(ナノリ)
**〔倭訓栞〕
***〈前編十九/那〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0585:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0585.pdf]] な 名は生也、成也、春秋説題にも名成也と見えたり、周人多く名は用、字は體を用う、又那摩は名の梵語なるよし、倶舎論に見えたり、日本紀に、字もまたなとよめり、あざなとは訓せず、弘決に、西方風俗、稱&size(5){レ};名爲&size(5){レ};尊、此方風俗、避&size(5){レ};名爲&size(5){レ};敬ともいへり、
**〔古事記傳〕
***〈三十九〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0585:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0585.pdf]] まづ名は、〈名と云言の本の意は爲(ナリ)、爲とは爲りたるさま狀を云、其は常に爲人(ヒトヽナリ)と云も、爲りたる形狀と云事、又物の形を那埋(ナリ)と云も同意にて、名と云も、もと其物のある狀なり、○中略〉もと其人のある狀〈行狀容貌由縁、其外くさ〴〵、〉を賛稱て、負(ツ)けたる物にて、名を呼は尊みな
り、〈其名たとひ賛たる言には非るも、負けたる意は賛たるものなり、故名を呼は尊みなり、然るに漢國にては、人の名を呼を不敬とするは、反の差なり、皇國にても後になりては、人の名を呼を不敬とするは漢のうつりなり、後のならひを以て、古を疑ふことなかれ、〉
**〔倭訓栞〕
***〈前編十九/那〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0586:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0586.pdf]] なのり 日本紀に稱、又言をよめり、實名をいふ、名を告(ノル)の義也、名告の字、古事記に見ゆ、なのるを體にいふ也、源氏にもなのりする人と見えたり、新千載集に、&br; 九重やちかき守りのまとゐしてなのるを聞ば夜は更にけり、こは時まうしの事也、
**〔名字盡〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0586:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0586.pdf]] 名乗とは、夫人間の一心、魂の本性也、其ゆへに、是木火土金水の五行に合、名のるもの也、父祖の名乗をかたどるときは、上一字か下の一字を取る、是を通字といへり、
**〔貞丈雜記〕
***〈二/人名〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0586:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0586.pdf]] 一名といふは、名乗の事也、字といふは、常によぶ名の事也、然れども日本には、あざなといふ物なし、唐人にばかりあざ名はある也、今日本にて、何太郎、何次郎、何兵衞、何左衞門、其外百官名の類は、字といふ物にはあらず、是をあざなと心得たる人あるはあやまり也、いにしへ文屋康秀(ブンヤノヤスヒデ)が字は、文琳(ブソリン)といひ、平貞文(サダブン)が字は、平仲(ヘイチウ)、曾禰好忠(ソネノヨシタゞ)が字は、曾丹(ソウタン)といひける由古書にあり、是もたま〳〵の事にて、其比おしなべて、人々字ありしにはあらず、名〈卜〉字のニ〈ッ〉をわけて、くはしく云ふ時は右の如し、後世には、それまでの吟味もなし、名字(ミヤウジ)といふ時は、たヾ人の名の事也とばかり心得べし、物の本を知ざれば、まよふ故記&size(5){レ};之、
**〔韻鏡易解大全〕
***〈三/頭註〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0586:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0586.pdf]] 名字&br;倭邦間、誤有&size(5){下};氏云&size(5){二};名字&size(5){一};者&size(5){上};、今名字者、例如&size(5){三};史記世家云&size(5){二};孔子名丘字仲尼&size(5){一};、〈巳上〉名與&size(5){レ};字、如&size(5){レ};次當&size(5){二};倭國實名及假名&size(5){一};也、又在家、以&size(5){二};實名&size(5){一};多云&size(5){二};名乗&size(5){一};、故目録云&size(5){二};名乗分別等&size(5){一};也、又如&size(5){三};子孫忌&size(5){二};辟祖父等存日名&size(5){一};、云&size(5){二};之諱&size(5){一};也、如&size(5){二};韓退之諱辨述&size(5){一};矣、倭朝却用&size(5){二};先祖名字&size(5){一};、示&size(5){レ};不&size(5){レ};忘&size(5){二};其恩澤&size(5){一};也、又世有&size(5){下};詩人歌人等、假名實名外、稱&size(5){二};風流號&size(5){一};之輩&size(5){上};、云&size(5){二};之齊名(サイミヤウ)&size(5){一};、又門人稱&size(5){二};先生&size(5){一};、不&size(5){三};敢直穢&size(5){二};其名字&size(5){一};、如&size(5){二};以&size(5){レ};處稱&size(5){一};、儒家呼&size(5){二};周茂叔於濂溪〈川名〉先生&size(5){一};、佛家稱&size(5){二};隋智者於天台〈山名〉大師等&size(5){一};也、或儒稱&size(5){レ};氏、云&size(5){二};程先生等&size(5){一};、釋呼&size(5){レ};德云&size(5){二};淸涼師等&size(5){一};、如&size(5){レ};是等類甚多、或又有&size(5){二};廟號諡號&size(5){一};、又有&size(5){二};
道號戒名等&size(5){一};、若懇切則可&size(5){レ};用&size(5){二};反切等例&size(5){一};、故今云&size(5){レ};等也、
**〔人名考〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0587:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0587.pdf]] 本朝の人の名、漢字を用ひられしより此かた、或は文字の音を以てしるし、 欝色雄(ウツシコヲ)命など云類なり、後代にて不比等(フヒト)、武智麻呂(ムチマロ)などの類また同じ、或は文字の訓を以てしるし&br; 大彦(オホヒコ)命などいふ類なり、後代にも入鹿(イルカ)、鎌足(カマタリ)などの類またおなじ、&br;或は文字の音と訓とを以て併せしるし&br; 吉備津彦(キビツヒコ)の類は、上二字は音なり、下二字は訓なり、後の代にも藤原の長良(ナガラ)など、上は訓なり、下 は音なり、&br;其人々の意の欲する儘にしるしければ、文字の數も定らず、&br; 不比等を不比登としるし、馬養(ウマカヒ)を又宇合(ウカフ)としるし、長谷雄(ハセヲ)をまた發昭(ハセヲ)としるせし類は、一人の 名を、或は音にてもしるし、或は訓にてもしるせしなり、古より本朝の人々の名をつきしにも、 異朝の如く五ッのいはれありと見えて、是等の事、悉く考て呈せむと思ひ、草按をば立置しも のあり、事長ければこヽにはしるさず、&br;五十四代の帝、仁明天皇の御時より、始て今の代の人の名の如く、多くは文字の訓をとりて、二字を用る事にはなりたり、&br; 此事は神皇正統記に見ゆ&br;されば昔の人の用ひし處は、定れる文字もあらず、多くは聖經賢傳の文字を取用ひて、皆々意義ある事共にてありし、世の末ざまになるに隨ひ、文字やヽ廢れしより、世の人多くは、古人の名に用ひし文字のみを取用ひ、己が名とするほどに、その名とする所、意義もなく、自から文字も定れる樣にはなりたり、ましてや近き代にて、西域二合の法に倣て、二字を合て一字となし、其一字の
義訓の吉凶を論ずる事にのみ成りしかば、〈俗に名乗字を歸すといふ事なり〉人の名、尚々むかしにも似ず、あさましき事には成りたるなり、&br; 右は名の字に、定れる字と云ことはあらざる證の一ッなり、&br;前に申せしごとくに、古には人の名の字、定れる文字はなかりき、末の世に至りては、自から儒家の人々の家に、抄し置れし所の文字もありしにや、文和の初め、御光嚴帝の御名字を撰ませられし時に、成の字を房(フサ)と訓ずる事、名字抄にみえたるよし、菅三位在成卿の申せし事をしるせしものあり、&br; 洞院大相國〈○藤原公賢〉の御記に見ゆ、後光嚴帝は、九十九代にあたらせたまふ、此頃は太平記の代 にてありしなり、&br;されど今は、名字抄などいふものも、世には傳はらず、&br;節用集、〈○中略〉拾芥抄、〈○中略〉などいふものに、人の名字を集め置し、世に廣く行はるヽほどに、世の人皆これらの書を據となして取用ひる事に成りたり、油小路故大納言隆眞卿ののたまひしは、近代の人の名、殊に淺ましきものに成りたり、拾芥等の書に抄出せし所は、いかなる事を據となして、僻る字多く集め置きけん、心得られず、周公の撰ませ給ひしといふ、爾雅の字を取用ひたらんには、然るべき文字いくらもありなんとぞ、&br; 隆眞卿の説は、某〈○新井君美〉に神書を授けし人、まのあたり承はりしよしを申しき、此卿は近代の 有職の人にておはしき、&br;いはれある事とこそ覺ゆれ&br; 右は近世の人の名の字よからず、又人の名に定れる文字あるまじき證の二ッなり、&br;又師〈○木下順庵〉にて候し者の、某に窃に傳へ候しは、天子の御名は、凡人の名に、となふる所と同じか
るべからざる由、ある有職の人の仰せられき、&br; 何人の仰にかと、重ねて問返し難かりし故に、其人の名をばつゐに承らざりき、口惜き事なり、 此事を思ふに、たとへば御水尾院の御諱政仁を、まさひとヽは申さで、ことひとヽ申し、今の仙洞〈○靈元〉の御名を、識仁としるして、のりひとヽは申さで、さとひとヽ申の類なるべし、&br;さては將軍家の御名など撰申さんには、心得あるべき事也、我國に傳はるのみにもあらず、異朝の後の代までもしるし傳ふべければ、いかにも經書の文字を取用うべし、たヾに經書の字を取用ひんのみにもあらず、唱へまゐらする所も、心得あるべきよしを申き、&br;今按ずるに、室町殿の代々の御諱に、讀得がたき事ありとぞ覺ゆる、寶篋院殿の御諱を義詮と申き、詮の字を敎(ノリ)と唱る人あれど、普廣院殿を義敎(ヨシノリ)と申まゐらせしかば、いかで其祖考の御諱に同じき唱の名をば付させ給ふべき、又詮の字を昭(アキ)と唱る人あれど、靈陽院殿を義昭(ヨシアキ)と申まゐらせしかば、是も先祖の御諱におなじきとなへの名は付させ給ふべからず、拾芥節用等を見るに、詮の字の訓に、敎と昭との外に、別の訓も見えぬは、寶篋院殿の御諱は、必らず別なる訓のありしを、世の人其傳を失ひしなるべし、〈追て拾芥抄を考るに、詮の字としと訓ず、蓋寶篋院殿の御諱、よしとしと申せしにや、猶たづぬべし、〉&br; 大塔宮の御諱を護良としるして、もりよしと世には云傳へたれど、實はもりながと申まゐら せき、是等また同時の事なれば、義詮のとなへ、必らず世に云傳るがごときにあらじ、&br;是等の事を思ふに、先師の傳へし所、誠に誣ずとすべし、&br; 右は名の字に、定まれる字なきのみにもあらず、唱る所も定れるとなへなき證の三ッなり、
**〔本邦名字説〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0589:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0589.pdf]] 凡ソ物必名アリ、飛潜動植器物ニ到ルマデ皆名アリ、況ヤ人ニ於テヲヤ、人ノ名アルハ自然ナリ、宇宙ノ間、凡ソ人類、スべテ名ナクンバアルベカラズ、但周ノ世、文ヲ尚テ、元服シテ字アリ、其後襲ヒ來テ皆然リ、本邦古ヨリ字(アザナ)ナシ、中葉遣唐使アリテヨリ、唐ノコトヲ見習ヒ、事多ク
唐禮ニ從フ、紀寛〈紀長谷雄〉文琳〈文屋康秀〉ノ類ノ字アリ、然レドモ文字ヲ好ム人ノミニシテ、公家武家、一同ニ然ルニハ非ズ、此方ニテハ字ハ無クテモ事カケヌコト乎、ソレヨリ已來、世ニ字ツク者ナシ、近世天下一タビ治テ、文化漸ク盛ナリ、故ニ書ヲ讀ムモノ字ツク、然レドモ字ノ稱シヤウ一ナラズ、何レモ鴻儒ノセラルヽコトナルユエ、黄口敢テ議シガタシ、但私ニ愚見ヲ記シテ子姪ニツグルノミ、凡ソ世ノ字ヲ稱スル人、名乗ハ信定ニシテ、名ハ瑤、字ハ温夫ナルアリ、此レ一ナリ、又交名喜右衞門、名乗義方ナルヲ、名ハ喜、字ハ義方トスルアリ、此レ二ナリ、又小名與次ナルヲ、名ハ譽、字ハ彦聲トスルアリ、其説ニ、内則ニ云如ク、小兒ノ時、父ノ名ヅケタルガ實ノ名ナリト、此レ三ナリ、又交名忠助、名乗維弼ナルヲ、名ハ維弼、字ハ中輔トスルアリ、此レ四ナリ、又交名源兵衞ナルヲ、名ハ源、字ハ子澄トスルアリ、此レ五ナリ、又交名茂介ナルヲ、名ハ懋、字ハ伯德トスルアリ、此レ六ナリ、又名乗長英ナルニ、此レヲ字トシテ、ソレニ縁ヲ取テ名ヲ俊トスルアリ、此レ七ナリ、愚謂此七樣、共ニ世上一同ノ通例トシガタシ、疑フベキナリ、先一ツニ、名乗ト名ト二ツアルコト訝カシ、吾邦凡ソ事訓ヲ以テ行ハルヽ、人モ實名ハ名乗トテ、訓ヲ以テ稱スルナリ、瑤ノ字ノ類、名乗ノ訓ニヨマレヌ字ヲ用ルコト、本邦ノ風ニ非ザルニ似タリ、又二ツニ喜右衞門ト云ハ、喜ノ字、本ハ紀ノ字ニテ紀姓ナリ、初兄弟ノ次第ニテ、太郎次郎ト云、或ハ姓ヲ上ニ冒フリテ、源太、平二郎、紀次郎ト云モアリ、平藏ハ平三ナリ、唐ノ人、李三郎、杜五郎ト云ガ如シ、六位ノ衞府ニナレバ、左右ノ衞門兵衞、ソレ〴〵ニ又其姓ヲ上ニ冒ムラシメテ、紀姓ナレバ、紀右衞門ト稱スルナリ、唐ニテ韓吏部、杜拾遺ト云ガ如シ、ソレ故此方ニテモ交名ト云ナリ、源平藤橋ヨリシテ、菅原ノ菅、大江ノ江、淸原ノ淸、中原ノ中、丹治ノ丹、惟宗ノ宗ノ類、後ニ橘ヲ吉ト書カヘ、菅ヲ勘トシ、江ヲ郷トシ、中ヲ忠トシ、宗ヲ摠トスルナリ、ソノ後物數奇次第ニ交名ヲツキテ、吉兵衞、忠右衞門ト云ヒ、紋太郎、無理之介ト云フニイタル、本ハ姓ナルコトヲ知ラヌヤウニナリ來ルナリ、又人ニヨリ太郎二郎ナルモノ、太郎
左衞門、二郎右衞門卜稱スルモアリ、今喜右衞門ノ喜ヲ名トスル時ハ、姓ヲバ名トスルナリ、或ハ太郎左衞門、二郎右衞門ハ、名ヲ太トシ二トスベキヤ、又ハ太郎ノ子、小太郎、或ハ又太郎、或ハ新太郎、ソノ子孫ソノ子彌太郎ナリ、左衞門ノ子、小左衞門ト云、孫彦彌モ同ジ、右衞門、兵衞、大夫、此ニ準ズ、次郎ノ嫡子ハ、次郎太郎ト云、小四郎左衞門、平六兵衞、小平六ト云モアリ、北條四郎時政ノ子、義時ヲ小四郎ト云モ然リ、然類上ノ字ヲ摘テ、何トテ名トセラルベキヤ、名乗義方ヲ字トスルコト訝カシ、喜右衞門ハ交名ナレバ、實名ハ名乗義方ナリ、實名ヲ字トスルコト從ガヒガタシ、又三ツニ、小名與次ナルニ、畫ヲソヘテ名ヲ譽トスルコト訝カシ、ソノマヽ與次ヲ實名トスルニモ非ズ、上ノ一字ヲ切取テ、又畫ヲ添ル時ハ、今又作爲スルナリ、況ヤ與ノ字、本ハ餘ノ字ニテ、兄弟ノ次第、十ニ餘リテ十二番目ノ子ヲ餘次ト名ヅク、那須余一ハ十二番目ノ子ナリ、故アリテ十一トナル、餘ヲ略シテ余トシ、終ニ轉ジテ與トナリタルナリ、此レヲ名トスルコト、イブカシキコトナリ、小名千代丸、三四郎、牛之介、何ト名ヲ稱センヤ、又四ツニ、忠助ヲ書カヘテ、中輔ヲ字トスルコト訝カシ、忠助ハ本中原ナル人、介ナラバ如&size(5){レ};此稱スベシ、何之介ハ、或ハ受領ノ介ヨリ轉ジ、何之丞進ハ、百官ノ下ヅカサヨリ轉ズ、何内ハ、昔シハ内舎人ナル人ノツキシ名ナリ、何平ハ、兵衞ノ轉ズルナリ、交名ナレバ、師又ハ賓ノツケタル字ニモ非ズ、況ヤ書カフルコト作爲ニワタル、太郎、二郎、衞門、兵衞、大夫ヲツキタル人、イカヾ書カフベキヤ、又五ツニ、源兵衞ノ源ヲ名トスルコト、前ニ云如ク、姓ヲ名トスルナリ、ソノ外ミナ前ニ詳ナリ、ソレノ縁ヲトリテ、字ヲ子澄トスルコト訝カシ、茂介ノ茂ヲ、音ノ通ズル懋ニ書カヘテ名トスルコト、此レ又作爲ナリ、太郎兵衞、二郎介、ソノ外前ニ云如キヲイカヾ字ノ縁ヲトリ、イカヾ音ノ通ズル字ニ書キカヘンヤ、名乗長英ナルヲ字トシテ、名ヲ俊トスルコト、字ハ名ニヨリテコソツクベケレ、字ヨリシテ名ヲツクル訝カシ、此七ツ、何レモ一同ニ例ヲ推シテ行ナヒガタキニ似タリ、或ハ古ヘハ古ヘノコト、今ノ稱スル所ニヨリテ義ヲ取
ルト云フベキヤ、然レドモ世上一同ニ、字ト云フモノツクコトニ非ズ、書ヲ讀ムモノヽスルコトナレバ、古ヘヲ推シテ、本ヲタヾサヌト云フコトモアルマジキコトナリ、愚意本唐山必シモ 强ヒテ引キアハセズトモ、交名ハ交名ニシテ、姓ヲ冒ムルコトヲ忘レタルコトハ、流風ナレバ是非ニ及バズ、名乗ヲ本トシテ、字ハ本邦ノ風ニハ無シトスベキナリ、モシ書ヲヨムモノ字ヲツクナラバ、名乗ガ實名ナルユエ、此レニ縁ヲ取リテ字ヲツクベシ、韓吏部交名、紀右衞門ト云フガ如シ、愈ハ實名ナリ、此方ノ名乗義方ト云フガ如シ、退之ハ字ナリ、此方ニハ無キコトナリ、此通リニテ平易ナルニ似タリ、
**〔日本書紀通證〕
***〈一/ https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00009.gif 言〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0592:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0592.pdf]] 今按、神代紀、多以&size(5){レ};名證&size(5){二};其德&size(5){一};、曰&size(5){レ};尊曰&size(5){レ};命曰&size(5){レ};彦曰&size(5){レ};姫、皆美稱也、皇代紀、有&size(5){下};以&size(5){二};地名&size(5){一};稱者&size(5){上};、有&size(5){下};以&size(5){二};職業&size(5){一};稱者&size(5){上};、有&size(5){下};據&size(5){二};一時之事&size(5){一};者&size(5){上};、〈大鷦鷯、日本式之類、〉其餘概當&size(5){二};以&size(5){レ};之求&size(5){一};焉、〈欽明紀曰、帝王本紀、多有&size(5){二};古字&size(5){一};、撰集之人、 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00049.gif 經&size(5){二};遷易&size(5){一};、後人習讀、以&size(5){レ};意刊改、傳寫既多、遂致&size(5){二};舛雜&size(5){一};、帝王本紀者、推古紀所&size(5){レ};謂天皇紀、而厩戸太子所&size(5){二};撰定&size(5){一};者也、古字者、謂&size(5){二};皇子古名字&size(5){一};也、親王所&size(5){二};自述&size(5){一};既如&size(5){レ};斯、宜也其難&size(5){レ};解乎、〉至&size(5){二};臣庶&size(5){一};、則稀僻之名尤多矣、不&size(5){レ};可&size(5){二};悉曉&size(5){一};也、又如&size(5){下};網田爲&size(5){二};阿彌陀&size(5){一};、史爲&size(5){二};不比等&size(5){一};、馬養爲&size(5){二};宇合&size(5){一};、旅人爲&size(5){中};淡等&size(5){上};、皆通&size(5){二};用音訓&size(5){一};也、後世反名、蓋出&size(5){二};乎此&size(5){一};、〈○註略〉又古者不&size(5){二};必字&size(5){一};、偶稱&size(5){レ};字、〈顯宗紀、改&size(5){レ};字曰&size(5){二};丹波小子&size(5){一};、仁賢紀字嶋郎、〉亦似&size(5){二};所&size(5){レ};謂小字&size(5){一};、〈揚雄子、小字童鳥之類、〉而讀曰&size(5){レ};那(ナ)、〈蓋與&size(5){レ};名同、程郊倩曰、字即是名、古人誠有&size(5){レ};之、如&size(5){下};韋應物即名&size(5){二};應物&size(5){一};、孟浩然即名&size(5){中};浩然&size(5){上};是也、〉無&size(5){二};阿奘那(アザナ)之訓&size(5){一};、〈阿奘那、交名也、交&size(5){レ};人之稱也、或謂阿奘那梵語、然字梵云&size(5){二};乞又囉&size(5){一};、乃文字也、此間文字、亦讀云&size(5){レ};那、見&size(5){二};天武紀&size(5){一};、周禮、掌&size(5){二};書名於四方&size(5){一};、註古曰&size(5){レ};名、今曰&size(5){レ};字、〉後世儒士、或字&size(5){レ};之、〈阿奘那、見&size(5){二};源氏談抄&size(5){一};、云爲&size(5){レ};儒者必有&size(5){レ};之、〉然亦與&size(5){二};西土&size(5){一};法少異、〈如&size(5){二};菅原道眞字三、文屋康秀字琳、三善淸行字耀之類&size(5){一};、又如&size(5){二};宇治拾遺云、字袴垂&size(5){一};、似&size(5){二};所&size(5){レ};謂謔名(シコナ)&size(5){一};、〉又有&size(5){二};假名實名之稱&size(5){一};、假名俗呼也、實名即名也、實名多&size(5){二};二名&size(5){一};、故謂&size(5){二};之二字&size(5){一};、〈○註略〉又名&size(5){二};麻呂&size(5){一};者多矣對&size(5){レ};人、自稱亦曰&size(5){二};麻呂&size(5){一};、〈或作&size(5){レ};麿、二合字、如&size(5){二};榊類&size(5){一};、或作&size(5){レ};滿、與&size(5){レ};圓訓義通、倶出&size(5){二};後世&size(5){一};、〉或曰、男子通稱、猶&size(5){二};周代子路子貢之類&size(5){一};、〈如&size(5){二};物類&size(5){一};蚱 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00067.gif 呼爲&size(5){二};稻春兒麻呂&size(5){一};、鎌呼爲&size(5){二};加摩麻呂&size(5){一};、猶&size(5){レ};有&size(5){二};扇子刀子之稱&size(5){一};、〉或曰、自謙之辭、古人有&size(5){二};小屎糠虫&size(5){一};、後世紀貫之、幼名阿古久曾、蓋同意、&br; ○按ズルニ、滿ヲマロト云フハ音ナリ、與&size(5){レ};圓訓義通ト云フハ、恐ラクハ誤ナラン、
**〔年々隨筆〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0592:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0592.pdf]] 今時の俗名といふものは、人の實名は、かりにも他より呼べきものならねば、輩行と成功との二ツをもて稱へし物也、其輩行といふは、兄を太郎といひ、つぎを二郎といひ、三郎、四郎、
ついでのまヽによぶ事也、十郎より上は、餘一餘二などぞいひけらし、今昔物語に、〈○中略〉貞盛ガ甥、幷甥子ナドヲ、ミナ収集メテ養子ニシケルニ、此維茂甥子ナルニ、亦中ニモ年若カリケレバ、十五郎ニ立テ養子ニシケレバ、字ヲ餘五君トハ云ケル也とあり、眞田與一、淺利與一などいふもこれか、これら必しも十餘子とはみえざなれど、餘五のやうなる子細ありもやしけん、その程すでに曾我十郎は兄にて、五郎は弟なるたぐひあれば、この與一も、輩行のみだれたるにもあらんかし、成功とは、上候にいへるごとく、物をいたして、四府の尉、諸司の三分になりて、その官名をなのる也、かくてその族々に、太郎、二郎、兵衞、衞門ありて、他氏他族と參會しても、さらぬをりも、何事につけてもまぎらはしき故、その上に姓の一もじをそへて、藤太郎、源二郎、淸兵衞、宗左衞門などやうに名乗たる物にて、今時の名はこの姿なり、さてもなほ、おなじ名の多かるほどに、居所の地名をそへてよぶ、新庄にすむ藤太郎は新庄藤太郎、山田にをる源二郎は山田源二郎也、これすなはち今の名苗字也、元弘建武よりは、成功の事は絶えはてたれど、代々に宮申たる家は、父祖のなのりしまヽに名のりもしつらむ、さらぬ者も僣上して、兵衞、衞門とつきもしたらむ、亂世にて、誰とがむる者もなきゆゑなり、應仁以後にいたりては、何事も、舊き蹤うしなひはてつる世なれば、上の一もじを姓といふ事も、下は輩行官名とも何ともしらで、たヾ人の名は、かうやうの物ぞと心えて名のりしほどに、上の一もじ、姓ならぬもいできたる也、されば世の中のうつり來しにしたがひて、成功の實もうせ、輩行の序もみだれて、そのかみのやうに、うるはしくこそあらねど、きと由緒ある事にて、今においては、うけばりたる名乗に、これを置ては何かはあらん、しかるを此頃の學者たち、さるゆゑよしはしらずやあらん、世に俗名と稱れば、ひたすら俗なりと心えて、歌よ消息よと、人のがりやるにも、これをいみさけて、人の實名書ちらすこそ、さもこちなく、うたてき事なれ、そも〳〵これは皇國の學するともがらのみにもあらず、儒者とある人たちの漢文にかヽ
むにも、いとよろしき稱呼なるを、さる事のきこえぬは、くちをしき事也、朝夕にめなれ口なれためる唐詩選などをもみよ、王大、高五とあるは輩行、高都護、杜少府などあるは官名にて、今時の名と、もはらおなじきを、唐人の名のるは雅にて、こヽにて物するは俗なるやうあらましや、今時の漢文をみるに、稱呼の妄なる事、いふべくもあらず、
**〔善庵隨筆〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0594:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0594.pdf]] 漢土ニ小字トイフモノアリ、今古奇觀ニ、小名宋金郎、官名宋金トアリ、官名ト、公邊ニ用フル表向ノ名ニテ、實名トイフガ如シ、小名トハ、民間ニ呼習ハシタル平生ノ通名ナリ、コレ證トスルニ足ルヤウナレドモ、他書ニ載スル小名小字ハ、大抵幼少ノ時ノ子供ノ名ナリ、又侍兒小名録ニ載スル小名ハ、此方ノ人、タトヘバ家ニ居ルトキノ名、女子ナレバ阿松トカ、阿梅トカイヘルガ、諸侯方ニ奉公スレバ、別ニ名ヲ賜テ、尾上トカ、岩藤トカ改ム、ソノ奉公中ノ名ヲ小名トイフ、カク一定セザレバ、一ヲ取テ證トシ用ヒガタシ、
**〔類聚名物考〕
***〈姓氏八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0594:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0594.pdf]] 名字 な あざな&br; およそ古人の名、今の心よりは、わきまへがたきもの多ければ、よみうる事さへかたきをや、されば宇合を乃支阿比(ノキアヒ)と訓が如く、舎人親王を伊敝比止(イヘヒト)と申が如き、みなよくも思はぬ、後世の心より出し僻よみなり、又訓にてのみは訓(ヨメ)ざるも有、德足の如きは、止古多利(トコタリ)と音訓相交へてよむなら、この類ひは長良冬良の如き、良をば音にいふ、一條禪閤兼良公をば、加禰羅(カネラ)と訓(ヨム)を、加禰與之(カネヨシ)ともよむべきよしもいへり、これらよく思ひわきまへでは、僻事のまじれるものなれば、書このむ人は、必おろそかにはすべからぬ事ぞかし、
**〔類聚名物考〕
***〈姓氏八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0594:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0594.pdf]] 別名 一名&br;これは名二ツ有をいふ、たとへば同人異名有人あり、又は名をかへし人を物にしるしたるに、二所三所に見えしに、二三の名有て、その人は異ならざるも有、又は傳への異にして二名有もある
也、たとへば、宇治山の喜撰を、基泉と同人也ともいひ、或は別人といふが如きも有、又は西行法師を、中比は圓位上人ともいひしを、初は佐藤兵衞憲淸といひしが如し、僧正遍照をも、俗にては良岑宗貞といへるが如きも有、これいとまぎらはし、此にはその中にとりて、傳への異にして、名二ツ有をもはらのせたり、神代紀に、八千矛の神に七名有が如きをいふ也、別號といへるに似たり、
**〔類聚名物考〕
***〈姓氏八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0595:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0595.pdf]] 本名&br;今案に、本名といふ事、西土にも有、然れども今俗に云とは、その意異なり、俗の意は、今假名有に依て、その本體の名をさして本名と云、本は假の反對なり、西土のは、もとの名にて、今改めて稱する所の名にむかへて本名と云、古今と云に似たり、唐の顔眞卿の撰び書る、浪跡先生玄眞子張志和の碑に云、玄眞子、姓張氏、本名龜齡、東陽金華人と有、次下に改&size(5){二};名志和&size(5){一};、字子同と有にむかへて、昔の名龜齡とはいへる也、
**〔類聚名物考〕
***〈姓氏八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0595:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0595.pdf]] 名告 なのり 名謁〈東鑑〉 名乗〈俗借字〉&br;今思ふに、奈乃利(ナノリ)は、我名をのりて人にいふ故なり、古事記の雄略天皇紀に、名告と見え、萬葉集にも見えたり、告を乃里(ノリ)といふは古語也、東鑑には名謁と書しは、義をもて書る也、我名を告て、人に謁るの意也、
**〔古今要覽稿N 〕
姓氏
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0595:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0595.pdf]] な 名&br;人の名は、往古よりしてあり、渾沌初てひらくる時に、國常立尊、國狹槌尊と申奉る、すなはち御名なり、西土にてもまたしかり、少昊の名を摯といひ、帝尭の名を放勳といへるこれなり、たヾし太古にては、子孫といへども、御名を憚るところなく、後に西土の制を移させ給ひしより、憚りて御名を稱せず、〈委は松迺落葉にみえたり〉人の天地間にあること、名の別つべきものなかるべからず、たヾ人のみにあらず、天下にあらゆるもの、大は高山大河、小は禽虫魚鱗に至り、一として名なきはあらず、
後世に至りて、うぢかばねの類ひおこり、字號の屬、生ずるは、文華の盛なるなり、たヾ又諡といふことあり、崩後に改め名づく、神武と申、綏靖と申奉るこれなり、今の俗稱は、假名あるひは呼名ともいふ、これ保元平治の比よりやはじまりけん、某郎などいふこと多し、これ通稱にて、伯仲をわかつに數の序次を以てす、これにむかへて實名といふ稱はおこれり、また名乗ともいふ、名乗は、もと人に對して我名を唱ふることなり、古事記萬葉集に、名告ナノリと傍訓し、東鑑に名謁ともかけり、皆人に對して我名をなのる義なり、のりは、のりことなどののりにて、言語にあらはすなり、さればわが名をなのることよりして、つひに實名を名のりといふことにはなりたり、さてその名、後には家々の通り字ありて、代々同字を用ゆ、古にも淳和天皇の御子たち、多く上に恒字を置れ、仁明天皇の御子たち、下に常字を置、文德のみこ、上に惟字を置れし類、又淸和天皇を惟仁と申せしより始まりて、醍醐天皇を敦仁、一條天皇を懐仁など申すより、以後皇子たち、凡て某仁とつけらるヽことにはなれり、通り字のはじめ、これらに本づけるならん、また尊上の人、卑賤の者に名の一字をあたふること、源平盛衰記、北條九代記等に見え、當世に至りては恒例となりぬ、また女の名、古代は男子と同じく、某命といひ、中古は某子といひ、後世は於の字をつく、於は阿にかよひて助辭なり、これ婦女の名は簡易なれば、唱よき爲にいひつけしにや、
**〔十訓抄〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0596:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0596.pdf]] 天智天皇、世につヽしみ給事ありて、筑前國上座郡朝倉と云所の山中に、黑木の屋を造でおはしけるを、木丸殿と云、圓木にて造故也、〈○中略〉さてかの木丸殿は、用心をし給ひければ、入來の人、かならず名のり(○○○)をしけり、&br; 朝倉や木の丸殿に我をれば名のりをしつヽ行はたが子ぞ&br;是天智天皇の御歌也
**〔枕草子〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0596:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0596.pdf]] 殿上のなだいめんこそ、猶をかしけれ、御前に人さふらふをりは、やがてとふもをか
し、あしおとどもしてくづれ出るを、うへの御つぼねのひんがしおもてに、みヽをとなへてきくに、しる人のなのり(○○○)は、ふとむねつぶるらんかし、又ありともよくきかぬ人をも、此をりにきヽつけたらんは、いかヾおぼゆらん、なのりのよしあし、きヽにくヽさだむるもをかし、
**〔花鳥餘情〕
***〈三/夕顔〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0597:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0597.pdf]] なだいめんはすぎぬらん、たき口のとのゐ申はいまこそは、亥一刻に、内豎、時のふだを奏す、其後侍臣のなだいめん有、なだいめんとは名謁をいふ、殿上に御とのゐせる侍臣、たがひに名を問れて、なのる事也(○○○○○)、此次に瀧口のとのゐ申あり、とのゐ申といふも名謁と同じ事也(○○○○○○○)、
**〔神皇正統記〕
***〈仁明〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0597:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0597.pdf]] 第五十四代第三十世、仁明天皇、諱は正良、〈是よりさき御諱たしかならず、多は乳母の姓などを諱に用ひられき、是より二字(○○)たヾしくましまぜば、のせたてまつる、〉
**〔古事談〕
***〈三/僧行〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0597:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0597.pdf]] 文範卿云、餘慶僧正ヲ驗者ト云ヘドモ、被&size(5){レ};犯&size(5){二};人妻&size(5){一};云々、僧正聞&size(5){二};此事&size(5){一};ノ後、向&size(5){二};彼卿宅&size(5){一};之處、得&size(5){二};其意&size(5){一};、稱&size(5){二};所勞&size(5){一};不&size(5){二};出合&size(5){一};、僧正猶大切ニ可&size(5){レ};申事有ト被&size(5){レ};申ケレドモ猶不&size(5){二};出會&size(5){一};、其時僧正呪而只投出卜被&size(5){レ};申ケルニ、主忽悶絶シテ屏風ノ上ヲ打越テ https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00068.gif 出、僧正サコソハトテ被&size(5){レ};歸畢、三ケ日猶悶絶ス、因&size(5){レ};之一門子息等獻&size(5){二};二字(○○)於僧正&size(5){一};、仍被&size(5){レ};免、後存命云々、
**〔蔭涼軒日録〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0597:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0597.pdf]] 長享二年正月晦日、陳外郎話云、大内息次郎相公、賜&size(5){二};二字(○○)義興&size(5){一};、義字賜者、世所&size(5){レ};稀也云々、
**〔類聚名物考〕
***〈姓氏八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0597:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0597.pdf]] 片名 かたな&br;二字ある名の一字を片名といふ、今俗に左衞門といふを、左衞とも、或は衞門とも書をも、また片名といふ也、
**〔源平盛衰記〕
***〈三十三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0597:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0597.pdf]] 太神宮勅使附緒方三郎責&size(5){二};平家&size(5){一};事&br;日數積ツテ月滿ヌ、花御本男子ヲ生、隨&size(5){レ};爲&size(5){二};成長&size(5){一};容顔モユヽシク心樣モ猛カリケリ、母方ノ祖父ガ片名(○○)ヲ取テ是ヲ大太童ト呼、
**〔源平盛衰記〕
***〈三十六〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0598:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0598.pdf]] 鷲尾一〈ノ〉谷案内者事&br;御曹司〈○源義經〉ハ、〈○中略〉去ハﾞ汝ヲバ鷲尾三郎ト云ベシ、名乗ハ我片名(○○)ニ、父ガ片名(○○)ヲ取テ經春ト附ベシ、片岡ト同名ナレ共、多キ人ナレバ、事カケジ、
**〔松屋筆記〕
***〈三十七〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0598:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0598.pdf]] 名の片字&br;照光記、建久七年五月五日の條に、次手結文、令&size(5){二};請印&size(5){一};云々、持來更卷懸紙&size(5){一};令&size(5){レ};封、封了持來、書&size(5){二};名片字(○○)&size(5){一};返給了云々、
*&aname(E5908DE4B88AE5908DE8AE80E696B9){名讀方};
**〔倭訓栞〕
***〈前編三十/美〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0598:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0598.pdf]] み 名に相をよむは藤良相あり、みるの義也、
**〔薩戒記〕
***〈部類二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0598:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0598.pdf]] 名字讀&br;藤宿奈麻呂〈後改名 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 繼太宰帥大錦上比羅夫之子〉 藤濱成〈一名濱足參議麻呂一男〉&br;〈大納言〉大伴旅人(タビト)〈一名多比等大納言贈從三位安麻呂一男〉 〈中納言〉同家特(ヤカモチ)〈旅人男〉&br;〈右大臣〉淸原夏野〈本名繁野〉&br;源勤(ツトム) 同舒&br;藤原永手〈權中納言始 參議〉同牛養(カイ) 阿倍沙彌(サミ)麿 大中臣子老(コヲキナ)〈右大臣淸丸二男〉 中臣淸丸〈中納言美麿七男 知太政官事〉刑部親王〈從三位 但馬權守〉橘逸勢(トシナリ) 藤原愛發(ヨシシゲ) 宇合(ノキアイ/ウガウ) 輔相 常行(トキツラ) 眞楯(マダテ) 魚名(ウヲナ) 御楯(ミタテ) 眞夏(マナツ)
**〔諱訓抄〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0598:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0598.pdf]] 帝王&br;定省(カミ)〈宇多〉 寛明(ユタアキラ)〈朱雀〉 懷仁(カネヒト)〈一條〉 居貞(イヤサダ)〈三條〉 敦成(アツヒラ)〈後一條〉 敦良(ナガ)〈後朱雀〉&br;體(ナリ)仁〈近衞〉 順(ノブ)仁〈六條〉 懷成(カネヒラ)〈廢帝〉 茂(トヨ)仁〈後堀川〉 秀(ミツ)仁〈四條〉 豐(ユタ)仁〈光明〉&br;幹(モト)仁〈後小松〉 實(ミ)仁〈稱光〉 成(フサ)仁〈後土御門〉&br; 親王&br;
舎人(トネリ)〈天武子〉 阿保(アホ)〈平城子〉 人(サネ)康〈仁明子〉 敦實(ミ)〈宇多子〉 代明(ヨアキラ)〈醍醐子〉 常(トコ)明〈醍醐子〉&br;他戸(ヲサベ)〈光仁子〉&br; 大臣&br;木菟(ツク)〈履中御宇〉 圓〈安康御宇〉 蝦夷(カイ/エビス)〈皇極御宇〉 赤兄(アカエ)〈天武御宇〉&br;不比等〈藤原古人傳云、此名有&size(5){二};由緒&size(5){一};、奈 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 比比止之加 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 須(ナラビヒトシカラズ)、無&size(5){二};傍輩&size(5){一};之儀也、〉 武智(タケチ)麻呂〈南家〉&br;諸兄(モロエ)〈橘氏〉 永手(ナガタ)〈藤原〉 眞吉備(マキビ)〈吉備公〉 魚名(ウナナ)〈藤氏〉 是公(コレキミ)〈藤氏〉 内(ウツ/ウチ)麻呂(マロ)〈藤氏〉&br;三守(ミモレ)〈藤氏〉 常(トキハ)〈源氏〉 良相(ヨシミ)〈藤氏〉 多(マサル)〈源〉&br; 納言以下&br;廣庭(ヒロニハ)〈安倍〉 宇合(ウカフ)〈藤〉 毛人(エビス)〈安倍〉 家持(ヤカモチ)〈大伴〉 子老(オキナ)〈大中臣〉 今毛人(イマエビス)〈佐伯〉&br;古佐美(コサミ)〈紀〉 乙叡(オトエイ)〈藤氏〉 眞夏(マナツ)〈藤氏〉 入鹿(イルカ)〈多〉 眞道(マミチ)〈菅野〉 五百枝(イホエタ)〈春原(音譜也)〉&br;愛發(ヨシチカ/チカノリ)〈藤、越前愛發山此字也、又アラチ、〉 鹿取(カトリ) 篁(タカムラ)〈小野〉 長良(ナガラ)〈藤〉 定(マタ)〈源〉&br;善繩(タゞ)〈春澄〉 音人(ヲトムド)〈大江〉 廣相(ヒロミ)〈橘〉 長谷雄(ハセヲ)〈紀〉 有實(ミ)〈藤〉 玄上(ハルカミ)〈藤〉&br;自明(コロアキラ)〈源〉 好古(ヨシフル)〈橘〉 朝成(トモヒラ)〈藤〉 義懷(チカ)〈藤〉 誠信〈藤〉 佐理(スケタカ)〈藤〉&br;齊信(タヽノブ)〈藤〉 朝(アサ)綱〈大江〉 湛(タヽフ)〈藤〉 直(ナヲシ)〈源〉 公材(キムキ)〈橘〉 友于(ユキ)〈在原〉&br;等(ヒトシ)〈源〉 言鑒(コトミ)〈尾張〉 敏久(ミニク)〈狛部〉 傅(スケ)説〈三船〉 義忠(ノリタヾ)〈藤儒者〉 公資(ヨリ)〈大江〉&br;積善(モリヨシ)〈高階〉 佐世(ツギ)〈藤〉 淸公(キミ/トモ)〈菅原〉 齊名(タヾナ)〈紀〉 孝標〈菅〉 逸勢(イツセイ)〈橘〉&br;懷(ナリ)忠 令(ヨシ)尹 明義(アツノリ)〈中原〉 朝(アサ)光 擧周(タカチカ)〈大中臣〉 諸(モロ)葛(クズ/ツラ一註)〈中納言〉&br;秘樹(ナミキ)〈橘〉 五常(トモツネ)〈六位外記史經暦者也、文屋五典(トモノリ)、〉〈明德三年除目、故殿御申文此例也、〉 直幹(ナヲモト)&br;奉(トモ)時〈小野〉 希(マレ) 巨(ヲ)城 允(タゞ/イン)亮(スケ) 護良(モリナガ)〈大塔宮〉 允(タヽ)明&br;源信(マコト) 旅人 文信(ノリアキラ)〈藤氏鎭守府將軍〉 越雄(コヲ)〈藤氏〉
**〔東野州聞書〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0600:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0600.pdf]] 一寶德四年七月廿二日、於&size(5){二};常光院&size(5){一};承條々、〈○中略〉&br;作者ノ讀やうの口傳 俊生(としふ) 山上億良(やまのうへのおくら) 額田 王(ぬかたのおほきみ)〈○中略〉&br;置始東人〈名のりは口傳〉懷〈此字は、名のりには、やすと讀、猶よみあり、○中略〉&br;一享德元年八十六、於&size(5){二};常光院&size(5){一};尋習條々、〈○中略〉&br;朝光(アサミツ) 朝忠 國章(ノリ)〈此字、名のりによつて、あさらせ讀也、〉 平祐擧(タカ) 平公誠(トシ) 輔昭(スケテル) 平忠依(ヨリ) 源寛(スケ)信朝臣 高向(タカンコノ)&br;年春(トシハル) 弓削嘉言(ユゲノヨシコト) 大江喜言(ヨシコト) 石川良女(イラツメ) 高岳相如(タカヲカスケユキ) 三統元夏(ミムネモトナツ) 源致方(ムネカタ) 慶滋保胤(ヨシシゲノヤスタネ) 統理(ムネマサ)&br;參議玄上(ハルマサ) 扶朝(スケトモ)朝臣 孚子(マウシ)内親王 輔臣(スケミ) 治部卿仲統(ムネ) 北邊(キタノベ)左大臣 惟宗成長(コレムネナリナガ)
**〔叡岳要記〕
***〈上〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0600:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0600.pdf]] 推古天皇十四年丙寅、以&size(5){二};三位三津氏百枝&size(5){一};爲&size(5){二};大藏卿&size(5){一};、〈○中略〉&br; 私云、大外記中原師重云、百枝二讀也、一ニハ百枝(モヽキ)、一ニハ百枝(モヽエ)、然者不&size(5){レ};可&size(5){レ};讀&size(5){レ};枝(エタ)云々、〈建保六年夏聞之〉
**〔南留別志〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0600:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0600.pdf]] 一名乗に、純をすみ、茂をもちとよめるは音なり、〈○中略〉&br;一朝の字を、或はあさ、或はともとよむ事は、或は公武にてかはり、或は上下にて異なりとやらん いふは、僻事なるべし、義朝の子、朝長あり、おき所上下ありともかはるまじ、公家武家といふ事 は、鎌倉以後の事なり、
**〔南留別志拾遺〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0600:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0600.pdf]] 朝をともと讀む事は、朝廷もおほやけも同じ意なりとて、公の字の訓を用ゐたるなるべし、公は公共の意にて、ともとよめる也、
**〔野宮問答〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0600:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0600.pdf]] 一忠助と書きたる名乗を、忠覽と讀み申事は、元來忠覽にて候得共、障りこれあり、忠助と字を替へ候へ共、たヾみといふ事、上に御存知の實名故、よみを改めずして、忠助をたヾみといひ付申候、
**〔鹽尻〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0600:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0600.pdf]] 昔人名倭訓 昔人の名、倭訓傳をしらずして、妄に稱はいと俗なり、合間(ヨシチカ) 董文(カホヨシ) 愛發(チカナリ)發生(チカフ) 乙叡(タカトシ) 訓儒(トキハカ) 巨勢麿(ホセマル) 主復(ヌシフ) 在公(アリキン) 眞能守(マタノモリ) 仁道(ヨシネ) 直作(マタナリ) 弟藤(ツギフヂ) 五百城(イホノキ) 三成(タヾヒラ) 玄(ツル)
上(ウラ) 千乗(チシヲ)&br;此類多し、今しばらく藤氏上代の人名のみ、其一二を記す、菅家の祖宇庭を、ウチニハと讀が如し、熊谷入道蓮生は、れんせいとよむべし、&br; 宇都宮入道蓮生は、れんしやうとよむべし、&br; 僧名漢音呉音によみ來れる事の多し、其宗家に聞べし、惠果ケイクハ惠心エシソ等の如し、
**〔玉勝間〕
***〈八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0601:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0601.pdf]] 後鳥羽天皇の御諱のよみ&br;後鳥羽天皇の御諱尊成、歴代編年集成に、タカヒラと假字附〈ケ〉あり、成〈ハ〉平也といふ意なるべし、
**〔尊卑分脈〕
***〈五/藤原〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0601:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0601.pdf]] 愛發(チカナリ/ヨシアキラ)〈又ノリ〉
**〔玉勝間〕
***〈十二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0601:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0601.pdf]] 愛發といふ名のよみ&br;藤原愛發といふ人あり、此名いかによむにかといぶかしかりしに、越前國の地名をとれる名にて、愛發關、あらち山などいふところなりけり、
**〔玉勝間〕
***〈十三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0601:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0601.pdf]] 平城天皇の御名&br;平城(ナラ)天皇の御諱、はじめには小殿(ヲドノ)と申せしを安殿(アデ)と改め給へり、〈○中略〉さてこは阿傳(アデ)と字音に讀み奉る也、紀の國の在田郡は、もと安諦(アデ)郡にて、書紀續紀に、阿堤(アデ)郡とも書れたるを、この天皇の御名に渉るをもて、大同元年に、在田郡とは改められき、
**〔玉勝間〕
***〈十四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0601:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0601.pdf]] 人の名の和字の事&br;人の名に和字を加受(カズ)とよむは誤也、これは加都(カツ)にて、都は淸音なり、此言は、かてかつかつると活用て、物を和合こと也、萬葉歌に、醬酢爾(ヒシホズニ)、蒜都伎合而(ヒルツキカテヽ)とある、此合而なり、
**〔古事記傳〕
***〈二十二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0601:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0601.pdf]] 建内宿禰、建内は多祁字智(タケウチ)と訓べし、〈世に此名を武之内(タケノウチ)と之を添てよむは、古言をしらず、後世竹ノ内と云地名のあるにならへるみだり言なり、古に建之と云る例あることなし、〉
**〔比古婆衣〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0602:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0602.pdf]] 建内宿禰の名の唱&br;建内宿禰の名は、兄を味師内宿禰(ウマシウチノスネ)と稱へる味師に對へたる美稱にて、多祁志宇智宿禰(タケシウチノスクネ)と稱ひしなるべし、其はまづ古事記に、兄の名を味師とあるを、書紀には甘美と書き、姓氏録には味と一字に書るをおもふに、宇麻志の志は、甘美の活言なる事著し、弟の名も同じさまに相對へて、多祁志と唱へるに、建字を當て書るなり、書紀などに武字を書るも同じ、かくて其兄弟の名の、味、建、といふに、内の宿禰と引合せて呼べるなり、古事記仁德天皇の御歌に、建内宿禰の事を、宇知能阿曾(ウチノアソ)とよみ給ひ、神功紀に見えたる、熊之凝が、御軍人に向ひて唱へる歌にも、于地能阿曾(ウチノアソ)といへるをも證とすべし、
**〔比古婆衣〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0602:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0602.pdf]] 倭建命の御名の唱&br;倭建命の御名、ヤマトタケルと稱し奉たりしなるべし、其は古事記に、此命熊襲建(クマソタケル)兄弟を殺し給ふ時、〈○註略〉弟建が言に、於&size(5){二};西方&size(5){一};、除&size(5){二};吾二人&size(5){一};、無&size(5){二};建 强人&size(5){一};、然於&size(5){二};大倭國&size(5){一};、益&size(5){二};吾二人&size(5){一};、而建男者坐祁里(マシケリ)、是以吾獻&size(5){二};御名&size(5){一};、自&size(5){レ};今以後、應&size(5){レ};稱&size(5){二};倭建御子&size(5){一};云々、故自&size(5){二};其時&size(5){一};稱&size(5){二};御名&size(5){一};謂&size(5){二};倭建命&size(5){一};云々、〈○註略〉と見えたるによりて知られたり、〈○中略〉さて此皇子の御名、書紀に日本武、また餘古書どもに倭武とも書きて、その武字は例にタケ、またタケシなどこそは訓め、タケルとはよむまじきがごと思ふ人もあるべけれど、書紀に梟帥と書るを、既く古事記に、建字を用ひられたるにも准へしるべく、また猛字も武字と同じ義として、つねにタケ、またタケシなどよめど、書紀に五十(イ)猛神(タケルノ)と書るなど、おもひ合すべし、さて又タケルてふ稱の義は、記傳に、威勢ありて、猛き者を云ふ稱なりと説はれたるがごとし、〈○中略〉さて景行紀四十三年、此命の崩給へる處に、日本武尊、化&size(5){二};白鳥&size(5){一};云々、因欲&size(5){レ};録&size(5){二};功名&size(5){一};、即定&size(5){二};武部&size(5){一};也、と見えたる式部を、古訓にタケルベとあり、又出雲風土記に、出雲郷、所&size(5){三};以號&size(5){二};健部&size(5){一};者、纒向檜代官御宇天皇〈○景行〉勅、不&size(5){レ};忘&size(5){二};朕御子倭健命御名&size(5){一};、建部定給、爾時神門臣古禰、健部定給、即健部臣等、自&size(5){レ};古至&size(5){レ};今、猶居&size(5){二};此處&size(5){一};、
故云&size(5){二};健部&size(5){一};、また姓氏録に、建部公云々、日本武尊之後也、など見えたる建部も、みな多祁流倍(タケルベ)と呼べるなるべし、
**〔續近世畸人傳〕
***〈五〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0603:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0603.pdf]] 津田一淸&br;一淸は、訓じて、ねずみととなふ、
*&aname(E5908DE4B88AE5908DE4B98BE794A8E5AD97){名之用字};
**〔伊呂波字類抄〕
***〈伊/名字〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0603:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0603.pdf]] 家〈イヘ〉 宅 彌〈イヤ〉 最〈同〉 今〈イマ〉 未〈イマタ〉
**〔伊呂波字類抄〕
***〈波/名字〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0603:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0603.pdf]] 春〈ハル〉 治 玄 晴 霽 明 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00069.gif 流 逡 立〈巳上ハル〉&br; ○按ズルニ、本書伊呂波ノ下、必ズ名字ノ條アリ、今纔ニ一二ヲ録シテ、他ハ總テ省略ニ從フ、
**〔拾芥抄〕
***〈中本/姓尸録〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0603:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0603.pdf]] 人名録&br;伊 彌(イヤ)〈最末〉 最(イト)〈糸〉 今(イマ)〈末〉 家(イヘ)〈宅屋舎〉 岩(イハ)〈石〉 市(イチ) 入(イル) 磯(イソ) 稻(イネ) 活(イク)〈生〉 池(イケ)&br;波 春(ハル)〈治玄晴齊明〉 晴(ハル)〈霽〉 橋(ハシ)〈階端〉 原(ハル)〈腹〉 早(ハヤ)隼 花(ハナ) 濱(ハマ)&br;仁 新(ニヒ)&br;保 穗(ホ)〈部無&size(5){レ};之〉&br;土 友(トモ)〈共類丈具奉備那與倶寛朋朝伴寅公知倫兼僚比等誠郡義肥智〉 年(トシ)〈利俊敏聰稔明載歳智逸鏡照詮信章季曉順〉 遠(トホ)〈遐通捨有在茂寛〉 節(トキ)〈論時辰説秋言祝侯者宗國晨朝釋剋解〉 富(トミ)〈福〉 豐(トヨ) 德(トク)〈得〉 虎(トラ) 融(トヲル) 鳥(トリ)〈取〉&br;知 親(チカ)〈近畿元周凡愼庶隣前愛懷味用身躬子實見恒哉信眞浮邇允〉 千(チ)&br;奴 主(ヌシ)&br;遠 男(ヲ)〈雄緒尾臥絃濟臣水〉 大息〈興居起〉 岳(ヲカ)〈岡〉 乙(ヲト)〈音〉 長(ヲサ)〈酉〉&br;和 綿(ワタ)&br;加 方(カタ)〈象堅覽朝固 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 賢命名聲議〉 廉(カド)〈門〉 兼(カヌ)〈包懷説〉 影(カゲ)〈陰景蔭晷〉 金(カネ) 數(カズ)〈員算筭憲毎和量計〉 穎(カヒ)〈柄〉 河(カハ)〈川〉 苅(カリ)〈鴈獦〉&br; 鎌(カマ) 勝(カツ)〈遂葛〉 風(カゼ)〈吹〉 香(カ)〈馨芬芳鹿〉 神(カミ)〈上〉 鴨(カモ) 梶(カヂ)
與 吉(ヨシ)〈 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 善義好愛珍嘉淑令美宴賀理可慶能榮至由資德穀克與儀懿綏微佳休熙若賴承燕宜喜賢功子命麗時備敬典悦純〉 賴(ヨリ)〈依資縁倚由自繇仍方賢形因寄從〉 米(ヨネ)&br; 淀(ヨド) 世(ヨ)〈代與〉&br;太 高(タカ)〈隆孝堯尊學敎古楚貴章擧山喬渉懷應標幸卒峯生考等〉 任(タフ)〈堪能塔妙純〉 種(タネ)〈胤殖子〉 忠(タゞ)〈陟正理齊直忽只賢政公渡濟格位匡江睢禪位薫産尹藏唯資身子但紀兄帝孫〉 爲(タメ) 妙(タヘ)〈絶〉 武(タケ)〈高健嵩竹〉 篁(タカムラ) 瀧(タキ) 旅(タビ) 足(タリ) 田(タ) 鷹(タカ)&br;曾 園(ソノ)&br;津 純(ツク)〈序續次月系減弟嗣緇樓〉 經〈常恒庸方懷繩昔繼英尋〉 綱(ツナ)〈純繩〉 椿(ツバキ) 鉤(ツリ) 積(ツム) 束(ツカ)〈冢墓〉 圓 津 連(ツラ)〈行貫陣屬列綿宣〉&br;禰 禰〈根子〉&br;奈 中(ナカ)〈仲榮〉 成(ナリ)〈平爲作音絡生齊業也登周濟低枚均就得尚有忠〉 永(ナガ)〈長修度脩榮 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 〉 並(ナミ)〈方甫淵比濤波秘南浪〉 直(ナホ)〈尚猶仍脩庭如君〉 多(ナ)〈聲命稱名〉&br;夏(ナツ) 繩(ナワ)&br;羅 良(ラ)&br;武 宗(ムネ)〈致統棟陳梁胸旨齊順至〉 村(ムラ)〈邑〉 馬(ムマ) 虫(ムシ)&br;宇 敬(ウヤ)〈禮恭〉 氏(ウチ)〈姓内〉 浦(ウラ)〈上〉 海(ウミ) 牛(ウシ) 魚(ウヲ)&br;爲 居(井)&br;乃 則(ノリ)〈憲範規乗章似德法猷政知紀典象孝式位儀經義敎刑度慶令繩昇期明書述朝藝彜軌稚仙考言代記永化至以肖載〉 信(ノブ)〈重陳序延舒順命叙暢書述伸申圓展惟宣遙掃將備所別修演正房總言誠董布攄政〉 宇(ノキ) 後(ノチ) 野(ノ)&br;久 國(クニ)〈邦一弟乙州郡訓〉 倉(クラ)〈藏庫椋位〉 黑(クロ)〈玄〉 阿(クマ)〈隈曲〉 葛(クズ) 桑(クハ)&br;也 安(ヤス)〈泰寧保康愷定息毗貫易烈綿行屬連俾綏逸穏縁休豫〉 山(ヤマ) 屋(ヤ)&br;末 正(マサ)〈雅昌綿齋公匡將當政允童齊理絹均緭藏繩方尹幹鴨賢蔚客〉 全(マタ)〈完益復又增加也〉 麿(マル) 希(マレ) 松(マツ) 間(マ)〈眞〉&br;計 毛(ケ)&br;不 房(フサ)〈總〉 文(フン)〈書牧〉 福(フク)〈富〉 藤(フチ)〈淵〉 古(フル)〈舊雨〉 深(フカ) 冬(フユ) 船(フネ) 生(フ)
是(コレ)〈惟維期之伊自此時比實云穴繄右兄〉&br;江 枝(エ)〈條柯族朶〉 江(エ)〈兄柯柄〉&br;天 光(テル)〈照昭〉 手(テ)&br;安 明(アキラ)〈正章信朗詮昭光著行高在顯卿耀諦〉&br; 顯(アキ)〈秋翹卿明朗草曉著昭詮在亮信鏡〉&br; 厚(アツ)〈敦重篤淳涼 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00070.gif 〉 有(アリ)〈在茂滿光益順照〉 相(アフ)〈會合遇遘〉 赤(アカ) 肖(アニ)&br; 〈似〉 朝脚(アサアシ)〈足〉&br;左 眞(サネ)〈實修尚猶誠信核 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 孚子人〉 貞(サダ)〈定兒慥信〉 郷(サト)〈里隣吏誠〉 逆(サカ)〈酒〉 前(サキ)都〈鋒〉 澤(サハ)&br;幾 淸(キヨ)〈潔浄聖諦舜〉 木(キ)〈樹材典甲城規起林紀黄息置來鮮藝〉 公(キン)〈君后林〉 菊(キク)&br;由 行(ユキ)〈足隨于往曲將門致征元戃廉之章至如順幸通由以適雪舒起爲促時運〉&br;妙 目(メ)&br;美 見(ミ)〈視子覽身三鑒實躬觀相后皆臣親膽省現鏡〉 光(ミツ)〈舜滿明充仞實泉盈苗三水並看師溢〉 道(ミチ)〈通途廉路達方逕陸徑盈充滿〉 峯(ミネ)〈岑嶺〉 宮(ミヤ)&br;之 重(シケ)〈滋繁薫成惠段蕃芝茂枝爲兄以包咸誠〉 嶋(シマ) 鹽(シホ)&br;比 平(ヒフ)〈衡位 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00071.gif 枚均成救行〉 廣(ヒロ)〈弘博熙尋寛泰宏汎憙〉 秀(ヒデ)〈英末標季穎淑愷末以下六字或抄末(スエト)注之如何〉 久(ヒサ)〈尚之淹〉 人(ヒト)〈仁者〉 彦(ヒコ)〈孫位〉&br;毛 本(モト)〈職元幹基資初舊意臺躬苞下〉 諸(モロ)〈衆度誌庶師〉 守(モリ)〈護衞盛積〉 茂(モチ)〈以用望住蔚將持庸式後申荷殖時費〉 百(モヽ)&br;世 關(セキ) 瀨(セ)〈灘〉&br;寸 介(スケ)〈祐輔相助佐亮弼爲傳棟毗 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 延脩右資昌將副扶方翼高伴〉 澄(スミ)〈純有在角栖宥處維隅住〉 末(スエ)〈標季穎 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00163.gif 淑〉 菅(スガ) 椙(スギ) 鈴(スヾ)
**〔姓名録抄〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0605:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0605.pdf]] 俗名&br;義儀(ノリヨシ) 良々(スケヨシ) 高々(スケタカ) 方々(スケマサ) 信々(サネノブ) 成々(シゲナリ) 孝々(ナリタカ) 令々(ノリヨシ) 敎々(タカノリ) 住々(モチスミ) 甚々(タネタフ) 覺々(アキタゞ) 盛々(シゲモリ) 經(ノリ)經(ツネ) 行々(ツラユキ) 章々(アキノリ) 信々(アキタゞ) 陳々(ツラノブ) 能々(ヨシムネ) 在々(アリアキ) 惠々(シゲサト) 吉々 方々(ヅネミチ) 助々(スケヒロ) 永々(ナガヒラ) 之々(ヨリユキ) 任(タネ)々&br; 實々(ミツカネ) 平々(サネタカ) 至々(ヨシユキ) 能々(ノブタカ) 業々(ナリノリ) 資々(スケヨシ) 薰々(マサノブ) 眞々(サネマサ) 形々(ノリカタ) 君々(スヒキミ) 元々(チカモト) 通々(ユキミチ) 右々(アキスケ)&br;棟々(スケムネ) 茂々(シゲタカ) 正々(マサタカ) 土々(ノリタゞ) 順々(マサトシ) 載々(ノリトシ) 節々(トモトキ) 慶々(チカヨシ) 智々(トモサト) 爲々(タメヲシ) 理々(マサヨシ) 由々(ヨシユキ) 標々(タカスエ) 信(トキ)
信(アキラ) 直々(タゞナナ) 或々(ノリモチ) 仁々(キミヒト) 知々(トモカズ) 隆々(タカトキ) 修々(ノブナガ) 廣々(ヒロミツ) 明々(アキラミツ) 末々(スエトモ) 適々(ヨリユキ) 象々(ノリカタ) 誠々(サネノブ) 申々(ノブモト)&br; 薰々() 時々(コレトキ) 幸々(ヨシトモ) 村々(ムラスエ) 玄々(ハルツネ) 平々(ヒラヨシ) 泰々(ヤスヒロ) 有々(アリナヲ) 利々(カズトシ) 寛々(ヒロトナ) 秋々(アキトシ) 尋々(ヒロミツ) 自々(コレヨリ)&br;郷々(サトアキラ) 忠々(タゞツラ) 枝々(シゲエダ) 朗々(トキアキラ) 與々(トモスエ) 作々(トモヲ) 將々(マサユキ)
**〔韻鏡諸抄大成〕
***〈六〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0606:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0606.pdf]] 丈夫依&size(5){レ};性可&size(5){レ};名字之事&br;水性ノ人 福 木 峯 茂 彌 武 民 八 門 丈 萬 判 伴 卯 馬 名 平 兵&br; 富 以上唇音ノ字ニシテ水ナリ、故ニ水性ノ人ニ比和シテ大吉ナリ、&br; 菊 玉 江 義 龜 五 元 嘉 久 九 牛 金 角 吉 加 勘 彦 源 以上&br; ハ牙音ノ字ニシテ木ナリ、故ニ水性ノ人ニハ、水生木ト生ズルヲ以テ、武士藝者ニ吉ナリ、&br; 宗 二 松 四 市 庄 助 辰 勝 七 孫 次 千 小 善 佐 常 新 尚 作&br; 淸 甚 十 三 增 以上ハ齒音ノ字ニシテ金ナリ、故ニ水性ノ人ニハ金生水ト生ズ ルヲ以テ、農商職ノ人ニ吉ナリ、&br; ○按ズルニ、此下ニ、火木金土性ノ人、及ビ女子ノ五性ニ由リテ用イルべキ名ノ字アレド、今略 ス、
**〔名謁反切樞要〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0606:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0606.pdf]] 交名頭字&br;左衞門 右衞門 兵衞 助 介 丞 太郎 次郎 藏 内 等は、面々の心にまかすべし、姓にかまはず反切する事もなし、又左に記す頭字も、名より體を生ずるも、體より名を生ずるも、又姓と比和するもよし、可&size(5){レ};隨&size(5){二};所望&size(5){一};也、&br;茂 平 半 文 八 門 彌 萬 伴 卯 兵 武 梅 馬 芳 百 滿 米 房 邦&br;包 品 麻 豐 福&br; 唇音水性の字なるゆへ金性水性によし、
覺 義 吉 彦 角 介 加 庫 久 源 元 近 郡 嘉 金 吟 九 五 岩 菊&br;國 幾 由 權 光 磯 江 其&br; 牙青木性の字なるゆへ、水性火性によし、&br;忠 藤 太 重 理 利 林 二 六 通 治 猪 丑 仲 竹 嶋 蝶 當 侍 多&br; 舌音火性の字なるゆへ、木性土性によし、&br;與 宇 乙 一 伊 友 幸 喜 安 熊 和 由 好 恒 郷 虎 酉 寅 園&br; 喉昔土性の字なるゆへ、火性金性によし、&br;新 淸.佐 勝 四 七 三 千 十 小 淺 善 宗 總 甚 作 次 庄 市 常&br;正 政 松 秋 石 晴 春 積 種 增 辰 才 眞&br; 齒音金性の字なるゆへ、土性水性によし、
**〔韻鏡諸抄大成〕
***〈六〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0607:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0607.pdf]] 勝復之事&br;先祖ヨリ用ヒ來リタル字、其人ノ性ニアハザルアリ、假令バ木性ノ人ニ、齒音金ノ文字ヲ父字トナス時、名乗ノ父字ヨリ其人ノ性ヲ克ス是凶ナリ、然ドモ此文字ヲ父字ニセネバナラズトアラバ、此父字ニ生ゼラルヽ所ノ唇音ノ文字ヲ母字ニ用レバ、母字ヲ父字ヨリ生ズルヲ以テ、父字ノ氣、自トヨハリテ、其人ノ性ヲ克スル事カナハズ、其上此母字ヨリ其人ノ性ヲ生ズルナリ、是負ベキ所ノ者、復テ勝ト云ヲ以テ、勝復ト云ナリ、例シテ云ハヾ、木性ノ人ノ名乗ニ數敷(カズノブ)ト云ガ如シ、是數ノ字ハ齒音ニシテ金ナリ、此金ヨリ性ノ木ヲ剋ス、然ドモ數ノ字、先祖ヨリノ通リ字ナルヲ以テ父字ニ用フ、故ニ母字ニ敷ノ水字ヲ用テ、父ノ金氣ヲ奪フナリ、是ヲ以テ其人ノ木性ヲ克スル事アタハザルナリ、
**〔日用重寶記〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0607:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0607.pdf]] 名字俗名の事&br;
百官名の類に、相馬百官と俗呼する、その百官名の類に、諌(いさめ) 勇人(いさめ) 勇馬(いさめ) 武人(いさめ) 五百人(いはと) 夷則(いのり) 意氣揚(いきやう) 射居(ゐをり) 直郎(ろくらう) 正郎(ろくちう) 肇(はじめ) 一(はじめ) 剏(はじめ) 首(はじめ) 一馬(はじめ) 初馬(はじめ) 隼太(はやた) 波門分(はもん) 春門(はると) 八箭(はちや) 端衞(はもり) 獏象(ばくざう) 半象(はんざう) 判司(はんじ) 逸身(はやみ) 平三(へいざう) 平格(へいかく) 平作(へいさく) 亨(とをる) 唱(となふ) 十一(とをいち) 得馬(とくま) 篤磨(とくま) 兎毛(ともう) 兎也(となり) 外也(となり) 外衞(ともり) 登輔(とうすけ) 登身佐(とみすけ) 東作(とうさく) 収(をさむ) 修(をさむ) 音人(おとんど) 男女介(をめすけ) 男也(をなり) 雄也(をなり) 轍(わだち)叶(かなふ) 協(かなふ) 員磨(かずま) 算馬(かずま) 一馬(かずま) 數枝(かずゑ) 算衞(かずえ) 鼎(かなへ) 龜(かゞむ)〈音キン〉 縑(かとり) 珂土里(かとり) 佳盛(かもり) 薫(かほり) 可也(かなり) 可聞(かもん) 可問(かもん) 屯(たむろ) 糺(たゞす) 環(たまき) 丹解(たんげ) 田面(たのも) 但見(たゞみ) 湛(たゞふ) 巽(たつみ) 達(たつす) 太衞(たもり) 泰佐(たいすけ) 泰輔(たいすけ) 園面(そのも) 其母(そのも) 其也(そなり) 外箭(そとや) 十十八(そとや) 都守(つもり) 都賀夫(つがふ) 務(つとむ) 勉(つとむ) 司(つかさ) 職(つかさ) 積(つもる) 半(なかば) 央嶋(なかば) 直人(なをと) 波江(なみえ) 並(ならぶ) 雙(ならぶ) 並重(なみへ) 轉(うたゝ) 宇衞(うもり) 宇治衞(うちゑ) 昇(のぼり) 升(のぼり) 登(のぼり) 騰(のぼり) 織人(おりと) 音也(おとや) 藏紀(くらき) 藏司(くらうず) 競(くらぶ) 久馬人(くめんど) 九三二(くさうじ) 九六二(くろじ) 九二三(くにざう) 族(やから) 箭簳(やから) 舎(やどり) 彌嗣(やつぎ) 矢格(やかく) 眞(まこと) 信(まこと) 匡(まさゝ) 速(まだき) 眞澄(ますみ) 忠一(まめいち)&br;刑馬(けいま) 景司(けいじ) 慶三(けいざう) 原造(げんさう) 元作(げんさく) 此面(このも) 延象(えんざう) 江守(えもり) 營輔(えいすけ) 營二(えいじ) 新(あらた) 宛(あたか) 恰(あたか) 湊(あつむ) 集馬(あつめ)&br; 中(あたる) 充(あつる) 淳(あつし) 安積(あづみ) 亞良夫(あらふ) 左右馬(さうま) 作馬(さくま) 左治衞(さぢゑ) 左恊(さけふ) 三九二(さくじ) 極人(きわめ) 究(きはむ) 潔(きよし) 競(きそふ)&br; 欣正(きんろく) 舊馬(きうま) 舊直(きうろく) 舊質(きうしち) 勇馬(ゆうま) 往來(ゆきゝ) 佑輔(ゆうすけ) 標(めあて) 恵(めぐむ) 貢(みつぎ) 水門(みなと) 水嘉善(みかき) 滿(みつる) 三二二(みふじ)&br; 主米(しゆめ) 首令(しゆれい) 鎭(しづむ) 靜馬(しづめ) 下枝(しづえ) 島圖(しまと) 圓象(ゑんざう) 衞守(ゑもり) 衞佐(ゑすけ) 衞夫(ゑふ) 永年(ゑいすけ) 弘(ひろむ) 弘人(ひろめ) 廣人(ひろめ)&br; 廣紀(ひろき) 守度(もりと) 護戸(もりと) 索人(もとめ) 百紀(もゝき) 物面(ものも) 最平(もへい) 門司(もんじ) 物集女(もずめ) 千也(せんや) 淸紀(せいき) 箭正(せんろく) 専直(せんろく)&br;淸(すめり) 澄(すめり) 以上名字名ども、字はよめて惑ふものあり、兒童の爲、こヽにあらましを誌す、
*&aname(E5908DE4B88AE4B88DE5AE9AE5908DE4B98B){不定名之用字};
**〔羅山文集〕
***〈七十/隨筆〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0608:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0608.pdf]] 本朝古人名、改&size(5){二};其文字&size(5){一};者、藤原不比等、初曰&size(5){レ};史、藤原馬養、初曰&size(5){二};宇合&size(5){一};、橘廣相、初曰&size(5){二};博覽&size(5){一};、又 大枝大江、凡河内押河内、山城山背、近江淡海、大和養德(ヤマト)、耶摩堆(ヤマト)之類猶多、皆是郷音之近者、或訓或聲、假&size(5){二};借之&size(5){一};也、又阿部仲滿、一云&size(5){二};仲麻呂&size(5){一};、藤原仲滿、一云&size(5){二};仲麻呂&size(5){一};、麻呂二字、與&size(5){二};滿一字&size(5){一};、通用呼&size(5){レ};之歟、又大己貴神、大汝神、大穴持神、皆一而其字不&size(5){レ};同、亦借訓也、忌曰&size(5){二};由機(ユキ)&size(5){一};、次曰&size(5){二};須岐(スキ)&size(5){一};、後人改云&size(5){二};悠紀主基(ユキスキ)&size(5){一};、而忌與&size(5){レ};齋、共訓曰&size(5){二};由機&size(5){一};、推&size(5){二};上項之例&size(5){一};、而可&size(5){レ};知&size(5){二};倭語之用&size(5){一レ};字、庶乎擧&size(5){レ};一而明&size(5){レ};三也、然則雖&size(5){二};百千&size(5){一};可&size(5){二};以例&size(5){一};焉、
**〔延喜式〕
***〈二十二/民部〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 凡勘籍之徒、或轉&size(5){二};蝮部姓&size(5){一};注&size(5){二};丹比部&size(5){一};、或變&size(5){二};永吉名&size(5){一};爲&size(5){二};長善&size(5){一};、如&size(5){レ};此之類、莫&size(5){レ};爲&size(5){二};不合&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈二十四/皇極〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 元年十二月甲午、初發&size(5){二};息長足日廣額天皇〈○舒明〉喪&size(5){一};、是日小德巨勢臣德太(○○)、代&size(5){二};大派皇&br;子&size(5){一};而誄、 四年六月戊申、中大兄、〈○天智〉使&size(5){下};將軍巨勢德陀(○○)臣、以&size(5){二};天地開闢、君臣始有&size(5){一};説&size(5){中};於賊黨&size(5){上};、令&size(5){レ};知&size(5){レ};所&size(5){レ};起、&br; ○按ズルニ、德太德陀、音讃相通ゼリ、
**〔日本書紀〕
***〈二十八/天武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 元年六月、大伴連馬來田(○○○)、弟吹負、並見&size(5){二};時否&size(5){一};、以稱&size(5){レ};病退&size(5){二};於倭家&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈二十九/天武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 十二年六月己未、大伴連望多(○○)薨、&br; ○按ズルニ、馬來田望多、音訓相通ゼリ、
**〔日本書紀〕
***〈三/持統〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 四年二月己酉、以&size(5){二};直廣肆藤原朝臣史(フムヒト)&size(5){一};爲&size(5){二};判事&size(5){一};、十年十月庚寅、假&size(5){二};賜正廣參位右大臣&br;丹比眞人&size(5){一};、資人一百二十人、〈○中略〉直廣壹石上朝臣麻呂、直廣貮藤原朝臣不比等(○○○)並五十人&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈八/元正〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 養老四年八月癸未、是日右大臣正二位藤原朝臣不比等(○○○)薨、
**〔懷風藻〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 贈正一位太政大臣藤原朝臣史(○)五首〈○詩略〉
**〔續日本紀〕
***〈二/文武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 大寶元年正月丁酉、以&size(5){二};守民部尚書直大貮粟田朝臣眞人&size(5){一};爲&size(5){二};遣唐執節使&size(5){一};、〈○中略〉參河守務大肆許勢朝臣祖父(○○)爲&size(5){二};大位&size(5){一};、〈○位恐誤字〉
**〔續日本紀〕
***〈三/文武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 慶雲四年三月庚子、遣唐副使從五位下巨勢朝臣邑治(○○)等、自&size(5){二};唐國&size(5){一};至、
**〔續日本紀考證〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 祖父〈或作&size(5){二};邑治&size(5){一};邦訓通〉
**〔續日本紀〕
***〈七/元正〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 靈龜二年八月癸亥、是日以&size(5){二};從四位下多治比眞人縣守&size(5){一};爲&size(5){二};遣唐押使&size(5){一};、〈○中略〉正六位下藤原朝臣馬養(○○)爲&size(5){二};副使&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈九/聖式〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 神龜元年四月丙申、以&size(5){二};式部卿正四位上藤原朝臣宇合(○○)&size(5){一};爲&size(5){二};持節大將軍&size(5){一};、
**〔大日本史〕
***〈百十四/列傳〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 宇合或作&size(5){二};馬養&size(5){一};、尊卑分脈曰、歸&size(5){レ};自&size(5){レ};唐、改&size(5){二};名宇合&size(5){一};、宇合、馬養、音訓相通、
**〔東大寺正倉院成卷文書〕
***〈十五〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0609:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0609.pdf]] 尾張國収納〈正税帳天平六年十二月史生從八位上丹比新家連石麿○中略〉
謹件収納天平六年正税雜充用之狀具注如&size(5){レ};件、仍付&size(5){二};守從五位下勳十二等多治比眞人多夫勢(○○○)&size(5){一};進上以解、&br; 天平六年十二月廿四日 守從五位下勳十二等多治比眞人倓世(○○)
**〔績日本紀〕
***〈十八/孝謙〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0610:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0610.pdf]] 天平勝寶三年正月庚子、踏歌歌頭女孺忍海伊太須(○○○)〈○中略〉授&size(5){二};外從五位下&size(5){一};、
**〔績日本紀〕
***〈二十三/孝謙〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0610:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0610.pdf]] 天平寶字五年六月己卯、賜&size(5){二};外從五位下忍海連致(○)〈○中略〉從五位下&size(5){一};、
**〔績日本紀〕
***〈二十/孝謙〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0610:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0610.pdf]] 天平寶字二年七月丙子、正六位上山田史銀(○)授&size(5){二};外從五位下&size(5){一};、
**〔績日本紀〕
***〈二十二/淳仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0610:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0610.pdf]] 天平寶字三年十二月壬寅、外從五位下山田史白金(○○)〈○中略〉賜&size(5){二};姓連&size(5){一};、
*&aname(E5908DE4B88AE69387E5908D){擇名};
**〔江家次第〕
***〈十七〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0610:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0610.pdf]] 當代親王宣旨事&br;藏人頭、奉&size(5){レ};仰&size(5){二};上﨟博士&size(5){一};、令&size(5){レ};勘&size(5){二};申御名字&size(5){一};、兼日示&size(5){二};氣色&size(5){一};、當日仰&size(5){レ};之、&br;博士進&size(5){二};勘文&size(5){一};〈江家不&size(5){レ};注&size(5){二};年月日&size(5){一};〉&br; 三以下〈幷注&size(5){二};本文幷音訓&size(5){一};、有&size(5){二};重紙&size(5){一};、懸紙用&size(5){二};檀紙&size(5){一};、〉&br;勘申御名字事&br;某書 某 反 也&br;同&size(5){レ};上某 反 也&br;右勘申如&size(5){レ};件&br; 年月日官姓名&br;頭以&size(5){二};文刺&size(5){一};奏之&br;於&size(5){レ};定被&size(5){レ};用&size(5){二};嘉名&size(5){一};〈○中略〉&br;今宮〈正家朝臣擇申〉&br; 宗仁 尊明 後又慶仁
今上〈實綱朝臣擇申〉&br; 善仁 守成&br;院〈明衡朝臣擇申、後三條院東宮、〉&br; 貞仁 有成 博時&br; 貞尊不&size(5){レ};宜由、公卿等申&size(5){レ};之、〈能長資綱等〉&br; 陽成院 華山院 三條院云々〈幷貞字〉&br;故院仰曰、還可&size(5){レ};爲&size(5){レ};例、明衡曰、帝王三人、被&size(5){レ};用&size(5){二};貞字&size(5){一};、可&size(5){レ};謂&size(5){レ};無&size(5){二};耻辱&size(5){一};、&br;後三條院 後冷泉院〈義忠朝臣擇申〉&br; 親仁 尊仁 能成&br;後朱雀院 後一條院〈匡房朝臣擇申〉&br; 敦成 敦良 敦仁&br;三條院&br;一條院〈齊光卿擇申〉&br;華山院〈同&size(5){レ};上、或説輔正云々、〉&br;圓融院〈維時擇申〉&br;冷泉院〈在衡卿擇申〉&br; 維時擇&size(5){二};申故慶賴親王名&size(5){一};、仍在衡卿擇申由、見&size(5){二};九條記&size(5){一};、&br;村上&br;朱雀院〈等可&size(5){レ};尋&size(5){レ};之〉&br; 寛明
**〔中右記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0612:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0612.pdf]] 元永二年五月廿八日癸酉、雜色相逢云、皇子〈○崇德〉降誕、六月十四日己丑、大學頭敦光朝臣來談云、若宮御名可&size(5){二};擇申&size(5){一};、依&size(5){レ};有&size(5){二};院宣&size(5){一};所&size(5){二};撰申&size(5){一};也、件勘文、内々所&size(5){二};見合&size(5){一};也、顯仁、此字又予〈○藤原宗忠〉披見云、顯仁〈ハ〉反音傾音也、頗勝也、 十六日辛卯、巳時許參院、候&size(5){二};北面&size(5){一};之間、大學頭敦光朝臣、進&size(5){二};若宮御名勘文&size(5){一};、頭辨奏聞、則以&size(5){二};頭辨&size(5){一};被&size(5){二};仰下&size(5){一};、親王宣旨、來十九日也、件日御名字、雖&size(5){三};一日被&size(5){二};沙汰&size(5){一};、當日時刻推遷也、仍兼日一定也、此勘文、心閑見定可&size(5){レ};申者、披見之處、顯仁爲仁也、爲ハ平聲成也、此二字之中、顯仁勝也、就&size(5){レ};中反音傾也、仍顯仁勝之由奏了、頭辨又爲&size(5){二};御使&size(5){一};參&size(5){二};左府&size(5){一};了、後聞左府顯仁宜之由被&size(5){レ};申云々、已叶&size(5){二};患案&size(5){一};也、
**〔台記別記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0612:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0612.pdf]] 久安四年七月十三日戊戌、夫人〈○藤原賴長妻〉名字、可&size(5){二};擇獻&size(5){一};之由、使&size(5){三};親隆朝臣仰&size(5){二};式部權少輔成佐&size(5){一};、〈成佐有&size(5){レ};疾、仍不&size(5){二};召仰&size(5){一};、〉 十六日辛丑、親隆朝臣、獻&size(5){二};成佐擇進名字&size(5){一};、令&size(5){レ};見&size(5){二};菅登宣&size(5){一};、〈無官六位〉以&size(5){二};智者&size(5){一};故也、所&size(5){レ};對不&size(5){二};分明&size(5){一};、令&size(5){レ};見&size(5){二};公能卿&size(5){一};、又内&size(5){二};覽禪閤&size(5){一};、〈○賴長父忠實〉問&size(5){二};師安&size(5){一};、皆以爲可&size(5){レ};用&size(5){二};幸子&size(5){一};、即申&size(5){二};禪閤&size(5){一};曰、古者女御内親王等名可&size(5){レ};避歟、西宮文、〈女叙位所〉后之外不&size(5){レ};可&size(5){レ};避由所&size(5){レ};見也者、御返事載&size(5){レ};之、同師安返事同載、勘申御名字事、&br;能&br; 玉篇曰、奴登反、工也、善也、廣雅曰、能任也、周禮八統四曰、使&size(5){レ};能鄭玄曰.多&size(5){二};材藝&size(5){一};也、&br; 師古漢書註曰、能本獸名、爲&size(5){レ};物堅中而 强力、故人之有&size(5){二};賢材&size(5){一};者、皆謂&size(5){二};之能&size(5){一};、&br;専&br; 唐韻曰、職縁反、政也、誠也、&br; 杜預傳左傳註曰、専自建也、&br; 賈逵國語註曰、専猶&size(5){レ};擅也、&br; 禮記曰、君専席而酢焉、&br; 毛詩正義曰、夫人専&size(5){レ};夜、&br;幸
玉篇曰、胡耿反、説文曰、幸而免&size(5){レ};凶也、&br; 如淳漢書註曰、天子車駕所&size(5){レ};至、民臣以爲&size(5){二};僥倖&size(5){一};、故曰&size(5){レ};幸、&br;右勘申如&size(5){レ};件&br; 久安四年七月十六日 式部權少輔藤原朝臣成佐&br;能子&br;専子&br;幸子&br;右件名字、不&size(5){レ};當&size(5){二};國母后宮貴女名人等&size(5){一};候、但能子延喜女御也、〈右大臣定方女〉然而就&size(5){二};吉凶&size(5){一};非&size(5){一};名人&size(5){一};候歟、幸子優候歟、男女親王名、近代 强不&size(5){レ};避候歟、盛章敦保敦方等是也、況於&size(5){二};女御更衣&size(5){一};哉、元撰&size(5){二};名字&size(5){一};之時、避&size(5){二};帝王皇宮攝籙大臣名人刑人等&size(5){一};候云々、宜&size(5){下};以&size(5){二};此旨&size(5){一};令&size(5){二};言上&size(5){一};給&size(5){上};、師安恐惶々々、&br; 七月十六日 大外記中原師安〈請文〉&br;如&size(5){レ};此事不&size(5){二};勘侍&size(5){一};、仍難&size(5){レ};申&size(5){二};進止&size(5){一};侍、但古女御名、無&size(5){レ};所&size(5){二};覺侍&size(5){一};、幸字ハ一切人、吉字知侍ハ、幸字打聞侍に、吉侍者歟、於&size(5){二};深事&size(5){一};者、不&size(5){二};知給侍&size(5){一};也、屋外夜前御返事遲々、&br;十七日壬寅、名&size(5){二};夫人&size(5){一};曰&size(5){二};幸子&size(5){一};、密問&size(5){二};吉日於陰陽師&size(5){一};、申&size(5){二};今日吉由&size(5){一};仍名&size(5){レ};之、書&size(5){二};幸子二字於一紙&size(5){一};授&size(5){二};夫人&size(5){一};、京極大北政所、延久三年八月廿日名也、承保元年六月廿五日、叙&size(5){二};從三位&size(5){一};、〈本無位〉爰知&size(5){下};非&size(5){二};叙位日名&size(5){一レ};之豫名&size(5){上};&size(5){レ};之、
**〔台記別記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0613:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0613.pdf]] 久安四年八月七日壬戌、依&size(5){レ};爲&size(5){二};無&size(5){レ};憚之日&size(5){一};、成佐獻&size(5){二};女子名字勘文&size(5){一};、〈依&size(5){レ};疾不&size(5){レ};來、以&size(5){レ};書獻&size(5){レ};之、〉即問&size(5){二};名於禪閤、攝政殿下、侍從中納言成通卿、大外記師安、駿河守雅敎、前少納言俊通、前能登守孝能、前肥前介賴業、蔭孫菅原登宣&size(5){一};、又泰親問&size(5){二};釋信西&size(5){一};、〈問&size(5){二};嘉事於法師&size(5){一};、専可&size(5){レ};忌&size(5){レ};之、是以如&size(5){レ};余、告&size(5){二};其名於泰親&size(5){一};、問&size(5){二};信西&size(5){一};不&size(5){レ};受&size(5){二};余命&size(5){一};、故不&size(5){レ};稱&size(5){レ};使也、〉各所&size(5){レ};對續&size(5){二};載狀左&size(5){一};、又權中納言公能卿所&size(5){レ};對不&size(5){レ};詳、
勘申&br;御名字事&br;荃&br; 唐韻曰、此縁反、香草也、&br; 王逸楚辭註曰、荃、君也、&br; 李善文選註曰、香草也、以諭&size(5){レ};君也、人君被&size(5){二};芬香&size(5){一};、故以&size(5){二};香草&size(5){一};爲&size(5){レ};諭、&br;多&br; 玉篇曰、旦何反、衆也、重也、大有也、&br; 説文曰、重夕爲&size(5){レ};多、&br; 子夏詩序曰、螽斯、后妃子孫衆多也、&br; 鄭玄詩箋曰、君其子孫衆多、將&size(5){二};日日以盛&size(5){一};、&br; 尚書曰、成周既成、周公作&size(5){二};多士&size(5){一};、&br;頌&br; 玉篇曰、似用反、形容也、頌&size(5){二};其盛德&size(5){一};、&br; 公羊傳曰、什一行而頌聲作矣、何休曰頌聲者、大平歌頌聲、帝王之高致也、&br; 文選序曰、頌者、所&size(5){下};以游&size(5){二};揚德業&size(5){一};褒&size(5){中};讃成功&size(5){上};、&br; 毛詩正義曰、王功既成、德流&size(5){二};兆庶&size(5){一};、下民歌&size(5){二};德澤&size(5){一};、即是頌聲作矣、又曰、頌之言容、天子之德、光&size(5){二};被四表&size(5){一};、格&size(5){二}; 于上下&size(5){一};、無&size(5){レ};不&size(5){二};覆燾&size(5){一};、無&size(5){レ};不&size(5){二};持載&size(5){一};、此之謂&size(5){レ};容、於&size(5){レ};是和樂興焉、頌聲乃作、&br;右勘申如&size(5){レ};件&br; 久安四年八月七日 式部權少輔藤原朝臣成佐
如&size(5){レ};此事、計申條尤見苦侍、仍不&size(5){二};申侍&size(5){一};也、女子名字床上之可&size(5){レ};被&size(5){二};計仰&size(5){一};候、自&size(5){二};其殿&size(5){一};可&size(5){レ};被&size(5){レ};仰候、付&size(5){二};御使&size(5){一};令&size(5){レ};申候也、以&size(5){二};此旨&size(5){一};可&size(5){レ};被&size(5){レ};申、謹言、&br; 八月七日 賴業&br;日記賜預了、大治之比抄出、件日失之條、日記未&size(5){レ};歟、重爲&size(5){二};引檢&size(5){一};遣召了、未&size(5){二};持來&size(5){一};之間、自以遲引、名字勘文一見了返奉之、字作幷所&size(5){レ};引之文、皆以神妙、不具、謹言、&br;荃多頌三字之中、於&size(5){二};多字&size(5){一};者、雖&size(5){レ};無&size(5){二};指釋&size(5){一};、連&size(5){二};多子&size(5){一};之時、頗可&size(5){レ};宜歟、名實賓之故也、&br;適蒙&size(5){レ};仰不&size(5){二};參仕候&size(5){一};之條、極恐思給候、所勞之條、境節申限不&size(5){レ};候者也、&br;昨日所&size(5){二};下給候&size(5){一};之御名字勘文一通、謹以返&size(5){二};上之&size(5){一};、先度如&size(5){レ};此沙汰候之條、且面目無&size(5){レ};極、且怖畏不&size(5){レ};少候者也、幼少之昔、雖&size(5){レ};忘&size(5){二};鑚仰&size(5){一};、 强仕之今、都以廢忘、疾逐&size(5){レ};年侵、性經&size(5){レ};日慵候之故也、就&size(5){レ};中於&size(5){二};如&size(5){レ};此事&size(5){一};者、不&size(5){レ};知&size(5){二};子細&size(5){一};候、難&size(5){二};計申&size(5){一};候者也、但廻&size(5){二};愚案&size(5){一};、荃字與&size(5){二};東三條院御名&size(5){一};〈○圓融后藤原詮子〉同音、雖&size(5){レ};可&size(5){レ};爲&size(5){二};吉例&size(5){一};、本文屈原詞、頗不快候歟、多字宜候歟、字作&size(5){二};重夕&size(5){一};、孝武本紀、天子如&size(5){レ};郊拜&size(5){二};泰壹&size(5){一};、朝朝&size(5){レ};日、夕夕&size(5){レ};月云々、頌字作&size(5){二};頁公&size(5){一};也、然則公子之義、不&size(5){レ};叶&size(5){二};皇胤之心&size(5){一};候歟、偏不&size(5){レ};申候者、又依&size(5){レ};有&size(5){二};其恐&size(5){一};如&size(5){レ};形所&size(5){レ};令&size(5){二};言上&size(5){一};也、且所勞之間、委不&size(5){レ};能&size(5){二};引勘&size(5){一};候也、以&size(5){二};此旨&size(5){一};可&size(5){レ};然之樣、可&size(5){下};令&size(5){二};言上&size(5){一};給&size(5){上};候者也、雅敎、誠恐謹言、&br; 八月八日 民部權大輔雅敎上&br; 修理大夫殿&br;荃字&br; 訓不&size(5){二};分明&size(5){一};、委可&size(5){一};被&size(5){二};尋問&size(5){一};、&br;頌字&br; 似&size(5){レ};無&size(5){二};其難&size(5){一};&br;多字
女以&size(5){二};多字&size(5){一};可&size(5){レ};爲&size(5){レ};勝、何況又説文重&size(5){レ};夕爲&size(5){レ};多云々、付&size(5){一};之重&size(5){レ};夕者、専夜之儀也、彌可&size(5){レ};爲&size(5){二};最吉&size(5){一};、&br;右三字之中、隨&size(5){二};管見所&size(5){一レ};及、注申之狀、如&size(5){レ};件、&br; 久安四年八月七日 前備前權守源俊通&br;御名字勘文拜見返&size(5){二};上之&size(5){一};、愚案之所&size(5){レ};及、多字優候歟、名字多可&size(5){レ};用&size(5){二};平聲&size(5){一};云々、又親王幷婦人名、訓未&size(5){レ};慥之字不&size(5){レ};用云々、是出公御前、不&size(5){レ};可&size(5){レ};讀&size(5){レ};聲、可&size(5){レ};讀&size(5){レ};訓之故云々、而近代問訓不&size(5){レ};慥字等見候如何、就&size(5){レ};中多字、万佐留(マサル)云訓候歟、彌神妙覺候、子細只今參入、可&size(5){レ};令&size(5){二};言上&size(5){一};候之狀、如&size(5){レ};件、&br; 八月七日 大外記中原師安〈請文〉&br;荃〈蘭荃一物也〉&br;左傳&br; 鄭文公有&size(5){二};賤妾&size(5){一};、曰&size(5){二};燕嬉&size(5){一};、〈嬉名燕姓〉夢天使&size(5){レ};與&size(5){二};己蘭&size(5){一};〈蘭香草〉曰、余爲&size(5){二};伯鯈&size(5){一};、余而祖、〈伯鯈、南燕祖也、〉以&size(5){レ};是爲&size(5){二};而子&size(5){一};、〈以&size(5){レ};蘭爲&size(5){二};汝子名&size(5){一};〉以&size(5){三}; 蘭有&size(5){二};國香&size(5){一};、人服&size(5){二};媚之&size(5){一};如&size(5){レ};是〈媚、愛也、欲&size(5){レ};令&size(5){二};人愛&size(5){レ};之 如&size(5){一レ};蘭也、〉既而文公見&size(5){レ};之、與&size(5){二};之蘭&size(5){一};而御&size(5){レ};之、&br; 久安四年八月七日 散位孝善&br;多&br; 玉篇曰、旦何反、〈旦字日下有&size(5){レ};一、何字人可也、日下一人可也、反音既佳歟、〉&br; 説文曰、重夕爲&size(5){レ};多、〈后妃有&size(5){二};王寵&size(5){一};、與御重&size(5){レ};夕、尤可&size(5){二};優美&size(5){一};、〉&br; 毛詩序曰、螽斯、后妃之子孫衆多也、&br; 螽斯之篇、述&size(5){二};后妃子孫衆多&size(5){一};也、大姒爲&size(5){二};文王之正后&size(5){一};生&size(5){二};聖子武王&size(5){一};、子孫衆多而周祚長久也、&br;多&br; 夫婦之義、以&size(5){レ};愛爲&size(5){レ};先、文既重&size(5){レ};夕、情同専&size(5){レ};夜、加以子孫衆多、后妃至德也、又反音旦何、旦日一、何人可、我 朝日本爲&size(5){レ};號、既日下有&size(5){二};一人&size(5){一};可也、尤叶&size(5){二};其宜&size(5){一};矣、
頌&br; 聖主在&size(5){レ};上、人頌&size(5){二};其德&size(5){一};、以&size(5){二};此文字&size(5){一};爲&size(5){二};其義&size(5){一};、名者定爲&size(5){二};天子之裏&size(5){一};者歟、&br;荃〈信西〉&br; 文選曰、荃不&size(5){レ};察&size(5){二};余之中情&size(5){一};兮、反信&size(5){レ};讒濟&size(5){レ};怒、是屈原之詞也、此文不吉歟、若是以&size(5){レ};爲&size(5){二};東三條院御名同音 之字&size(5){一};擇申歟、抑後宮、以&size(5){下};從&size(5){二};草合&size(5){一};字&size(5){上};爲&size(5){レ};名之人、贈后茂子、茨子等、於&size(5){二};皇胤&size(5){一};吉例也、至&size(5){二};其御身&size(5){一};者、平生不&size(5){レ};備&size(5){一}; 后位&size(5){一};、吉否之間、可&size(5){レ};在&size(5){二};御定&size(5){一};、&br;多&br; 訓釋雖&size(5){レ};無&size(5){レ};吉、多子之義、可&size(5){レ};謂&size(5){レ};宜歟、&br;頌&br; 破&size(5){レ};字云&size(5){二};頁公子&size(5){一};、然則公子之義、不&size(5){レ};叶&size(5){二};帝子之心&size(5){一};歟、&br;八日癸亥、以&size(5){二};成通卿、雅敎、信西、師安、所&size(5){レ};對之書&size(5){一};、奏&size(5){二};法皇&size(5){一};〈○鳥羽〉曰、從&size(5){二};衆議&size(5){一};將&size(5){レ};用&size(5){二};多子&size(5){一};、他小學生、多持&size(5){二};多字&size(5){一};、其書以&size(5){二};鄙生&size(5){一};不&size(5){レ};上、〈以&size(5){二};消息&size(5){一};奏也〉手書報詔曰、尋了名字事、人々多字無難之由令&size(5){レ};申侍者、可&size(5){レ};被&size(5){レ};用&size(5){二};件字&size(5){一};侍事歟、如&size(5){レ};此事者、無&size(5){二};治術&size(5){一};侍事也、以&size(5){二};他事&size(5){一};不&size(5){レ};被&size(5){二};押計&size(5){一};侍事也、端書曰、只打聞侍に、めでたくこそ覺侍、巳刻、使&size(5){二};親佐&size(5){一};、〈親佐、成佐弟、〉問&size(5){二};荃子訓於成佐&size(5){一};、對曰、王逸楚辭註云、荃、君也、加之勘&size(5){二};楚辭&size(5){一};云、荃不&size(5){レ};察&size(5){二};余之中情&size(5){一};云々、其文勢似&size(5){二};訓&size(5){レ};荃爲&size(5){一レ};君、因&size(5){レ};之先師春宮亞相〈師賴〉讀作&size(5){レ};君、復言、先師平生常言、汝若有&size(5){レ};撰&size(5){二};貴女名&size(5){一};者、以&size(5){二};荃頌等字&size(5){一};、就&size(5){レ};中荃字音、同&size(5){二};東三條院御名詮子&size(5){一};、可&size(5){レ};謂&size(5){二};吉例&size(5){一};焉、臣今至&size(5){二};於此&size(5){一};、故守&size(5){二};先師之命&size(5){一};而巳、 九日甲子、今日女子多子、〈年九〉叙&size(5){二};從三位&size(5){一};、〈本無位〉自&size(5){二};昨日&size(5){一};修&size(5){二};除家中&size(5){一};〈大炊御門北、高倉東方一町亭.石大將同居、〉敷&size(5){レ};砂、今朝余出巡檢、午刻右大將來、余示&size(5){下};依&size(5){二};衆議&size(5){一};將&size(5){レ};用&size(5){二};多字&size(5){一};之由&size(5){上};、對曰、諾、未刻範家來、〈先日招&size(5){レ};之〉使&size(5){三};憲親〈布衣〉賜&size(5){二};女子名字&size(5){一};、〈書&size(5){二};多子二字於檀紙一枚&size(5){一};、公親書&size(5){レ};之、無&size(5){二};禮紙&size(5){一};、〉曰、非&size(5){レ};可&size(5){レ};奏&size(5){二};此書&size(5){一};、爲&size(5){レ};令&size(5){レ};知&size(5){レ};汝賜&size(5){レ};之、
**〔台記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0617:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0617.pdf]] 久壽元年八月十七日戊戌、新大納言送&size(5){レ};書、傳&size(5){二};法皇〈○鳥羽〉命&size(5){一};曰、永範朝臣擇&size(5){二};申内親王名字&size(5){一};勘文遣
&size(5){レ};之、可&size(5){レ};被&size(5){レ};用&size(5){レ};何乎、但今日親王宣旨延引、&br;入&size(5){レ};夜新大納言使淸職示曰、明日可&size(5){レ};被&size(5){レ};下親王宣旨御名字、早可&size(5){二};定申&size(5){一};者、申曰、擇&size(5){二};申三字&size(5){一};、皆有&size(5){レ};難、重擇申可&size(5){レ};宜歟、十八日己亥、饗儀了參内、〈○中略〉更闌光賴朝臣來曰、只今新大納言參入、可&size(5){レ};用&size(5){二};壽字&size(5){一};之由所&size(5){レ};申也、余〈○藤原賴長〉答曰、壽者、衞宣公之子、遇&size(5){レ};殺者名也、〈見&size(5){二};桓十六年左傳&size(5){一};〉非&size(5){レ};無&size(5){二};其忌&size(5){一};如何、光賴退告&size(5){二};大納言&size(5){一};、大納言曰、夜及&size(5){二};深更&size(5){一};、不&size(5){レ};能&size(5){レ};奏&size(5){二};鳥羽&size(5){一};、勘&size(5){レ};例統子内親王宣旨後改&size(5){レ};名、依&size(5){二};彼例&size(5){一};今夜用&size(5){二};壽字&size(5){一};、後日改名、何事之有乎、余即著陣、光賴朝臣下&size(5){二};親王名&size(5){一};、余結申、光賴曰、可&size(5){レ};爲&size(5){二};内親王&size(5){一};、余稱唯卷&size(5){レ};之、召&size(5){二};左大辨&size(5){一};下&size(5){レ};之、大辨退下、次光賴來、仰&size(5){下};以&size(5){二};侍從藤原朝臣&size(5){一};〈成通〉爲&size(5){二};内親王別當&size(5){一};之由&size(5){上};、即仰&size(5){二};左大辨&size(5){一};、〈不&size(5){二};召立&size(5){一};〉又示&size(5){二};成通卿&size(5){一};、次成通、公敎、重通、公能等卿、進&size(5){二};射場&size(5){一};奏&size(5){レ};慶、此間余參&size(5){二};鳥羽&size(5){一};〈北殿〉奏&size(5){レ};慶、土佐守季行朝臣〈別當〉傳奏、是大將慶也、此間曉鐘頻報、次昇&size(5){レ};堂、家司職事申&size(5){レ};慶了、余退出、〈東三條〉大將饗三獻間、新大納言奉&size(5){二};院宣&size(5){一};、送&size(5){二};親王名字勘文&size(5){一};曰、依&size(5){二};閤下定申本&size(5){一};勘申、依&size(5){二};壽諱&size(5){一};不&size(5){レ};被&size(5){レ};用、依&size(5){レ};仰重擇申也、見&size(5){二};件勘文&size(5){一};、載&size(5){二};姝擇好三字&size(5){一};、申曰、禮儀中間、不&size(5){レ};能&size(5){レ};勘&size(5){二};文書&size(5){一};、但姝擇無&size(5){二};殊難&size(5){一};歟、如&size(5){レ};此事、被&size(5){レ};問&size(5){二};太政大臣&size(5){一};、被&size(5){レ};用&size(5){下};被&size(5){二};定申&size(5){一};趣&size(5){上};可&size(5){レ};宜歟、 廿九日庚戌、頭光賴朝臣來曰、内親王改&size(5){二};壽子&size(5){一};爲&size(5){二};姝子&size(5){一};〈○鳥羽皇女〉者、示&size(5){下};可&size(5){二};書下&size(5){一};之由&size(5){上};、即書&size(5){二};檀紙&size(5){一};授&size(5){レ};之、
**〔兵範記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0618:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0618.pdf]] 久安五年十月十六日甲子、今日左府〈○藤原賴長〉若君、〈十二、信雅朝臣女腹、女院宮仕督殿、〉有&size(5){二};所々昇殿事&size(5){一};、依&size(5){二};入道殿御沙汰&size(5){一};也、〈○中略〉&br; 今朝大學頭維順朝臣、注&size(5){二};獻御名字&size(5){一};、&br; 實家 家敎&br; 皆不&size(5){レ};被&size(5){レ};用之、左府有&size(5){二};御議定&size(5){一};、被&size(5){レ};奉&size(5){レ};定&size(5){二};師長&size(5){一};云々、
**〔玉海〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0618:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0618.pdf]] 治承三年四月十七日乙巳、此日小童加&size(5){二};首服&size(5){一};、〈○中略〉同刻成光朝臣、令&size(5){レ};進&size(5){二};名字勘文&size(5){一};、須&size(5){二};持參&size(5){一};也、而依&size(5){二};頓病&size(5){一};自&size(5){二};路頭&size(5){一};歸家云々、&br; 良經 經通 家通
右擇申如&size(5){レ};件&br; 治承三年四月十七日 豐前守成光&br;余〈○藤原兼實〉案&size(5){レ};之、先年三位中將、元服之時、兄長光勘&size(5){二};進名字&size(5){一};、不&size(5){レ};書&size(5){二};右狀年號署所等&size(5){一};、今以如&size(5){レ};此、不&size(5){レ};知&size(5){二};是非&size(5){一};、又署所不&size(5){レ};書&size(5){レ};姓、頗不審也、
**〔百練抄〕
***〈十四/四條〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0619:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0619.pdf]] 貞永元年十一月廿四日庚午、當今〈○四條〉同胞妹親王宣旨也、御名字暐子、式部大輔爲長卿擇申、
**〔園太暦〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0619:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0619.pdf]] 貞和二年二月廿日、法皇〈○花園〉皇女、今夜立親王事候、御名字課&size(5){二};在成卿&size(5){一};之處、如&size(5){レ};此注進候、何字可&size(5){レ};被&size(5){レ};用候哉、須&size(5){レ};申&size(5){二};入萩原殿&size(5){一};候處、毎事省略、一向可&size(5){レ};令&size(5){二};計沙汰&size(5){一};之由蒙&size(5){レ};仰之間、不&size(5){レ};能&size(5){下};依&size(5){二};遼遠&size(5){一};伺申&size(5){上};候、此内舊字候やらんと不審に候、貴子、後深草院第一皇女に候、但内親王名字、用&size(5){二};舊字&size(5){一};之條例候歟と思給候、就&size(5){二};是非&size(5){一};如&size(5){二};抄物&size(5){一};引勘之條、只今計會事候間、きと申合候也、&br;被&size(5){二};仰下&size(5){一};候旨畏承畢&br;内親王御名字事、在成卿勘文、令&size(5){二};拜見&size(5){一};畢、祺字は崇明門院御諱候、貴子は保明太子妃、貞信公〈○藤原忠平〉女に候歟、而後深草院皇女御名字被&size(5){二};採用&size(5){一};候歟、於&size(5){二};内親王御名字&size(5){一};は、 强不&size(5){レ};被&size(5){レ};憚候、可&size(5){レ};在&size(5){二};時宜&size(5){一};候、歟、祝字、元釋神妙に候歟、若未&size(5){レ};被&size(5){レ};用者、今度被&size(5){レ};用候條、可&size(5){レ};爲&size(5){二};何樣&size(5){一};候哉、以&size(5){二};此旨&size(5){一};可&size(5){レ};被&size(5){二};計披露給&size(5){一};候、公賢、誠恐頓首謹言、&br; 二月廿日&br; 大宮宰相殿&br;勘申&br; 御名字事&br; 貴&br;
陸法言曰、居謂反、高也、&br; 公羊傳曰、子以&size(5){レ};母貴、母以&size(5){レ};子貴、&br;祝&br; 王仁 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00072.gif 曰、之育反、求&size(5){二};永貞&size(5){一};也、&br; 左傳曰、杜預曰、祝上&size(5){レ};壽也、&br;祺&br; 東宮切韻曰、巨基反、福祥巨孫、納言云、吉祥也、&br; 爾雅曰、麻果云、毛詩壽考惟祺、祺吉也、微之先見也、&br;右勘申如&size(5){レ};件&br; 貞和二年二月十八日 勘解由長官藤原朝臣在成
**〔後深心院關白記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0620:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0620.pdf]] 應安四年三月十日甲午、頭中將宗泰朝臣、爲&size(5){二};勅使&size(5){一};來、宮〈○後圓融〉御名字、〈勘文在&size(5){レ};之〉可&size(5){レ};被&size(5){レ};用&size(5){二};何字&size(5){一};乎、可&size(5){二};計申&size(5){一};、答&size(5){下};加&size(5){二};思案&size(5){一};上可&size(5){レ};申之由&size(5){上};、&br;頭書云&br; 勅問人々 關白 前相國 内大臣 藤中納言云々&br; 勘文如&size(5){レ};此、字訓相尋、勘者所&size(5){二};注付&size(5){一};也、&br;勘申&br; 御名字事&br;昭(テル)仁&br; 廣韻曰、昭、上遙反、日明也、著也、&br; 左傳曰、五色比&size(5){レ};象昭&size(5){二};其物&size(5){一};、
東宮切韻曰、理&size(5){二};政事&size(5){一};而至&size(5){二};成功&size(5){一};、謂&size(5){二};之仁&size(5){一};、&br; 爾雅曰、大平之人、仁也、&br;成(フサ)仁&br; 東宮切韻曰、陸法言曰、成、市征反、就也、平也、善也、&br; 尚書曰、地平天成、&br;緒仁&br; 玉篇曰、緒、似呂反、&br; 東宮切韻曰、事也、録也、&br; 毛詩曰、纉&size(5){二};禹之緒&size(5){一};、&br;右勘申如&size(5){レ};件&br; 應安四年三月日 正三位行勘解由長官菅原朝臣高嗣&br;十二日丙申、裏書云、&br; 余申詞如&size(5){レ};此〈注&size(5){二};折紙&size(5){一};〉&br; 御名字事&br; 昭字成字、字訓共以不&size(5){レ};相&size(5){二};叶引用書之義&size(5){一};、緒字無&size(5){二};殊難&size(5){一};乎&br;廿四日戊申、御諱被&size(5){レ};用&size(5){二};緒字&size(5){一};云々、愚意之所存、無&size(5){二};相違&size(5){一};歟、
**〔建内記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0621:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0621.pdf]] 嘉吉元年八月十六日庚辰、月輪中將家輔朝臣、爲&size(5){二};殿下〈○二條持基〉御使&size(5){一};來、武家御名字事、任&size(5){二};鹿苑院殿〈○足利義滿〉御例&size(5){一};可&size(5){レ};被&size(5){二};計申&size(5){一};由、有&size(5){二};其沙汰&size(5){一};之間、雖&size(5){レ};有&size(5){二};斟酌&size(5){一};、任&size(5){二};佳例&size(5){一};申沙汰也、仍爲淸卿撰申内、可&size(5){レ};有&size(5){二};淸撰&size(5){一};、難&size(5){二};心得&size(5){一};之段、先度事舊了、可&size(5){レ};被&size(5){二};如何&size(5){一};哉、此内可&size(5){レ};申&size(5){二};寮見&size(5){一};之由承之、&br; 義行〈切 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00073.gif 身長好貌〉
義敏〈切釿〉 〈齊也、劑斷也、劑分劑也、〉&br; 義繁〈切元〉 〈元、善之長也、〉&br; 義勝〈切凝〉 〈水竪也、結也、成也、定也、嚴整之貌、〉&br; 義種〈無形〉&br; 義豐〈切 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00074.gif 〉 〈獸似&size(5){レ};豕〉&br; 義富〈切 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00075.gif 〉 〈仰鼻也〉&br; 義淸〈無形〉&br; 義行 中將云、九郎判官〈○源義經〉没落之彼、一旦稱之由有&size(5){二};或説&size(5){一};云々、予〈○藤原時房〉申云、然者不&size(5){二};思寄&size(5){一}; 事也、朝敵不&size(5){レ};可&size(5){レ};然、&br; 義敏 此反字、分際ヲ定タル樣ナリ、可&size(5){レ};有&size(5){レ};憚歟、&br; 義繁 此反字、尤可&size(5){レ};然、但新田先祖義重、可&size(5){レ};爲&size(5){二};如何&size(5){一};候哉、無益歟、可&size(5){レ};有&size(5){二};評義&size(5){一};歟、故道孝禪門名字、&br; 初義重、後義敎也、義敎先御代爲&size(5){二};御名字&size(5){一};、又以&size(5){二};義重之同訓&size(5){一};可&size(5){レ};爲&size(5){二};御名字&size(5){一};事、不&size(5){レ};可&size(5){レ};有&size(5){レ};憚哉、 同可&size(5){レ};有&size(5){二};御沙汰&size(5){一};之由申&size(5){レ};之、&br; 義勝 者、一色故六郎早世之名也、可&size(5){レ};憚之由先御代有&size(5){レ};仰、今更難&size(5){レ};被&size(5){レ};用&size(5){レ};之、&br; 義種 志波故修理大夫名字也、有&size(5){二};何事&size(5){一};哉、無難候人也、然而如何、&br; 義豐 先御代及&size(5){二};御沙汰&size(5){一};了、 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00074.gif ハ唐人ノ食メル獸ナリ、好&size(5){レ};雨、クサク穢ラハシキ獸トテ、不&size(5){レ};被 &size(5){レ};用&size(5){レ};之、然者難&size(5){レ};被&size(5){レ};擧歟、&br; 義富 者、反字之訓ハスキレ鼻歟、難&size(5){レ};用&size(5){レ};之、&br; 義淸 者、武家逸見小笠原等元祖歟、無&size(5){二};其難&size(5){一};之人歟、不&size(5){レ};知&size(5){レ};之、被&size(5){二};相尋&size(5){一};之、可&size(5){レ};有&size(5){二};御沙汰&size(5){一};哉、&br;所詮只今八之内、五者巳有&size(5){二};子細&size(5){一};歟、義繋義種義淸三之内、猶可&size(5){レ};有&size(5){二};評定&size(5){一};哉之由申了、今日中山宰相中
將〈定親卿〉參&size(5){二};執柄&size(5){一};、可&size(5){二};申談&size(5){一};之由申&size(5){レ};之由、中將所&size(5){レ};語也、&br;十九日癸未、今日巳刻、御名字治定、御叙爵宣下也、〈○中略〉關白〈持基公直衣〉參内、被&size(5){レ};申&size(5){二};彼御名字事&size(5){一};、被&size(5){レ};染&size(5){二};宸筆&size(5){一};、貞治鹿苑院殿、應永普廣院殿〈○足利義敎〉如&size(5){レ};此、關白於&size(5){二};議定所&size(5){一};有&size(5){二};御對面&size(5){一};、中山宰相中將、〈定親卿〉參仕申&size(5){二};次之&size(5){一};、關白直給&size(5){レ};之、令&size(5){レ};持&size(5){二};向室町殿&size(5){一};給、御名字、關白被&size(5){二};計申&size(5){一};之、但大藏卿爲淸卿、以&size(5){二};儒卿之謂&size(5){一};、如&size(5){二};反音&size(5){一};注進之、去十六日、中山宰相中將參&size(5){二};執柄&size(5){一};有&size(5){二};評定&size(5){一};、大外記業忠、參&size(5){二};關白&size(5){一};有&size(5){二};淸撰&size(5){一};、且如&size(5){二};管領&size(5){一};被&size(5){レ};候、被&size(5){二};仰談&size(5){一};之談仰歟、以&size(5){二};義勝&size(5){一};被&size(5){二};治定&size(5){一};者也、反字凝、〈水堅也、成也、定也、〉此二字、先年於&size(5){二};執柄&size(5){一};被&size(5){レ};撰&size(5){レ};之其内也、今度爲淸卿成&size(5){二};上勘文&size(5){一};、只儀式許云々、於&size(5){二};勘文&size(5){一};者、字釋載&size(5){レ};之、於&size(5){二};宸翰&size(5){一};者、只義勝二字也、〈以&size(5){二};立紙&size(5){一};、有&size(5){二};裹紙&size(5){一};、令&size(5){レ};書御、〉
**〔親長卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0623:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0623.pdf]] 文明四年八月十一日、晝以後參内〈直衣〉新大納言、〈敎秀〉廣橋大納言〈綱光〉等祇候、〈各下姿〉條條談奏聞、〈○中略〉&br;一親王御名字事、〈高平、雅明、通堯、〉前菅大納言〈益長〉草進也、〈○中略〉&br; 親王御名字事、高平可&size(5){レ};然、〈雅明事、爲&size(5){二};親王御名字&size(5){一};之由予出之、引&size(5){二};見御系圖&size(5){一};之由依&size(5){レ};仰、於&size(5){二};御前&size(5){一};引&size(5){レ};之、醍醐天皇御子雅明也、〉仍被&size(5){レ};定&size(5){二};高平&size(5){一};了、
**〔親長卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0623:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0623.pdf]] 文明十二年十二月八日、親王宣下、依&size(5){二};御名字勘進遲々&size(5){一};延引、可&size(5){レ};爲&size(5){二};十三日&size(5){一};云々、十二日、依&size(5){二};若宮御名字事&size(5){一};方々尋之、〈勅問〉巨細在&size(5){レ};別、 十三日、御名字猶未&size(5){レ};定、令&size(5){二};治定&size(5){一};者、可&size(5){レ};進&size(5){二};勘文&size(5){一};之由、菅中納言〈在治〉被&size(5){二};重勅問&size(5){一};、及&size(5){二};晩頭&size(5){一};御返事到來、勸修寺大納言申送云、歡樂〈餘醉々々〉之間、直可&size(5){二};奏聞&size(5){一};云々、予持參、〈昨日御申詞、今日重申詞等持參、昨日只御名字許、被&size(5){レ};注&size(5){二};料紙&size(5){一};各申了、〉〈各々寫之各進了、今案、依急事如此沙汰了也、後度注引文、〉申詞如&size(5){二};昨日&size(5){一};之由各被&size(5){レ};申、&br;勅問人數&br;禪閤〈御輕服 勝仁、貞高、英仁、〉太閤(二條)〈御輕服 英仁、勝仁、〉九條前關白〈政基 貞高、英仁、〉關白〈政家、勝仁、〉西園寺前内大臣〈實遠、 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif (カタ)仁、〉&br; 勝仁、小人之俗難有&size(5){レ};之、不&size(5){レ};謂之由禪閤被&size(5){レ};申、兩三人擧奏之間、可&size(5){レ};爲&size(5){二};勝仁〈○後柏原〉云々、&br; 仰&size(5){二};官〈宣旨用意〉幷勘者&size(5){一};了&br;抑御名字事、奉行職事、可&size(5){二};仰勘&size(5){一};者歟之由存之處、傳奏直申之處、臨&size(5){二};勅間之期&size(5){一};、申&size(5){二};奉行&size(5){一};之條不&size(5){レ};得&size(5){二};其意&size(5){一};、可
&size(5){レ};給&size(5){二};御敎書&size(5){一};之由、菅中納言〈在治〉申之、〈○中略〉元長自&size(5){二};御所&size(5){一};申&size(5){二};出高檀紙&size(5){一};書&size(5){二};御名字&size(5){一};、〈勝仁 二字許也〉
**〔陰德太平記〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0624:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0624.pdf]] 丹比松壽丸元服附明人相&size(5){二};人相&size(5){一};事&br;永正八年、丹比松壽丸、十五歳ニ成給ヘバ、元服可&size(5){レ};有トテ、此由母公ヨリ佐藤ノ某ヲ京都ヘ上セ、舎兄毛利備中守興元ノ許ヘ宣ヒ送ラル、興元、吾ヲ少輔太郎ト稱シケル間、松壽丸ハ、少輔次郎ニテゾ有ベキ、實名ハ元ノ字ハ當家ノ字ナレバ不&size(5){レ};及&size(5){レ};云、下ノ字ハ、東福寺ノ彭叔和尚ヘ尋ネ候ヘト宣フ、佐藤、頓テ惠日山ヘ立越、吉侍者ヲ以テ、實名幷ニ本卦ノ事ヲ申入タリケレバ、和尚、韻經及周易ヲ考ヘテ、實名ハ元就ト可&size(5){レ};被&size(5){レ};稱、又本卦ハ師ノ卦、上六ニ充テ候、上六ハ、大君有&size(5){レ};命、開&size(5){レ};國承&size(5){レ};國、小人勿&size(5){レ};用トアリ、如何樣、名大將ト成テ、數箇國ヲ切隨ヘ給フベシ、但今庶子ニ生レ給タリト雖、宗領家相續シ給ベキ本卦ニテ候トゾ被&size(5){レ};答ケル、斯テ佐藤、吉田ヘ下リ云々ノ由反命シタリケレバ、頓テ松壽丸殿元服有テ、丹比少輔次郎元就ト稱シ給フ、
**〔尚通公記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0624:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0624.pdf]] 永正九年二月十六日壬辰、頭辨伊長朝臣來、有&size(5){二};勅問之事&size(5){一};、若宮〈○後奈良〉御名字事也、菅中納言〈○和長〉勘進之也、加&size(5){二};愚案&size(5){一};可&size(5){二};申入&size(5){一};由令&size(5){二};返答&size(5){一};、勸&size(5){二};一盞&size(5){一};、&br; 御名字事&br;知仁(トモヒト)&br; 廣韻曰、知、陟離切、覺也、欲也、&br; 禮記曰、序&size(5){二};其禮樂&size(5){一};、備&size(5){二};其百官&size(5){一};、如&size(5){レ};此而后、君子知&size(5){レ};仁、注曰、知&size(5){レ};仁知&size(5){二};禮樂所&size(5){一レ};也、又中庸篇曰、舜其大知也 與、好&size(5){レ};問而好察&size(5){二};邇言&size(5){一};、&br; 廣韻曰、仁.如鄰切、仁賢、&br; 禮記曰、仁者、右也、道者、左也、仁者、人也、道者、義也、&br;恭(ウヤ)仁〈字哉(ウヤ)也〉
廣韻曰、恭、九容切、恭敬也、&br; 毛詩曰、賓之初筵、温温其恭、&br; 禮記曰、〈中庸篇〉君子篤恭、天下平、&br;齊(クゞ)仁〈多太(タゞ)也〉&br; 玉篇曰、齊、在奚切、美貌、&br; 毛詩曰、人之齊聖、注曰齊正、&br; 禮記曰、〈中庸篇〉齊明盛服、非&size(5){レ};禮不&size(5){レ};動、所&size(5){二};以修&size(5){一レ};身也、&br;誠(サネ)仁〈佐禰(サネ)也〉&br; 玉篇曰、誠、時征切、實也、信也、&br; 韻會曰、伊州程氏曰、無&size(5){レ};妄之謂&size(5){レ};誠、&br; 禮記曰、〈中庸篇〉誠者、天之道也、誠&size(5){レ};之者、人之道也、&br;正明(マサアキラ)&br; 禮部韻曰、正、之盛切、中正、正者無&size(5){レ};邪也、君也、長也、定也、平也、正直曰&size(5){レ};正、又當也、&br; 毛詩注曰〈關睢篇〉君臣敬則朝廷正、朝廷正則王化成、&br; 禮記曰、官職相序、君臣相正、國之肥也、&br; 廣韻曰、明、武兵切、光也、照也、通也、&br; 毛詩曰、明明上天、照&size(5){二};臨下士&size(5){一};、&br; 禮記日、君者、所&size(5){レ};明也、非&size(5){二};明&size(5){レ};人者&size(5){一};也、注曰、明猶&size(5){レ};尊、&br; 權中納言兼大藏卿菅原和長&br;十八日甲午、若宮御名字、申詞以後、示&size(5){二};遣甘露寺&size(5){一};、申詞如&size(5){レ};此、
御名字勘進内、可&size(5){レ};被&size(5){レ};用&size(5){二};何字&size(5){一};哉事、&br; 知字、龜山院皇子御名字也、既非&size(5){二};吉例&size(5){一};、何被&size(5){レ};用&size(5){二};同字&size(5){一};耶、&br; 恭齊兩字、其訓頗可&size(5){レ};有&size(5){二};俗難&size(5){一};、殊齊字反音神也禮部韻曰、神靈妙不測云々、最有&size(5){レ};憚者乎、&br; 明字、聖代及&size(5){一};度々&size(5){一};、爭被&size(5){レ};棄&size(5){二};置之&size(5){一};、但近代不&size(5){レ};避&size(5){二};仁字&size(5){一};之上者、用捨叵&size(5){二};計申&size(5){一};焉、&br; 誠字、後三條院皇子御名字實仁也、雖&size(5){レ};爲&size(5){二};同訓&size(5){一};、可&size(5){レ};被&size(5){一};宥用&size(5){一};哉、禮記曰、禮不&size(5){レ};諱&size(5){二};嫌名&size(5){一};者、其謂&size(5){レ};之歟、仇對&size(5){二};實 字&size(5){一};、不&size(5){レ};可&size(5){レ};諱&size(5){二};誠字&size(5){一};、則禹與&size(5){レ};雨之類也、此外 强而被&size(5){二};採用&size(5){一};者、雖&size(5){レ};存&size(5){二};子細&size(5){一};可&size(5){レ};爲&size(5){二};恭字&size(5){一};歟、猶宜&size(5){レ};在&size(5){二};聖斷&size(5){一};矣、&br;三月十四日己未、從&size(5){二};禁裏&size(5){一};以&size(5){二};頭辨伊長朝臣&size(5){一};、御名字重勘進内、可&size(5){二};計申&size(5){一};由被&size(5){二};仰出&size(5){一};候間、從&size(5){レ};是可&size(5){二};申入&size(5){一};之由、令&size(5){二};對面&size(5){一};令&size(5){二};返答&size(5){一};、&br; 勘文&br; 御名字事&br;持(モチ)仁&br; 玉篇曰、持、直之切、握也、&br; 孝經曰、道者扶&size(5){二};持萬物&size(5){一};、&br;定(ヤス)仁〈耶須(ヤス)也〉&br; 廣韻曰、定、徒徑切、安也、&br; 禮部韻曰、定、安也、&br; 毛詩曰、共&size(5){二};武之服&size(5){一};、以定&size(5){二};王國&size(5){一};、〈箋曰、定、安也、〉登(モロ)仁〈毛呂(モロ)也〉&br; 廣韻曰、登、都滕切、成也、衆也、&br; 禮部韻曰、登、衆也、熟也、
禮記曰、農乃登&size(5){レ};穀、天子嘗&size(5){レ};新、&br; 權中納言兼大藏卿菅原和長&br;十八日癸亥、申詞進&size(5){二};伊長朝臣許&size(5){一};、使俊永也、&br; 御名字、重勘上内、可&size(5){レ};爲&size(5){二};何字&size(5){一};哉事、&br; 持字、高倉宮御名字、以仁也、其訓既相通、可&size(5){レ};謂&size(5){二};不快&size(5){一};、何致&size(5){二};撰用&size(5){一};也、&br; 定字、是又其訓通、康仁太子諱之間、可&size(5){レ};有&size(5){二};其憚&size(5){一};之由存&size(5){レ};之、&br; 登字、奉&size(5){レ};稱&size(5){二};一人&size(5){一};之所、其訓頗有&size(5){二};俗難&size(5){一};、三字共叵&size(5){二};計申&size(5){一};、猶可&size(5){二};撰申&size(5){一};之由可&size(5){レ};被&size(5){二};仰下&size(5){一};耶、&br; 管見所&size(5){二};窺定&size(5){一};、有&size(5){二};魯魚迷&size(5){一};哉、宜&size(5){レ};在&size(5){二};時誼&size(5){一};矣、四月九日癸未、基規朝臣來云、昨日午刻宣下、〈○中略〉&br; 御名字知仁云々、内々以&size(5){二};元長卿&size(5){一};、一條前關白〈江〉御談合云々、彼前關白、内々被&size(5){二};擧申&size(5){一};候歟、古來俗難、 殊以龜山院皇子不&size(5){レ};及&size(5){二};讓位&size(5){一};、頗可&size(5){レ};謂&size(5){二};不快&size(5){一};歟、不&size(5){レ};足&size(5){レ};言之、
**〔宣胤卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0627:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0627.pdf]] 永正十四年二月六日、大藏卿狀到來、&br; 一條殿名字事、先度承&size(5){二};尊意&size(5){一};之已後、猶以雖&size(5){二};勘試候&size(5){一};、此五字之外、不&size(5){レ};及&size(5){二};了見&size(5){一};次第候、先度申談候御字 共者、如&size(5){レ};是之難共候間、是又不&size(5){レ};及&size(5){レ};力候、御家字於&size(5){レ};難&size(5){レ};得者、室町殿御字、可&size(5){レ};被&size(5){二};申請&size(5){一};候哉、是又無&size(5){レ};力次第 候歟、仍此一紙註調候、可&size(5){レ};得&size(5){二};尊意候也、誠恐謹言、&br; 二月六日 和長&br; 中御門殿&br; 嗣良〈切常〉嗣平〈切 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00076.gif 〉兼藤〈切 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00077.gif 〉内冬〈切農〉内良〈切孃〉&br; 巳上此外者無&size(5){レ};字&size(5){二};于勘&size(5){一レ};之候&br; 房忠〈此字雖&size(5){二};宜候&size(5){一};、二條名字、打返之間、於&size(5){二};加冠人&size(5){一};者、不&size(5){レ};可&size(5){レ};然條、難&size(5){レ};用存候、〉&br;
兼長兼賴冬賴〈此三字事、惡左府已來、賴長二字、不&size(5){レ};可&size(5){レ};用之由庭訓之條、無&size(5){二};了見&size(5){一};候也、〉&br;兼冬經冬〈此兩字、反切字攻也、是不&size(5){二};了見&size(5){一};候、〉&br;右前件字、如&size(5){レ};是之條、前五字之内、可&size(5){レ};爲&size(5){二};如何&size(5){一};候哉、雖&size(5){二};新字&size(5){一};於&size(5){レ};無&size(5){二};其字&size(5){一};者、可&size(5){レ};被&size(5){レ};用事候哉、藤字事、可&size(5){レ};爲&size(5){二};如何&size(5){一};候哉、攝家無&size(5){二};其例&size(5){一};之段雖&size(5){レ};無&size(5){レ};紛、難&size(5){レ};得之時不&size(5){レ};可&size(5){レ};似&size(5){レ};被&size(5){レ};用&size(5){二};不吉例&size(5){一};歟、&br;又就&size(5){レ};無&size(5){二};其字&size(5){一};、雖&size(5){二};不吉例&size(5){一};、可&size(5){レ};被&size(5){レ};申&size(5){二};武家御字&size(5){一};歟、然者此等字如何、&br;稙嗣〈切置〉稙冬〈切冬〉稙房〈切張〉稙忠〈切中〉稙良〈此字武家御字、打反同訓之間不&size(5){レ};可&size(5){レ};然候歟、仍不&size(5){レ};可&size(5){二};注進&size(5){一};存候也、〉&br;今日令&size(5){二};物詣&size(5){一};、只今芳問令&size(5){二};披見&size(5){一};候、彼御名字事、端五内者、内冬内良、尤可&size(5){レ};然存候、室町殿御字五内、端四各宜存候、其内房字、無&size(5){二};庶幾&size(5){一};之由、就&size(5){二};他事&size(5){一};先日大納言殿仰候シ歟と存候、兩端可&size(5){レ};被&size(5){二};甲談&size(5){一};候哉、及&size(5){二};黄昏&size(5){一};候間、馳&size(5){レ};筆申候、恐惶謹言、&br; 二月六日 乗光&br; 嗣良〈後普賢寺關白、本名 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 嗣也、打反不&size(5){二};庶幾&size(5){一};、丞相名字、打反用&size(5){レ};之事、於&size(5){二};他家&size(5){一};者連綿、於&size(5){一};攝家&size(5){一};モ未&size(5){レ};無&size(5){二};其例&size(5){一};、先日注内、房 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 有&size(5){レ};之、殊先祖字打反事無&size(5){レ};例事也、其旨令&size(5){二};演説&size(5){一};了、〉&br; 兼藤〈藤字於&size(5){二};攝家&size(5){一};無&size(5){レ};例、不&size(5){レ};可&size(5){レ};用之定、土佐房冬、元服之時、後妙華寺殿承了有&size(5){二};御狀&size(5){一};、其時大藏卿勸進内、房藤有&size(5){レ};之故也、凡諸家藤字、多不快也、當家ニハ經藤藤房藤長、〉&br;一内字事、一條殿流、内實内嗣不快也、芬陀利華院關白〈内經〉嘉例也、&br;一室町殿御字事、政房不吉也、於&size(5){二};兵庫&size(5){一};有&size(5){二};横死&size(5){一};、敎房公、又難&size(5){レ};謂&size(5){二};吉例&size(5){一};之由、大納言殿演説勿論也、依&size(5){レ};之房 字無&size(5){二};庶幾&size(5){一};也、&br;十九日、一條殿御狀到來、&br; 若公御名字事勘進候、此内申談候へども、程にまいらせ候、此方の心中、いづれもにて候、さりな がら取分、初後二之間歟と存候、〈○中略〉謹言、&br; 十九日 房家&br; 中御門殿
兼藤〈切 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00077.gif 〉嗣良〈切常〉房通〈切蓬〉 此三注&size(5){二};折紙&size(5){一};、和長卿進&size(5){レ};之、&br; 御書畏拜見候、御名字事、三内、奥尤可&size(5){レ};然存候、下通字、御先祖度々御佳例候、藤字事、攝家無&size(5){レ};例候間、 難&size(5){レ};被&size(5){レ};用之由、故御所被&size(5){二};仰置&size(5){一};候御書(土佐御方御所元服時、御談合、)所持候、其外又存旨候、粤不&size(5){レ};能&size(5){一};左右&size(5){一};存候、猶可&size(5){レ};被&size(5){二};仰談&size(5){一};候哉、内々 可&size(5){レ};得&size(5){二};御意&size(5){一};候、恐々謹言、&br; 二月十九日 乗光&br; 御返事&br; 平松少將殿&br;四月卅目、今夜一條若公〈九才〉御元服也、〈○中略〉一御名宇和長卿注進、〈房通〉
**〔國師日記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0629:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0629.pdf]] 元和六年九月五日、御城〈江〉被&size(5){レ};爲&size(5){レ};召、出仕大炊殿、上野殿、對馬殿、御奏者にて御對面、若君樣、御國樣御名乗字、切可&size(5){二};申上&size(5){一};由被&size(5){二};仰出&size(5){一};、&br; 家忠〈如&size(5){レ};此引合、一重ニかき、上包シテ上候、〉 忠長 如&size(5){レ};上&br; 公之字 章之宇&br; 右御意に入、則書付阿備州〈江〉渡候而、傳奏〈江〉被&size(5){レ};爲&size(5){レ};見候樣にと御諚候、&br;若君樣 御國樣&br;家忠(御名乗)〈如&size(5){レ};此引合一重ニかき上包シテ阿備州〈江〉渡ス〉 忠長(御名乗) 如&size(5){レ};上&br; 右阿備中殿〈江〉渡退出、又備州御望にて右のごとく書て渡候、是は内證、先傳奏〈江〉見せ申度由 也、御官位若君樣者大納言、御國樣は宰相也、&br;六日、於&size(5){二};御城&size(5){一};御年寄衆對談、先日之若君樣御名乗、花山ノ元祖ニ在&size(5){レ};之由、傳奏衆之中上由也、則御名乗七ツ書付、字切ヲ見テ掛&size(5){二};御目&size(5){一};候、家光岡ノ字ニ切ル、御意ニ入、則書付ル、大高一重二ツ折ニシテ書之、御國樣ノモ先日ハ引合ニ書候而、大高ニ同前ニかきなおす也、かきやうも同前也、大高ハ御前 ゟ出ル、御右筆衆持て出ル、停書也、
**〔基熙公記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0630:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0630.pdf]] 延寶七年十一月廿二日癸丑、新院〈○後西院〉より姫君へうつぼ物語等白銀等拜領、御使平松前中納言、女房姫君等對面、此序姫君名之事、若於&size(5){二};江府&size(5){一};可&size(5){レ};被&size(5){レ};定歟之由、此中風聞之間、令&size(5){二};平中納言勘&size(5){一};&size(5){レ};之、重而可&size(5){二};書進&size(5){一};之由有&size(5){二};領狀&size(5){一};、 廿四日乙卯、從&size(5){二};平中納言&size(5){一};有&size(5){レ};文、姫君名字撰給、房(フサ)、隠(ヤス)、定(サダ)、常(ツネ)、繁(シゲ)、常、殊宜之間令&size(5){二};治定&size(5){一};了、
**〔宗建卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0630:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0630.pdf]] 享保十九年四月四日、内々殿下、〈○近衞家久〉以&size(5){二};宗建&size(5){一};右被&size(5){二};申上&size(5){一};之條令&size(5){二};言上&size(5){一};後、殿下以&size(5){二};紙面&size(5){一};被&size(5){レ};附&size(5){二};宗建&size(5){一};被&size(5){二};申願&size(5){一};、來廿一日、御息被&size(5){レ};加&size(5){二};元服&size(5){一};之故也、&br; 名字事&br; 右家熙元服之時、勅撰賜&size(5){二};宸翰&size(5){一};、元祿年中、家久加&size(5){二};首服&size(5){一};、内々注進賜&size(5){二};御點&size(5){一};、今度任&size(5){二};祖父例&size(5){一};、宸筆願存候、〈○中略〉&br; 名字事、若於&size(5){二};御尋&size(5){一};者、所存者、左之名字之内、被&size(5){レ};任&size(5){二};叡慮&size(5){一};於&size(5){二};宣下&size(5){一};者、猶以可&size(5){二};畏存候由也、&br; 内前 稙久 基前 内前二字有&size(5){二};勘物&size(5){一};、古文内前行、〈略之〉&br;廿一日、關白殿下若君有&size(5){二};御元服事&size(5){一};、〈○中略〉大夫殿御名字内前、去十九日、勅撰被&size(5){レ};染&size(5){二};宸筆&size(5){一};、殿下御參被&size(5){二};申出&size(5){一};之了、是陽明〈○近衞家〉近代例也、
**〔大江俊矩記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0630:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0630.pdf]] 文政元年九月廿四日己未、太田勘解由先日賴越名乗字幷華押之事考遣、今日八太郎へ渡遣了、&br; 誠久(ミチヒサ) 〈歸納〉 受〈○華押略〉&br; 中庸云、至誠無&size(5){レ};息、不&size(5){レ};息則久、
*&aname(E5908DE4B88AE591BDE5908D){命名};
**〔御産の規式〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0630:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0630.pdf]] 小兒に名をつくる事&br;一小兒に、をさな名を付る事は、七夜につくる也、名のなき程は、若子とよび、主人の子をば若君とよぶ也、名は父の心にまかせて、何なりとも付らるヽなり、又家により、定りたるをさな名あり、父
の方より名を折紙に書て、大刀刀などそへて參らせらる、をさな名は、或は松竹鶴龜などの齡久きもの、又は百千萬の多き數、四季の名物などの名をとる事定法なし、をさな名は、何麻呂と名づくる事本也、後に元服して男になりたる時、何太郎、何二郎、何三郎などヽ名を付也、〈源氏は源太郎、平氏は平太郎などヽ云なり、〉是をゑぼし名といふ、其時實名をもつくる也、をさな名、何太郎、何次郎などいふ名をつくるは非なり、
**〔徒然草〕
***〈上〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0631:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0631.pdf]] 人の名も、めなれぬ文字をつかんとする、益なき事也、何事もめづらしきことをもとめ、異説をこのむは、淺才の人のかならずある事なりとぞ、
**〔元服法式〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0631:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0631.pdf]] 元服次第〈○中略〉&br;一元服以前は實名(ナノリ)なし、元服の日、加冠の人の名のり字を申受て、家の通り字ある人は、その通り字と、とり合せて實名をつく也、又主君の御一字を拜領して、名乗る事も有、〈○中略〉&br;一主君へ御字の儀、願ひ置たらば、主君の御館へ出仕して、御字御腰物等給る也、公方樣より御字拜領の事、折紙に被&size(5){レ};遊候て、御大刀又は御腰物にそへられ候て、御盃頂戴の時に、直に被&size(5){レ};下候を、一ツに取ていたヾき、御字をば左の手に持退出候、御腰物そへられ候事は、まれの儀に候、先御大刀計に候、御腰物そひ候時は、大刀のおびとりの間にとりそへ退出候、&br;一公方樣へ御字申請る事、兼日申上候時、下の字、何と申字と申上、二字ともに御筆を染られ被&size(5){レ};下候事も有&size(5){レ};之、只御一字計御筆を染られ被&size(5){レ};下候事通法にて候、御字の折紙は引合也、御字を上におき、下の字は、我家々に定る字を付く事勿論也、
**〔刊謬正俗〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0631:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0631.pdf]] 名字類&br;禮郊特性、冠而字&size(5){レ};之、敬&size(5){二};其名&size(5){一};也、鄭玄註云、重&size(5){乙};以&size(5){下};未&size(5){二};成人&size(5){一};之時&size(5){上};呼&size(5){甲レ};之、冠義、已冠而字&size(5){レ};之、成人之道也、左傳、申繻曰、名有&size(5){レ};五、有&size(5){レ};信有&size(5){レ};義有&size(5){レ};象有&size(5){レ};假有&size(5){レ};類、以&size(5){レ};名生爲&size(5){レ};信、以&size(5){レ};德命爲&size(5){レ};義、以&size(5){レ};類命爲&size(5){レ};象、取&size(5){二};於物&size(5){一};爲&size(5){レ};假、取&size(5){二};於父&size(5){一};爲&size(5){レ};類、
不&size(5){レ};以&size(5){レ};國、不&size(5){レ};以&size(5){レ};官、不&size(5){レ};以&size(5){二};山川&size(5){一};、不&size(5){レ};以&size(5){二};隠疾&size(5){一};、不&size(5){レ};以&size(5){二};畜牲&size(5){一};、不&size(5){レ};以&size(5){二};器幣&size(5){一};、内則、凡名&size(5){レ};子不&size(5){レ};以&size(5){二};日月&size(5){一};、觀&size(5){レ};此則名字之義、各有&size(5){二};深意&size(5){一};、今按、所&size(5){レ};謂名者今之實名也、俗或曰&size(5){二};名乗&size(5){一};、字者今之假名也、俗或云&size(5){二};俗名&size(5){一};、〈凡平生對&size(5){レ};人稱呼者、是爲&size(5){レ};字也、〉國人命&size(5){レ};名.不&size(5){レ};顧&size(5){二};其義如何&size(5){一};、徒合&size(5){二};兩字&size(5){一};以自命、殊無&size(5){二};意義&size(5){一};、顧&size(5){レ};名思&size(5){レ};義之義、何在哉、有&size(5){レ};志之士、須&size(5){レ};擇&size(5){二};二字相適者&size(5){一};、或剪&size(5){二};截經書中字樣&size(5){一};、以自命&size(5){レ};名可矣、
**〔禮記〕
***〈二/内則〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0632:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0632.pdf]] 子生、〈○中略〉三月之末、擇&size(5){レ};日剪&size(5){レ};髪爲&size(5){レ};鬌、男角女羈、否則男左女右、是日也、妻以&size(5){レ};子見&size(5){二};於父&size(5){一};、〈○中略〉夫入&size(5){レ};門升&size(5){レ};自&size(5){二};阼階&size(5){一};、立&size(5){二};于阼&size(5){一};西郷、妻抱&size(5){レ};子出&size(5){レ};自&size(5){レ};房、當&size(5){レ};楣立東面、姆先相曰、母某敢用&size(5){二};時日&size(5){一};、祇見&size(5){二};孺子&size(5){一};、夫對曰、欽有&size(5){レ};帥、父執&size(5){二};子之右手&size(5){一};、咳而名&size(5){レ};之、妻對曰、記有&size(5){レ};成、遂左還授&size(5){レ};師、子師辯告&size(5){二};諸婦諸母名&size(5){一};、妻遂適&size(5){レ};寢、夫告&size(5){二};宰名&size(5){一};、宰辯告&size(5){二};諸男名&size(5){一};、書曰、某年某月某日某生而藏&size(5){レ};之、宰告&size(5){二};閭史&size(5){一};、閭史書爲&size(5){レ};二、其一藏&size(5){二};諸閭府&size(5){一};、其一獻&size(5){二};諸州史&size(5){一};、州史獻&size(5){二};諸州伯&size(5){一};、州伯命藏&size(5){二};諸州府&size(5){一};、夫入食如&size(5){二};養禮&size(5){一};、&br;世子生、則君沐浴朝服、夫人亦如&size(5){レ};之、皆立&size(5){二};于阼階&size(5){一};西郷、世婦抱&size(5){レ};子升&size(5){レ};自&size(5){二};西階&size(5){一};、君名&size(5){レ};之乃降、適子庶子見&size(5){二};於外寢&size(5){一};、撫&size(5){二};其首&size(5){一};、咳而名&size(5){レ};之、禮帥&size(5){レ};初無&size(5){レ};辭、&br;凡名&size(5){レ};子、不&size(5){レ};以&size(5){二};日月&size(5){一};、不&size(5){レ};以&size(5){レ};國、不&size(5){レ};以&size(5){二};隠疾&size(5){一};、大夫士之子、不&size(5){下};敢與&size(5){二};世子&size(5){一};同&size(5){上レ};名、
**〔隨意録〕
***〈七〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0632:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0632.pdf]] 名字之制、初生之時、父名&size(5){レ};之爲&size(5){レ};名、冠而名&size(5){レ};之爲&size(5){レ};字、漢世以來、或舎&size(5){二};其幼名&size(5){一};、而改&size(5){レ};名者亦有焉、凡冠以後、自&size(5){レ};己稱&size(5){レ};名、自&size(5){レ};他稱&size(5){レ};字、禮也、然尊貴之於&size(5){二};卑賤&size(5){一};、則皆呼&size(5){二};其名&size(5){一};也、我方之俗、初生所&size(5){レ};名以爲&size(5){二};俗名&size(5){一};、而自他與稱&size(5){レ};之、冠而所&size(5){レ};名、以爲&size(5){二};實名&size(5){一};、俗謂&size(5){二};之名乗&size(5){一};、若有&size(5){レ};所&size(5){レ};敬、則稱&size(5){二};其實名&size(5){一};、而其謂&size(5){二};之名乗&size(5){一};者、何謂也、予〈○塚田虎〉按.我方古言、謂&size(5){レ};告曰&size(5){二};能留(ノル)&size(5){一};、如&size(5){三};萬葉集曰&size(5){二};家農禮名農禮(イヘノレヽナノレ)&size(5){一};、告&size(5){レ};家告&size(5){レ};名之謂也、故後人之言、亦初相見曰&size(5){二};名能留(ナノル)&size(5){一};、則告&size(5){レ};名也、斯名自&size(5){レ};己告之義、乃俗謂&size(5){二};之名乗&size(5){一};者、方言訓&size(5){レ};乗曰&size(5){二};能留(ノル)&size(5){一};、假字耳、字素當&size(5){レ};爲&size(5){二};告名&size(5){一};、爲&size(5){二};名告&size(5){一};逆也、不&size(5){レ};知者、不&size(5){レ};爲&size(5){下};謂&size(5){二};實名&size(5){一};曰&size(5){中};名乗&size(5){上};、可&size(5){レ};笑也、
**〔古事記傳〕
***〈二十〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0632:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0632.pdf]] 凡て古の御代々々の王等〈皇子皇女男王女王等を、古は凡て王と云へり、〉の御名に、種々の色あり、今茲に其大概をいはヾ三種なり、一には由縁に就て諸物名など以てつけられたる、二には居地名を以
申せる、三には美稱(ホノタヽヘ)て付奉れるなり、王等のみならず、凡人の名どもヽ、大方此三種なり、さて此三色の例を一〈ツ〉二〈ツ〉づヽいはヾ、垂仁天皇の御子、火中(ホナカ)に生坐し故に、本牟智和氣(ホムチワケノ)御子と著られ、景行天皇の御子、雙生坐るを、父天皇異坐(アヤシミ)て碓(ウス)に誥(コトアゲ)し給へりし故に、大碓(オホウスノ)命小碓(ヲウスノ)命と申し、應神天皇は生坐し時に、御腕に鞆(トモ)のごとくなる御肉の坐ける故に、大鞆和氣(オホトモワケノ)命と申し、仁德天皇と建内宿禰の子と、同日に生坐て、木兎(ツク)と鷦鷯(サヾキ)との祥ありしに因て、其祥を相易て、御子を大鷦鷯(オホサヾキ)、建内宿禰の子を木兎(ツク)と名け坐し、淸寧天皇は生坐ながら、御白髪坐ける故に、白髪(シラガノ)命と申し、反正天皇は御齒の奇(クシ)びに坐しに因て、水齒別(ミヅハワケノ)命と申しヽが如きは、由縁の物名を取て著け奉れりし證例なり、又聖德太子は厩の戸にして生れましヽ故に、厩戸(ウマヤド)と申し、天武天皇の御子大伯(オホクノ)皇女と申しヽは、備前國の大伯(オホクノ)海にして生坐しヽ故の御名なる、是等も處名ながら、猶由縁に就きたるなり、次に開化天皇の御孫、沙本毘古(サホビコノ)王の沙本(サホ)に坐し、〈此王、垂仁天皇を弑せ奉らむと謀ける時に、天皇の大御夢に、抄本(サホ)の方より暴雨降來と見坐しヽこと見ゆ、〉應神天皇の御子、宇遲能和紀郎子(ウヂノワキイラツコ)の山代の宇遲(ウヂ)に坐し、仁賢天皇の御子春日(カスガノ)山田〈ノ〉郎女の春日(カスガ)に坐し、〈書紀繼體〈ノ〉卷に、勾〈ノ〉大兄〈ノ〉皇子の此皇女を妻問坐る御歌に、春日(ハルヒ)の春日(カスガ)の國にくはし女をありと聞て云々、〉雄略天皇の大后、若日下(ワカクサカノ)王の河内の日下(クサカ)に坐る、〈天皇此后の御許に、日下に幸行しヽ事見えたり、〉又此天皇長谷(ハツセノ)宮に坐しヽ故に、大長谷若建(オホハツセワカタケノ)命と申し、安康天皇は石上(イカミノ)穴穗(アナホノ)宮に坐る故に、穴穗(アナホノ)命と申しヽ類は、皆居地名を以申せる證例なり、又舒明天皇の御子、蚊屋(カヤノ)皇子は、吉備國の蚊屋(カヤノ)采女が腹、天智天皇の御子、伊賀(イガノ)皇子は、伊賀(イガノ)采女が腹より生坐る、此等は御母の本郷の名を取れる御名と聞えたり、
**〔玉勝間〕
***〈十四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0633:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0633.pdf]] 今の世人の名の事&br;近き世の人の名には、名に似つかはしからぬ字をつくこと多し、又すべて名の訓は、よのつねならぬがおほきうちに、近きころの名には、ことにあやしき字、あやしき訓有て、いかにともよみがたきぞ多く見ゆる、すべて名は、いかにもやすらかなるもじの、訓のよくしられたるこそよけれ、
これに名といふは、いはゆる名乗實名也、某右衞門某兵衞のたぐひの名のことにはあらず、さて又其人の性といふ物にあはせて、名をつくるはいふにもたらぬ愚なるならひ也、すべて人に火性水性など、性といふことはさらになきことなり、又名のもじの反切といふことをえらぶも、いと愚也、反切といふものは、たヾ字の音をさとさむ料にこそあれ、いかでかは人の名、これにあづからむ、
**〔年々隨筆〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0634:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0634.pdf]] 此ごろ此江戸人の名には、をさ〳〵つかぬもじをつき、又輔(スケ)、祐(ジヤウ)などかならず書くまじきもじをかき、あるは阿畑、根住などやうに、人の名ともきこえぬ事をぞなのるなる、おろかにつたなき事、いふばかりもなくて、いと〳〵わろきならひ也、
**〔燕石襍志〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0634:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0634.pdf]] 苗字&br;往古は、人の名も今には同じからで、或は文字の音をもてしるし、或は文字の音と訓とをもて併せしるし、その人の隨意記しにければ、文字の數も定らず、五十四代仁明天皇の御代より、今の代の人の如く、多くは文字の訓を取て、二字を用ひることにはなりぬと、神皇正統紀にしるされたり、將安康雄略以降、三公百官、草木魚鳥をもて名とするありけり、その十が二三をいはヾ、雄略より、推古の間、大臣に眞鳥(マトリ)、馬子(ウマコ)等あり、仁賢天皇の四年鮪(シビノ)臣謀反によつて誅に伏す、元明天皇の和銅元年四月、從五位下柿木猿(サル)卒、考謙の御時に、柿本枝成、文德の御時に、橘百枝、南淵永河、淸和の御時に、卜部乙屎麻呂、下野の屎子等あり、みな是國史に載る所也、この餘、木兎、魚養、犬養、堅魚、眞鯨等、勝ていふべからず、亦數十代の御代を經て、正親町院の永祿の比より、諸國の武士等に、奇異なる名おほかり、その十が二三をいはヾ、山中鹿〈ノ〉介幸盛、秋宅庵〈ノ〉介、寺本生死〈ノ〉介、尤道理〈ノ〉介、藪中 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00080.gif 〈ノ〉介、小倉鼠〈ノ〉介、山上狼右衞門、〈以上尼子家臣〉この餘、朝倉家の十八村黨、河野家の十八森黨、大内家の十本杉黨、吉見家の八谷黨、尼子家の九牛士、里見家の八犬士、枚擧に遑あらず、こはみな軍陣に臨て、名告るとき、
敵にわが名をおぼえさせん爲也とぞ、戰世には武備あまりありて文備なし、その名の野なる心ざまの猛きさへ推てしらる、
**〔磨先韻鏡〕
***〈下〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0635:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0635.pdf]] 韻鏡索隠&br;反切者、古人創制、以音&size(5){二};註于文字&size(5){一};諸韻書所&size(5){レ};載是也、〈○中略〉近世悞爲&size(5){レ};反&size(5){二};切名諱&size(5){一};、而偶歸&size(5){二};空圍&size(5){一};、則倣&size(5){レ};有&size(5){二};往來寄韻等例&size(5){一};、牽 强以求&size(5){レ};字、徒是兒戯耳、曷知古人依&size(5){二};方音&size(5){一};而反切成&size(5){レ};異、是以後人立&size(5){二};變例&size(5){一};也、未&size(5){レ};聞&size(5){三};華人反&size(5){二};切名諱&size(5){一};、況反&size(5){二};切書目&size(5){一};乎、雖&size(5){二};本邦&size(5){一};古未&size(5){レ};有&size(5){二};此之陋&size(5){一};、第近世之流弊也巳、倘名欲&size(5){二};必美&size(5){一};、則須&size(5){レ};撰&size(5){二};其字義&size(5){一};、奚以&size(5){レ};論&size(5){二};反切&size(5){一};爲、矧本邦之俗、呼&size(5){二};名諱&size(5){一};用&size(5){二};和訓&size(5){一};、男女共爾、故字音與&size(5){二};訓音&size(5){一};、七音所&size(5){レ};屬不&size(5){二};同軌&size(5){一};、生剋何之是何之非、亦復以爲人有&size(5){レ};局&size(5){二};賦五性&size(5){一};也、未&size(5){レ};見&size(5){二};聖經可&size(5){一レ};據、恐是後世杜撰也、今時道俗、多拘&size(5){二};于反切&size(5){一};、而其名陋固、或二名不&size(5){レ};成&size(5){レ};義者亦不&size(5){レ};尠、遂爲&size(5){二};大方君子之所&size(5){一レ};笑、
**〔日本書紀〕
***〈二/神代〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0635:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0635.pdf]] 一云、〈○中略〉豐玉姫謂&size(5){二};天孫&size(5){一};曰、妾已有&size(5){レ};娠也、天孫之胤、豈可&size(5){レ};産&size(5){二};於海中&size(5){一};乎、故當&size(5){レ};産時、必就&size(5){二};君處&size(5){一};、如爲&size(5){レ};我造&size(5){二};屋於海邊&size(5){一};以相待者、是所&size(5){レ};望也、望也、故彦火火出見尊、已還&size(5){レ};郷、即以&size(5){二};鸕鷀之羽&size(5){一};葺爲&size(5){二};産屋&size(5){一};、屋甍未&size(5){レ};及&size(5){レ};合、豐玉姫自馭&size(5){二};大龜&size(5){一};將&size(5){二};女弟玉依姫&size(5){一};、光&size(5){レ};海來到時、孕月已滿、産期方急、由&size(5){レ};此不&size(5){レ};待&size(5){二};葺合&size(5){一};徑入居焉&size(5){一};、〈○中略〉既兒生之後、天孫就而問曰、兒名何稱者、當&size(5){レ};可乎、對曰、宜&size(5){レ};號&size(5){二};彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊意、言語乃渉&size(5){レ};海徑去、
**〔古事記N 中/垂仁〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0635:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0635.pdf]] 爾天皇詔之吾殆見&size(5){レ};欺乎、乃興&size(5){レ};軍擊抄本毘古王&size(5){一};之時、〈○中略〉其后〈○沙本毘古王妹沙本毘賣〉姙身、於&size(5){レ};是天皇不&size(5){レ};忍&size(5){三};其后懐姙及愛重至&size(5){二};于三年&size(5){一};、故廻&size(5){二};其軍&size(5){一};不&size(5){二};急攻迫&size(5){一};、如&size(5){レ};此逗留之間、其所&size(5){レ};姙之御子既産、故出&size(5){二};其御子&size(5){一};置&size(5){二};稻城外&size(5){一};、令&size(5){レ};白&size(5){二};天皇&size(5){一};、若此御子矣、天皇之御子所&size(5){二};思看&size(5){一};者可&size(5){二};治賜&size(5){一};、〈○中略〉亦天皇命、詔&size(5){二};其后&size(5){一};言、凡子名必母名、何稱&size(5){二};是子之御名&size(5){一};、爾答曰、今當&size(5){下};火&size(5){二};燒稻城&size(5){一};之時&size(5){上};、而火中所&size(5){レ};生、故其御名宜&size(5){レ};稱&size(5){二};本牟智和氣(ホムチワケノ)御子&size(5){一};、
**〔大鏡〕
***〈七/太政大臣道長〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0635:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0635.pdf]] 右大臣不比等のおとヾは、實は天智天皇の御子なり、されどかまたりのおとどの二郎になり給へり、このふひとうのおとヾ、御名のもじよりはじめて、なべてならずおはし
ましけり、ならびひとしからずとつけられたまへる名にぞ、このもじは侍るなり、
**〔藤原家傳〕
***〈下/武智麻呂〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0636:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0636.pdf]] 藤原左大臣、諱武智麻呂、左京人也、〈○中略〉天武天皇即位九年歳次庚辰四月十五日、誕&size(5){二};於大原之第&size(5){一};、義取&size(5){二};茂榮&size(5){一};、故爲&size(5){レ};名焉、
**〔續世繼〕
***〈四/ふしみの雪のあした〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0636:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0636.pdf]] あふみのかみ有佐といひし人は、後三條院のまことには御子ときこえしかど、さぬきのかみ顯綱のこにてこそやまれにしか、有佐といふ名も、みかどの御てにて、あふぎにかヽせ給て、母の内侍にたまへりける.
**〔台記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0636:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0636.pdf]] 康治元年六月十九日庚辰、靑侍初參請&size(5){レ};名、于&size(5){レ};時尚書第七卷在&size(5){レ};前、困&size(5){レ};之名&size(5){二};以寛&size(5){一};、〈微子之命篇也〉追遙集跡也、
**〔沙石集〕
***〈四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0636:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0636.pdf]] 上人ノ子持タル事&br;一信州鹽田ノ或山寺ニ上人アリ、三ノ腹ニ三人ノ子ヲ持リ、初ノ腹ノ子ハ、マメヤカニ忍ケレバ、上人ノ子ト云ヒケレドモ不審ニ覺テ、名ヲバ思ヒモヨラズト付タリ、次ノ腹ノ子ヲバ、時々ニハ我坊ニモ忍々ニ通ケレバ、ヒタスラニ疑ノ心モ薄クシテ、名ヲバサモアルラムト付ク、後ノ妻ハ打絶我坊ニ置テ疑心ナカリケレバ、名ヲバ子細ナシト付ク、是ハ當時ノ事也、
**〔平治物語〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0636:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0636.pdf]] 牛若奥州下事&br;遮那王〈○中略〉承安四年三月三日ノ曉、鞍馬ヲ出テ、東路遙ニ思立、心ノ程コソ悲ケレ、其夜鏡ノ宿ニ著、夜更テ後、手ヅカラ髪取上テ、懷ヨリ烏帽子取出シ、ヒタト著テ打出給へバ、陵助、早御元服候ケルヤ、御名ハ何ニト問奉レバ、烏帽子親モナケレバ、手ヅカラ源九郎義經トコソ名乗侍レト答テ、打連給テ、〈○下略〉
**〔吾妻鏡〕
***〈十二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0636:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0636.pdf]] 建久三年八月九日己酉.巳剋男子御産也、〈○中略〉次有&size(5){二};御名字定&size(5){一};、千萬君云云、
**〔吾妻鏡〕
***〈十四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0636:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0636.pdf]] 建久五年二月二日甲午、入&size(5){レ};夜江間殿〈○北條義時〉嫡男〈童名金剛、年十三、〉元服、於&size(5){二};幕府&size(5){一};有&size(5){二};其儀&size(5){一};、〈○中略〉時
剋北條殿相&size(5){二};具童形&size(5){一};參給、則將軍家〈○源賴朝〉出御有、御加冠之儀、武州千葉介等、取&size(5){二};脂燭&size(5){一};候&size(5){二};左右&size(5){一};、名字號&size(5){二};太郎賴時&size(5){一};、
**〔親長卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0637:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0637.pdf]] 文明十年四月廿一日、言國朝臣息改名事、予可&size(5){二};注給&size(5){一};之由、自&size(5){二};先日比&size(5){一};申&size(5){レ};之、無沙汰催促之間、今日注付之、實言定言也、實言通&size(5){二};大臣之名字&size(5){一};、定言可&size(5){レ};然之由仰了、其分治定、
**〔親長卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0637:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0637.pdf]] 延德四年二月廿九日、今日聞鷹司前關白〈政平公〉若公有&size(5){二};首服事&size(5){一};、御名字兼敎云々、〈後聞改名兼輔〉陽明〈○近衞家〉御庶流有&size(5){二};此御名字&size(5){一};、殊准&size(5){二};大臣&size(5){一};也、誰人勘申哉不審、殊一代將軍御名字、〈○足利義敎〉人々不&size(5){レ};付&size(5){レ};之、旁無&size(5){二};故實&size(5){一};事也、三月九日、前藤中納言云、御方御所御名字如何、兼敎、先日子細予示&size(5){レ};之、返答云、申&size(5){二};此趣&size(5){一};之由、自&size(5){二};中御門大納言許&size(5){一};申&size(5){レ};之、〈若公禁色昇殿一級上卿也〉仍被&size(5){二};勘改&size(5){一};云々、
**〔相州兵亂記〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0637:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0637.pdf]] 公方管領不和事&br;永享十年六月、公方〈○足利持氏〉ノ若公天王丸殿、御元服アルベシトテ、御祝儀ノ用意善盡シ美盡セリ、管領〈○上杉憲實〉又諌言ヲ以テ被&size(5){レ};申ケルハ、代々ノ公方ノ御元服アリシ時、皆京公方ヘ御使有、一字御申下サル、先規ニマカセ御使可&size(5){レ};有.某ガ弟ニテ候上杉三郎重方ヲ罷ノボセサムラハント被&size(5){二};申上&size(5){一};ケレドモ、此條曾テ御承引ナクシテ、御名字ヲモ則自ラ義久ト御名乗被&size(5){レ};申テ、彼御祝儀トシテ國人ドモヲ、名字ヲ指テ被&size(5){レ};召ケル、
**〔甲陽軍鑑〕
***〈十下〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0637:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0637.pdf]] 信虎牢人の次年、駿府にて男子一人持て候〈○中略〉武田の上野守と名乗、當年廿五歳になる、此上野守十六歳の時まふけたる子、我等名を付候に、信玄〈○幼名勝千代〉にあやかるやうにとて、勝千代と付候、
**〔鵞峯文集〕
***〈二十二/説〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0637:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0637.pdf]] 明英説&br;乙巳仲冬吉辰、勿齋藤君嫡子義兒求&size(5){二};名於余&size(5){一};、以&size(5){二};其漸成長&size(5){一};也、君家世隨&size(5){二};國俗&size(5){一};、以&size(5){二};明字&size(5){一};爲&size(5){二};通稱&size(5){一};、故擇&size(5){二};翻切善者三箇&size(5){一};以應&size(5){レ};之、就&size(5){レ};中明英定爲&size(5){二};其名&size(5){一};、
**〔鵞峯文集〕
***〈二十二/説〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0638:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0638.pdf]] 名&size(5){レ};姪説〈乙巳仲冬朔〉&br;法令謂&size(5){二};之憲&size(5){一};、四書六經所&size(5){レ};載、皆是先王之法言、而聖賢之敎令也、不&size(5){レ};可&size(5){レ};不&size(5){レ};守焉、古不&size(5){レ};云哉、發&size(5){レ};慮憲憲敏也、目與&size(5){レ};心應之謂也、汝祖以&size(5){レ};之、又不&size(5){レ};云哉、博聞爲&size(5){レ};憲、汝考以&size(5){レ};之、予視&size(5){レ};汝猶&size(5){レ};子、汝視&size(5){レ};予猶&size(5){レ};父、汝視&size(5){二}; https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00081.gif 戇&size(5){一};猶&size(5){レ};兄、 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00081.gif 戇視&size(5){レ};汝猶&size(5){レ};弟、則名&size(5){レ};汝曰&size(5){レ};憲、猶&size(5){三};邁過之於&size(5){レ};遠、朱鑑之於&size(5){二};鉅鉉&size(5){一};、乎、憲乎憲乎、吾期&size(5){下};汝聿念&size(5){二};其祖&size(5){一};無&size(5){上レ};忝&size(5){一};所生&size(5){一};也、
**〔文會雜記〕
***〈一下〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0638:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0638.pdf]] 一春臺、〈○太宰〉三平〈○宇野〉ニ名ヲ恒有ト付ラレタリ、獲麟解ニヨレリ、文章軌範ナドニハ不常有トアリ、覺ソコナヒト君修モ思テ、韓文ヲ見ルニ恒有トアリ、初テ春臺ノ讀書精密ヲ知ルト君修語ケル、
**〔將軍德川家禮典附録〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0638:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0638.pdf]] 元文二丁巳年五月廿八日&br;一若君樣〈○德川家治〉御名、竹千代樣と公方様〈○德川吉宗〉より被&size(5){レ};進候、公方樣思召にも、此度之儀.御十分之儀に思召候、權現樣御名にも候得者、外之御名を可&size(5){レ};被&size(5){レ};進と被&size(5){二};思召&size(5){一};候得共、御代々御名之儀、達而被&size(5){レ};進候樣にと、年寄共〈老中〉申上候に付、老中列座にて、出仕之面々へも、於&size(5){二};席々&size(5){一};左近將 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00023.gif 申&size(5){二};達之&size(5){一};、
**〔將軍德川家禮典附録〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0638:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0638.pdf]] 元文五庚申年十二月十二日&br;一左之書付、大目付御目付〈江〉渡&size(5){レ};之、來ル十五日、竹千代樣、御名被&size(5){レ};進候に付、爲&size(5){二};御祝儀&size(5){一};、翌十六日、熨斗&br; 目半袴著用、西丸〈江〉總出仕、夫より御本丸〈江〉可&size(5){レ};被&size(5){二};出&size(5){一};候、尤老中右京大夫能登守、幷若年寄中〈江〉 可&size(5){レ};被&size(5){二};相廻&size(5){一};候事、&br; 但隠居幼少病氣之面々は、老中右京大夫能登守宅〈江〉、以&size(5){二};使者&size(5){一};御祝儀可&size(5){二};申上&size(5){一};候事、&br;一在國在邑之五萬石以上之面々は使札、其外は可&size(5){レ};爲&size(5){二};飛札&size(5){一};事、&br; 但在國在邑之隠居部屋住拾萬石以上は可&size(5){レ};爲&size(5){二};使札&size(5){一};、其外は可&size(5){レ};爲&size(5){二};飛札&size(5){一};候事、&br;一右に付、御祝儀獻上物には不&size(5){レ};及候、&br;一石に付、十五日月次御禮無&size(5){レ};之候間、不&size(5){レ};及&size(5){二};出仕&size(5){一};候、
右之趣可&size(5){レ};被&size(5){二};相觸&size(5){一};候&br; 十二月&br; 十二月十五日&br;一竹千代樣〈江〉御名被&size(5){レ};進候に付、月次御禮無&size(5){レ};之、&br;一御本丸西丸殿中、熨斗目半袴著用、&br;一公方樣〈○德川吉宗〉西丸〈江〉被&size(5){レ};爲&size(5){レ};入、於&size(5){二};御座間&size(5){一};三御所樣〈○吉宗家重家治〉御對顔、御名被&size(5){レ};進、御式相濟而、竹千代 樣には、紅葉山御宮〈江〉御參詣、西丸御駕寵臺より大紋行列に而被&size(5){レ};爲&size(5){レ};成、御幣帛御頂戴、御拜相濟 而還御、&br;一御名可&size(5){レ};奉&size(5){レ};稱&size(5){二};家治公&size(5){一};旨被&size(5){レ};仰&size(5){二};出之&size(5){一};&br;一御名被&size(5){レ};進候に付、大納言樣〈○德川家重〉より竹千代樣〈江〉、守家之御刀被&size(5){レ};進、竹千代樣より大納言樣〈江〉、 眞長之御大刀被&size(5){レ};進&size(5){レ};之、&br;一御本丸西丸詰合之布衣以上へ、吸物御酒被&size(5){レ};下&size(5){レ};之、御本丸より御供之布衣以上之面々〈江〉も被&size(5){レ};下 &size(5){レ};之、
**〔大峯文集〕
***〈二/説類〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0639:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0639.pdf]] 名字説&br;古者生而名、冠而字、名有&size(5){レ};五、有&size(5){レ};信、有&size(5){レ};義、有&size(5){レ};象、有&size(5){レ};假、有&size(5){レ};類、而字則取&size(5){二};與&size(5){レ};名相屬&size(5){一};耳、老子以&size(5){二};聃字&size(5){一};、配&size(5){二};名與&size(5){一レ};字、孔子以&size(5){二};尼丘&size(5){一};、配&size(5){二};名與&size(5){一レ};字、鯉之伯魚、賜之子貢、由之子路、准而可&size(5){レ};知矣、且其名&size(5){レ};之也、亦皆非&size(5){二};深考而後名&size(5){一};也、臨&size(5){レ};時乃有&size(5){レ};取焉爾、取&size(5){二};於其耳之聃&size(5){一};、取&size(5){三};於禱&size(5){二};尼丘之山&size(5){一};、取&size(5){三};於君之賜&size(5){二};鯉魚&size(5){一};、皆是類也、取&size(5){二};於其生與&size(5){レ};父同物&size(5){一};、乃以名&size(5){レ};同、取&size(5){二};於戰時生&size(5){一};、乃名&size(5){二};成師&size(5){一};、取&size(5){三};於獲&size(5){二};長狄僑如&size(5){一};、乃名&size(5){二};僑如&size(5){一};、取&size(5){二};於徴&size(5){一レ};蘭、乃名&size(5){レ};蘭、或取&size(5){二};於手理有&size(5){一レ};字、乃以名之類、亦可&size(5){レ};見也、然又不&size(5){レ};以&size(5){レ};國、不&size(5){レ};以&size(5){レ};官、不&size(5){レ};以&size(5){二};山川&size(5){一};、不&size(5){レ};以&size(5){二};隠疾&size(5){一};、不&size(5){レ};以&size(5){二};畜牲&size(5){一};、不&size(5){レ};以&size(5){二};器幣&size(5){一};、若或以&size(5){二};是物&size(5){一};名焉、則有&size(5){二};偏廢&size(5){一};焉、而漢以來、則似&size(5){レ};不&size(5){レ};然焉、而多以&size(5){レ};意名、且字之與&size(5){レ};名、不&size(5){二};必相屬&size(5){一};者有焉、今我東方之俗、生而所&size(5){レ};名謂&size(5){レ};之爲&size(5){二};
俗稱&size(5){一};、俗稱者、乃字之謂也巳、元服而名、謂&size(5){レ};之爲&size(5){レ};諱、是逆&size(5){二};乎古&size(5){一};也、且其名&size(5){レ};之也、非&size(5){二};敢有&size(5){一レ};取蔦、或徒以&size(5){二};文字音韻&size(5){一};、對&size(5){二};其性之五行&size(5){一};、乃考&size(5){二};相生相克&size(5){一};、以擇&size(5){二};其文字&size(5){一};、不&size(5){三};敢問&size(5){二};之於五名&size(5){一};、是古之所&size(5){レ};無焉、仰不&size(5){レ};知&size(5){レ};刱&size(5){一};於何時&size(5){一};、漢京房、有&size(5){下};吹&size(5){レ};律定&size(5){二};人姓&size(5){一};之説&size(5){上};、其亦似焉、是固妄也、非&size(5){レ};古也、又或有&size(5){二};其家系相襲文字&size(5){一};、以犯&size(5){二};其父祖二名之一字&size(5){一};、猶&size(5){下};楚子世用&size(5){二};熊字&size(5){一};、長狄種用&size(5){中};如字&size(5){上};然也、而字之與&size(5){レ};名、亦不&size(5){レ};問&size(5){二};相屬&size(5){一};、東方之俗、亦古昔之人、則不&size(5){レ};然也、其生而所&size(5){レ};名、皆時有&size(5){レ};所&size(5){レ};取焉、乃以爲&size(5){レ};諱而巳、予〈○冢田虎〉之生也、先人名以&size(5){レ};虎、然是所&size(5){レ};謂俗稱也、比&size(5){二};元服&size(5){一};也、自名曰&size(5){レ};信、後乃顧&size(5){レ};之、我則信州人也、不&size(5){レ};可&size(5){二};以名&size(5){一レ};信、乃代以&size(5){レ};眞、而後復顧&size(5){レ};之、眞字六經之所&size(5){レ};無焉、則不&size(5){レ};可&size(5){二};以名&size(5){一};焉、乃頗惑&size(5){三};乎所&size(5){二};以名&size(5){一};、而乃又顧&size(5){レ};之、予之生也、先人名以&size(5){レ};虎、然則從&size(5){二};古之道&size(5){一};、而宜&size(5){下};以&size(5){二};先人所&size(5){一レ};名爲&size(5){上レ};名也、於&size(5){レ};斯乎、以&size(5){レ};虎爲&size(5){レ};名、乃字曰&size(5){二};嘯叔&size(5){一};、後或謂&size(5){レ};予曰、吾子之字、嘯叔不&size(5){レ};是、嘯者意氣不&size(5){レ};伸也、無&size(5){二};乃不可&size(5){一};乎、予以爲&size(5){レ};然、乃代以&size(5){二};叔貔&size(5){一};、蓋予之生也、先人名以&size(5){レ};虎者、不&size(5){レ};知何所&size(5){レ};取焉也、蓋亦將&size(5){レ};有&size(5){レ};所&size(5){レ};取焉、古人以&size(5){レ};虎爲&size(5){レ};名者、唐虞有&size(5){二};伯虎&size(5){一};、八元之一也、周有&size(5){二};召虎&size(5){一};、宣王之相也、鄭有&size(5){二};罕虎&size(5){一};、秦有&size(5){二};鍼虎&size(5){一};、楚有&size(5){二};穀於菟&size(5){一};、於菟亦虎也、是皆賢良也、非&size(5){三};我之所&size(5){二};跂及&size(5){一};也、魯有&size(5){二};陽虎&size(5){一};、是則姦慝、固非&size(5){レ};可&size(5){レ};數也、戰國以降、亦稱&size(5){レ};虎者衆矣、我誰比擬乎、亦非&size(5){二};敢有&size(5){一レ};所&size(5){二};比擬&size(5){一};也、但書曰、如&size(5){レ};虎如&size(5){レ};貔、吾竊取&size(5){二};乎斯&size(5){一};、乃欲&size(5){レ};勇&size(5){二};猛于學&size(5){一};焉耳、
**〔山陽遺稿〕
***〈十〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0640:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0640.pdf]] 中川祿郎名字説&br;江薩摩村有&size(5){二};中川生&size(5){一};、生之在&size(5){二};母腹&size(5){一};也、其大父指&size(5){レ};於&size(5){レ};腹曰、是必男也、吾&size(5){レ};之曰&size(5){レ};祿、既生果男矣、呼&size(5){二};小字祿郎&size(5){一};、及&size(5){レ};壯數更&size(5){二};其名字&size(5){一};、無&size(5){二};適定&size(5){一};也、謁&size(5){レ};余定&size(5){レ};之、余曰、不&size(5){レ};有&size(5){下};定&size(5){二};之於未生&size(5){一};者&size(5){上};乎、而誰敢聞焉、
**〔言成卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0640:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0640.pdf]] 文久三年正月十三日庚申、新誕男孫七夜云々、從&size(5){二};家公&size(5){一};賜&size(5){二};呼名&size(5){一};云々、二男(ニヲ)丸云々、〈如&size(5){レ};形内祝云々〉
*&aname(E5908DE4B88AE8B39CE5908D){賜名};
**〔御加冠拔書解〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0640:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0640.pdf]] 武家書札之書御内書文に云&br; 任&size(5){二};先例&size(5){一};、諱政一字遣&size(5){レ};之候、彌可&size(5){レ};期&size(5){二};繁榮&size(5){一};候、謹言、&br; 八月四日 義政判
九郎どのへ&br; 是は管領細川右京大夫勝元朝臣之御子〈江〉、御一字被&size(5){レ};下候御内書也、是より政元と名乗給ふ 也、
**〔殿中年中行事〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0641:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0641.pdf]] 正月十四日、〈○中略〉國人一揆中ニハ、御酒一獻、但元服アツテ御一字ヲ被&size(5){レ};申時者、三獻アリ、御一字被&size(5){レ};下樣者、折紙ニ名乗計被&size(5){レ};遊テ、御酒已前ニ、公方樣有&size(5){二};御持&size(5){一};、直ニ被&size(5){レ};下&size(5){レ};之、參而給三度頂戴仕テ後懷ニ入テ、其後御酒ヲ被&size(5){レ};給也、正月元服ノ方々依&size(5){レ};有&size(5){レ};之令&size(5){二};記録&size(5){一};也、
**〔柳營秘鑑〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0641:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0641.pdf]] 御一字頂戴之家々〈但至&size(5){二};庶子&size(5){一};ハ無&size(5){二};御例&size(5){一};〉&br;松平加賀守 松平兵部大輔 松平幸千代 松平大隅守&br;松平陸奥守 松平安藝守 松平大炊頭 松平相模守&br;松平大膳大夫 松平筑前守 松平信濃守 松平阿波守&br;松平甲斐守 上杉民部大輔 松平庄次郎&br;右元服加冠之節、於&size(5){二};御前&size(5){一};御一字官爵被&size(5){レ};下&size(5){レ};之、御盃之上、御腰物拜領被&size(5){二};仰付&size(5){一};、&br;一御一字被&size(5){レ};下&size(5){レ};之 細川越中守〈○下略〉
**〔光臺一覽〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0641:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0641.pdf]] 五家中、二條家は代々將軍家の有職御師範之家として、堂上に御門弟も少く候也、其御親睦に依て、二條家には東照宮以來、關東の御諱字を一字充、御用ひ被&size(5){レ};成御事なり、
**〔類例略要集〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0641:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0641.pdf]] 御一字二條殿〈江〉被&size(5){レ};進之御禮物 文政七申年四月廿八日&br; 御字被&size(5){レ};遣候御禮&br; 公方樣〈江〉&br; 眞御大刀〈康光〉&br; 二條齊敬殿使者&br; 金臺枚 隠岐播磨守
内府樣〈江〉&br; 御大刀一腰 銀馬代&br; 御臺樣〈江〉 紅白縮緬三卷 御肴代金三百疋&br; 御簾中殿〈江〉 干鯛一箱&br; 右二條齊敬殿より&br; 公方樣〈江〉 昆布一箱 干鯛一箱 御樽一荷&br; 内府樣〈江〉 干鯛一箱&br; 右二條前左大臣殿より 治孝公也&br; 公方樣〈江〉 二種一荷 同前&br; 内府樣〈江〉 一種 同前&br; 右二條左大臣殿より 齊信公也&br; 公方樣〈江〉 干鯛一箱 白銀壹枚&br; 右御同人御簾中より&br; 例 享保十三申九月廿八日&br; 享和元酉年四月朔日 公家衆一統節&br; 同日使者御暇、於&size(5){二};柳間&size(5){一};時服貮、老中出席被&size(5){レ};下&size(5){レ};之、&br; 二條殿ハ足利中比 ゟ武家昵近故、代々將軍 ゟ被&size(5){レ};遣&size(5){レ};之、
**〔古事記〕
***〈上〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0642:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0642.pdf]] 速須佐之男命、宮可&size(5){二};造作&size(5){一};之地求&size(5){二};出雲國&size(5){一};、爾到&size(5){二};坐須賀〈此二字以&size(5){レ};音、下效&size(5){レ};此、〉地&size(5){一};而詔之、吾來&size(5){二};此地&size(5){一};、我御心須賀須賀斯而、其地作&size(5){レ};宮坐、故其地者、於&size(5){レ};今云&size(5){二};須賀&size(5){一};也、〈○中略〉於&size(5){レ};是喚&size(5){二};其足名椎神&size(5){一};告言、汝者任&size(5){二};我宮之首&size(5){一};、且負&size(5){レ};名號&size(5){二};稻田宮主須賀之八耳神&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈一/神代〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0643:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0643.pdf]] 素戔鳴尊、〈○中略〉勅之曰、吾兒宮首者、即脚摩乳手摩乳也、故賜&size(5){二};號於二神&size(5){一};、曰&size(5){二};稻田宮主神&size(5){一};、
**〔古事記〕
***〈上〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0643:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0643.pdf]] 爾伊邪那岐命、告&size(5){二};桃子&size(5){一};、汝如&size(5){レ};助&size(5){レ};吾、於&size(5){二};葦原中國&size(5){一};所&size(5){レ};有、宇都志伎〈此四字以&size(5){レ};音〉靑人草之落&size(5){二};苦瀨&size(5){一};而患惚時可&size(5){レ};助、告&size(5){二};賜名號意富加牟豆美命&size(5){一};、〈自意至&size(5){レ};美以&size(5){レ};音〉
**〔日本書紀〕
***〈三/神武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0643:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0643.pdf]] 天皇親帥&size(5){二};諸皇子舟師&size(5){一};東征、至&size(5){二};速吸之門&size(5){一};、時有&size(5){二};一漁人&size(5){一};乗&size(5){レ};艇而至、天皇招&size(5){レ};之因問曰、汝誰也、對曰、臣是國神、名曰&size(5){二};珍彦&size(5){一};、釣&size(5){二};魚於曲浦&size(5){一};、聞&size(5){二};天神子來&size(5){一};、故即奉&size(5){レ};迎、又問&size(5){レ};之曰、汝能爲&size(5){レ};我導耶、對曰、導&size(5){レ};之矣、天皇勅授&size(5){二};漁人椎㰏末&size(5){一};令&size(5){レ};執、而牽&size(5){二};納於皇舟&size(5){一};以爲&size(5){二};海導者&size(5){一};、乃特賜&size(5){レ};名、爲&size(5){二};椎根津彦(シヒネツヒコ)&size(5){一};、〈椎此云&size(5){二};辭毗&size(5){一};〉
**〔日本書紀〕
***〈三/神武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0643:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0643.pdf]] 戊午年六月、大伴氏之遠祖日臣命、帥&size(5){二};大來目&size(5){一};、督&size(5){二};將元戎&size(5){一};、蹈&size(5){レ};山啓行、〈○中略〉于&size(5){レ};時勅譽&size(5){二};日臣命&size(5){一};曰、汝忠而且勇、加能有&size(5){二};導之功&size(5){一};、是以改&size(5){二};汝名&size(5){一};爲&size(5){二};道臣(ミチノオミ)&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈六/垂仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0643:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0643.pdf]] 五年十月、即發&size(5){二};近縣卒&size(5){一};、命&size(5){二};上毛野君遠祖八綱田&size(5){一};令&size(5){レ};擊&size(5){二};狹穗彦&size(5){一};、〈○中略〉天皇於&size(5){レ};是美&size(5){二};將軍八綱田之功&size(5){一};、號&size(5){二};其名&size(5){一};謂&size(5){二};日向武日向彦八綱田(ヒムカタケヒムカヒコヤツナダ)&size(5){一};也、
**〔古事記〕
***〈下/顯宗〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0643:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0643.pdf]] 此天皇求&size(5){二};其父王市邊王之御骨&size(5){一};時、在&size(5){二};淡海國賤老 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00048.gif &size(5){一};參出曰、王子御骨所&size(5){レ};埋者、専吾能知、亦以&size(5){二};其御齒&size(5){一};可&size(5){レ};知、〈御齒者如&size(5){二};三枝&size(5){一};押齒坐也〉爾起&size(5){レ};民堀&size(5){レ};土、求&size(5){二};其御骨&size(5){一};、即獲&size(5){二};其骨&size(5){一};而於&size(5){二};其蚊屋野之東山&size(5){一};、作&size(5){二};御陵&size(5){一};葬、〈○中略〉故還上坐而召&size(5){二};其老 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00048.gif &size(5){一};、譽&size(5){二};其不&size(5){一レ};失&size(5){三};見&size(5){二};置知其地&size(5){一};以賜&size(5){レ};名號&size(5){二};置目老 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00048.gif &size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十一/淳仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0643:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0643.pdf]] 天平寶字二年八月甲子、以&size(5){二};紫微内相藤原朝臣仲麻呂&size(5){一};任&size(5){二};太保&size(5){一};、勅曰、〈○中略〉禁&size(5){レ};暴勝&size(5){レ}; 强、止&size(5){レ};戈靜&size(5){レ};亂、故名曰&size(5){二};押勝(オシカツ)&size(5){一};、朕舅之中、汝卿良尚、故字稱&size(5){二};尚舅&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十七/稱德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0643:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0643.pdf]] 天平神護二年三月丁卯、大納言正三位藤原朝臣眞楯薨、〈○中略〉寶字四年、授&size(5){二};從三位&size(5){一};、更賜&size(5){二};名眞楯&size(5){一};、本名八束、
**〔平治物語〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0643:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0643.pdf]] 牛若奥州下事&br;義經、〈○中略〉上野國松井田ト云所ニ被&size(5){二};一宿&size(5){一};ケルニ、家主ノ男ヲ見給ニ、大剛者ト覺ケレバ、後平家ヲ被&size(5){二};責上&size(5){一};ケル時、語ヒ具シ給ヘリ、伊勢國目代ニ連テ上野ニ下ケルガ、女ニ付テ留レル者ナレバ、伊
勢三郎ト被&size(5){レ};召、我烏帽子子ノ始ナレバ、義ノ字ヲサカリニセントテ、義盛ト付給ヘリ、
**〔源平盛衰記〕
***〈四十〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0644:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0644.pdf]] 維盛出家事&br;與三兵衞申ケルハ、〈○中略〉九ト申シヽ年、君ノ御元服ノ次デニ、忝クモ軈テ本ドリヲ取上ゲラレ進ラセテ、盛ノ字ヲバ御代ニ附奉レトテ、君ツカセ給ヌ、重〈○平維盛父重盛名字〉ノ字ヲバ松王ニ賜フトテ、重景トハ付サセ給ケリ、
**〔愚管抄〕
***〈六〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0644:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0644.pdf]] 千萬御前、元服せさせて、實朝と云名も京より給りて、建仁三年十二月八日、やがて將軍宣旨申くだして、〈○下略〉
**〔吾妻鏡〕
***〈三十九〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0644:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0644.pdf]] 寶治二年五月廿八日己亥、左親衞〈○北條時賴〉妾、〈幕府女房〉男子平産云云、今日被&size(5){レ};授&size(5){二};字寶壽&size(5){一};云云、
**〔北條九代記〕
***〈八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0644:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0644.pdf]] 伊具入道被&size(5){二};射殺&size(5){一};附諏訪刑部入道斬罪&br;正嘉元年二月二十六日、相州時賴入道ノ嫡子正壽丸、七歳ニシテ、將軍家〈○宗尊親王〉ノ御所ニオイテ元服アリ、武藏守長時以下、一門御家人參リツドフ、親王將軍家、スナハチ宗ノ字ヲ下サレテ、時宗卜號セラル、
**〔太平記〕
***〈十三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0644:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0644.pdf]] 足利殿東國下向事附時行滅亡事&br;諸卿議奏有テ、急足利宰相高氏卿ヲ討手ニ可&size(5){レ};被&size(5){レ};下ニ定リケリ、〈○中略〉忝モ天子ノ御諱ノ字ヲ被&size(5){レ};下テ、高氏ト名ノラレケル高ノ字ヲ改メテ、尊ノ字ニゾ被&size(5){レ};成ケル、
**〔太平記〕
***〈三十三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0644:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0644.pdf]] 新田左兵衞佐義興自害事&br;奥州ノ國司顯家卿、陸奥國ヨリ鎌倉ヘ責上ル時、義貞ニ志アル武藏上野ノ兵共、此義興ヲ大將ニ取立テ、三萬餘騎ニテ、奥州ノ國司ニ力ヲ合セ、鎌倉ヲ責落シテ、吉野ヘ參ジタリシカバ、先帝〈○後醍醐〉叡覽有テ、誠ニ武勇ノ器用タリ、尤義貞ガ家ヲモ可&size(5){レ};興者也トテ、童名德壽丸ト申シヲ、御前ニテ元
服サセラレテ、新田左兵衞佐義興トゾ召レケル、
**〔南方紀傳〕
***〈下〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0645:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0645.pdf]] 明德四〈癸西〉年九月甘一日、北畠親能叙爵、義滿賜&size(5){二};滿一字&size(5){一};改&size(5){二};滿泰&size(5){一};、&br;應永二〈乙亥〉年九月十九日、義滿給&size(5){二};諱字於攝家以下諸臣&size(5){一};、稱&size(5){二};烏帽子子&size(5){一};、&br;應永五年〈戊寅〉三月、師嗣公〈○二條家〉男道忠、賜&size(5){二};義滿諱字&size(5){一};、改&size(5){二};滿基&size(5){一};、
**〔康富記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0645:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0645.pdf]] 文安六年〈○寶德元年〉四月十四日甲子、今夜今小路殿御元服也、於&size(5){二};二條殿&size(5){一};有&size(5){二};其儀&size(5){一};、右府〈○二條持通〉爲&size(5){二};御加冠&size(5){一};、名字之事、近來鹿苑院殿〈○足利義滿〉勝定院〈○足利義持〉御字被&size(5){レ};申&size(5){二};請之&size(5){一};、今度又被&size(5){レ};申、仍令&size(5){レ};付&size(5){二};成(シゲ)冬&size(5){一};、〈○足利義政舊名義成ノ一字ヲ與ヘシナリ〉給、
**〔新撰長祿寛正記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0645:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0645.pdf]] 義就〈○畠山〉方ノ衆徒、進出テ申ケルハ、〈○中略〉此義就ハ古德本ノ實子ナリ、元服ノ時ニモ、政長ニ下字ヲ給シカドモ、義就ハ各別ニテ、上字ヲ給シナリ、&br; ○按ズルニ、足利義政ノ二字ヲ上下ニ分チテ、二人ニ予ヘシヲ云フ、
**〔中國治亂記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0645:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0645.pdf]] 子息政久、〈○尼子〉民部少輔ト申セシ時、去ル永正十年九月六日、大内〈○義隆〉ト合戰、時ニ安世城ニテ流失ニ當テ、廿六歳ニテ早世ス、父經久大ニ歎息シテ、嫡孫晴久ヲ修理大夫ニ任ジ、初ハ詮久ト號シケルヲ、公方〈○足利義晴〉ヨリ一字ヲ賜ハリ、晴久ト改名シテ、則チ出雲屋形ヲ令&size(5){レ};繼、
**〔相州兵亂記〕
***〈四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0645:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0645.pdf]] 加島合戰之事&br;原美濃守、〈○中略〉是ハ下總國千葉ノ侍ナリシガ、父原能登守友胤ト云者、小弓ノ御所合戰ノ比、總州ヨリ牢人シテ甲州ヘ行キ、信虎〈○武田〉ヲ賴ミ奉公シテ、度々高名シテ討死ス、其子美濃守、父ニ勝リテ大剛ノ者ナレバ、信虎烏帽子子ニシテ虎胤ト名ヅク、
**〔甲陽軍鑑〕
***〈九上〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0645:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0645.pdf]] 一勝千代殿、十六歳の三月、〈○天文五年〉甲府へ勅使たつて、甲州武田源信濃守大膳大夫と被&size(5){レ};成させ給ふ、又公方萬松院義晴〈○足利〉公より、上野中務少輔御使者として、晴と云字を下さる、晴信公と云々、
**〔中國治亂記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0646:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0646.pdf]] 同年〈○天文十一年〉五月七日ニ、義隆卿〈○大内〉敗軍也、此時八杉ノ浦ヨリ舟ニ乗リ、阿陀加江ト云處ニテ、義隆ノ養子ノ家督大内新介稙持ハ、舟ヲ乗沈メテ逝去ス、〈○中略〉去ル天文八年六月十九日、十六歳ニテ左兵衞佐正五位ノ下ニ任ジ、初メハ稙持ナリシヲ、公方〈○足利義晴〉一字ヲ賜ハリ、晴持ト改名シ、今年十九歳、花質紅顔美麗ニテ、比類ナキ兒ナリケルヲ、惜ヌ人コソナカリケル、
**〔相州兵亂記〕
***〈四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0646:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0646.pdf]] 景虎小田原ヘ寄來事&br;上杉景虎、〈○中略〉其年〈○永祿四年〉五月、北國ヲ通リ、上洛シテ京公方光源院殿義輝公〈○足利〉ヘ出仕ヲイタシ、〈○中略〉御諱ノ一字ヲ被&size(5){レ};下、輝虎ト改名シテ、アジロゴシ、狀ノ裏書ヲ御免アリ、
**〔總見記〕
***〈十七〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0646:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0646.pdf]] 近衞信基御元服幷信長公御加冠事&br;同〈○天正五年〉後ノ七月六日、大臣家〈○織田信長〉御上洛、二條新造ノ御所御移徒、同月十二日、近衞殿下前久公ノ公達ノ御方御元服、加冠ノ儀、大臣家ヘ御所望ナリ、往古ヨリ禁裏ニ於テ御元服、通例ノ事ニ候間、當時最其例然ルベキノ由、大臣家再三御辭退候トイヘドモ、頻並ニ御所望默止ガタク、是ニ依テ是非ニ不&size(5){レ};及、大臣家御加冠ナサレ、公達今日御元服、御一字ヲ進ゼラレ、信基ト名付ラレ、其儀式嚴重ナリ、
**〔毛利家記〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0646:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0646.pdf]] 隆景、〈○中略〉最前秀吉公ヘ爲&size(5){二};人質&size(5){一};、能良源五郎、金山孫市、兩人ヲ差上サセ給ヘドモ、是ハ輕々シキ者共ナレバトテ、四郎殿元綱ヲ小早川ト名乗セ給ヒ被&size(5){二};差上&size(5){一};、御元服ノコト、秀吉公ヘ被&size(5){レ};仰シニ、藤ノ字ト秀ノ字ト被&size(5){レ};進、小早川藤四郎秀包ニ成ラセ給ヒシ、
**〔參松傳〕
***〈十四/福釜〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0646:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0646.pdf]] 康親&br; 同〈○慶長〉十年七月、從五位下筑後守、東照君賜&size(5){二};諱字&size(5){一};、
**〔元寛日記〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0646:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0646.pdf]] 元和七年二月十五日、奥平美作守信昌之孫、松平攝津守忠政之子、今日於&size(5){二};御前&size(5){一};〈○德川秀忠〉元服、賜&size(5){二};御諱字&size(5){一};、號&size(5){二};松平飛驒守忠隆&size(5){一};、拜&size(5){二};領左文字大刀&size(5){一};、
**〔御日記〕
***〈六十〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0647:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0647.pdf]] 元和八年十二月廿六日、立花宗茂子、千熊麻呂元服、公〈○德川秀忠〉召&size(5){二};千熊麻呂&size(5){一};、以&size(5){二};諱字&size(5){一};賜&size(5){二};千熊麻呂&size(5){一};稱&size(5){二};忠茂&size(5){一};、叙&size(5){二};從四位下&size(5){一};、任&size(5){二};左近將 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00023.gif 兼飛驒守&size(5){一};、
**〔武藝小傳〕
***〈五/刀術〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0647:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0647.pdf]] 神子上典膳忠明&br;由&size(5){二};台德大君〈○德川秀忠〉命&size(5){一};、言&size(5){二};上刺擊之事&size(5){一};、台德大君甚賞&size(5){二};精妙&size(5){一};、賜&size(5){二};諱字&size(5){一};號&size(5){二};忠明&size(5){一};、其芳譽遍&size(5){二};海内&size(5){一};、寛永五戊辰年十一月七日、於&size(5){二};江戸&size(5){一};卒、
**〔西山遺事〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0647:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0647.pdf]] 同〈○寛永〉十三年丙子七月六日、武州江戸の御城にて御元服、大猷公、〈○德川家光〉御諱の一字を賜ひて、德川左衞門督光圀と稱せらる、御歳九歳、
**〔嚴有院殿御實紀〕
***〈七〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0647:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0647.pdf]] 承應三年正月十二日、松平犬千代、首服加へられ、御名〈○德川家綱〉の一字給はり、正四位下少將に叙任し、加賀守綱利〈後綱紀ニ改〉と稱す、
**〔基長卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0647:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0647.pdf]] 正德二年十二月十二日、巳刻參院令&size(5){レ};宿、爲&size(5){二};關東〈江〉御用&size(5){一};、松平紀伊守參院、若君名字、院〈○靈元〉御定被&size(5){二};願申&size(5){一};、依&size(5){レ};是被&size(5){二};定遣&size(5){一};、御治定、字家繼、被&size(5){レ};染&size(5){二};宸翰&size(5){一};〈仙洞宸翰也〉被&size(5){レ};下、仍而召&size(5){二};紀伊守&size(5){一};被&size(5){レ};渡了、
**〔文恭院殿御實紀附録〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0647:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0647.pdf]] 千住の邊に御放鷹ありし時、餌まき孫右衞門といふが、鳥飼の事、殊に高手なりしが、渠に宣ひしは、今日は殊更に鶴を手に入度と仰られしに、我右衞門、平生傲言の者なりしが、今日は某力をつくし候はんには、たやすく御手に入べしと放言せしが、果して御手に入たり、公〈○德川家齊〉大に悦ばせ玉ひ、げに高名空しからずとて賞し玉ひ、此ごろ歌舞伎役者に、歌右衞門といふが世に上手なるよし、汝も歌右衞門と名乗べしと命ありて、その名を拜領せしと、後までも人々に誇れりとぞ、
*&aname(E5908DE4B88AE694B9E5908D){改名};
**〔名目抄〕
***〈諸公事言説〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0647:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0647.pdf]] 改名(カイミヤウ)
**〔傳宣草〕
***〈上〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0647:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0647.pdf]] 改名事&br;奉入
宣旨&br; 藏人正五位(職事仰詞無&size(5){二};藏人字&size(5){一};)下平朝臣親賢申、請&size(5){下};改&size(5){一};本名&size(5){一};爲&size(5){中};親守上事、仰依&size(5){レ};請、&br;右宣旨奉入如&size(5){レ};件&br; 三月(正和四)十一日 左衞門督藤原判〈奉〉
**〔傳宣草〕
***〈下〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0648:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0648.pdf]] 諸宣旨事&br;一下&size(5){二};外記&size(5){一};宣旨&br; 臨時事&br;諸人改&size(5){レ};姓改&size(5){レ};名事〈或仰&size(5){二};辨官&size(5){一};〉&br;一下&size(5){二};辨官&size(5){一};宣旨&br; 臨時事&br;同改&size(5){レ};姓改&size(5){レ};名事〈或仰&size(5){二};外記&size(5){一};〉 同改&size(5){レ};名事&br;一下&size(5){レ};官事&br;諸人改&size(5){レ};姓改&size(5){レ};名事
**〔享祿本類聚三代格〕
***〈十七〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0648:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0648.pdf]] 太政官符&br; 不&size(5){レ};可&size(5){三};輙聽&size(5){二};百姓改名&size(5){一};事&br;右被&size(5){二};大納言從三位神王宣&size(5){一};偁、奉&size(5){レ};勅名以召&size(5){レ};實、不&size(5){レ};可&size(5){二};輙改&size(5){一};、如&size(5){レ};聞頃年改&size(5){レ};名者衆、其計多端、或避&size(5){二};見課&size(5){一};而入&size(5){二};不課&size(5){一};、或除&size(5){二};無蔭&size(5){一};以附&size(5){二};有蔭&size(5){一};、如&size(5){レ};此輩類、其姧繁多、不&size(5){レ};聽&size(5){二};改名&size(5){一};、無&size(5){レ};由&size(5){レ};作&size(5){レ};姧、自&size(5){レ};今以後、不&size(5){レ};得&size(5){二};輙改&size(5){一};、如主典以上、依&size(5){レ};有&size(5){二};相諱&size(5){一};、必可&size(5){二};改替&size(5){一};者、所司覆&size(5){二};勘其由&size(5){一};、得&size(5){レ};實然後聽&size(5){レ};之、不&size(5){レ};得&size(5){三};濫縦改替浪成&size(5){二};姧詐&size(5){一};、&br; 延暦十七年二月八日
**〔享祿本類聚三代格〕
***〈十七〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0648:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0648.pdf]] 太政官符
改&size(5){レ};名事&br;右去二月十一日、下&size(5){二};左右京職五畿内諸國&size(5){一};符偁、檢&size(5){二};案内&size(5){一};、太政官去延暦十七年二月九日、下&size(5){二};職國&size(5){一};符偁.大納言從三位神王宣、奉&size(5){レ};勅如&size(5){レ};聞頃年改&size(5){レ};名者衆、其計多端、或避&size(5){二};見課&size(5){一};而入&size(5){二};不課&size(5){一};、或除&size(5){二};无蔭&size(5){一};以附&size(5){二};有蔭&size(5){一};、如&size(5){レ};此輩類、其姧繁多、不&size(5){レ};聽&size(5){二};改名&size(5){一};、無&size(5){レ};由&size(5){レ};作&size(5){レ};姧、自&size(5){レ};以後、不&size(5){レ};得&size(5){二};輙改&size(5){一};、如主典已上、依&size(5){レ};有&size(5){二};相諱&size(5){一};、必可&size(5){二};改替&size(5){一};者、所司覆&size(5){二};勘其由&size(5){一};、得&size(5){レ};實然後聽&size(5){レ};之、不&size(5){レ};得&size(5){三};濫縦改替浪成&size(5){二};姧詐&size(5){一};者、然則改&size(5){レ};名之禁、元資成&size(5){レ};姦.相諱之替、聽在&size(5){レ};得&size(5){レ};實、斯乃所由存&size(5){レ};之、不&size(5){レ};可&size(5){二};以越經&size(5){一};、頃間内外諸司、寄&size(5){二};言相諱&size(5){一};、頻繁改正、尋&size(5){二};求本末&size(5){一};、事必不&size(5){レ};然、至&size(5){レ};如&size(5){三};百姓好要&size(5){二};國驗&size(5){一};、國司不&size(5){レ};覆、直稱&size(5){レ};有&size(5){レ};實、研&size(5){二};勘籍帳&size(5){一};、或亦空虚、加以國主國繼等名字、勅禁已久、若有&size(5){二};斯類&size(5){一};、須&size(5){二};隨即止&size(5){一};、而猶不&size(5){二};遵行&size(5){一};、毎以請&size(5){レ};改、既煩&size(5){二};抄符&size(5){一};、還增&size(5){二};狼籍&size(5){一};、職國承知、自&size(5){レ};今而後、一准&size(5){レ};上行&size(5){レ};之、不&size(5){レ};得&size(5){二};輙以相聽越經上&size(5){一レ};官、&br; 延暦廿三年三月廿二日
**〔類聚符宣抄〕
***〈七〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0649:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0649.pdf]] 改名&br;太政官符式部民部兩省〈外〉&br; 應&size(5){レ};改&size(5){二};名字&size(5){一};筑前權守從五位上藤原朝臣成周事今請&size(5){下};改&size(5){二};周字&size(5){一};爲&size(5){中};字&size(5){上};&br;右得&size(5){二};成周今月二日奏狀&size(5){一};偁、謹檢&size(5){二};史籍&size(5){一};、件周字、音訓所&size(5){レ};説、左右多&size(5){レ};疑、若不&size(5){二};相改&size(5){一};者、恐有&size(5){レ};所&size(5){レ};悔乎、望請天恩因&size(5){二};准傍例&size(5){一};、早停&size(5){二};稱&size(5){レ};周之有&size(5){一レ};疑、將&size(5){レ};給&size(5){二};爲&size(5){レ};房之無&size(5){一レ};悔者、右大臣宣、奉&size(5){レ};勅依&size(5){レ};請者、省宜承知、依&size(5){レ};宣行&size(5){レ};之、符到奉行、」&br;權左中辨 左大史&br; 長德二年六月十七日
**〔憲法部類〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0649:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0649.pdf]] 享保四亥年十二月廿四日、左之御書付平岡一郎右衞門被&size(5){二};相觸&size(5){一};候、&br; 名改之儀、同役相番、其外近き親類、又者近き縁者など指合候名、先祖之名等に而、無&size(5){レ};據存寄有&size(5){レ};之 者各別、左も無&size(5){レ};之候者、名改之願申出候義、向後可&size(5){レ};被&size(5){二};差扣&size(5){一};候、&br;右之趣、寄々可&size(5){レ};被&size(5){二};相達&size(5){一};候、以上、
十二月&br;V 官中秘策
***〈二十二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0650:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0650.pdf]] 改名之事&br;一御老中年寄〈江〉罷越、名改之子細ヲ演、窺&size(5){二};内意ヲ&size(5){一};、御用番之御老中〈江〉可&size(5){レ};參旨御差圖、其節心安御旗 本衆同道、改名貮色程書付持參、演&size(5){二};其趣&size(5){一};被&size(5){レ};得&size(5){二};其意&size(5){一};候、追而可&size(5){レ};被&size(5){レ};聞旨御挨拶、其後年寄御老中〈江〉罷 越、今朝申入候旨ヲ演説、他日留守居被&size(5){二};召呼&size(5){一};、名改候儀御仲間〈江〉被&size(5){二};仰談&size(5){一};候、勝手次第改可&size(5){レ};申旨被&size(5){二}; 仰聞&size(5){一};、幷此方 ゟ書上候何之何、右兩樣之内、勝手次第可&size(5){レ};被&size(5){レ};致候、小紙ニ書付被&size(5){レ};遣.則爲&size(5){二};御禮&size(5){一};老中初 如&size(5){レ};例參上、嫡子名改父在府爲&size(5){二};御禮&size(5){一};參上、在府之時ハ不&size(5){レ};及&size(5){二};御禮勤&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十/孝謙〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0650:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0650.pdf]] 天平寶字元年五月丁卯、授&size(5){二};正六位上藤原朝臣執弓從五位下&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十一/淳仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0650:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0650.pdf]] 天平寶字二年八月庚子朔、授&size(5){二};從五位下藤原朝臣眞先從五位上&size(5){一};、
**〔續修東大寺正倉院文書〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0650:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0650.pdf]] 天平寶字二年詔書草&br;勅 天平寶字二年八月一日&br;從四位下藤原御楯〈本名千尋〉&br;從五位上藤原眞先〈弓取〉&br; ○按ズルニ、續修東大寺正倉院文書ニ載セタル藤原眞先、續日本紀ニ在ルモノト同人ニシテ、 原名弓取ナルヲ知ル、而シテ續日本紀ナル藤原執弓ハ、位階ニ就キテ之ヲ考フルニ、即チ弓取 ニシテ、ユミトリト讀ミシモノカ、若シ當時人名ヲ逆讀スル例アリトスルトキハ、藤原惠美朝 臣執棹〈續日本紀、天平寶字七年正月壬子等ニ見ユ、眞先ト同ジク押勝ノ男ナリ、〉ノ執棹モサヲトリト讀ムベク、〈又中臣朝臣楫取ト云フアリ、同書天平 寶字三年七月庚辰ニ見ユ、合セ考フベシ、〉中臣丸連張弓〈續日本紀天平十八年四月癸卯ニ見ユ〉道公張弓〈續日本紀寶龜元年四月壬子ニ見ユ〉ノ張弓モ ユミハリト讀ムベキカ、〈尾張宿禰弓張ト云フ人、續日本紀延暦元年十二月庚戌ニ見ユ、〉
**〔日本紀略〕
***〈桓式〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0650:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0650.pdf]] 延暦廿三年正月戊寅、改&size(5){二};茨田親王名&size(5){一};、爲&size(5){二};萬多&size(5){一};、
**〔大日本史〕
***〈八十九/皇子列傳〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0651:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0651.pdf]] 按日本紀略、萬多初名茨田、廷暦二十三年改&size(5){二};今名&size(5){一};、然據&size(5){二};倭名類聚抄&size(5){一};、河内茨田郡、注萬牟多、萬多茨田、音訓相同、蓋改&size(5){レ};字而非&size(5){レ};改&size(5){レ};名也、&br;○按スﾞルニ、當時人名ノ用字、略ゝ定例アリ、故ニ文字ヲ改ムルハ、即チ名ヲ改ムルナリ、
**〔文德實録〕
***〈六〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0651:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0651.pdf]] 齊衡元年八月戊辰、陸奥國馳驛上奏、鎭守將軍從五位下伴宿禰三宗卒、〈○中略〉三宗元名健宗、當&size(5){二};伴健岑配流之時&size(5){一};、惡&size(5){二};避其相渉&size(5){一};、改爲&size(5){二};三宗&size(5){一};、
**〔三代實録〕
***〈五/淸和〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0651:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0651.pdf]] 貞觀三年二月廿九日癸酉、參議從四位上行太宰大貮淸原眞人岑成卒、〈○中略〉岑成本名美能、至&size(5){二};于十年六月&size(5){一};、賜&size(5){二};姓淸原眞人&size(5){一};、改&size(5){レ};名爲&size(5){二};岑成&size(5){一};、
**〔三代實録〕
***〈二十一/淸和〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0651:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0651.pdf]] 貞觀十四年五月七日丙子、掌渤海客使少内記都言道、自修&size(5){二};解文&size(5){一};、請&size(5){二};官裁&size(5){一};偁、姓名相配、其義乃美、若非&size(5){二};佳令&size(5){一};、何示&size(5){二};遠人&size(5){一};、望請改&size(5){二};名良香&size(5){一};、以遂&size(5){二};隠便&size(5){一};、依&size(5){レ};請許&size(5){レ};之、
**〔吾妻鏡〕
***〈六〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0651:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0651.pdf]] 文治二年閏七月十日辛卯、義經者、與&size(5){二};殿三位中將殿&size(5){一};〈 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 經〉依&size(5){レ};爲&size(5){二};同名&size(5){一};、被&size(5){レ};改&size(5){二};義行&size(5){一};之由云云、&br;十一月廿九日壬申、可&size(5){レ};捜&size(5){二};求義行&size(5){一};〈改&size(5){二};義顯&size(5){一};〉事、去十八日、於&size(5){二};院殿上&size(5){一};有&size(5){二};公卿僉議&size(5){一};、〈○下略〉
**〔吾妻鏡〕
***〈十九〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0651:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0651.pdf]] 承元三年八月十三日甲戌、知(○)親〈元朝(○)字也、與&size(5){二};美作藏人朝親&size(5){一};、名字著到時、混亂間改&size(5){レ};之、〉自&size(5){二};京都&size(5){一};歸參、
**〔親長卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0651:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0651.pdf]] 長享三年〈○延德元年〉九月一日、參内、〈○中略〉仰云、可&size(5){レ};被&size(5){二};改&size(5){二};御諱字&size(5){一};、可&size(5){レ};尋&size(5){レ};例云々、三日、節會方、召&size(5){二};内膳&size(5){一};仰&size(5){レ};之、次雅久宿禰、御改名勘例到來、予尋云、就&size(5){二};御改名&size(5){一};有&size(5){二};宣下&size(5){一};否事、無&size(5){二};其儀&size(5){一};云々、&br;帝王被&size(5){レ};改&size(5){二};御諱字&size(5){一};例事&br; 元正天皇御諱氷高、後被&size(5){レ};改&size(5){二};飯高&size(5){一};、&br; 崇光院御諱益仁、後被&size(5){レ};改&size(5){二};興仁&size(5){一};、&br; 稱光院御諱躬仁、後被&size(5){レ};改&size(5){二};實仁&size(5){一};、&br; 貞和四年十一月廿八日、量實紀曰、大相國被&size(5){レ};談曰、御改名事、御本名益仁者、大殿祓中有&size(5){二};益人&size(5){一};之 間、仍及&size(5){二};御改名&size(5){一};、可&size(5){レ};被&size(5){二};宣下&size(5){一};歟之由雖&size(5){レ};有&size(5){二};議上&size(5){一};、就&size(5){二};御改名事&size(5){一};、 强不&size(5){レ};然之旨有&size(5){二};沙汰&size(5){一};、只被&size(5){レ};改許也、
九月三日 左大史小槻雅久上
**〔宣胤卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0652:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0652.pdf]] 永正四年正月六日、中納言方到來宣下、&br; 獻上&br; 宣旨&br; 請&size(5){下};特蒙&size(5){二};天恩&size(5){一};、因&size(5){二};准先例&size(5){一};、改&size(5){二};本名實枝&size(5){一};可&size(5){レ};爲&size(5){二};實胤&size(5){一};之由被&size(5){上レ};下&size(5){二};宣旨&size(5){一};事(實枝申&size(5){二};改本名&size(5){一};了、如&size(5){レ};此後日書改之、藤原ト朝臣トハ必アルベシ、依止卿下知ニハ官姓名尸書也、)、&br;仰依&size(5){レ};請〈副&size(5){二};欵狀&size(5){一};〉&br;右宣旨、早可&size(5){下};命&size(5){二};下知&size(5){一};給&size(5){上};之狀如&size(5){レ};件、〈改名事、近代不&size(5){レ};及&size(5){二};宣下&size(5){一};、存&size(5){二};古儀&size(5){一};歟、〉&br; 十二月廿七日 右少辨伊長〈奉〉&br; 進上 中御門中納言殿
**〔言繼卿記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0652:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0652.pdf]] 天文十三年六月二日乙巳、今日三條大納言實世卿改名實澄云々、世人云、世ヲ捨テスミニナラルヽト申云々、將シテ室ヲ失ヒ、十日頃遁世とて嵯峨二尊院へ出奔也、
**〔大友記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0652:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0652.pdf]] 石松源五郎名ヲ返事&br;長尾ノ城ニ、秋月人數サシ籠ケル所ニ、石松源五郎ツメカケ、毎度攻合ケルニ、一度モヲクレヲ不&size(5){レ};取、其忠功ニヨツテ、マダ郎等ナレドモ、ヤカタノ御前ニ召出サレ、隼人ニナシ玉フ、其後秋月トセメ合ケルニ、石松隼人ト名乗ケレバ、秋月勢、扨ハ源五郎ハ向ハザリケルゾ、一當ニ追散シテ寄カクル、石松爰ヲセンドヽ戰ケレドモ、敵事トモセズ打テカヽレバ、石松支ヘカネ引退ク、サテモ石松、今度一戰ニウチ負シ事、隼人ニ名ヲ替シ故ナリトテ、下サレケル名戻シ、元ノ源五郎ニ成ニケル、カクテ重テ秋月ト戰シニ、件ノ源五郎ト名乗テ、ツイテイリケレバ、秋月勢フミトメズ、忽ニ敗軍ス、サレバ人ニ知レタル名ヲバ、替ベキ事ニアラズトコソ皆人云ケリ、
**〔松平記〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0652:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0652.pdf]] 一去程に竹千代殿御成人之間、今川殿御前にて元服被&size(5){レ};成、義元一字を付被&size(5){レ};申、松平次郎
三郎元信と申、弘治二年正月、義元の御妹聟に關口刑部少輔殿と申て、今川御一家御座候、其聟に元信を被&size(5){二};仰付&size(5){一};、義元の姪聟に御成被&size(5){レ};成候、御官途有、松平藏人元康と御改名被&size(5){レ};成、淸康の康の字を御付被&size(5){レ};成候、
**〔松平記〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0653:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0653.pdf]] 一同〈○永祿五年〉二月、家康と改名ある、駿河と手ぎれなされ候故也
**〔蒲生氏郷記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0653:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0653.pdf]] 永祿十一年戊辰、氏郷十三歳鶴千代ト申時、〈○中略〉信長公時々御感アリ、依&size(5){レ};之爲&size(5){二};聟君&size(5){一};、信長公彈正忠ノ字ヲ賜、號&size(5){二};蒲生忠三郎敎秀&size(5){一};、後改&size(5){二};賦秀&size(5){一};、〈○中略〉其後筑前守秀吉公感ジ、高名神妙也トテ、同名ニナシ、號&size(5){二};羽柴飛驒守ト&size(5){一};、然シテ秀ノ字憚有トテ、秀郷ノ郷ヲ取テ號&size(5){二};氏郷ト&size(5){一};、任&size(5){二};參議從四位&size(5){一};、
**〔東照宮御實紀附録〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0653:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0653.pdf]] 小栗又一忠政、はじめ庄次郎といひしが、此戰〈○姉川役〉の時年わづか十六歳なり、敵兵一人御側近く伺よるを見て、御物の信國の鎗取でわたりあふ内に、御勢どもあつまり來て、遂に敵を討とりぬ、君〈○德川家康〉庄次郎が、年若けれど心きヽたるを賞せられ、今日の功一番鎗にも越たりとて、その鎗を給はりけり、その後も度々の御陣に、一番鎗を入しかば、又一かと仰有て、名を又一と改めしとぞ、又大塚甚三郎某は、敵と鎗を合せしに、己が鎗折ければ、敵の鎗取てその敵突伏しを御覽じ、又ない働を仕たるぞ、又内〳〵と仰有て、是もこれより又内と改稱す、大久保荒之助忠直も、敵の鎗取て奮戰せしかば、荒が事を仕たると仰られて、金の御團扇を賜ひしより、荒之助と改稱す、
**〔先哲叢談〕
***〈續編二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0653:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0653.pdf]] 田止邱&br;磐鴻笠澤筆塵云、田麟、字一角、與&size(5){二};長崎僧玄光&size(5){一};論&size(5){二};辨聲律&size(5){一};、爲&size(5){レ};之説破、不&size(5){レ};能&size(5){レ};發&size(5){レ};口、世之所&size(5){レ};傳、儒釋筆陣是也、林鵞峯、讀&size(5){二};其答問&size(5){一};、嗔&size(5){二};筆鋒萎弱&size(5){一};曰、麟一角、今當&size(5){レ};作&size(5){レ};犀、自&size(5){レ};是而後更&size(5){二};名犀&size(5){一};、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5EFA899E4BD9BE8999F){以神佛號及佛語爲名};
**〔日本書紀〕
***〈二十五/孝德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0653:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0653.pdf]] 白雉五年二月、遣&size(5){二};大唐&size(5){一};押使大錦上高向史玄理、〈○中略〉判官大乙上書直麻呂、宮首阿彌陀(○○○)、〈○中略〉田邊史鳥等、分&size(5){二};乗二船&size(5){一};、
**〔類聚名物考〕
***〈姓氏八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0654:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0654.pdf]] 怪名&br;古しへ阿彌陀釋迦、あるは沙彌法師などいへる類ひを付るは、異なる好なれども、又人の好める所歟、後には此事停止せられし事、國史に見えたり、此事唐に起れる歟、唐人紀事のうち、小名録一卷あり、古今人物の幼名をしるせり、その中に維摩迦葉などいへる名見えたり、是らを羨て付しにや、
**〔廿二史劄記〕
***〈十五〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0654:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0654.pdf]] 元魏時人多以&size(5){二};神將&size(5){一};爲&size(5){レ};名&br;北朝時人、多有&size(5){下};以&size(5){二};神將&size(5){一};爲&size(5){レ};名者&size(5){上};、魏北地王世子、名鍾葵、元叉本名夜叉、其弟羅本名羅刹、孝文時、又有&size(5){二};奄人高菩薩&size(5){一};、爾朱榮子一名叉羅、一名文殊、梁蕭淵藻小名迦葉、隋時漢王諒反、其將有&size(5){一};喬鐘葵&size(5){一};、隋末有&size(5){二};賊帥宋金剛&size(5){一};、唐武后時、嶺南討擊使上&size(5){二};二閹兒&size(5){一};、一曰&size(5){二};金剛&size(5){一};、一曰&size(5){二};力士&size(5){一};、即高力士也、
**〔續日本紀〕
***〈三/文武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0654:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0654.pdf]] 慶雲元年正月癸巳、授&size(5){二};正六位上文忌寸釋加(○○)從五位下&size(5){一};、
**〔續修東大寺正倉院文書〕
***〈四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0654:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0654.pdf]] 下政戸六人部久知良戸口十一〈○中略〉&br;寄人嶋阿彌多(○○○)〈年廿三正丁〉 次无量壽(○○○)〈年十九少丁〉
**〔享祿本類聚三代格〕
***〈十七〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0654:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0654.pdf]] 勅、〈○中略〉頃見&size(5){二};諸司入奏名籍&size(5){一};、〈○中略〉用&size(5){二};佛菩薩及聖賢之號&size(5){一};、毎&size(5){レ};經&size(5){二};聞見&size(5){一};、不&size(5){レ};安&size(5){二};于懷&size(5){一};、自&size(5){レ};今以後、宜勿&size(5){二};更然&size(5){一};、〈○中略〉主者施行、&br; 神護景雲二年五月三日
**〔公卿補任〕
***〈陽成〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0654:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0654.pdf]] 元慶八年〈甲辰〉&br;參議從四位上橘廣相〈(中略)本名博覽〉 貞觀九二月十一、文章博士〈辭而不&size(5){レ};就〉改&size(5){二};博覽&size(5){一};爲&size(5){二};廣相&size(5){一};、&br;〈首書云〉貞觀十十十一、若狹守峯範奏&size(5){レ};官云、以&size(5){二};佛菩薩及聖賢名號&size(5){一};爲&size(5){二};人名&size(5){一};者、既有&size(5){二};格制&size(5){一};、而舎利弗別號博覽比丘、望請改爲&size(5){二};廣相&size(5){一};者、許&size(5){レ};之、十五年六月廿三日、前若狹守從五下峯範言、秩滿歸&size(5){レ};京、嬰&size(5){二};病況&size(5){一};不&size(5){レ};堪&size(5){三};向&size(5){レ};國辨&size(5){二};百姓訴&size(5){一};、請遣&size(5){二};文章博士從五位下橘朝臣博覽&size(5){一};、相代辨糺、勅宜&size(5){下};遣&size(5){二};博覽&size(5){一};代&size(5){レ};父辨&size(5){上レ};之、 今案、貞觀
九年改&size(5){二};名廣相&size(5){一};者、而博覽者如何、
**〔文德實録〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0655:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0655.pdf]] 嘉祥三年五月丙戌、是日有&size(5){レ};制、爲&size(5){二};諸名神&size(5){一};令&size(5){レ};度&size(5){二};七十人&size(5){一};、各爲&size(5){二};名神&size(5){一};發願誓念、其得度者、皆以&size(5){二};神字&size(5){一};被&size(5){二};於名首&size(5){一};、
**〔日本紀略〕
***〈九/一條〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0655:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0655.pdf]] 永延元年九月廿五日乙酉、於&size(5){二};眞言院&size(5){一};、童子五十五人、剃頭令&size(5){二};受戒&size(5){一};、名字附&size(5){二};諸社片字&size(5){一};、來廿七日、可&size(5){レ};被&size(5){レ};遣&size(5){二};佛舎利使&size(5){一};之故也、
**〔尊卑分脈〕
***〈十二/源氏〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0655:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0655.pdf]] 賴義&br; 義家 七歳春、於&size(5){二};祖神社壇&size(5){一};〈○石淸水宮〉依&size(5){レ};加&size(5){二};首服&size(5){一};、號&size(5){二};八幡太郎&size(5){一};云々、&br;義綱 父於&size(5){二};賀茂社&size(5){一};、令&size(5){レ};加&size(5){二};首服&size(5){一};之故也、號&size(5){二};賀茂次郎&size(5){一};、&br;義光 平日住&size(5){二};三井寺&size(5){一};、號&size(5){二};新羅三郎&size(5){一};、於&size(5){二};園城寺新羅明神社壇&size(5){一};、加&size(5){二};首服&size(5){一};之故也、
**〔續世繼〕
***〈五/みつくき〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0655:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0655.pdf]] のりながの御わらはなは、文殊君(○○○)と聞えき、
**〔宇治拾遺物語〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0655:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0655.pdf]] 今はむかし、丹後國に老尼ありけり、地藏菩薩は、あかつきごとにありき給ふことを、ほのかにきヽて、曉ごとに地藏見たてまつらんとて、ひとよかいまどひありくに、博打のうちほうけてゐたるが見て、尼公は、さむきに何わざし給ぞといへば、地藏菩薩のあかつきにありき給ふなるに、あひまいらせんとて、かくありくなりといへば、ぢざうのありかせ給ふみちは、我こそしりたれば、いざ給へ、あはせまいらせんといへば、あはれうれしきことかな、ぢざうのありかせ給はん所へ、我をゐておはせよといへば、われにものをえさせ給へ、やがてゐて奉らんといひければ、此きたるきぬたてまつらんといへば、いざたまへとて、となりなる所へゐてゆく、あまよろこびていそぎ行に、そこのこに、ぢざう(○○○)といふ童ありけるを、それが親をしりたりけるによりて、ぢざうはと、とひければ、おやあそびにいぬ、いよきなんといへば、くはこヽなり、地藏のおはしますところはといへば、あまうれしくて、つむぎのきぬをぬぎてとらすれば、ばくちうちはい
そぎてとりていぬ、〈○下略〉
**〔平治物語〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0656:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0656.pdf]] 牛若奥州下事&br;年若ハ、鞍馬寺ノ東光坊阿闍梨蓮忍ガ弟子、禪林坊阿闍梨覺日ガ弟子ニ成テ、遮那王(○○○)トゾ申ケル、
**〔平家物語〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0656:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0656.pdf]] 妓王が事&br;しらびやうしのじやうず、一人出來たり、加賀の國のものなり、名をばほとけ(○○○)とぞ申ける、年十六とぞきこえし、
**〔吾妻鏡〕
***〈九〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0656:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0656.pdf]] 文治五年二月廿一日癸巳、筥根兒童等、依&size(5){レ};召去夜參著、是爲&size(5){レ};勤&size(5){二};仕來月三日鶴岳舞樂&size(5){一};也、童形八人、增壽、筥熊、壽王、閉房、楠鶴、陀羅尼(○○○)、彌勒(○○)、伊豆石丸等也、
**〔吾妻鏡〕
***〈十二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0656:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0656.pdf]] 建久三年五月廿六日丁酉、多賀二郎重行、被&size(5){レ};収&size(5){二};公所領&size(5){一};、是今日、江間殿〈○北條義時〉息童金剛(○○)殿、〈○北條泰時〉歩行而令&size(5){二};興遊&size(5){一};給之處、重行乍&size(5){レ};令&size(5){レ};乗&size(5){レ};馬、打&size(5){二};過其前&size(5){一};訖、
**〔吾妻鏡〕
***〈十二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0656:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0656.pdf]] 建久三年八月十四日甲寅、於&size(5){二};鶴岳廻廊外庭&size(5){一};、放生會相撲内取手被&size(5){二};召決&size(5){一};云云、藤判官代爲&size(5){二};奉行&size(5){一};云云、〈○中略〉&br; 八番 小中太 千手(○○)王&br;十五日乙卯、鶴岳放生會舞樂也、〈○中略〉&br; 舞童&br; 左 金王(○○)〈○中略〉 彌陀王(○○○)&br; 右 夜叉(○○) 觀音(○○)
**〔東寺文書抄〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0656:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0656.pdf]] 讓渡相傳之私領地幷下人事〈○中略〉&br; 下人 〈生年九歳、字愛德女、〉&br;右件元者、依&size(5){レ};爲&size(5){二};相傳之私領&size(5){一};、次女字明王(○○)御前、讓渡進處、在地明白也云々、
延慶元年〈戊申〉十二月十四日 父僧審尊判&br; 子息次女明王御前
**〔太平記〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0657:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0657.pdf]] 主上御夢事附楠事&br;主上〈○後醍醐〉笠置へ臨幸成テ、〈○中略〉當寺ノ衆徒成就房律師ヲ被&size(5){レ};召、若此邊ニ楠ト被&size(5){レ};云武士ヤ有ト御尋有ケレバ、近キ傍リニ左樣ノ名字付タル者アリトモ未&size(5){二};承及&size(5){一};候、河内國金剛山ノ西ニコソ、楠多門兵衞正成トテ、弓矢取テ名ヲ得タル者ハ候ナレ、是ハ敏達天皇四代ノ孫、井手左大臣橘諸兄公ノ後胤タリトイヘドモ、民間ニ下テ年久シ、其母若カリシ時、志貴ノ毘沙門ニ百日詣テ、夢想ヲ感ジテ設タル子ニテ候トテ、椎名ヲ多門(○○)トハ申候也トゾ答申ケル、
**〔太平記〕
***〈十五〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0657:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0657.pdf]] 將軍都落事附藥師丸歸京事&br;二月〈○建武二年〉二日將軍〈○足利尊氏〉曾地ヲ立テ、攝津國へゾ越給ヒケル、此時熊野山ノ別當四郎法橋道有ガ末ニ藥師丸(○○○)トテ、童體ニテ御伴シタリケルヲ、將軍喚寄給テ、〈○下略〉
**〔太平記〕
***〈三十六〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0657:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0657.pdf]] 淸氏叛逆事附相模守子息元服事&br;相模守〈○細川淸氏〉ハ、氣分飽マデ侈テ、行跡尋常ナラザリケレ共、偏ニ佛神ヲ敬フ心深カリケレバ、神ニ歸服シテ、子孫ノ冥加ヲ祈ラントヤ思レケン、又我子ノ烏帽子親ニ可&size(5){レ};取人ナシトヤ思ケン、九ト七トニナリケル二人ノ子ヲ、八幡ニテ元服セサセ、大菩薩ノ烏帽子子ニ成テ、兄ヲバ八幡六郎、弟ヲバ八幡八郎トゾ名付ケル、此事軈テ天下ノ口遊ト成ケレバ、將軍〈○足利義詮〉是ヲ聞給テ、是ハ只當家ノ累祖伊豫守賴義、三人ノ子ヲ、八幡太郎、賀茂次郎、新羅三郎ト名付シニ異ズ、心中ニイカ樣、天下ヲ奪ハント思フ企アル者也ト、所存ニ違テゾ思ハレケル、
**〔關八州古戰録〕
***〈十三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0657:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0657.pdf]] 北條氏忠受&size(5){二};佐野名迹&size(5){一};ノ事&br;佐野ノ舊臣等ガ人質ノ爲、毘沙門丸(○○○○)ヲ小田原ヘ召ヨセ、城中ニ留置シガ、〈○下略〉
**〔臥雲日件録〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0658:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0658.pdf]] 文正二年六月廿六日、雲章來回話、民部卿爲&size(5){二};華岳南禪入道&size(5){一};送&size(5){二};二十緡&size(5){一};曰、十佛弟子士佛也、士字言&size(5){二};十一佛&size(5){一};也、予以爲、十佛士佛爲&size(5){二};父子&size(5){一};、今問&size(5){レ};之則師弟子耳、
**〔本朝醫考〕
***〈中〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0658:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0658.pdf]] 九佛&br;九佛、和州人也、始遷&size(5){二};洛陽&size(5){一};、専施&size(5){二};醫術&size(5){一};、&br; 十佛&br;十佛者、九佛之子也、〈○中略〉&br; 士佛&br;士佛者、十佛之子也、諱慧勇、號&size(5){二};健叟&size(5){一};、醫述通&size(5){二};神妙&size(5){一};、〈○中略〉曾侍&size(5){二};寶篋院〈○足利義詮〉鹿苑院〈○足利義滿〉勝定院〈○足利義持〉三相公&size(5){一};、特爲&size(5){二};鹿苑相公&size(5){一};所&size(5){二};寵遇&size(5){一};、相公呼&size(5){レ};彼稱&size(5){二};士佛&size(5){一};、以&size(5){二};士字從&size(5){レ};十従&size(5){一レ};一、而亞&size(5){二};十佛&size(5){一};之謂也、
**〔倭樂傳記〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0658:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0658.pdf]] 四座幷喜多座の始等之事&br;觀世大夫は、伊賀の服部一黨の者也、足利將軍東山殿〈○義政〉に仕へて、觀阿彌と云同朋也、渠に仰て猿樂の業を學び始め勤しむ、其子世阿彌、其子音阿彌と續て、同朋にて是を相勤、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E59CB0E5908DE788B2){以地名爲名};
**〔日本書紀〕
***〈三/神武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0658:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0658.pdf]] 其年〈○甲寅〉冬十月丁巳朔辛酉、天皇親帥&size(5){二};諸皇子舟師&size(5){一};東征、〈○中略〉行至&size(5){二};筑紫國菟狹&size(5){一};、〈菟狹者地名也、此云&size(5){二};宇佐&size(5){一};、〉時有&size(5){二};菟狹國造祖&size(5){一};、號曰&size(5){二};菟狹津彦、菟狹津媛&size(5){一};、&br;戊午年六月、天皇獨與&size(5){一};皇子手硏耳命&size(5){一};帥&size(5){レ};軍、而進至&size(5){二};熊野荒坂津&size(5){一};、〈○中略〉時彼處有&size(5){レ};人、號曰&size(5){二};熊野(○○)高倉下&size(5){一};、&br;十有二月丙申、皇師遂擊&size(5){二};長髓彦&size(5){一};、〈○中略〉長髓、是邑之本號焉、因亦以爲&size(5){二};人名&size(5){一};、
**〔古事記〕
***〈下/允恭〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0658:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0658.pdf]] 此天皇娶&size(5){二};意富本杼王之妹、忍坂之大中津賣命&size(5){一};、生御子〈○中略〉輕大郎女、
**〔古事記〕
***〈下/顯宗〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0658:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0658.pdf]] 天皇娶&size(5){二};石木王之女難波王&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈六/垂仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0658:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0658.pdf]] 二年二月己卯、立&size(5){二};狹穗姫&size(5){一};皇后&size(5){一};、 五年十月己卯朔、天皇幸&size(5){二};來目&size(5){一};居&size(5){二};於高宮&size(5){一};、時天皇枕&size(5){二};皇后膝&size(5){一};晝寢、於&size(5){レ};是皇后既無&size(5){レ};成&size(5){レ};事、而空思之、兄王所&size(5){レ};謀適是時也、即眼涙流之落&size(5){二};帝面&size(5){一};、天皇則寤之語&size(5){二};
皇后&size(5){一};日、朕、今日夢矣、錦色小蛇、繞&size(5){二};于朕頸&size(5){一};、又大雨從&size(5){二};狹穗&size(5){一};發、而來之濡&size(5){レ};面、是何祥也、
**〔日本書紀〕
***〈二十三/舒明〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 二年正月戊寅、立&size(5){二};寶皇女&size(5){一};爲&size(5){二};皇后&size(5){一};、后生&size(5){二};二男一女&size(5){一};、一曰&size(5){二};葛城皇子&size(5){一};、
**〔日本靈異記〕
***〈中〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 好&size(5){二};於惡事&size(5){一};者以現所&size(5){レ};誅&size(5){二};利鋭&size(5){一};得&size(5){二};惡死報&size(5){一};縁第卌&br;橘朝臣諾樂麻呂(○○○○)者、葛木王(○○○)之子也、
**〔豫章記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 河野系圖&br;伊但馬〈常國西南土佐境有&size(5){レ};館、以&size(5){レ};處爲&size(5){レ};名也(○○○○○)、〉
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E59C8BE5908DE788B2){以國名爲名};
**〔續日本紀〕
***〈三/文武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 慶雲二年十二月癸酉、无位山前王、授&size(5){二};從四位下&size(5){一};、丹波王(○○○)、阿刀王、並從五位下、
**〔續日本紀〕
***〈四/元明〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 和銅二年正月丙寅、授&size(5){二};正六位上調連淡海(○○)從五位下&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈十一/聖武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 天平六年正月己卯、授&size(5){二};正五位下播磨王(○○○)正五位上&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈十九/孝謙〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 天平勝寶七年十二月丁未、以&size(5){二};從五位下佐伯宿禰美濃麻呂(○○○○)&size(5){一};、爲&size(5){二};越前守&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十/孝謙〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 天平寶字元年閏八月癸亥、從五位下出雲王(○○○)、尾張王(○○○)、賜&size(5){二};姓豐野眞人&size(5){一};、
**〔日本後紀〕
***〈十七/平城〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 大同三年七月己丑、正五位下布勢朝臣尾張麻呂(○○○○)、爲&size(5){二};攝津守&size(5){一};、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E5A496E59C8BE5908D){以外國名爲名};
**〔續日本紀〕
***〈三/文武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 慶雲元年二月乙亥、從五位上村主百濟(○○)、改賜&size(5){二};阿刀連&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈十七/聖武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 天平勝寶元年四月甲午朔、授&size(5){二};正六位上佐伯宿禰靺鞨(○○)、從五位下&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈三十四/光仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 寶龜七年三月癸巳、從五位下矢集宿禰大唐(○○)、爲&size(5){二};能登守&size(5){一};、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E59CB0E58BA2E788B2){以地勢爲名};
**〔日本書紀〕
***〈十四/雄略〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 五年六月丙戌朔、孕婦果如&size(5){二};加須利君言&size(5){一};、於&size(5){二};筑紫各羅島&size(5){一};産&size(5){レ};兒、仍名&size(5){二};此兒&size(5){一};曰&size(5){二};島君(○○)&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈一/文武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 四年正月癸亥、有&size(5){レ};詔賜&size(5){二};左大臣多治比眞人嶋(○)、靈壽杖及輿 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00083.gif &size(5){一};、高年也、
**〔續日本紀〕
***〈四十/桓武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 延暦九年十二月庚戌、授&size(5){二};下總國猨嶋郡主帳正八位上孔王部山麻呂(○○○)、外正六位上&size(5){一};、
**〔日本後紀〕
***〈八/桓武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 延暦十八年四月庚寅、正六位上大伴宿禰峯麻呂(○○○)、爲&size(5){二};遣新羅使&size(5){一};、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E5AE98E881B7E788B2){以官職爲名};
**〔官職難儀〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0659:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0659.pdf]] 源内平内など云は、いかヾしたる官にか候ぞ、
内舎人に成たるを云、源氏の者の成たるをば源内と申、平氏は平内、藤内、善内など申候、みな其姓を付てよび侍るなり、位署には内舎人某と書べき也、平内左衞門など申は、内舎人より左衞門尉になりたるを、もとの官を付てよぶ也、太郎など申仁の左衞門尉に成たるを、太郎左衞門など申もおなじ事也、勘解由左衞門、彈正左衞門など皆同事なり、勘解由判官、彈正忠などより左衞門尉に成たる事也、
**〔白石小品〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0660:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0660.pdf]] 武家官位ノ事&br;足利殿ノ代盛リ迄ハ、御家人ノ官位、各古ノ制ヲ存セラレキ、サレバ其比迄ハ太郎左衞門、三郎兵衞、四郎兵衞ナド聞へシ輩、皆々四府ノ尉ニシテ、六位セシモノ共、其字ヲ、&br; 昔武士ノ字トイヒシハ、今ノ代ノ名ト云フ事ノ如シ、&br;其官ニアハセテ呼シナリ、左右ノ衞門大夫、左右ノ兵衞大夫ナド聞ヘシハ、皆コレ叙留ノ輩ナリ、〈○中略〉又其代ノ人、タトヘバ https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00023.gif 物太郎、藏人次郎、左近太郎、右馬次郎ナドイヒ、相模太郎、隠岐次郎、武藏五郎、陸奥六郎ナドイヒシモ、皆是其父ノ官途シ受領セシコトヲ其家ノ面目トシテ、其子ヲカクハイヒシ也、權太郎、介八郎ナドイヒシモ、其父其國ノ權守、其國ノ介ナドニナサレシガ子息等ニテ、源内、平内、藤内、橘内ナドイヒシハ、ミヅカラ内舎人トナサレシ輩ナリ、
**〔南留別志〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0660:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0660.pdf]] 一源内、平内、藤内は内舎人なり、太郎作、五郎作は、さくわんなるべし、
**〔四季草〕
***〈秋草上/姓名〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0660:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0660.pdf]] 一百官名とて、中務、式部、治部、民部、刑部、大藏、掃部、織部、主水、外記、内記、大學、藏人などの名をつくるも、右にいふごとく、官名をぬすみたる也、世俗に是らの類をば百官名といひ、何左衞門、何右衞門、何兵衞などは、官名にあらずと心得たる人もあり、をかしき事也、
**〔言丈雜記〕
***〈二/人名〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0660:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0660.pdf]] 一今の世、何兵衞、何右衞門、何左衞門などを、百官名にてなしと心得たる人有、あやまり也、兵衞、右衞門、左衞門は、皆官の名也、源氏の人、兵衞の官になりたるを、源兵衞と云、平氏は平
兵衞、藤氏は藤兵衞、橘氏は吉兵衞也、〈橋ト吉、同意也、〉右衞門、左衞門も是に准じ知べし、又太郎の人は太郎兵衞、二男は次郎兵衞、此外もおして知べし、〈淸原氏ハ淸兵衞、三善氏ハ善兵衞、文屋氏ハ文兵衞などヽ云也、〉一何大夫と云名は、五位になりたる人の名也、五位のくらゐになりたる人を、大夫と云也、〈タイウト、スミテ云也、ダイブト、ニゴルハ又別也、〉されば、すべて五位の人を諸大夫と云也、〈諸大夫ト云フトキハ、ダイブトニゴル也、〉たどへば源氏の人、五位に成たるは源大夫也、平氏は平大夫、藤原氏は藤大夫、橘氏は橘大夫、〈吉大夫も同前、橘と吉、同音也、〉淸原氏は淸大夫、三善氏は善大夫などヽ云也、又太郎の人は太郎大夫、次郎の人は次郎大夫などヽ云なり、&br;一伊織、小膳、多門、多宮、要人、藏主、左膳、右膳、藤馬、求馬、久馬などヽ云名を、東百官と云、禁裏の官名に似たる故、百宮と云成べし、京都の官名にあらざる故、東とは云なるべし、平親王將門、下總の國に都を立し時、定たる官名也と云は誤り也、古書に東百官の名付たる人見えず、近代關東の武士の名に、左門、伊織、藤馬、平馬など、いふ名あるによりて、東百官といひ習したるを、將門の定し官名なりと附會したる也、官名に似たるやうなるゆへ、東百官といふなるべし、
**〔年々隨筆〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0661:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0661.pdf]] 今の俗名は、成功のなごりなるにつきておもふに、衞門兵衞丞允の外に、爵をもうられつとみえて、今昔物語に、田舎人、榮爵かはんとて、京へのぼりて、河原院にやどりて、女を鬼にとられし事みえたり、今某大夫となのるは、その餘波なり、又諸寮の次官もうられつるか、某助となのる人もあり、某進は京職修理大膳の判官、其内は内舎人、これらは除書に常みゆ、内舎人は、かならず衞府を帶せし物にて、藤内左衞門、源内兵衞などいふを、時としてはこれをはぶきて、藤内、源内とばかりもいひしなるべし、これらみな成功の遺風にて、今もなのる也、某藏といふは、佐々木源三、梶原平三などのやうに、三を言便に三(サウ)といひし餘波にて、藏とかくは轉訛なるべし、諸院の藏人になりし事もあるにや、土岐十郎藏人など太平記にみえしにや、もし此類か、某作某吉は、亂
世になりての後、人の名の由諸をもしらで、おのが事好にまかせて、杜撰につきし也、源は杜撰なれど、三百年來、世あまねくつく事なれば、今においては子細なし、
**〔年山紀聞〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0662:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0662.pdf]] 市人稱&size(5){二};官名&size(5){一};&br;本朝にても、末の世には、冶工筆工のたぐひまでも、官名を稱する事になりぬ、もろこしも同じ事なり、陸容菽園雜記曰、吏人稱&size(5){二};外郎&size(5){一};者、古有&size(5){二};中郎外郎&size(5){一};、皆臺省官、故僣擬以尊&size(5){レ};之、今人稱&size(5){二};郎中&size(5){一};、鑷工稱&size(5){二};待詔&size(5){一};、磨工稱&size(5){二};博士&size(5){一};、師巫稱&size(5){二};太保&size(5){一};、茶酒稱&size(5){二};院使&size(5){一};皆然、此艸率名分不明之舊習也、國初有&size(5){レ};禁、
**〔松の落葉〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0662:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0662.pdf]] 何右衞門何左衞門といふ事&br;今の世の人のあざなに、何右衞門なに左衞門といふ事のよしを考るに、こはみかどにて左衞門右衞門などのあまたありて、まぎらはしきを、平氏の右衞門をば平右衞門、藤原氏にて内舎人かけたる左衞門をば、藤内左衞門などいひてよびつるにて、左衞門右衞門はもと官なれど、かくつらねて字のやうにいひなしたるがはじめにて、のち〳〵はしもざまにて、その官ならぬ人にもいへるなり、甲陽軍鑑に、そも〳〵男が四十五十にあまり、赤口關左衞門、寺川四郎右衞門などヽ、官途受領まで仕る侍が云々といへり、赤口寺川は今名字といふものにて、それをもつらねいふさま今の世と同じ、たヾし官途受領といへるをみれば、朝廷に申てなり、わたくしにものせるにはあらず、かヽれば今の世のならひにしたがふとても、むげにいやしきものつくる民、あき人などのあざなには、こヽろしてつくまじき事なりかし、
**〔日本書紀〕
***〈十/應神〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0662:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0662.pdf]] 四十年正月甲子、任&size(5){二};大山守命&size(5){一};、令&size(5){レ};掌&size(5){二};山川林野&size(5){一};、
**〔古事記〕
***〈中/應神〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0662:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0662.pdf]] 於是天皇、問&size(5){三};大山守命、與&size(5){二};大雀命&size(5){一};詔、〈○中略〉大山守命、爲&size(5){二};山海之政&size(5){一};、大雀命、執&size(5){二};食國之政&size(5){一};以白賜、
**〔古事記傳〕
***〈三十二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0662:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0662.pdf]] 此職は、下文に、此之御世、定&size(5){二};賜海部山部山守部&size(5){一};と見え、書紀にも五年秋八月、令&size(5){二};
諸國&size(5){一};定&size(5){二};海人及山守部&size(5){一};と見えて、此等の部の民を定賜て、其業々を奉仕るを、大山守命には.此部部を統領ることを任し賜ふなり、〈○中略〉さて大山守と申す御名は、海人部山部山守部を領せる中の一に就て負賜へるなり、〈御自山を守給ふ由には非ず、山守の督なる由なり、〉大は御名に就たる稱言なり、
**〔古今著聞集〕
***〈九/武勇〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0663:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0663.pdf]] 右大將、〈○源賴朝〉高麗國を責めし時の追討使に、あまのヽ式部大夫遠景むかひけり、大將家のきり物にて、次官藤内といはれし藤内は是也、
**〔駿臺雜話〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0663:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0663.pdf]] 阿閉掃部&br;秀康卿、越前に封ぜられ給ひし後、阿閉掃部(○○)とて、武功の譽ありし者を、厚祿にて召抱られけり、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E8BCA9E8A18CE788B2){以輩行爲名};
**〔白石小品〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0663:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0663.pdf]] 武家官位ノ事&br;大太郎、小太郎、孫二郎、彦三郎、又太郎、餘次郎、先次郎、後三郎ナド聞エシハ、其比ニハ太郎ヨリ次第ニカゾヘテ、十郎ニ至リヌレバ、又トモ餘トモ加ヘヨビテ、太郎ガ子ヲ小太郎トイヒ、其子ヲ孫太郎トイヒ、又其子ヲ彦太郎トモイヒ、大トイヒ、先トイヒ、後トイフガ如クニ稱シタレバ、人ノ召名(ヨビナ)ト云モノモ、近代ノ如ク、其義ナキコトニハナカリシナリ、
**〔日知録〕
***〈二十三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0663:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0663.pdf]] 排行&br;兄弟二名、而用&size(5){二};其一字&size(5){一};者、世謂&size(5){二};之排行&size(5){一};、如&size(5){二};德宗德文、義符義眞之類&size(5){一};、起&size(5){レ};自&size(5){二};晉末&size(5){一};、漢人所&size(5){レ};未&size(5){レ};有也、水經注、昔平侯王譚、不&size(5){レ};同&size(5){二};王莽之政&size(5){一};、子興生&size(5){二};五子&size(5){一};、並避&size(5){レ};亂隠居、光武卽&size(5){二};帝位&size(5){一};、封爲&size(5){二};五侯&size(5){一};、元才北平侯、益才安喜侯.顯才滿陰侯、仲才新市侯、季才唐侯、是後人追撰妄説、東漢人、二名者亦少、&br;單名以&size(5){二};偏旁&size(5){一};爲&size(5){二};排行&size(5){一};、始見&size(5){二};於劉琦劉琮&size(5){一};、此後應璩應瑒、衞瓘衞玠之流、踵&size(5){レ};之而出矣、〈陳球傳、二子瑀璠、弟子珪、若&size(5){レ};取&size(5){二};偏旁&size(5){一};、又不&size(5){レ};當&size(5){二};與&size(5){レ};父同&size(5){一};也、〉&br;今人兄弟行次、稱&size(5){レ};一爲&size(5){レ};大、不&size(5){レ};知&size(5){レ};始&size(5){レ};自&size(5){二};何時&size(5){一};、漢淮南厲王常謂&size(5){二};上大兄&size(5){一};、孝文帝行非&size(5){二};第一&size(5){一};也、
**〔釋親考〕
***〈附輩行説〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0663:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0663.pdf]] 梁武陵王妃、聞&size(5){三};侯景陷&size(5){二};臺城&size(5){一};、湘東王將&size(5){レ};討&size(5){レ};之、謂&size(5){二};僚佐&size(5){一};曰、七官文士、豈能匡濟、胡三省
曰、湘東於&size(5){二};兄弟次&size(5){一};第七、故呼爲&size(5){二};七官&size(5){一};、剪燈新話、同郡有&size(5){二};趙氏子者第六&size(5){一};、注第六姓兄弟之行也、唐德宗、呼&size(5){二};陸贄&size(5){一};不&size(5){レ};名、而以&size(5){二};兄弟之行&size(5){一};、呼&size(5){レ};之曰&size(5){二};陸九&size(5){一};、又曰、此皆六娘子之所&size(5){二};種植&size(5){一};也、注六娘稱&size(5){二};姉妹之行&size(5){一};也、或曰、趙子於&size(5){二};姓兄弟行&size(5){一};在&size(5){二};第六&size(5){一};、敬&size(5){二};其妻&size(5){一};疑亦稱爲&size(5){二};六娘&size(5){一};也、如&size(5){二};元二、魏三十六、歐陽九等&size(5){一};皆然、蓋稱&size(5){二};兄弟&size(5){一};者、不&size(5){三};必限&size(5){二};親兄弟&size(5){一};、凡再從三從、皆泛稱&size(5){二};兄弟&size(5){一};、而推&size(5){二};年最長者&size(5){一};爲&size(5){レ};一、隨&size(5){二};其齒&size(5){一};而數&size(5){レ};之也、
**〔貞丈雜記〕
***〈二/人名〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0664:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0664.pdf]] 一太郎は、總領の子也、次郎は、二男也、三郎は三男也、今の世には、總領の子を何次郎、何三郎と名付、二男三男に何太郎と名付るもあり、あやまり也、&br;一小太郎の事、源平盛衰記源氏勢揃の條、河越太郎重賴、同小太郎茂房、熊谷次郎直實、子息小次郎直家、又宇治合戰の條、足利太郎俊綱が子に、又太郎忠綱、これらを以考るに、何太郎何次郎となのる人の子をば、小太郎小次郎又太郎など名のりしとぞみゆ、又源氏勢揃條、土肥次郎實平、子息彌太郎遠平とあり、實平は二男なれば次郎といふ、其次郎の總領なれば彌太郎と云歟、總領家の太郎に對して、彌の字を付たるなるべし、又石橋合戰の條、權頭季定子息荻野五郎季重、同彦太郎、同小太郎とあり、是は本文順を書違たる歟、荻野五郎が子小太郎成べし、小太郎が子彦太郎なるべし、權頭季定が曾孫なる故、彦太郎とはいひしにや、
**〔三養雜記〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0664:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0664.pdf]] 餘一&br;むかしは第一の子を太郎、つぎを次郎といひ、それより三郎四郎と、十郎まで名つけ十一人めより餘一餘二と、次第に名くることなり、十は成數なれば、十郎よりは、あまりといふ意なるべし、盛衰記に、金子十郎家忠の弟金子與一、那須十郎資隆の弟那須與一なり、餘を與に作るは假借なり、平維茂を餘五將軍といふも、十五郎たる故なり、源義經は第八子なるを、九郎判官といへるは、八郎爲朝の成行よからざれば、八郎をいみて、九郎としたりとかや、曾我兄弟の兄を十郎、弟を五郎といふも、わけあることなり、むかしは兄弟の排行正しかるうちに、たま〳〵みだれたりとおも
ふも、みな故あることなり、
**〔阿邪名呼名考〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0665:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0665.pdf]] 阿邪名&br;そもこの太郎次郎八郎十郎などいへることは、そのもとは必ず定りたる字(アザナ)のごとくにはあらで、今世に長男次男八男十男といへるがごとき意にて呼びそめたるものにて、さやうに用ゐたるはた多く書どもにみえたり、そは世繼物語〈さま〴〵の悦の卷〉に、只今の大殿は三郎にこそはおはしましけれ云々、一條の右大臣殿は、九郎にぞおはしける、〈○中略〉などやうに用ゐたる猶あまたみえたり、さればかの字を太郎とも何太ともいへるは、その父の第一男なる義、次郎とも何二ともいふは次男、三郎何三は三男、十郎は十男、餘一郎とも與一ともいへるは十一男、餘三は十三男、與五郎與八は十五男十八男のことなるを、十一郎十八郎といはずして、餘一郎餘八郎としもいへりしは、十餘一郎十餘八郎の義にして、その十の字を省きたるものなり、されば餘一餘二と書くべきを、古より與一與二とかけるもあるは、たヾ音の同くて、かきよき文字を借用ゐたるものにて、異なる義あるにはあらずなむ、今のなべての世の人は、さることヽしも心得ぬげに、兄なる子にも、與一、與三、何十郎、何五郎など號け、弟には何太郎ともつくる類も、まれ〳〵あるは、むげに物え辨へぬ人々のことにしあめれば、いかヾはせむを、さる分際にはあらで、かの太郎次郎の次第など、よく心得ためる人々の、なか〳〵に、餘一郎をば、何太郎の異稱とや思ひとれる、愼一郎守一郎といふやうなる名も聞ゆる中に、わが太郎子をも、一郎などなづくる類も出來にけるは、何も昔の跡をばよくもたどらで、古のことをたヾ等閑に思ひすぐせる心ぐせにで、いと淺ましく口惜しきことなりかし、〈○中略〉&br;この太郎次郎などいふ字をしも、今俗間の人々は、生るすなはち號ることヽ思ひためれど、緑子の名などには、いと似つかずなむ有ける、故むかしの人々は、いと幼きほどは、まづふさはしき幼
字をつけて、さて成長て元服をもしたらむ時に、實名と共にこそ、太郎次郎三郎などはつくる例なりけれ、
**〔燕石襍志N 〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0666:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0666.pdf]] 苗字&br;海嶋なる人の名は、今將聞わきがたきもあれど、亦おのづからいにしへに稱へり、伊豆の大嶋の居民に、東四郎太郎三郎、〈これにて一人の名也〉或は百太郎二郎など呼びなすものありとぞ、是は一男を太郎、二男を二郎とのみ呼べば、毎人にして紛るヽから、住處の地名などに、祖父又父の名を被て、東の四郎が一男を東四郎太郎、又それが三男なれば、東四郎太郎三郎と呼ぶと聞ゆ、
**〔茅窻漫録〕
***〈中〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0666:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0666.pdf]] 郎字&br;此邦の人、太郎二郎など名づくる事、古今常例なり、其始は日本紀に、皇極帝四年、蘇我入鹿を、君太郎といふよりこと起りて、光孝帝の三子を太郎二郎三郎と稱し奉るも、唐朝の例に倣ひたまふにや、唐太宗は、高祖の二男にて二郎と稱し、玄宗は睿宗の三男にて三郎と稱するがごとし、後世多く其例に倣ひて、源賴義の三子は、太郎二郎三郎と稱し、佐々木兄弟五人、太郎定綱より五郎義淸まで皆おなじ、漢土も五郎六郎は、唐朝より俗をなす事、隋唐嘉話に見えたり、〈○中略〉大抵唐朝より専らにいひし事と見ゆ、此邦も其頃は唐朝と數往來せしゆゑ、彼土の稱呼にならひ、遂に俗をなせりと覺ゆ、源氏物語に、大殿の太郎君といひ、次郎三郎、肥後國の大夫 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00023.gif にすかされてなど書きたるも、滋野貞主を滋二と稱し、在原業平を在五と稱するも、其例皆おなじ、
**〔古事記〕
***〈中/開化〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0666:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0666.pdf]] 此天皇、〈○中略〉娶&size(5){二};丸邇臣之祖、日子國意祁都(ヒコクニオケツノ)命之妹意(オ/○)祁都比賣(ケツヒメノ)命&size(5){一};、〈意祁都三字以&size(5){レ};音〉生御子日子坐王、〈○中略〉日子坐王、娶&size(5){二};山代之荏名津比賣、亦名苅幡戸辨&size(5){一};、〈此一字以&size(5){レ};音〉生子大(オオ/○)俣王(マタノ)、次小(ヲ/○)俣王(マタノ)、〈○中略〉又娶&size(5){二};其母弟袁(ヲ/○)祁都比賣命(ケツヒメ)&size(5){一};、
**〔古事記傳〕
***〈二十二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0666:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0666.pdf]] 意祁都比賣命、〈○中略〉此比賣と云の弟、袁祁都比賣あり、是意(オ)と袁(ヲ)とを以て姉妹
の名を分てること億計(オケノ)王と弘計(ヲケノ)王との例の如し、大小の意なるべし、
**〔古事記〕
***〈中/垂仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0667:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0667.pdf]] 此天皇、〈○中略〉娶&size(5){二};山代大國之淵之女、苅羽田刀辨(カリハタトベ)&size(5){一};、〈○中略〉又娶&size(5){二};其大國之淵之女、弟(オト/○)苅羽田刀辨&size(5){一};、
**〔古事記〕
***〈中/景行〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0667:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0667.pdf]] 此天皇、娶&size(5){二};吉備臣等之祖、若建吉備津日子之女、名針間之伊那毘能(イナビノ)大(オホ/○)郎女(イラツメ)&size(5){一};、〈○中略〉又娶&size(5){二};伊那毘能大郎女之弟、伊那毘能若(ワガ/○)郎女(イラツメ)&size(5){一};、〈自&size(5){レ};伊下四字以&size(5){レ};音〉
**〔日本書紀〕
***〈十五/淸寧〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0667:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0667.pdf]] 二年十一月、依&size(5){二};大嘗供奉之料&size(5){一};、遣&size(5){二};於播磨國司山部連先祖伊與來目部小楯&size(5){一};、於&size(5){二};赤石郡縮見屯倉首忍海部造細目新室&size(5){一};、見&size(5){二};市邊押磐皇子子億計(○○)〈○仁賢〉弘計(○○)&size(5){一};、〈○顯宗〉畏敬兼抱、思&size(5){二};奉爲&size(5){一レ};君、奉養甚謹、以&size(5){レ};私供給、&br; ○按ズルニ、古事記ニ億計ヲ意富祁ニ作リ、弘計ヲ袁祁ニ作ル、億ト云ヒ意富ト云フハ大ノ義 ニテ、弘ト云ヒ袁卜云フハ小ノ義ナリ、
**〔續修東大寺正倉院文書〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0667:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0667.pdf]] 御野國加毛郡半布里大寶二年戸籍&br;下々戸主彌蘇〈年五十二正丁○中略〉 戸主弟目里(○○)〈年卌七正丁○中略〉 目里弟小目里(○○○)〈年卌二兵士〉&br;嫡子廣(○)〈年十一小子〉 次小廣(○○)〈年九小子○中略〉&br;下々戸主安多〈年六十五一枝廢癈疾〉 嫡子志比(○○)〈年卌一正丁〉 次小志比(○○○)〈年卌正丁〉&br;次身(○)麻呂〈年卌三兵士〉 次小身(○○)〈年卌一正丁〉
**〔菅家文草〕
***〈四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0667:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0667.pdf]] 詶&size(5){二};藤十六(○○○)司馬對&size(5){レ};雪見&size(5){レ};寄之作&size(5){一};〈○詩略〉&br;詶&size(5){二};藤六(○○)司馬幽閑之作&size(5){一};〈○詩略〉
**〔大鏡〕
***〈六/内大臣道隆〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0667:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0667.pdf]] 内大臣道隆、〈○中略〉男君達は太郎君(○○○)、故伊與守知仁のぬしの女のはらにぞかし、大千與君(○○○○)、それは祖父おとヾ〈○藤原兼家〉の御子にしたてまつり給ひて、道賴六郎君(○○○)とこそは申しか、〈○中略〉今一所は小千與君(○○○○)〈○道賴異母弟伊周〉とて、後ほかはらの大千與君には、こよなくひきこし、廿一におは
せし時に、内大臣になし奉り給ひて、〈○下略〉
**〔今昔物語〕
***〈二十五〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0668:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0668.pdf]] 平維茂罰&size(5){二};藤原諸任&size(5){一};語第五&br;今昔、實方中將ト云フ人、陸奥守ニ成テ、其ノ國ニ下タリケルヲ、〈○中略〉其ノ國ニ平維茂ト云者有ケリ、此ハ丹波守平貞盛ト云ケル兵ノ弟ニ、武藏權守重成ト云ガ子、上總守兼忠ガ太郎也、其ヲ曾祖伯父貞盛ガ、甥幷甥ガ子ナドヲ皆取リ集テ、養子ニシケルニ、此ノ維茂ハ甥ナルニ、亦中ニ年若カリケレバ、十五郎ニ立テ養子ニシケレバ、字ヲ餘五君トハ云ケル也、
**〔保元物語〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0668:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0668.pdf]] 新院召&size(5){レ};被&size(5){二};爲義&size(5){一};事附鵜丸事&br;爲義、〈○中略〉四郎(○○)左衞門賴賢、五郎(○○)掃部助賴仲、賀茂六郎(○○)爲宗、七郎(○○)爲成、鎭西八郎(○○)爲朝、源九郎(○○)爲仲以下、六人ノ子共相具シテ、白河殿ヘゾ參ケル、
**〔源平盛衰記〕
***〈十五〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0668:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0668.pdf]] 宇治合戰附賴政最後事&br;足利又太郎ハ、〈○中略〉鐙蹈張弓杖ツキテ申ケルハ、只今宇治川ノ先陣渡セルハ、昔朱雀院御宇承平ニ、將門ヲ討、勸賞ニ預リシ、下野國住人俵藤太秀郷ガ五代ノ苗裔、足利太郎(○○)俊綱ガ子ニ又太郎(○○○)忠綱、生年十七歳、童名王法師、〈○下略〉
**〔源平盛衰記〕
***〈三十七〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0668:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0668.pdf]] 熊谷父子寄&size(5){二};城戸口&size(5){一};幷平山同所來附成田來事&br;熊谷父子、城戸口ニ攻寄テ、大音揚テ云ケルハ、武藏國住人熊谷次郎(○○)直實、同小次郎(○○○)直家、生年十六歳〈○下略〉
**〔吾妻鏡〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0668:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0668.pdf]] 壽永三年〈○元暦元年〉三月五日甲子、去月於&size(5){二};攝津國一谷&size(5){一};被&size(5){レ};征&size(5){二};罰平家&size(5){一};之日、武藏國住人藤田三郎(○○)行康、先登令&size(5){二};討死&size(5){一};訖、仍募&size(5){二};其勳功賞&size(5){一};、於&size(5){二};彼遺跡&size(5){一};、子息能國可&size(5){二};傳領&size(5){一};之旨、今日被&size(5){二};仰下&size(5){一};、御下文云、件行康、平家合戰時、最前進出、被&size(5){レ};討&size(5){二};取其身&size(5){一};訖、仍彼跡所知所領等無&size(5){二};相違&size(5){一};、男小三郎(○○○)能國、可&size(5){レ};令&size(5){二};相傳知行&size(5){一};之由云云、
**〔源平盛衰記〕
***〈四十二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0669:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0669.pdf]] 屋嶋合戰附玉蟲立&size(5){レ};扇與一射&size(5){レ};扇事&br;金子十郎(○○)家忠、〈○中略〉組ヤ〳〵ト云處ニ、家忠ガ弟ニ、金子與一(○○)、引儲テ、有國ガ首骨ヲ志テ射タリケルニ、〈○下略〉
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E7AD89E8A6AAE788B2){以等親爲名};
**〔玄同放言〕
***〈下/人事〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0669:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0669.pdf]] 姓名稱謂&br;六親をもて名とせしものは、坂本吉士長兄(○○)、〈皇極紀〉額田部連甥(○)〈孝德紀〉百舌鳥長兄(○○)、〈同紀〉佐々貴山君親人(○○)、〈續紀聖武紀〉文室眞人古能可美(○○○○)、〈光仁紀、古能可美、兄也、〉この他巨勢臣人(○)、〈天智紀〉多治比眞人家主(○○)〈聖武紀〉あり、
**〔日本書紀〕
***〈三/神武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0669:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0669.pdf]] 八月〈○戊午年〉乙未、天皇使&size(5){レ};徴&size(5){二};兄猾及弟猾者&size(5){一};、〈猾此云&size(5){二};宇介志&size(5){一};〉是兩人、菟田縣之魁帥者也、
**〔古事記〕
***〈中/安寧〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0669:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0669.pdf]] 和知都美命者、〈○中略〉有&size(5){二};二女&size(5){一};、兄名蠅伊呂泥(○○○○)、亦名意富夜麻登久邇阿禮比賣命、弟名蠅伊呂杼(○○○○)也、
**〔古事記傳〕
***〈二十一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0669:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0669.pdf]] 兄は伊呂泥(イロネ)と訓べし、〈○中略〉弟は伊呂杼(イロド)と訓べし、
**〔續日本紀〕
***〈七/元正〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0669:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0669.pdf]] 靈龜二年正月壬午、授&size(5){二};大伴宿禰祖父麻呂(○○○○)從五位下&size(5){一};、
**〔東大寺奴婢籍帳〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0669:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0669.pdf]] 奴婢籍帳〈天平勝寶二無印〉&br; 兄万呂(○○○)〈年廿三○中略〉&br; 右卅四人嶋宮奴〈○中略〉&br; 妹女(○○)〈年卌七○中略〉&br; 右五十一人官婢〈○中略〉&br; 天平勝寶二年三月三日
**〔續日本紀〕
***〈三十四/光仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0669:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0669.pdf]] 寶龜八年正月癸亥、授&size(5){二};從五位下大野朝臣姉(○)從五位上&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十五/光仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0669:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0669.pdf]] 寶龜十年正月庚申、授&size(5){二};從六位上大伴宿禰弟麻呂(○○○)從五位下&size(5){一};、
**〔日本後紀〕
***〈八/桓武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0669:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0669.pdf]] 延暦十八年十一月戊申、從五位下橘朝臣眞甥(○○)、爲&size(5){二};少納言&size(5){一};、
**〔續修東大寺正倉院文書〕
***〈十一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0670:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0670.pdf]] 戸主智縁年伍拾漆歳〈○中略〉&br;從父兄出雲臣族祖父(○○)年陸拾貮歳 老丁〈○中略〉&br;女出雲臣族孫賣(○○)年貮拾捌歳 丁女
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E5A793E6B08FE788B2){以姓氏爲名};
**〔古事記傳〕
***〈二十〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0670:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0670.pdf]] 繼體天皇の御子、茨田(マムタ)大娘女は、御母茨田連氏の女、用明天皇の御子當麻(タギマ)王は、御母當麻藏首氏の女なる、これらは御母の姓を取〈レ〉るか、〈○中略〉さて又やヽ後には、其乳母の姓を取て、御子の御名とせられし御制も有りき、文德實録に、先朝之制、毎&size(5){二};皇子生&size(5){一};、以&size(5){二};乳母姓&size(5){一};爲&size(5){二};之名&size(5){一};焉、故以&size(5){二};神野&size(5){一};爲&size(5){二};天皇諱&size(5){一};と見えたる、此は嵯峨天皇御名神野と申せるは、御乳母の姓なりしことに就て云るなり、抑此制は、何れの御世より始まりしにかあらむ、上代よりも、希々には此例も有〈リ〉つるか、詳ならず、欽明天皇の御子たちなどよりして、姓と思はるヽ御名の多く見ゆるは此例か、桓武平城などの御子たちの御名は、男女みな此なり、さて彼の嵯峨天皇の御名の外に、乳母の姓を取られたる證の物に見えたるは、天武天皇、初大海人(オホシアマ)皇子と申せしに、その崩りましヽ時に、大海宿禰蒭蒲といひし人の第一に誄奉りしことの見えたるは、御乳母の氏族と聞え、孝謙天皇、御名阿倍と申せるに、阿倍朝臣石井といふ御乳母見え、平城天皇、初御名小殿と申せるに、安倍小殿朝臣堺と云御乳母見え、桓武の皇女、朝原(アサハラ)内親王の御乳母に、朝原忌寸大刀自と云ふが見えたる是らなり、
**〔文德實録〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0670:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0670.pdf]] 嘉祥三年五月壬午、故老相傳、〈○中略〉天皇〈○嵯峨〉誕生、有&size(5){二};乳母&size(5){一};、姓神野、先朝之制、毎&size(5){二};皇子生&size(5){一};、以&size(5){二};乳母姓&size(5){一};爲&size(5){二};之名&size(5){一};焉、故以&size(5){二};神野&size(5){一};爲&size(5){二};天皇子諱&size(5){一};、
**〔尊卑分脈〕
***〈五/藤原〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0670:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0670.pdf]] 不比等傳&br;内大臣鎌足第二子也、一名史、齊明天皇五年生、公有&size(5){二};所&size(5){レ};避事&size(5){一};、便養&size(5){二};於山科田邊史大隅等家&size(5){一};、其以名&size(5){レ};史也、
**〔續日本紀〕
***〈一/文武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0670:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0670.pdf]] 三年十月辛丑、遣&size(5){二};直大貮粟田朝臣眞人於山科山陵&size(5){一};、並分&size(5){レ};功修造焉、
**〔續日本紀〕
***〈八/元正〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0671:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0671.pdf]] 養老二年正月庚子、詔授&size(5){二};正六位上大伴宿禰首從五位下&size(5){一};、
**〔東照宮御實紀附録〕
***〈三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0671:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0671.pdf]] 甲州士の内にも、山縣三郎兵衞昌景が武略忠節は、わきて御心にかなひけるにや、一年本多百助信俊が男子設けしに、兎缺なればとて心に應ぜぬよし聞しめし、そはいとめでたき事なり、信玄が内の山縣は大なる兎缺なり、かの魂精の拔出て、當家譜第の本多が子に生れ來りしなるべし、大切に養育すべしと仰付られ、その子の幼名をも本多山縣とめされ、台德院殿〈○德川秀忠〉の御伽にめし加へらる、
**〔白石小品〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0671:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0671.pdf]] 武家官位ノ事&br;源太郎、平二、豐三、橘四、神五、紀六、長七、春八、藤九、田十、江太、野二、中三、丹三、宗四、菅五、宮六、高六、淸七、善八ナド聞エシハ、皆其姓ト其行第ヲ合セテ稱セシ也、&br; 源太ハ源姓、平二ハ平姓ナリ、其他豐原、橘、大神、紀、長谷部、春原、藤原、田口、大江、小野、中原、丹治、惟宗、 菅原、宮道、高階、淸原、三善等ノ諸姓、悉クニカゾフルニ遑アラズ、
*&aname(E5908DE4B88AE8A5B2E788B6EFA990E5908D){襲父祖名及以};
*&aname(E5908DE4B88AE8A6AAE6978FE5818FE5908D){親族偏名爲名};
**〔古事記傳〕
***〈二十〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0671:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0671.pdf]] 大概古の王等の御名は、〈○中略〉御母の名に因れりと見ゆるもあり、孝靈天皇の御子、千々速比賣(チヽハヤヒメ)命は、御母千々速眞若比賣なり、孝元天皇の御子、建波邇夜須毘古(タケハニヤスビコ)命は、御母波邇夜須毘賣なるが如し、
**〔松の落葉〕
***〈四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0671:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0671.pdf]] 祖のあざなをつく事&br;今の世に、たとへばおやのあざな三左衞門といへば、子もうまごも、そのあざなをつくなるは、み國ぶりにして、いとよきならはしになん、しかすれば其家のすぢ、よくわかれて、まぎらはしからず、神武天皇は、彦火火出見尊のうまごの君にして、神日本磐余彦火火出見尊と申しヽも、さるみこヽろしらひにこそ、中ごろよりのちも、人の名つくに、とほりももじとて、ふたもじのうち、一もじは、さき〴〵のによりて、ものすなるも、いにしへよりのみくにぶりにしたがへるにぞ、から國の
ふりと、ことなりとて、何のわろきことかあらん、さるをみくにのふりをはなれて、からのによりたる一もじの名も、これかれと見えしらがへり、そはいみじきひがごとする人どもになん、
**〔唐律疏議〕
***〈十/職制〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0672:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0672.pdf]] 諸府號官稱、犯&size(5){二};祖父名&size(5){一};、而冒&size(5){レ};榮居&size(5){レ};之、〈○中略〉徒一年〈○註略〉&br; 疏議曰、府有&size(5){二};正號&size(5){一};、官有&size(5){二};名稱&size(5){一};、府號者、假若父名衞、不&size(5){レ};得&size(5){下};於&size(5){二};諸衞&size(5){一};任&size(5){上レ};官、或祖名安、不&size(5){レ};得&size(5){レ};任&size(5){二};長安縣職&size(5){一};之 類、官稱者、或父名軍、不&size(5){レ};得&size(5){レ};作&size(5){二};將軍&size(5){一};、或祖名卿、不&size(5){レ};得&size(5){レ};居&size(5){二};卿任&size(5){一};之類、皆須&size(5){二};自言&size(5){一};、不&size(5){レ};得&size(5){二};輙受&size(5){一};、
**〔和漢三才圖會〕
***〈九/官位〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0672:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0672.pdf]] 名〈音明〉 諱〈音誨〉 字〈音自〉&br;按字本朝所&size(5){レ};謂名乗、而多用&size(5){二};二字&size(5){一};、上爲&size(5){二};父字&size(5){一};、下爲&size(5){二};母字&size(5){一};、取&size(5){二};用其一字&size(5){一};、以爲&size(5){二};子孫世世通字&size(5){一};、如&size(5){二};賴光賴、家義家等&size(5){一};、是也、今多用&size(5){二};張氏之韻鏡&size(5){一};、考&size(5){二};二字輕重、相生相剋、及歸納之音訓&size(5){一};用&size(5){レ};之、唯名用&size(5){二};代代同名&size(5){一};、庶子新&size(5){レ};名、
**〔名字辨〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0672:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0672.pdf]] 父の名をわかちて、其子どもがつき、&br;〈たとへば源爲義の子に、義(○)朝爲(○)朝、又義朝の子に、賴朝義(○○)經、又平經盛の子に、經(○)政敦盛(○)など有がごとし、〉&br;父祖の名をわかちて、子孫がつきしはつねの事なり、&br;〈たとへば源仲政の子に、賴政(○)、孫に仲(○)綱、又平時政の子に、義時(○)、孫に政(○)村など有がごとし、〉
**〔二判問答〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0672:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0672.pdf]] 一曩祖名字、令&size(5){二};翻顚&size(5){一};用之條、可&size(5){レ};爲&size(5){二};如何&size(5){一};哉、冷泉爲尹卿、政爲卿、字替其例候、不&size(5){レ};替&size(5){レ};字者、可&size(5){レ};有&size(5){レ};憚哉、&br;一字相替之上者無&size(5){二};子細&size(5){一};、二字共同字者不審、
**〔刊謬正俗〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0672:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0672.pdf]] 名字類&br;公諱諱&size(5){二};于國&size(5){一};、私諱諱&size(5){二};于家&size(5){一};、古之制也、本國自&size(5){二};中世&size(5){一};以降世仍&size(5){二};父祖之名&size(5){一};、截&size(5){二};其一字&size(5){一};用&size(5){レ};之、稱曰&size(5){二};通字&size(5){一};、如&size(5){下};足利氏世以&size(5){二};義字&size(5){一};冠&size(5){上レ};名是也、
**〔島津家譜〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0672:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0672.pdf]] 天正八年八月、〈○中略〉相良勢ツキ、〈○中略〉島津〈○忠平〉ノ幕下タルベキ旨降ズルニ依テ令&size(5){二};赦免義陽、〈○相 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 〉則嫡子四郎太郎ヲ指上セ、元服シテ一字ヲ所望ス、依テ家字(○○)ノ忠卜云字ヲ授ケ、四
郎太郎忠房ト改名ス、
**〔日本書紀〕
***〈四/孝安〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0673:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0673.pdf]] 二十六年二月壬寅、立&size(5){二};姪押媛&size(5){一};、爲&size(5){二};皇后&size(5){一};、〈○註略〉后生&size(5){二};大日本根子彦太瓊天皇&size(5){一};、〈○孝靈〉
**〔古事記傳〕
***〈二十一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0673:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0673.pdf]] 大倭根子日子賦斗邇命、御名〈ノ〉意、根子は尊稱にて、景行天皇の御子にも、倭根子命と申すあり、凡人にも記中に、難波根子、書紀神功〈ノ〉卷に、山背根子など云名見えたり、天皇は大倭國所知看(シロシメス)を以て、倭根子とは申奉るなり、故此御號、是を始として、孝元開化の二御世、又淸寧元明などの御名にも稱奉れり、〈光仁より仁明までの御謚號には皆是あり〉凡て御代御代の天皇の御通號となりて、詔命などにも、みな倭根子天皇と申し奉ることなり、
**〔古事記〕
***〈中/孝靈〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0673:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0673.pdf]] 此天皇、〈○中略〉娶&size(5){二};春日之千千速眞若比賣(チゞハヤマワカヒメ)&size(5){一};生御子、千千速比賣命、
**〔日本書紀〕
***〈四/孝元〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0673:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0673.pdf]] 七年二月丁卯、次妃河内靑玉繋女、埴安(ハニヤス)媛、生&size(5){二};武埴安彦命&size(5){一};、
**〔古事記〕
***〈中/開化〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0673:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0673.pdf]] 日子坐王、〈○中略〉娶&size(5){二};春日建國勝戸賣之女、名沙本之大闇見戸賣(サホノオホクラミトメ)&size(5){一};生子、沙本毘古(サホビコ)王、次袁邪本(ヲザホ)王、次沙本毘賣(サホヒﾞメ)命、
**〔古事記〕
***〈中/垂仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0673:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0673.pdf]] 此天皇、〈○中略〉娶&size(5){二};其沼羽田之入日賣命之弟、阿邪美能伊理毘賣(アザミノイリビメ)命&size(5){一};〈此女王名以&size(5){レ};音〉生御子、〈○中略〉阿邪美都比賣(アザミツヒメ)命、
**〔日本書紀〕
***〈二十三/舒明〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0673:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0673.pdf]] 二年正月戊寅、娶&size(5){二};吉備國蚊屋(カヤ)釆女&size(5){一};、生&size(5){二};蚊屋皇子&size(5){一};、
**〔大鏡〕
***〈三/太政大臣實賴〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0673:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0673.pdf]] たヾとしの君〈○實賴子齊敏〉の御おのこヾ、御おほぢ、をのヽみやのおとヾ、〈○實賴〉御子にし給ひて、さね(○○)すけとつけたてまつり給ひて、いみじうかなしうし給ひき、このおとヾの御名の文字なり、さねもじはといふほども、あまりざえがりたりや、
**〔平家物語〕
***〈八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0673:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0673.pdf]] をだまきの事&br;たとへば、昔ぶんごの國、あるかた山里に女有き、ある人のひとり娘、おつともなかりけるがもとへ、をとこよな〳〵かよふ程に、年月もへだヽれば、身もたヾならずなりぬ、〈○中略〉程なくさんをし
たりければ、男子にてぞ有ける、母かたのおほぢ、そだてみんとてそだてたれば、いまだ十さいにもみたざるに、せい大きう、かほながヽりけり、七歳にてげんぶくせさせ、母かたのおほぢを大(○)大夫と云間、是をば大(○)太とこそつけたりけれ、
**〔中臣氏系圖〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0674:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0674.pdf]] 輔(○)親 輔隆 輔經 親(○)定 親仲 親隆(○) 能隆 隆通&br; 隆世(○) 定(○)世 定忠(○) 親忠&br; 隆泰 隆直(○) 蔭直&br; 隆蔭(○) 經蔭(○)&br; 隆實
**〔宮司近代系圖〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0674:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0674.pdf]] 長(○)任 長則 長藤&br; 長泰 長基 長昌 長盛
**〔尊卑分脈〕
***〈四/卜部〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0674:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0674.pdf]] 兼(○)延 兼忠&br; 兼親 兼政 兼俊 兼康 兼貞&br; 兼國 兼宗 兼時 兼友 兼衡
**〔尊卑分脈〕
***〈十一/藤原〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0674:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0674.pdf]] 公(○)季 實(○)成 公成 實季 公實 實行 公敎&br; 實國 公時 實宣 公光 實冬
**〔源平盛衰記〕
***〈十八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0674:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0674.pdf]] 文覺賴朝勸&size(5){二};進謀判&size(5){一};事&br;文覺ハ、渡邊黨ニ遠藤左近將 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00023.gif 盛光ガ一男、上西門院ノ北面ノ下﨟也〈○中略〉十三ニ成ケル年、一門ニ遠藤三郎瀧口遠光ト云者呼寄テ、元服セサセテ烏帽子子トス、父盛光ガ盛ヲ取、烏帽子親遠光ガ遠ヲ取テ、盛遠ト名ヲ付、父ガ跡ヲ追テ上西門北面ニ參、遠藤武者盛遠トゾ云ケル、
**〔豫章記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0674:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0674.pdf]] 通(○)信ノ子數多有、嫡子者、得能冠者通俊、母者新居大夫玉氏女、後ニハ四郎大夫ト云、是得能
ノ始トシテ、十八ケ村十八番目也、其子通秀、太郎ト云、得能冠者ト號ス、其子通純〈得能又太郎〉文永年中、六波羅吏部ヲ討伐シテ、阿波國富田庄ヲ賜、次男通村、〈得能彌太郎〉三男信綱、四男通方、又通村子通綱、〈得能又太郎〉任&size(5){二};備後守&size(5){一};、〈○中略〉通信三男通末、〈河野八郎、見上隨兵乗人也、〉同四男通久〈河野九郎左衞門尉、母北條時政女、○中略〉通久之子、嫡子ハ通時、〈河野四郎ト云フ〉次男通續、〈河野彌太郎、母工藤祐經女、〉藏人ト云、後上野介ニ任ズ、其子通有、〈河野六郎、任&size(5){二};對馬守&size(5){一};、母井門三郎長義女、○中略〉通有子七人アリ、嫡子通忠、〈八郎ト云、童名千寶丸、母江戸太郎女、〉十四歳時、父同蒙古ノ戰、毎度究&size(5){二};高名&size(5){一};之上被&size(5){レ};疵、彌進出射&size(5){二};答矢&size(5){一};、河野柚木谷ニ御館アリ、柚木谷殿ト號ス、福生寺ト云ハ其跡也、其子通貞、〈對馬三郎、母別府七郎左衞門入道女、〉元亨年中、將軍〈○足利尊氏〉方ニ參テ忠節ヲ致、越後國上田庄小栗山郷ヲ賜ル、通有次男通茂、〈九郎、母通久女、〉柏谷ニ居住シテ柏谷殿ト云、三男通種、〈四郎左衞門、母ハ通久女、〉其子通時、〈太郎左近將監、任&size(5){二};彈正少弼&size(5){一};、〉建武年中、爲&size(5){二};與州大將&size(5){一};一族等相催シ、國中凶徒ヲ退治シ、當國〈玉生庄幷〉由並中山等所々給&size(5){レ};之、通種次男通任、〈四郎〉先代〈○北條時行〉蜂起時、於&size(5){二};當國&size(5){一};討死、通有四男通員、〈五郎左衞門、母ハ通久女、〉同五男通爲、〈七郎左衞門尉、母同上、〉同六男通里、〈八郎左衞門、母同上、〉同七男通治&size(5){一};、〈九郎左衞門、母同上、〉後通盛ト改、
**〔蜷川親俊日記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0675:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0675.pdf]] 天文七年五月廿日壬辰、東郷帶刀左衞門子〈二歳〉親俊名ヲ可&size(5){レ};有之由、連々懇望候間同心候、則召具帶刀來、三荷兩種持參、彼子祖父豐後ヲバ松千世、親名ヲバ鶴千世ト申候、然者二人名ヲトリ候テ松鶴ト名付、
**〔總見記〕
***〈十二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0675:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0675.pdf]] 御曹司御元服事附江州所々軍事同善祥坊降參事&br;元龜三年壬申正月、歳旦ノ拜禮常ノゴトシ、今月信(○)長公三人ノ御曹司、岐阜ニ於テ御元服アリ、嫡男ノ若君奇妙御曹司、十六歳ニナラセ給フ、是ヲ織田勘九郎殿信忠ト申奉ル、後ニ秋田城之介殿ト申ス是也、次男ノ若君ハ茶箋丸トテ、勢州ノ國司ナリ、元服有テハ北畠三助殿信雄ト云、常眞公是ナリ、三男ノ若君モ同日ニ御元服、是モ勢州ノ内ノ領主、神戸三七郎信孝ト名ノラセ給フ、
**〔德川家譜〕
***〈三/尾張〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0675:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0675.pdf]] 義直
慶長五年庚子十一月二十八日、生&size(5){二};于駿河府中&size(5){一};、小名五郎太(○○○)、&br; 光友&br; 寛永二年乙丑七月二十九日、生&size(5){二};于尾張&size(5){一};、小名五郎太、&br; 綱誠&br; 承應元年壬辰八月二日生、小名五郎太、
**〔鵞峯文集〕
***〈七十七/哀悼〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0676:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0676.pdf]] 西風涙露上&br;先考〈○林信勝〉以&size(5){二};天正十一年癸未八月&size(5){一};生、歴&size(5){二};六十一年&size(5){一};、汝〈○林信春〉以&size(5){二};寛永二十年癸未八月&size(5){一};生焉、先考初得&size(5){レ};孫、特喜&size(5){二};其同&size(5){二};干支&size(5){一};、生三日、而先考、以&size(5){二};其幼名又三郎&size(5){一};名&size(5){レ};之(○○○○○○○○○)、
**〔天保武鑑〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0676:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0676.pdf]] 植村&br; 榮政〈新六郎〉 〈出羽守〉&br; 〈後改家存〉&br; 依&size(5){二};台命&size(5){一};〈○德川家康〉家之御一字拜領、傳&size(5){二};子孫&size(5){一};用&size(5){レ};之、&br; 家次 家政 家貞 家言〈○下略〉
**〔浚明院殿御實紀附録〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0676:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0676.pdf]] 竹本次左衞門長景は、御氣色にかなひたる小納戸なりしが、病もて死せしとき、其ゆかりある女房の御かたはらに候したるに、次左衞門が子は、直に父の名に改めよと仰有りしかば、とみにつたへしに、忌はつる日、次左衞門と改めけり、
**〔閑散餘録〕
***〈下〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0676:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0676.pdf]] 徂徠先生、俗名ヲ總右衞門ト稱セルコトハ、曾祖父ノ名ヲ襲ヘルナリ、
*&aname(E5908DE4B88AE58584E5BC9FE5908DE794A8){兄弟名用同字};
**〔古事記傳〕
***〈二十〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0676:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0676.pdf]] 嵯峨天皇の御子たちの御名は、〈○中略〉皇男のは、みな良字を下におかる、其中に源朝臣と云姓を賜へるは、みな皇子のは一字、皇女のは某姫と云、次に淳和天皇の御子たちのも同じさまにて、此は多く上に恒字をおかれ、仁明天皇の御子たちのは、下に常字をおかれ、文德のは、上に惟字をおかれ、淸和のは、上に貞字、陽成のは、上に元字、光孝のは、上に是字、醍醐のは、下に明字、村
上のは、下に平字なり、
**〔玄同放言〕
***〈三上/人事〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0677:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0677.pdf]] 姓名稱謂&br;取&size(5){二};父祖片&size(5){一};以名&size(5){二};子孫&size(5){一};事、こは延喜天暦の年間より、その萌見えたり、しかれども藤氏に、時平、兼平、忠平、仲平のごとき、兄弟その名に、ひとしく平字を命け給へるのみ、父祖の片名を取り給ひしにはあらず、平家には貞盛繁盛あり、これも兄弟なり、圓融花山のおん時に、源氏に、滿仲、滿季、滿快、滿重あり、是も亦兄弟なりき、爾後賴信、賴義、義家、義親、平家には正度、正衡、正盛、忠盛に至りて、父祖の片名を取ること恒になりぬ、唐山にも父祖の名を嗣ぐこと稀にあり、さりとてこの土のごとくにはあらず、語は日知録卷廿三に見えたり、文多ければ載せざるなり、本書に就きて見るべし、しかはいへども、よに人の弟子たるもの、その師の片名を取りて、おのが名とし、或は亡師の名號を受けつぐ事、ふるくは和漢に所見なし、〈○中略〉浄土宗の譽字、日蓮宗の日字は、これらを濫觴とすべし、それより又おし移りて、巫醫百工、及文人墨客まで、各その師の名號を一字、わが名に受けつぐなるべし、
**〔日本書紀〕
***〈四/孝昭〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0677:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0677.pdf]] 二十九年正月丙午、立&size(5){二};世襲足媛&size(5){一};爲&size(5){二};皇后&size(5){一};、〈○註略〉后生&size(5){二};天足彦國押人(アマタラシヒコクニオシヒト)命、日本足彦國押人(ヤマトタラシヒコクニオシヒト)天皇&size(5){一};、〈○孝安〉
**〔日本書紀〕
***〈四/孝安〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0677:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0677.pdf]] 日本足彦國押人天皇、觀松彦香殖稻天皇〈○孝昭〉第二子也、母曰&size(5){二};世襲足(ヨリタラシ)媛&size(5){一};、尾張連遠祖瀛津世襲(オキツヨソ)之妹也、
**〔古事記〕
***〈中/孝元〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0677:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0677.pdf]] 比古布都押之信命、娶&size(5){二};尾張連等之祖、意富那毘之妹、葛城之高千那毘賣&size(5){一};〈那毘二字以&size(5){レ};音〉生子、味師内(ウマシウチ)宿禰、〈此者山代内臣之祖也〉又娶&size(5){二};木國造之祖、宇豆比古之妹、山下影日賣&size(5){一};生子、建内(タケウチ)宿禰、
**〔日本書紀〕
***〈四/開化〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0677:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0677.pdf]] 稚日本根子彦大日日天皇、大日本根子彦國牽天皇〈○孝元〉第二子也、母曰&size(5){二};欝色謎(ウツシコメ)命&size(5){一};、穗積臣遠祖、欝色雄(ウツシコヲ)命之妹也、
**〔續修東大寺正倉院文書〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0678:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0678.pdf]] 御野國加毛郡半布里大寶二年戸籍 無印&br;下々戸主島(○)手〈年卌五正丁〉 嫡子山寸〈年十九少丁○中略〉 次百足(○)〈年十四小子〉&br;次小足(○)〈年四小子○中略〉 戸主弟小島〈年卌四正丁〉 嫡子大庭(○)〈年十六小子〉&br;次小庭(○)〈年十二小子〉 次廣庭(○)〈年十小子〉 戸主弟多都〈年卌七正丁〉&br;嫡子金寸(○)〈年十八少丁〉 次小寸(○)〈年十六小子〉 、〈年十四小子〉&br;次古猪(○)〈年十小子〉 次猪(○)手〈年一緑兒〉
**〔續日本紀〕
***〈十七/聖武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0678:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0678.pdf]] 天平勝寶元年五月戊辰、從七位上陽侯史令珍、正八位下陽侯史令珪、從八位上陽侯史令璆、從八位下陽侯史人麻呂、並授&size(5){二};外從五位下&size(5){一};、四人並是眞身之男、各貢&size(5){二};錢千貫&size(5){一};也、
**〔皇胤紹運録〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0678:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0678.pdf]] 陽成天皇〈諱貞明、治八年〉 〈母皇太后高子、長 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00018.gif 卿女、〉&br; 元良親王〈三品兵部卿〉〈母主殿頭藤遠長女〉&br; 佐(○)材王〈從五上〉&br; 佐(○)時王〈從五上、中務大輔、母神祇伯藤邦隆女、〉&br; 佐(○)賴王〈從四上、大舎人頭山城守、母延喜(醍醐)第八内親王、〉&br; 佐(○)兼王〈從五上〉&br; 源佐(○)藝〈從四上母宇多第七内親王誨子〉&br; 源佐(○)平〈中務大輔刑部卿〉&br; 源佐(○)親
**〔大鏡〕
***〈二/太政大臣基經〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0678:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0678.pdf]] 御おのこヾ四人おはしき、太郎左大臣時平(○)、次郎左大臣仲平(○)、四郎太政大臣忠平(○)といふに、しげきがけしき、ことになりて、まづうしろの人のかほうち見渡して、それぞこのいはゆるおきなが、たからのきみ、貞信公におはしますとて、あふぎうちつかふかほもち、ことにを
かし、三郎にあたらせ給ひしは、從三位して、宮内卿兼平(○)の君と申てうせ給ひにき、さるは御母いとあてにおはす、みつよしの式部卿のみこの御むすめにて、かへす〴〵もやむごとなくおはすべかりしかど、この三人の大臣たちを、よの人三平と申き、
**〔大鏡〕
***〈五/太政大臣兼家〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0679:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0679.pdf]] 大入道殿〈○兼家、中略、〉女院の御母北方の御はらの君達みところ〈○道隆、道兼、道長、〉の御ありさま申侍らん、昭宣公〈○藤原基經〉の御きんだち三平〈○時平、仲平、忠平、〉とは聞えさすめりしに、此三ところをば三道とやよの人申けん、えこそうけ給はらずなりしかとてほヽゑむ、
**〔閑散餘録〕
***〈下〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0679:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0679.pdf]] 仁齋〈○伊藤氏〉ニ五人ノ男子アリ、五子トモニ才學有テ、家聲ヲ落サズ、長(○)胤字ハ原藏(○)、東涯ト號ス、又別ニ慥々齋ト號ス、長(○)英、字ハ重藏(○)、梅宇ト號ス、初メ周防ノ德山毛利侯ニ仕ヘ、後備後ノ福山阿部伊勢侯ニ仕フ、長(○)衡、字ハ正藏(○)、介亭ト號ス、高槻ノ永井飛驒侯ニ仕フ、長(○)準、字ハ平藏(○)、竹里ト號ス、筑州ノ久留米有馬玄蕃侯ニ仕フ、長(○)堅、字ハ才藏(○)、蘭嵎ト號ス、紀伊侯ニ仕フ、五子ノ次第此ノ如シ、東涯ハ長子ナルユヘ、京都ノ家ヲ承テ、仕途ニ就ズ、弟四人ハ、右ノ如ク各々儒業ヲ以テ、諸侯ニ祿仕セリ、五人ノ中、東涯ト末子ノ蘭嵎二人、經術文章、特ニスグレタル故ニ、京都ノ諺ニ、五藏ノ頭尾ト稱セリ、五藏トハ五人同ジク、字ニ藏ノ字アルガユヘナリ、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E58FA4E4BABAE5908D){以古人名爲名};
**〔玄同放言〕
***〈三上/人事〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0679:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0679.pdf]] 姓名稱謂&br;儒佛名號をもて名とせしは、〈○中略〉圓融院の御宇に、藤原朝臣伊尹公〈日本紀略六〉あり、一條院の御宇に、藤原朝臣伊周卿〈同書十〉あり、伊周は、伊尹、周公旦を一字づヽ取り給ひしなり、是より先き藤原諸葛〈三代實録光孝紀〉あり、漢の孔明が復姓を取れり、又花山の朝に、大江匡衡あり、漢の匡衡を取れるなるべし、
**〔閑田耕筆〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0679:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0679.pdf]] 續日本紀大寶三年下に、衣縫造孔子といふ名あり、〈○中略〉唐人の名を付たる類は、藤原伊尹公、同相如の類、尚有べし、相如は彼にても蘭相如をうらやみ、司馬相如とつき、公孫無忌、魏無
忌のごときあれば、さも有べし、伊尹はあまりにや、禪家には、古德の號を付人、あまた聞ふるが、さらずともとおぼゆ、
**〔續日本紀〕
***〈三/文武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0680:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0680.pdf]] 大寶三年正月丙申、從七位下茨田足嶋、衣縫造孔子(○○)、並賜&size(5){二};連姓&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十五/淳仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0680:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0680.pdf]] 天平寶字八年正月己未、從五位下阿倍朝臣子路(○○)、爲&size(5){二};左少辨&size(5){一};、
**〔山槐記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0680:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0680.pdf]] 治承三年正月十日己巳、今夕左衞門權佐光長嫡男〈○註略〉加&size(5){二};首服&size(5){一};、右中辨經房朝臣猶子也、仍於&size(5){二};彼辨亭〈勘解由小路南、萬里小路東、〉有&size(5){二};此事&size(5){一};、〈○中略〉今夜光長相&size(5){二};具冠者&size(5){一};可&size(5){レ};參&size(5){二};關白殿&size(5){一};〈○藤原基房〉云々、依&size(5){二};先例&size(5){一};可&size(5){レ};獻&size(5){二};名簿&size(5){一};云々、書樣事示&size(5){二};合予&size(5){一};、〈○藤原忠親〉&br; 蔭孫正六位上藤原朝臣長房&br; 治承二年正月十日&br;定長可&size(5){二};淸書&size(5){一};云々、長房者故人名也、〈參議大藏卿長房也〉近代名字盡了、當世之人(○○○○)、多取&size(5){二};故人名(○○○○○)&size(5){一};、件名無&size(5){二};反音&size(5){一};云々、
**〔江次第抄〕
***〈三/正月〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0680:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0680.pdf]] 東堅 以&size(5){二};三子&size(5){一};爲&size(5){二};東孺(アツマハラハ)&size(5){一};、按&size(5){一};舊簿&size(5){一};、多以&size(5){二};紀朝臣季明(○○○○○)、阿閉宿禰友成(○○○○○○)&size(5){一};爲&size(5){二};其名&size(5){一};、中古以來以&size(5){二};季明&size(5){一};定爲&size(5){二};其名&size(5){一};、不&size(5){レ};似&size(5){二};尋常&size(5){一};事也、
**〔總見記〕
***〈八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0680:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0680.pdf]] 勢南御出馬所々合戰事同秀吉武勇事&br;扨モ此度木下ガ働、信長公大ニ御感ノタマヒケルハ、今日〈○永祿十二年八月二十七日〉藤吉ガ手ヲ負ナガラ門ヲ破テ責入タル樣、誠ニ古ノ朝伊名三郎義秀ガ勇力ニモ劣ルマジキ剛ノ者ナリトゾ褒仰ラレケル、藤吉是ヲ忝存ケレバ、是ヨリ頓テ義秀ノ名乗ヲ打返シ秀義ト名乗ル(○○○○○○○○○○○○○○○)、サリナカﾞラ義ノ字ハ、公方樣〈○足利義昭〉御諱ノ字ナレバ、憚アリトテ文字ヲカヘ、木下藤吉郎秀吉ト名乗ケルハ、此時ヨリノ事也ケリ、
**〔人見雜記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0680:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0680.pdf]] 豐臣秀賴公幼名捨君&br;天正十九年八月五日早生せし捨君あり、三歳の由、妙心寺に葬る、然ば秀賴と異なり、萩泰昶云、天
正十九年辛卯、秀吉公年五十に超て子なし、此秋初て男子を設け玉ふ、〈月日未詳〉大に悦んで其名を捨君と稱し、鶴松丸、又八幡太郎(○○○○)に改む、然るに其年八月五日夭す、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E5BDA2E9AB94E788B2){以形體爲名};
**〔古事記〕
***〈下/仁德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0681:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0681.pdf]] 爾口子臣之妹、口日賣仕&size(5){二};奉大后&size(5){一};、
**〔古事記〕
***〈下/履中〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0681:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0681.pdf]] 此天皇、娶&size(5){二};葛城之曾都毘古之子、葦田宿禰之女、名黑比賣命&size(5){一};、生御子市邊之忍齒王、
**〔古事記傳〕
***〈三十八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0681:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0681.pdf]] 忍齒は近飛鳥宮段に、此王の御事を云るに、御齒者如&size(5){二};三枝&size(5){一};押齒坐也とあれば、其に因れる御名なり、
**〔古事記〕
***〈下/反正〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0681:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0681.pdf]] 水齒別命、〈○中略〉御齒長一寸、廣二分、上下等齊、既如&size(5){二};貫珠&size(5){一};、
**〔古事記傳〕
***〈三十八〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0681:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0681.pdf]] 如&size(5){レ};貫&size(5){レ};珠とは、色の白く美麗くして、玉の如くなるを云なるべし、貫とは並びたるさまに因て云ならむ、さて水齒別と申す御名は、如&size(5){レ};此御齒の美麗く坐るに因て、負賜へるなり、
**〔新撰姓氏録〕
***〈右京諸蕃下〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0681:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0681.pdf]] 長背連&br;高麗國主鄒牟王〈一名朱蒙〉之後也、欽明天皇御世、率&size(5){レ};衆投化、貌美體大、其背間長、仍賜&size(5){二};名長背王&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈九/聖武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0681:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0681.pdf]] 神龜三年正月庚子、天皇臨&size(5){レ};軒、授&size(5){二};正六位上多胡吉師手(○)外從五位下&size(5){一};、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E58B95E789A9E788B2){以動物爲名};
**〔日本書紀〕
***〈八/仲哀〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0681:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0681.pdf]] 八年正月壬午、幸&size(5){二};筑紫&size(5){一};、時岡縣主祖熊鰐(○○)、聞&size(5){二};天皇軍駕&size(5){一};、〈○中略〉參&size(5){二};迎于周芳沙磨之浦&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈十一/仁德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0681:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0681.pdf]] 元年正月己卯、大鷦鷯尊即&size(5){二};天皇位&size(5){一};、〈○中略〉初天皇生日、木菟入&size(5){二};于産殿&size(5){一};、明旦譽田天皇、〈○應神〉喚&size(5){二};大臣武内宿禰&size(5){一};語&size(5){レ};之曰、是何瑞也、大臣對言、吉祥也、復當&size(5){二};昨日臣妻産時&size(5){一};、鷦鷯入&size(5){二};于産屋&size(5){一};、是亦異焉、爰天皇曰、今朕之子、與&size(5){二};大臣之子&size(5){一};、同日共産、幷有&size(5){レ};瑞焉、是天之表焉、以爲取&size(5){二};其鳥名&size(5){一};、各相易名&size(5){レ};子、爲&size(5){二};後葉之契&size(5){一};也、則取&size(5){二};鷦鷯名&size(5){一};、以名&size(5){二};太子&size(5){一};曰&size(5){二};大鷦鷯(○○○)皇子&size(5){一};、取&size(5){二};木菟名&size(5){一};、號&size(5){二};大臣之子&size(5){一};曰&size(5){二};木菟(○○)宿禰&size(5){一};、是平群臣之始祖也、
**〔日本書紀〕
***〈十六/武烈〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0681:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0681.pdf]] 十一年八月、〈○仁賢〉太子〈○武烈〉思&size(5){三};欲聘&size(5){二};物部麤鹿火大連女影媛&size(5){一};、遣&size(5){二};媒人&size(5){一};、向&size(5){二};影媛宅&size(5){一};期會、影媛曾姧&size(5){二};眞鳥大臣男鮪&size(5){一};、〈鮪此云&size(5){二};茲寐&size(5){一};〉
**〔日本書紀〕
***〈十九/欽明〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0682:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0682.pdf]] 三十一年七月、是月遣&size(5){三};許勢臣猿(○)與&size(5){二};吉士赤鳩(○)&size(5){一};、發&size(5){レ};自&size(5){二};難波津&size(5){一};、控&size(5){二};引船於狹狹波山&size(5){一};、而裝&size(5){二};飾船&size(5){一};、
**〔日本靈異記〕
***〈上〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0682:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0682.pdf]] 狐爲&size(5){レ};妻令&size(5){レ};生&size(5){レ};子縁第二&br;昔欽明天皇〈○註略〉御世、三野國大野郡人、應&size(5){レ};爲&size(5){レ};妻覔&size(5){二};好孃&size(5){一};、乗&size(5){レ};路而行時、嚝野中遇&size(5){二};於姝女&size(5){一};、其女媚&size(5){レ};牡馴睇之、牡睇&size(5){レ};之言何行、稚孃之答言、將&size(5){レ};覔&size(5){二};能縁&size(5){一};而行女也、牡心語言成&size(5){レ};妻耶、女答言聽、即將&size(5){二};於家&size(5){一};交通相住、比頃懷任、生&size(5){二};一男子&size(5){一};、〈○中略〉故其令&size(5){二};相生&size(5){一};子名號&size(5){二};岐都禰(キツネ)&size(5){一};、亦其子姓負&size(5){二};狐直&size(5){一};也、
**〔日本書紀〕
***〈二十/敏達〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0682:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0682.pdf]] 元年四月、是月〈○中略〉以&size(5){二};蘇我馬子宿禰&size(5){一};爲&size(5){二};大臣&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈二十四/皇極〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0682:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0682.pdf]] 元年二月戊申、詔&size(5){二};大臣&size(5){一};曰、〈○中略〉以&size(5){二};難波吉士水鷄(○○)&size(5){一};、可&size(5){レ};使&size(5){二};於百濟&size(5){一};、〈水鷄此云&size(5){二};倶比那&size(5){一};〉
**〔日本書紀〕
***〈二十五/孝德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0682:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0682.pdf]] 大化二年三月辛巳、詔&size(5){二};東國朝集使等&size(5){一};曰、〈○中略〉鹽屋鯯魚(○○)〈鯯魚、此云&size(5){二};擧能之盧&size(5){一};、○中略〉奉&size(5){レ};順&size(5){二};天皇&size(5){一};、朕深讃&size(5){二};美厥心&size(5){一};、〈○下略〉
**〔日本書紀〕
***〈二十八/天武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0682:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0682.pdf]] 元年七月壬子、於&size(5){レ};是近江將犬養連五十君、自&size(5){二};中道&size(5){一};至之留&size(5){二};村屋&size(5){一};、而遣&size(5){二};別將廬井造鯨(○)&size(5){一};、率&size(5){二};二百精兵&size(5){一};衝&size(5){二};將軍營&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈四/元明〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0682:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0682.pdf]] 和銅二年正月丙寅、授&size(5){二};正六位上大私造虎(○)從五位下&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈十/聖武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0682:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0682.pdf]] 天平元年四月乙丑、筑前國宗形郡大領外從七位上宗形朝臣鳥(○)麻呂、奏&size(5){下};可&size(5){レ};供&size(5){二};奉神齋&size(5){一};之狀&size(5){上};、
**〔日本靈異記〕
***〈中〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0682:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0682.pdf]] 力女捔&size(5){レ};力試縁第四&br;聖式天皇御世、三野國片縣郡少川市、有&size(5){二};一力女&size(5){一};、爲&size(5){レ};人大也、名爲&size(5){二};三野狐(○)&size(5){一};、〈是昔三野國狐、爲&size(5){レ};母生人之四繼孫也、〉
**〔東大寺奴婢籍帳〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0682:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0682.pdf]] 奴婢籍帳〈天平勝寶二無印○中略〉&br; 堅魚〈年冊八○中略〉 虫(○)万呂〈年廿○中略〉 眞鯖(○)〈年卌四○中略〉&br; 右卅四人嶋宮奴〈○中略〉
犬(○)万呂〈年五十七○中略〉&br; 右六十六人官奴〈○中略〉&br; 鮑(○)女〈年卅九○中略〉 眞魚(○)女〈年十○中略〉&br; 右卌九人嶋宮婢〈○中略〉&br; 天平勝寶二年三月三日
**〔續日本紀〕
***〈十九/孝謙〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0683:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0683.pdf]] 天平勝寶五年六月丁丑、陸奥國牡鹿郡人外正六位下丸子牛(○)麻呂、〈○中略〉賜&size(5){二};牡鹿連姓&size(5){一};、
**〔日本後紀〕
***〈八/桓武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0683:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0683.pdf]] 延暦十八年二月乙未、流&size(5){二};陸奥國新田郡百姓弓削部虎(○)麻呂、妻丈部小廣刀自女等於日向國&size(5){一};、
**〔鵞峯文集〕
***〈二十二/説〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0683:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0683.pdf]] 犬松説&br;動物以爲&size(5){レ};名者、 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00085.gif 龍熊羆之類不&size(5){レ};少、植物以爲&size(5){レ};名者、曰&size(5){レ};楷曰&size(5){レ};筠曰&size(5){レ};松曰&size(5){レ};柏之類猶多、狛郎幼弟、其名犬松、岐嶷可&size(5){レ};愛、乃祝&size(5){レ};之曰、假&size(5){二};守&size(5){レ};夜之能&size(5){一};、以守&size(5){二};其家業&size(5){一};、則今日狛犬童子、爲&size(5){二};他日逐&size(5){レ}; https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00086.gif 之韓盧&size(5){一};乎、睎&size(5){二};群木之長&size(5){一};、以高&size(5){二};一藝之才&size(5){一};、則唯今一寸小松、爲&size(5){二};後來吹萬之靈籟&size(5){一};乎、犬松犬松、吾期&size(5){二};汝遠大&size(5){一};、〈丙午五月朔〉
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E6A48DE789A9E788B2){以植物爲名};
**〔日本書紀〕
***〈十二/反正〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0683:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0683.pdf]] 天皇初生&size(5){二};于淡路宮&size(5){一};、〈○中略〉於&size(5){レ};是有&size(5){レ};井、曰&size(5){二};瑞井&size(5){一};、則汲&size(5){レ};之洗&size(5){二};太子&size(5){一};時、多遲花、落有&size(5){二};于井中&size(5){一};、因爲&size(5){二};太子名&size(5){一};也、多遲花者、今虎杖花也、故稱謂&size(5){二};多遲比瑞齒別天皇&size(5){一};、
**〔三代實録〕
***〈十二/淸和〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0683:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0683.pdf]] 貞觀八年二月廿一日丁卯、左中辨正五位下丹墀眞人貞峯等、賜&size(5){二};姓多治眞人&size(5){一};、先&size(5){レ};是貞峯等上表曰、〈○中略〉私檢&size(5){二};古記&size(5){一};、檜隈廬入〈○記以下五字、據&size(5){二};一本&size(5){一};補、〉野宮御宇宣化〈○化原作&size(5){レ};和、據&size(5){二};一本&size(5){一};改、〉天皇皇子、加美惠波皇子、生&size(5){二};十市王&size(5){一};、十市王、生&size(5){二};多治比古王&size(5){一};、此王生産之夕、忽多治比花、飛&size(5){二};浮湯沐釜&size(5){一};、以&size(5){二};斯冥感&size(5){一};、名&size(5){二};多治比古王&size(5){一};、
**〔古事記傳〕
***〈三十五〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0683:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0683.pdf]] 書紀、此命〈○反正〉御段に、天皇初生&size(5){二};于淡路宮&size(5){一};、於&size(5){レ};是有&size(5){レ};井、曰&size(5){二};瑞井&size(5){一};、則汲&size(5){レ};之洗&size(5){二};太子&size(5){一};時、多遲花落在&size(5){二};于井中&size(5){一};、因爲&size(5){二};太子名&size(5){一};也、多遲花者今虎杖花也、故稱謂&size(5){二};多遲比瑞齒別天皇&size(5){一};とあるは、事のまぎれたる傳なり、其は三代實録十二に、丹墀眞人貞峯等上&size(5){レ};表曰云々、〈○中略〉とあるに依るに、多
遲花の故事は、此多治比古王の生坐し時の事なるを、此水齒別命の御名も多治比云々と申せるから、此御事に誤り傳へたるなるべし、姓氏録丹治宿禰條にも、書紀の如く云れど、彼は書紀に依てなるべし、抑書紀姓氏録を誤として、後なる三代實録にしも依れるはいかにと云に、此命は河内の多治比に都坐(ミヤコシキ)せれば、本より彼處に居住給ひて、其地名なることはいちじるしければなり、
**〔續日本紀〕
***〈二/文武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0684:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0684.pdf]] 大寶二年正月乙酉、從五位下當麻眞人橘(○)、爲&size(5){二};齋宮頭&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈九/元正〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0684:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0684.pdf]] 養老七年十二月丁酉、放&size(5){二};官婢花&size(5){一};從&size(5){レ};良、賜&size(5){二};高市姓&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十八/稱德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0684:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0684.pdf]] 神護景雲元年二月戊申、從四位下藤原朝臣楓(○)麻呂、爲&size(5){二};太宰大貮&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十八/稱德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0684:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0684.pdf]] 神護景雲元年十月壬戌、授&size(5){二};從六位上賀茂朝臣萱草(○○)從五位下&size(5){一};、
**〔萬葉集〕
***〈十六/有由縁幷雜歌〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0684:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0684.pdf]] 昔者有&size(5){二};娘子&size(5){一};、字曰&size(5){二};櫻(○)兒&size(5){一};也、
**〔台記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0684:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0684.pdf]] 康治二年十二月八日庚寅、菖蒲丸〈六歳〉著袴、〈今度事、依&size(5){二};永保三年入道殿、康保四年攝政殿等例&size(5){一};所&size(5){レ};行也、〉是余〈○藤原賴長〉庶長也、余無&size(5){二};嫡子&size(5){一};、而禮六十以前、不&size(5){レ};能&size(5){レ};立&size(5){レ};嫡、余以&size(5){二};五月&size(5){一};生、因名&size(5){二};菖蒲若&size(5){一};、以&size(5){下};賞&size(5){二};菖蒲&size(5){一};之月&size(5){上};故也、於&size(5){レ};五亦可&size(5){レ};爲&size(5){レ};假、此兒又以&size(5){二};五月&size(5){一};生、又名&size(5){二};菖蒲&size(5){一};、是又爲&size(5){レ};假、兼又可&size(5){レ};爲&size(5){レ};類、所&size(5){三};以取&size(5){二};父之號&size(5){一};、若字者避&size(5){二};父名&size(5){一};也、
**〔今物語〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0684:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0684.pdf]] 安貞のころ、河内國に百姓有けるが、子に蓮花(○○)王といひけるわらはありけり、
**〔源平盛衰記〕
***〈十六〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0684:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0684.pdf]] 菖蒲前事&br;鳥羽〈ノ〉院〈ノ〉御中ニ、菖蒲(○○)前トテ世ニ勝タル美人アリ、
**〔吾妻鏡〕
***〈四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0684:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0684.pdf]] 元暦二年〈○文治元年〉五月一日癸未、故伊豫守義仲朝臣妹公、〈字菊(○)〉自&size(5){二};京都&size(5){一};參上、
**〔本朝高僧傳〕
***〈四十一/淨禪〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0684:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0684.pdf]] 京兆玅心寺沙門宗舜傳&br;釋宗舜、號&size(5){二};日峯&size(5){一};、姓藤、城州嵯峨縣人、母源氏、素有&size(5){二};賢行&size(5){一};、嘗詣&size(5){二};法輪寺&size(5){一};、禱&size(5){二};男子於虛空藏菩薩&size(5){一};、期以&size(5){二};百日&size(5){一};、期滿夜、夢有&size(5){二};一高僧&size(5){一};、出&size(5){レ};自&size(5){二};堂中&size(5){一};、持&size(5){二};菊花&size(5){一};而授、寤即有&size(5){レ};娠、及&size(5){レ};産顔貌非凡、小字曰&size(5){二};菊夜叉&size(5){一};、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E98791E79FB3E788B2){以金石爲名};
**〔日本書紀〕
***〈二十七/天智〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 十年正月癸卯、大錦上中臣金(○)連、命&size(5){二};宣神事&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十/孝謙〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 天平寶字二年七月丙子、正六位上阿倍朝臣乙加志、授&size(5){二};從五位下&size(5){一};、正六位上額田部宿禰三富、〈○中略〉山田史銀(○)、並外從五位下、
**〔十訓抄〕
***〈四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 堀河院御時、中宮の御方に、半物に、砂金(○○)と云て、雙なき美女ありけり、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E599A8E789A9E788B2){以器物爲名};
**〔日本書紀〕
***〈七/景行〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 二年三月戊辰、立&size(5){二};播磨稻日大部姫&size(5){一};〈○註略〉爲&size(5){二};皇后&size(5){一};、后生&size(5){二};二男&size(5){一};、第一曰&size(5){二};大碓皇子&size(5){一};、第二曰&size(5){二};小碓尊&size(5){一};、〈一書去、皇后生&size(5){二};三男&size(5){一};、其第三曰&size(5){二};稚倭根子皇子&size(5){一};、〉其大碓皇子、小碓尊、一日同胞而雙生、天皇異&size(5){レ};之、則誥&size(5){二};於碓&size(5){一};、故因號&size(5){二};其二王&size(5){一};曰&size(5){二};大碓小碓&size(5){一};也、
**〔日本書紀〕
***〈二十五/孝德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 白雉元年、是歳遣&size(5){二};倭漢直、縣白髪部連鐙(○)、難波富士胡床(○○)於安藝國&size(5){一};、使&size(5){レ};造&size(5){二};百濟舶二隻&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈九/元正〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 養老七年正月丙子、授&size(5){二};正六位上石川朝臣樽(○)從五位下&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈十一/聖式〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 天平六年正月己卯授&size(5){二};正六位下當麻眞人鏡(○)麻呂外從五位下&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十六/稱德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 天平神護元年正月己亥、正四位上文室眞人大市、〈○中略〉授&size(5){二};從三位&size(5){一};、〈○中略〉正六位上土師宿禰冠(○)外從五位下、
**〔續日本紀〕
***〈三十四/光仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 寶龜八年正月癸亥、授&size(5){二};正六位上忍海倉連 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00087.gif (○)外從五位下&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈三十五/光仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 寶龜十年正月甲寅、授&size(5){二};吉彌横刀(○○)外從五位下&size(5){一};、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E889B2E788B2E5908D){以色爲名};
**〔日本書紀〕
***〈二十八/天武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 元年七月壬辰、將軍吹負、屯&size(5){二};于乃樂山上&size(5){一};、時荒田尾直赤(○)麻呂、啓&size(5){二};將軍&size(5){一};曰、〈○下略〉
**〔東大寺奴婢籍帳〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0685:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0685.pdf]] 東大寺大宅可是麻呂籍帳案〈天平勝寶元年○中略〉&br; 奴黑(○)人年十二〈○中略〉&br; 右卌九人、大倭國添上郡大宅郷戸主大宅朝臣可是麻呂戸賤、〈○中略〉&br; 婢黑(○)刀自賣卅一〈○中略〉&br; 右十二人、未&size(5){レ};除&size(5){二};本籍&size(5){一};、
以前貢&size(5){二};於東大寺&size(5){一};賤等歴名如&size(5){レ};件、謹以解、&br; 天平勝寶元年十一月三日
**〔續日本紀〕
***〈二十三/淳仁〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0686:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0686.pdf]] 天平寶字五年正月戊午、授&size(5){二};正六位上御間名人黑女外從五位下&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈二十八/稱德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0686:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0686.pdf]] 神護景雲元年正月己巳、授&size(5){二};正六位上高屋連赤麻呂、秦忌寸蓑守、〈○中略〉並外從五位下&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈三十/稱德〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0686:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0686.pdf]] 神護景雲三年十月甲子、授&size(5){二};正六位上伊福部宿禰紫女外從五位下&size(5){一};、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E6ADB3E69982E788B2){以歳時爲名};
**〔古事記〕
***〈中/應神〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0686:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0686.pdf]] 有&size(5){二};二神&size(5){一};、兄號&size(5){一};秋(○)山之下氷壯夫&size(5){一};、弟名&size(5){二};春(○)山之霞壯夫&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈五/元明〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0686:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0686.pdf]] 和銅四年十二月壬子、從五位下狛朝臣秋(○)麻呂言、〈○下略〉
**〔東大寺奴婢籍帳〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0686:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0686.pdf]] 奴婢籍帳〈天平勝寶二無印○中略〉&br; 正月〈年廿六○中略〉 九月〈年五○中略〉&br; 右卅四人嶋宮奴〈○中略〉&br; 十二月万呂〈年八〉 六月万呂〈年四○中略〉 五月万呂〈年二○中略〉&br; 右六十六人官奴〈○中略〉&br; 秋女〈年四〇中略〉&br; 右卌九人嶋宮婢〈○中略〉&br; 十月女〈年二〉&br; 右五十一人官婢〈○中略〉&br; 天平勝寶二年三月三日
**〔續日本紀〕
***〈三十九/桓武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0686:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0686.pdf]] 延暦五年正月乙巳、授&size(5){二};正六位上賀茂朝臣三月從五位下&size(5){一};、
**〔續日本紀〕
***〈四十/桓武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0686:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0686.pdf]] 延暦十年七月己卯、故少納言正月(○○)王男、藤津王等言、〈○下略〉
**〔日本後紀〕
***〈十二/桓武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0687:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0687.pdf]] 延暦廿三年四月己酉、從五位下田中朝臣八月(○○)麻呂、爲&size(5){二};右衞士佐&size(5){一};、
**〔日本後紀〕
***〈十二/桓武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0687:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0687.pdf]] 延暦廿四年二月乙卯、賜&size(5){二};十二月(○○○)王、小十二月(○○○)王等三人室原眞人&size(5){一};、
**〔文德實録〕
***〈六〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0687:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0687.pdf]] 齊衡元年三月癸巳、賜&size(5){二};下野國節婦秦部總成女爵二級&size(5){一};、〈○中略〉總成女者、秦部正月(○○)滿之妻也、
**〔三代實録〕
***〈五十/光孝〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0687:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0687.pdf]] 仁和三年五月十一日甲申、右京人外從五位下備後介平群臣春(○)雄、兄中務少録正六位上平群臣秋(○)雄、從父弟无位平群臣秋(○)常春(○)常等四人賜&size(5){二};姓朝臣&size(5){一};、春雄自言、祖出&size(5){レ};自&size(5){二};都久宿禰&size(5){一};矣、
*&aname(E5908DE4B88AE4BBA5E794B1E7B881E788B2){以由縁爲名};
**〔古事記〕
***〈上〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0687:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0687.pdf]] 大穴牟遲神、〈○中略〉故其八上比賣者雖&size(5){二};率來&size(5){一};、畏&size(5){二};其嫡妻須世埋毘賣&size(5){一};、而其所&size(5){レ};生子者、刺&size(5){二};挾木俣&size(5){一};而返、故名&size(5){二};其子&size(5){一};云&size(5){二};木俣神&size(5){一};、亦名謂&size(5){二};御井神&size(5){一};也、
**〔日本書紀〕
***〈二/神代〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0687:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0687.pdf]] 有&size(5){二};美人&size(5){一};、名曰&size(5){二};鹿葦津姫&size(5){一};、〈○中略〉皇孫〈○瓊瓊杵尊〉因而幸&size(5){レ};之、即一夜而有&size(5){レ};娠、皇孫未&size(5){二};之信&size(5){一};曰、雖&size(5){二};復天神&size(5){一};、何能一夜之間、令&size(5){二};人有&size(5){一レ};娠乎、汝所&size(5){レ};懷者、必非&size(5){二};我子&size(5){一};歟、故鹿葦津姫忿恨、乃作&size(5){二};無戸室&size(5){一};入&size(5){二};居其内&size(5){一};、而誓之曰、妾所&size(5){レ};娠、若非&size(5){二};天孫之胤&size(5){一};、必當&size(5){二}; https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00088.gif 滅&size(5){一};、如實天孫之胤、火不&size(5){レ};能&size(5){レ};害、即放&size(5){レ};火燒&size(5){レ};室、始起烟末生出之兒、號&size(5){二};火闌降命&size(5){一};、〈是隼人等始祖也、火闌降、此云&size(5){二};褒能須素里&size(5){一};、〉次避&size(5){レ};熱而居生出之兒、號&size(5){二};彦火火出見尊&size(5){一};、次生出之兒、號&size(5){二};火明命&size(5){一};、〈是尾張連等始祖也〉凡三子矣、
**〔日本書紀〕
***〈二/神代〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0687:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0687.pdf]] 一云、〈○中略〉豐玉姫從容語曰、妾已有&size(5){レ};身矣、當&size(5){下};以&size(5){二};風濤壯日&size(5){一};出&size(5){中};到海邊&size(5){上};、請爲&size(5){レ};我造&size(5){二};産屋&size(5){一};以待之、是後豐玉姫、果如&size(5){二};其言&size(5){一};來至、謂&size(5){二};火火出見尊&size(5){一};曰、妾今夜當産、請勿&size(5){レ};臨&size(5){レ};之、火火出見尊不&size(5){レ};聽、猶以&size(5){レ};櫛燃&size(5){レ};火視&size(5){レ};之時、豐玉姫、化&size(5){二};爲八尋大熊鰐&size(5){一};、匍匐逶蛇、遂以&size(5){レ};見&size(5){レ};辱爲&size(5){レ};恨、則徑歸&size(5){二};海郷&size(5){一};、留&size(5){二};其女弟玉依姫&size(5){一};持&size(5){二};養兒&size(5){一};焉、所以兒名稱&size(5){二};彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊&size(5){一};者、以&size(5){下};彼海濱産屋、全用&size(5){二};鸕鷀羽&size(5){一};爲&size(5){レ};草葺之、而甍未&size(5){レ};合時兒即生&size(5){上};焉、故因以名焉、
**〔新撰姓氏録〕
***〈河内國神別〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0687:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0687.pdf]] 襷多治比宿禰&br;火明命十一世孫、殿諸足尼命之後也、男兄男庶其心如&size(5){レ};女、故賜&size(5){レ};襷爲&size(5){二};御膳部&size(5){一};、次弟之男庶、其心勇健、其
力足&size(5){レ};制&size(5){二};十千軍衆&size(5){一};、故賜&size(5){レ};靭號&size(5){二};四十千健彦&size(5){一};、因負&size(5){二};姓靭負&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈七/景行〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0688:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0688.pdf]] 二十七年十月己酉、遣&size(5){二};日本式尊&size(5){一};令&size(5){レ};擊&size(5){二};熊襲&size(5){一};、〈○中略〉於&size(5){レ};是日本式尊、抽&size(5){二};裀中之劒&size(5){一};、刺&size(5){二};川上梟帥之胸&size(5){一};、末&size(5){レ};及&size(5){二};之死&size(5){一};、川上梟帥叩頭曰、且待之吾有&size(5){レ};所&size(5){レ};言、時日本式尊、留&size(5){レ};劒待&size(5){レ};之、川上梟帥啓之曰、汝尊誰人也、對曰、吾是大足彦天皇〈○景行〉之子也、名日本童男也、川上梟帥、亦啓之曰、吾是國中之 强力者也、是以當時諸人、不&size(5){レ};勝&size(5){二};我之威力&size(5){一};、而無&size(5){二};不&size(5){レ};從者&size(5){一};、吾多遇&size(5){二};武力&size(5){一};矣、未&size(5){レ};有&size(5){下};若&size(5){二};、皇子&size(5){一};者&size(5){上};、是以賤賊陋口、以奉&size(5){二};尊號&size(5){一};、若聽乎、曰聽之、即啓曰、自&size(5){レ};今以後、號&size(5){二};皇子&size(5){一};應&size(5){レ};稱&size(5){二};日本武皇子&size(5){一};、言訖乃通&size(5){レ};胸而殺之、故至&size(5){二};于今&size(5){一};稱&size(5){二};曰日本式尊&size(5){一};、是其縁也、
**〔古事記〕
***〈中/仲哀〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0688:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0688.pdf]] 大鞆和氣命、亦名品陀和氣命、〈○註略〉此太子之御名、所&size(5){三};以負&size(5){二};大鞆和氣命&size(5){一};、者、初所生時、如&size(5){レ};鞆宍生&size(5){二};御腕&size(5){一};故、著&size(5){二};其御名&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈十/應神〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0688:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0688.pdf]] 譽田天皇、足仲彦天皇〈○仲哀〉第四子也、〈○中略〉初天皇在&size(5){レ};孕、而天神地祇授&size(5){二};三韓&size(5){一};、既産之、宍生&size(5){二};腕上&size(5){一};、其形如&size(5){レ};鞆、是肖&size(5){下};皇太后〈○神功皇后〉爲&size(5){二};雄裝&size(5){一};之負&size(5){上レ};鞆、〈肖此云&size(5){二};阿叡&size(5){一};〉故稱&size(5){二};其名&size(5){一};謂&size(5){二};譽田天皇&size(5){一};、〈上古時俗、號&size(5){レ};鞆謂&size(5){二};褒武多&size(5){一};焉、〉
**〔古事記傳〕
***〈三十〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0688:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0688.pdf]] 此は謂&size(5){二};大鞆別尊&size(5){一};と云べきを、亦御名と紛らかして、謂&size(5){二};譽田天皇&size(5){一};と誤りたる傳なり、〈又右の文の次に、細書に、上古の時、俗號&size(5){レ};鞆謂&size(5){二};褒武多&size(5){一};焉とあるは、かの譽田天皇は傳へのまぎれにて、大鞆別なることを辨へずして推當に注せられたるひがことなり、いと上代より、鞆は登母とのみこそ云れ、さらに褒武多と云しことは無きをや、〉
**〔新撰姓氏録〕
***〈右京皇別下〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0688:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0688.pdf]] 酒部公&br;同皇子〈○神櫛別命〉三世孫、足彦大兄王之後也、大鷦鷯天皇〈○仁德〉御代、從&size(5){二};韓國&size(5){一};參來人、兄曾々保利、弟曾々保利二人、天皇勅有&size(5){二};何才&size(5){一};、白有&size(5){二};造酒之才&size(5){一};、令&size(5){レ};造&size(5){二};御酒&size(5){一};、於&size(5){レ};是賜&size(5){二};麻呂&size(5){一};號&size(5){二};酒看都子&size(5){一};、賜&size(5){二};山鹿比咩&size(5){一};號&size(5){二};酒看都女&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈十四/雄略〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0688:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0688.pdf]] 七年七月丙子、天皇詔&size(5){二};少子部連蜾嬴&size(5){一};曰、朕欲&size(5){レ};見&size(5){二};三諸岳神之形&size(5){一};、〈○中略〉汝膂力過&size(5){レ};人、自行捉來、蜾嬴答曰、試往捉&size(5){レ};之、乃登&size(5){二};三諸岳&size(5){一};捉&size(5){二};取大蛇&size(5){一};、奉&size(5){二};于天皇&size(5){一};、〈○中略〉仍改賜&size(5){レ};名爲&size(5){レ};雷、
**〔日本書紀〕
***〈十五/淸寧〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0688:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0688.pdf]] 白髪武廣國押稚日本根子天皇、大泊瀨幼武天皇〈○雄略〉第三子也、母曰&size(5){二};葛城韓媛&size(5){一};、天皇
生而白髪、長而愛&size(5){レ};民、
**〔日本書紀〕
***〈二十二/推古〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0689:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0689.pdf]] 元年四月己卯、立&size(5){二};厩戸豐聰耳皇子&size(5){一};爲&size(5){二};皇太子&size(5){一};、仍録&size(5){二};攝政&size(5){一};、以&size(5){二};萬機&size(5){一};悉委焉、橘豐日天皇〈○用明〉第二子也、〈○中略〉父天皇愛之、令&size(5){レ};居&size(5){二};宮南上殿&size(5){一};、故稱&size(5){二};其名&size(5){一};謂&size(5){二};上官厩戸豐聰耳太子&size(5){一};、
**〔袋草紙〕
***〈四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0689:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0689.pdf]] 紫式部ト云名〈ニ〉有&size(5){二};二説&size(5){一};、一此物語〈○源氏〉ニ紫〈ノ〉卷ヲ作、甚深之故得&size(5){二};此名&size(5){一};、一條院御母之子也、而上東門院〈○一條后藤原彰子〉ニ令&size(5){レ};奉トテ、吾ユカリノ物ナリ、アハレト思食セト令&size(5){レ};申給之、故ニ有&size(5){二};此名&size(5){一};、武藏野ノ義也、
**〔十訓抄〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0689:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0689.pdf]] 上東門院の御方に、琴引人の今まいりしたりけり、院、紫式部に、此女房に琴ひく由はなれぬ名つけよと、仰ごと有けるに、いはこすとつけたりければ、殊にほめさせ給けり、ことぢのさきに緒のあたる所は、いはこすと申によりて、思よられけり、彼名をばしれる人、いと稀也、
**〔豫章記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0689:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0689.pdf]] 親經〈○河野氏〉ニハ、女子一人計ニテ、相續者ナキ故、賴義ノ末子ヲ聟取、家ヲ令&size(5){レ};續、賴義ノ子四人有、〈○中略〉四男三島四郎親淸ト號、家ヲ繼、〈○中略〉ヌ親淸ニモ長子無リケレバ、女中親經之女、氏神三嶋宮へ參籠有テ、家ノ事ヲ祈請セラル、其比迄ハ家督タル人社參ニハ、丑時諸社燈明、悉消シテ參リ玉へバ、明神三階迄御出有テ、御對談有シ事也、如&size(5){レ};其女中參勤有テ、心中ノ趣、具ニ申給ヘバ、明神モ下ラセ玉フ、就&size(5){レ};中長子無テハ、誰ニ家ヲバ可&size(5){レ};〈ト〉令&size(5){レ};續仰有ケレバ、明神御聲ニテ、親淸ハ異姓他人也、努努不&size(5){レ};〈ト〉可&size(5){レ};爲&size(5){二};種姓&size(5){一};有ケル、女中然ラバ我身ヲバ、何トテ男子トハ成玉ハヌヤ、サリトテハ子孫御絶可&size(5){レ};有哉ト申給へバ、明神モ道理ニ攻ラレテ、然バ今一七日伺候有レトテ、神ハ上ラセ給ケリ、御託宣ニ任セテ、又七箇日、御社籠有ケル、第六日ニ當、夜半ノ程ニ、長十六丈餘ノ大蛇之身現、御枕本ニ寄給フ、本ヨリ大剛ナル女中ナレバ、少モ不&size(5){レ};騒、其時ヨリ御懷妊有テ、男子一人出來給フ、其形常ノ人ニ勝テ、容顔微妙、御長八尺、御面兩脇、鱗〈ノ〉如〈ク〉ナル物有、小跼テ脊溝無也、面前異相成ヲ耻テ、人ニ向事ヲ愼、常ニ手ヲ插頭給ヘバ、河野ノ物耻ト申傳タリ、烏帽子手形有事、此謂也、河野新大夫ト云、後伊
豫權介通淸ト稱ス、是ヨリ通字ヲ名乗也(○○○○○○○○○)、其故ハ明神一夜、密通ノ義ヲ以テ云爾、即大通智勝理顯然タリ、然ルヲ今諸人是ヲ名乗事、太以テ不&size(5){レ};可&size(5){レ};然也、
**〔保暦間記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0690:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0690.pdf]] 光明峯寺入道關白〈○藤原道家〉ノ三男〈于&size(5){レ};時號&size(5){二};三虎(○○)御前&size(5){一};○賴經〉ト申ハ、聊先將軍〈○源賴朝〉ノ縁類ニテ御坐ケレバ、此人ヲ將軍ニ定テ、公家ヘ申ス、同〈○承久元年〉六月廿五日請ジ下シ奉ル、
**〔愚管抄〕
***〈六〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0690:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0690.pdf]] 二歳なる若公〈○藤原賴經〉祖父公經の大納言がもとに養ひけるは、正月寅日の寅の歳寅時生れて、誠にもつねのをさなき人にも似ぬ子の、占の宿曜にもめでたく叶ひたりと、それを終に六月廿五日に、武士ども迎に上りて、下しつかはされにけり、
**〔秦山集〕
***〈雜著/甲乙録二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0690:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0690.pdf]] 予〈○保井春海〉年及&size(5){二};六十&size(5){一};、徘&size(5){二};徊武江&size(5){一};、談&size(5){二};皇都故事&size(5){一};、故人皆號&size(5){二};都翁&size(5){一};、近年中、神書號曰&size(5){二};都翁&size(5){一};、訓曰&size(5){二};津々泥(ツヽチ)&size(5){一};、春海之名、取&size(5){二};伊勢物語鴈鳴菊花開之歌&size(5){一};也、
**〔伊勢物語〕
***〈下〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0690:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0690.pdf]] むかし男、いづみの國へいきけり、〈○中略〉ある人、住吉のはまとよめといふ、&br; 鴈なきて菊の花さく秋はあれどはるのうみべに住吉の濱
*&aname(E5908DE4B88AE5BE9EE5A793E6B08FE591BD){從姓氏命名};
**〔日本書紀〕
***〈二十九/天武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0690:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0690.pdf]] 十年十二月癸巳、柿本臣猨(○)〈○中略〉授&size(5){二};小錦下位&size(5){一};、
**〔日本書紀〕
***〈二十九/天武〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0690:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0690.pdf]] 十四年五月辛未、高向朝臣麻呂、都努(○○)朝臣牛(○)飼等、至&size(5){レ};自&size(5){二};新羅&size(5){一};、
**〔玄同放言〕
***〈三上/人事〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0690:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0690.pdf]] 姓名稱謂&br;天武持統の朝廷より、文德淸和の朝廷まで、縁&size(5){レ};氏取&size(5){レ};名たるもの多かり、その類をいはヾ、都努牛飼、〈都努は角なり、角によりて牛を名とせり、〉柿本猨、〈以上書紀〉柿本建石、橘諸兄、〈諸兄は、諸枝なるべし、〉蓑笠麻呂、〈以上續紀〉船小楫、山邊何鹿、〈何鹿は丹波國の郡名なり、イカナル鹿の略辭なれば、山に縁あり、〉石川毛比、〈毛比は水なり〉淡海三船、石川淨濱、加茂大川、石川魚麻呂、林山主、〈以上殘缺後紀〉橘枝子、橘千枝、橘百枝、橘時枝、橘末茂、橘枝主、〈以上續後紀〉船湊守、石川橋繼、御船賀祐、〈賀祐は櫂也、以上類史、〉南淵永河、〈文德實録〉柿本枝成、橘信蔭、橘三夏、〈以上三代實録〉この他猶あるべし、近來狂歌師の狂名といふもの、これに近し、氏に縁りて名を取る事は、唐人の名に縁りて字せしに本づきたる歟、
譬へば顔回字子淵、〈 https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/km0000m00089.gif 籍莊論曰、通謂&size(5){二};之川&size(5){一};、回謂&size(5){二};之淵&size(5){一};、〉仲由字子路〈按、由與&size(5){レ};熊近、子路熊一名也、然不&size(5){レ};載&size(5){二};諸爾雅&size(5){一};、疑取&size(5){二};由之字&size(5){一};、以爲&size(5){二};熊一名&size(5){一};耳、〉の如し、
**〔日知録〕
***〈二十三〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0691:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0691.pdf]] 以&size(5){レ};姓取&size(5){レ};名&br;古人取&size(5){レ};名、連&size(5){レ};姓爲&size(5){レ};義者絶少、近代人命名、如&size(5){二};陳王道、張四維、呂調陽、馬負圖之類&size(5){一};、榜目一出、則此等姓名、幾居&size(5){二};其半&size(5){一};、不&size(5){レ};知&size(5){レ};始&size(5){レ};自&size(5){二};何年&size(5){一};、嘗讀&size(5){二};通鑑&size(5){一};、至&size(5){二};五代後漢&size(5){一};、有&size(5){二};虢州伶人靖邊庭&size(5){一};、胡身之註曰、靖姓也、優伶之名、與&size(5){レ};姓通取&size(5){二};一義&size(5){一};、所&size(5){二};以爲&size(5){一レ};譃也、〈靖邊庭、亦見&size(5){二};宋史田欽祚傳&size(5){一};、〉考&size(5){レ};之自&size(5){レ};唐以來、如&size(5){二};黄幡綽、雲朝霞、〈唐書魏暮傳〉鏡新磨、〈五代史伶官傳〉羅衣輕〈遼史伶官傳〉之輩&size(5){一};、皆載&size(5){二};之史書&size(5){一};、益信&size(5){二};其言之有&size(5){一レ};據也、嗟乎以&size(5){二};士大夫&size(5){一};、而效&size(5){二};伶人之命名&size(5){一};、則自&size(5){二};嘉靖&size(5){一};以來然矣、
**〔急就篇〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.0691:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/seim_1/seim_1_0691.pdf]] 石敢當&br;衞有&size(5){二};石碏、〈干弱反〉石買、石惡&size(5){一};、鄭有&size(5){二};石癸、石楚、石制&size(5){一};、皆爲&size(5){二};石氏&size(5){一};、周有&size(5){二};石速&size(5){一};、齊有&size(5){二};石之紛如&size(5){一};、〈紛扶云反〉其後亦以命&size(5){レ};族、敢當言&size(5){下};所&size(5){レ};當&size(5){レ};〈一作向〉無&size(5){上レ};敵也、
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