まつむしがなく(松虫が鳴く)
まつむしがなく(松虫が鳴く)→くさのはら(草の原)
- つゆのやとりに−まつむしのなく−くさのはら−あたなるいろに−うつろひて
- 【美濃千句】/何色[しくれつつ]/文明4(1473)年12月16日〜21日
- なにをまてとか−まつむしのなく−つきもはや−かけさすつゆの−くさのはら
- 【永原千句】/何木[おとそなき]/明応9(1500)年7月17日
まつむしがなく(松虫が鳴く)→あきのくれ(秋の暮れ)
- なれしはしるや−まつむしのなく−かりころも−いくつゆしもの−あきのくれ
- 【永正年間百韻34巻】/何船[うちなひき]/永正13(1516)年1月
- あかつきたれを−まつむしのなく−とふひとも−あらしのやまの−あきのくれ
- 【竹林抄/新古典文学大系本】/秋/文明8(1476)年5月頃