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p.0471 德川幕府ノ時、知行、切米、役俸等ノ外ニ於テ、支給スル所ノ種類モ亦頗ル多シ、今總稱シテ雜俸トス、
合力米ハ、二條、大坂ノ在番、及ビ二條、大坂、駿府ノ諸奉行等ニ給スルナリ、合力金ハ大奥ニ仕フル女中ノ給料ニ謂フ所、又手當(テアテ)アリ、文政五年、松平齊厚ニ毎年五千俵ヲ給シ、後天保五年、一萬七千俵トス、嘉永六年、德川齊昭ニ、毎年五千俵ヲ給スル類是ナリ、手當扶持ハ、儒者、小普請組支配組頭等ニ給シ、手當金ハ、松前奉行、川船改役、小人目付等ニ給シ、作事、普請、小普請ノ三奉行、賄頭、膳所臺所頭、表臺所頭等ノ下吏ニモ給ス、
役入用金ハ、勘定奉行ニ給シ、諸入用金ハ郡代及ビ代官ニ給ス、又手當受用金アリ、長崎奉行ニ給ス、雜用金ハ、松前奉行ノ下吏、鷹部屋門番、油方同心、小人目付等ニ支給ス、四季施(シキセ)ハ、正月、四月、五月、九月、十二月ニ同朋頭、及ビ數寄屋坊主等ニ時服ヲ賜フヲ云フ、又四季施代金アリ、奥右筆同朋等ニ給ス、又野扶持懸(カヽリ)扶持、配當米、勤(ツトメ)金銀、勤料、給金等アリ、小吏及ビ見習ノ輩ニ給スルモノナリ、
作事料ハ官宅、賜第造營費ナリ、其邸地ヲ官ニ收ムル時ハ、移轉費ヲ給シ、之ヲ引(ヒキ)料ト云フ、又遠國ノ諸奉行ノ新補セラレシモノニハ引越料ヲ支給ス、又將軍ノ上洛、及ビ日光社參ニ扈
從シ、或ハ遠國ニ出役スル時ハ、旅費及ビ雜費ヲ給スルコト各、差アリ、
救金ハ、病中忌中若シクハ見習トシテ勤役スル時ニ給スルモノニシテ、扶助米ハ家名斷絶者ノ遺族ニ給スル月俸ナリ、
無足ハ部屋住ニシテ、單ニ米俸又ハ金俸ノミヲ給スルモノヲ謂フナリ、
老中支配 五千石高 二條大坂在番御合力米分應一倍〈万石以上一万石〉
○按ズルニ、大番組頭及ビ大番ノ、二條、大坂ニ在番スルモノモ亦之ニ準シﾞテ、同ジク合力米アリ、
所司代支配 京都在住 持高 御合力現米百廿石
○按ズルニ、此外二條、大坂、駿府ノ金、鐵砲、弓、武具等ノ奉行、及ビ長崎大坂、駿府等ノ目付ニモ合力米アリ、
二條大坂在番〈幷〉役人御切米皆米ニ而相渡候御書付
二條大坂在番之大番頭御番衆、〈幷〉與力同心御合力米、近來米金兩樣ニ相渡候、向後先年之通、不レ殘米ニ而相渡候、尤二條大坂定役之面々も右同前之事、
當時ハ米金兩樣ニ相成
寅八月
一二條在番之組頭共、此度御足高ニ准じ、御合力米も一倍被二下置一候儀ニ奉レ存候、
〈御附紙〉書面之通被レ下候間、〈○間疑旨誤〉大御番頭へ申渡候間、得二其意一可レ被レ談候、 一大坂在番罷在候組頭共、交代近々ニ御座候得共、御合力米之增、日割を以も可レ被レ下哉と奉レ存候、
書面之通、在番罷在候組頭、當年より御足高六百石之積被レ下候間、大坂ニ而、當年請取候御合 力米者、御足高之割を以、一倍被レ下候間、大御番頭〈江〉可レ被レ談候、
右之通奉レ伺候、以上、
卯〈○元祿十二年〉七月 松平駿河守
二條大坂在番御合力米之御書付二條大坂在番之御番衆、在番中、當地ニ而、父之跡式被二仰付一候面々者、何月とても、父之跡式被二仰付一候時之前月迄、其身御切米高積御合力米相渡、父之跡式被二仰付一候月ゟ、其高を以、御合力米可二相渡一事、
巳〈○元祿十四年〉七月
一遠國御役人〈幷〉御足高御役料定〈○中略〉
御合力米現米百廿石 二條御城御門番番頭
同 現米四拾石 二條御藏奉行
在番之節只今迄、一万石以上之面々へも、高一倍御合力米被レ下候得共、向後ハ一万石宛被レ下レ之、餘分ハ不レ被レ下候間、可レ被レ得二其意一候、
十一月
右之趣、大御番頭〈江〉相達候間、可レ被レ得二其意一候、
一御合力米ハ、年中兩度相渡申候、右相渡候時節ハ極り無レ之、御手形御役所へ來次第、書替相調申 候、〈從二前々一極る〉
一遠國御役人被二仰付一御合力米、御當地ニ而取越被レ下候分ハ、御切米之時節ニ相渡候共、皆米ニて 相渡申候事、
二條 江戸出立御定日、毎年三月、小廿八日、大廿九日より、春御借米定日御書替玉なし、米金渡り、 夏取越米、春不勤以下、初日御書替濟玉なし、皆米渡り、冬は定日御書替玉入、米金渡り、
於二彼地一渡り 初御合力 五月十八日渡り 後御合力 十月七日渡り
大坂 江戸出立御定日、毎年七月、小廿二日、大廿三日より、春御借米定日御書替玉入、米金渡り、夏 御借米定日御書替玉なし、米金渡り、冬は定日御書替、米金渡り、
於二彼地一渡り 初御合力 八月廿三日渡り 後御合力 翌正月十六日渡り
女中病氣ニ而御暇被レ下候節、三十年以上勤候者ニハ、御切米、御合力金之内多き方と、御扶持方、右兩樣、一生之内可レ被レ下候旨被レ仰二出之一、
五拾人扶持(御扶持方三拾人扶持增) 御内證(おちを御方事)之御方
五百兩(御合力金三百五拾兩增)
但只今迄相渡候、薪炭湯之木油五菜銀者相止候事、
右之通被仰出一候間、可レ被レ得二其意一候、
一御切米五拾石
一御合力金六拾兩〈○中略〉
右上﨟御年寄 萬里小路〈○中略〉
一御切米貳拾石
一御合力金四拾兩〈○中略〉
右御客應答 藤山
○按ズルニ、右ハ文久年中ノモノナリト云フ、
〈○齋厚〉へ、德之助君〈○齊厚養子、德川家齊子齊良、〉御引移以後、御手當トシテ毎歳五千俵ヅヽ賜ハル旨、波間ニ於テ老中列坐、水野出羽守傳達ス、
一 水戸(御使内藤紀伊守)中納言殿
右海岸防禦筋等之儀ニ付、繁々御登城有レ之候ニ付、御一生之内、年々米五千俵被レ遣レ之、
御勘定奉行〈江〉
小普請組支配組頭之儀、高三百俵より以下之分ハ、御手當御扶持方廿人扶持、支配世話取扱之者も、三百俵より以下之分ハ、十人扶持ヅヽ被レ下旨申渡候間、可レ被レ得二其意一一候、
若年寄支配 貳百俵高 御手當扶持十五人扶持
文化三年丙寅三月、御手當扶持七人扶持、
覺
御役扶持、御手當扶持被レ下之面々、是迄正米ニ而被レ下候得共、當分之内、三拾五石ニ付、代金貳百兩之割合を以、御金ニ而被レ下候、尤高ニ付、御扶持方ハ、是迄之通、正米ニ而被レ下候間、向々へ可レ被レ逹候事、
在勤中、御手當金七百兩、
下田奉行組與力十人
現米八十石高〈○中略〉 吟味懸三人 御手當金三兩 同見習一人 御手當銀二枚 地方懸二人 御手當金三兩 同見習一人 御手當銀二枚〈○下略〉
天明八年戊申三月廿四目、爲二御手當一、御年貢之内より、一ケ年五十兩宛被レ下、
見習並三人扶持、御手當金拾兩、〈○中略〉
御普請方改役二人〈○中略〉
役扶持七人扶持、御手當金五兩、 勤方一人役扶持 御手當金同斷〈○中略〉
御作事方勘定役廿貳人
持高 見習御手當金貳兩貳分
御勘定奉行〈江〉
御作事奉行 金高百五拾兩程
御普請奉行 金高三拾兩程
小普請奉行 金高百五拾兩程
御賄頭 金高百五拾兩程
御膳所御臺所頭 金高三拾兩程
表御臺所頭 金高五拾兩程
其方共、支配向少給之もの共へ、御手當、且風儀取直、正道競ひ候樣ニとの儀ニ付、先達而内存相尋候處、答被二申聞一候趣、一覽の事ニ候、依レ之御手當金可レ被二成下一候間、支配向之者共、勤格別成者、且變事打重り、取續御奉公勤かね候類、夫々心を被レ用、勘辨之上、御褒美、又ハ御手當拜借等にても遣し度被レ存候節々、同役相談之上、御手當致し遣候樣可レ被二敢計一候、尤其度々可レ被二相聞一候、〈○中略〉右手當金請取方之儀ハ、御勘定奉行相談、受取候積り、
右之通、向々へ相逹候、尤御手當金受取方之儀ハ、前書向々之金高目當を以、追々受取候積、頭々心 得ニ相逹置候間、可レ被レ得二其意一候、〈○中略〉
寛政四子年三月
御勘定奉行〈江〉
人足寄場立合相勤候御小人目付、御手當金之儀被二申聞一候ニ付、壹人〈江〉壹ケ月金壹兩づヽ被レ下候、尤以來立合御用相勤候御小人目付〈江〉、御用中、野扶持之外、月々金壹兩づヽ爲二雜用一被レ下候間、得二其意一御勘定奉行可レ被レ談候、
右之通申渡候間、可レ被レ得二其意一候、
○按ズルニ、此外遠國ニ出役ヲ命ゼシ者ニモ、手當金アリ、下文旅費ノ條、倂セ見ルベシ、
慶應三卯年十二月調〈○中略〉
布衣以下御手當金一ケ年凡積
一金三万千六拾兩〈○中略〉
定式御手當金一ケ年凡積
一金三万二千兩餘〈○中略〉
右之通御勘定所御勝手掛ニおいて、取調候ものに御座候、
御役入用金三百兩
御勘定奉行
右公事方勝手方共ニ、筆墨等其外入用多、致二難儀一相勤候段逹二御聞一候、依レ之向後年々、御金三百兩宛 被レ下レ之、
御勘定奉行〈江〉 石谷備後守〈○淸昌〉
長崎奉行之御役料も被レ下候儀ニ候得共、御勘定奉行本役ニ付而、月番も相勤候儀ニ候間、御役爲二入用一、毎年被レ下候御金三百兩之内、江戸表ニ罷在候内、百五拾兩被レ下候間、可レ被レ得二其意候、
諸入用金八百兩〈○中略〉
西國筋郡代一人〈○中略〉
諸入用金九百五十兩〈○中略〉
飛驒郡代一人〈○中略〉
諸入用金八百兩〈○下略〉
覺
五畿内 海道 北國 關東 東國筋〈○中略〉
右國々御代官所
一高五万石〈金五百五拾兩米七十人扶持〉
但一万石ニ付〈金百拾兩米十四人扶持○中略〉
右之割合を以、高三万石より内は、三万石分之入用可レ被レ下レ之、高三万石餘ハ、四万石分之入用可レ被レ下レ之、高四万石餘ハ、五万石分之入用可レ被レ下レ之、 一高五万石餘ハ、一万石ニ付、金五拾兩十人扶持宛之割增を以、支配高に應じ可レ被レ下レ之
但〈五万石以上ハ、四千九百石餘迄ハ不レ被レ下レ之、五千石ゟ、右一万石之入別米金可レ被レ下レ之、、〉
一一ケ年入用米金、二月七月十一月、三度可二相渡一候、但銀遣之場所ハ、入用渡候節之相場を以て銀 ニて可二相渡一候、
一御代官御役御免、又ハ相果候節ハ、右入用米金月割を以、相勤候月迄之分可レ被レ下候間、兼々其心 得を以、諸入用手代給分等可二相渡一候、
元文五年庚申ヨリ、古御代官貸金取立候ニ付、諸入用金十兩被レ下、
御勘定奉行〈江○中略〉
御材木藏役人入用金八拾九兩餘之内を以、是迄御材木奉行二季附屆等、金拾貳兩程、先遣拂候由、仕來とは申ながら、不レ可レ然筋ニ付、以來差止可レ被レ申候、〈○下略〉
長崎奉行、高御役料之外御手當受用金、弘化四未年より、初在勤八千兩、二在勤より六千五百兩受取候處、安政四巳年より千兩ヅヽ相減、初在勤七千兩、二在勤より五千五百兩ヅヽ受取申候、〈萬延元年庚申九月、右筆所間合勘定所答、〉
在勤中、御手當金七十兩、雜用金六十兩月割、
御勘定奉行〈江〉
人足寄場立合相勤候御小人目付へ、〈○中略〉御用中、野扶持之外、月々一分ヅヽ爲二雜用一被レ下候間、得二其意一、御勘定奉行可レ被レ談候、
右之通申渡候間、可レ被レ得二其意一候、
役所入用金貳百兩
諸向御入用減方之儀ニ付御書付
御勘定奉行
御勘定吟味役〈江〉
金貮千兩餘 町奉行方
金八百兩餘 御船手
金千七百兩餘 〈神寶佛具裝束類〉
金貳萬兩 元方御納戸
金壹萬五千兩 拂方御納戸
金八千兩 西丸御納戸
金壹萬三千八百兩 御賄方
金六千貳百兩 西丸御賄方 金七千兩 御作事方
金六千兩 〈御疊方幷備後表御買上代共〉
金壹萬兩 小普請方
金千五百兩 御材木方
金五千兩 御細工所
先達而被二仰出一も有レ之候通、御勝手向不二取〆一、諸向も相ゆるみ候故、御入用も相增、御遣方御不足 ニ相成候、依レ之當亥年より來々、丑年迄三ケ年、右金高ニ而壹ケ年之御用相濟候樣致二勘定一取計 可レ被レ申候、委細之儀ハ、御勘定奉行可レ被レ談候、
右之通、向々〈江〉申渡候間被レ得二其意一可レ被レ談候、
四月
寶暦八年〈戊〉寅十一月廿四日、公事方ハ腰懸補理料として、闕所金之内を以、金七十兩可レ被レ下旨被レ定、
御勘定奉行〈江〉
遠國へ罷越候面々、只今迄差掛料被レ下候得共、向後相止候間、可レ被レ得二其意一候、乍レ然差掛無レ之候而ハ、難レ成場所ハ、吟味之上、公儀御入用ニ而、申付候樣可レ被二心得一候、
御四季施、正月小袖一、上下、代金一兩二朱、四月袷一、上下、代金同斷、五月帷子三、單物一、上下、代金同斷、九月小袖貳、上下、代金同斷、十二月裝束一通、小袖二、上下二具〈長、半、〉同代金同斷、〈○中略〉 御數寄屋頭三人
御四季施五月帷子單物一、九月小袖一、十二月小袖一、
若年寄支配 百俵十人扶持高 御四季施正月小袖一、上下代金壹兩貳朱、四月袷一、上下、代金同斷、五月帷子貳、上下、代金同斷、九月小袖一、上下、代金同斷、十二月裝束一通、〈但平にては裝束無レ之家も有レ之〉小袖貳、上下貳具、〈長半〉上下、代金同斷、
○按ズルニ、此外表右筆組頭以下右筆、賄調役、賄吟味役、及ビ數寄屋坊主組頭等ニモ四季施代 アリ、
御目見以下、役儀勤之内、場所定高並役扶持、
八拾俵高扶持 御鳥見
外野扶持拾五人扶持、取來之通、
御勘定奉行〈江〉
郡而御普請御修復御用掛之面々へ被レ下候野扶持之儀、小屋場出來、御普請御修復取掛候日より、其場所皆出來、引渡相濟候日迄可レ被レ下候、尤支配向之者、附切相勤候御用向ハ、勤候日數丈、野扶持可レ被レ下候、〈○中略〉
右之通、以來急度可レ被二相心得一候、品ニより小屋場不二取建一、附切ニ相勤候儀も有レ之、野扶持被レ下候節 も、是亦右之趣可レ准候、
五月
大炊頭殿〈○老中土井利位〉林阿彌を以、播磨守〈○勘定奉行戸川安淸〉へ渡、
御勘定奉行 御作事奉行 小普請奉行 御目付 御勘定吟味役〈○中略〉
右之通、安永三午年相達候處、野扶持請取方、區々之取請計も有レ之哉ニ相聞候間、尚又申逹候、向後心得違無レ之樣可レ被レ致候、
御給金拾兩三人扶持宛 定人(御藏手代)數五拾四人
組頭(内)七人 役金五兩宛 懸扶持四人扶持宛
掛役手代貳拾七人 懸扶持三人扶持宛
平手代貳拾人 出扶持一人扶持宛
右何も勤日數を以て相渡候事
御勘定奉行〈江〉
五人扶持 日向(十大夫(能役者喜多)連)富三郎
配當米拾五石〈○中略〉
右之通、此度新規御扶持方配當被レ下候間、被レ得二其意一、渡し方、並之通可レ被二心得一候、
役切米三拾俵 勤金十兩
御勘定奉行〈江〉
三月 下役(御賄吟味方) 拾二人
金貳兩宛
九月 書役 三 人
三月
金壹兩貳分宛 六(寸打六尺) 人
九月
三月
金壹兩宛 九(通番新組) 人
九月
右之通、勤金向後被レ下候間、被レ得二其意一、御賄頭斷次第可レ被二相渡一候、
○按ズルニ、此外普請役、小普請方吟味役、評定所書役、學問所下番、掃除者等ニモ勤金アリ、
御鍵(紅葉山代僧六人之内)役兩人
右爲二勤銀一、一人へ銀五枚宛、毎年被レ下候間、可レ被レ得二其意一候、尤寺瓧奉行可レ被レ談候、
十五俵一人半扶持高 勤料一日〈米一升銀一匁〉
御給金十兩 定人(御藏手代)數五十四人〈○中略〉
右何も勤日數を以て相渡候事
○按ズルニ、此外藏手代、藏小揚之者、鹽硝藏掃除之者、濱殿物書等ニモ給金アリ、
御役宅御修復之儀ニ付御書付
越前守殿〈○老中水野忠邦〉御渡 御勘定奉行〈江〉
御勘定奉行御役宅四ケ所之内、向後御作事方小普請方ニハ、二ケ所充持場ニ相定、御修復等之儀可レ被二取扱一候、尤御勝手方御役宅ハ、金高拾兩以下、自分ニ〈而〉取賄、拾兩以上ハ御修復可レ被仰付一候間、其節ニ見分之上可レ被二相伺一候、公事方御役宅ハ同拾兩以下自分ニ〈而〉被レ賄、拾兩以上五拾兩迄ハ手元餘金を以取計候積、五拾兩以上御修復相成候間、是又見分之上可レ被二相伺一候、且持場之儀ハ、猶又雙方申談相伺候樣可レ被レ致候、 右之通、御作事奉行小普請奉行〈江〉相逹候間、可レ被レ得二其意一候、
四月
御用付而、宅地被二召上一面々、引料被レ下レ之所レ謂、
引料被レ下員數
一六千石より三千石迄、銀百枚宛、
一三千石之内より千石迄、金五拾兩宛、
一千石之内より三百石迄、金三拾兩ヅヽ、
一三百石之内より五拾石迄、金貳拾兩ヅヽ、
以上
一金三拾兩 二條御藏奉行
是者拜借は無レ之、彼地〈江〉引越候節、書面之通被レ下レ之、〈○中略〉
一金五拾兩 日光奉行支配組頭
一金五拾兩 新潟奉行支配組頭
是者いづれも引越料として被レ下レ之
京都在住 御暇、御刀代金貳拾枚、御馬一疋、金貳拾枚、時服五、羽織、
諸大名御暇之節、大納言樣よりも被レ下物有筈ニ候、上使之外於二殿中一申渡、被レ下物之分は、西丸〈江〉御 禮に罷出候節留置、被レ下物對馬守申渡頂戴有レ之候事、
但對馬守病氣差合等之節は、御本丸老中壹人、西丸〈江〉罷越可二申渡一事、
右之通得二其意一、御暇之節、西丸〈江〉罷出候面々、大目付〈江〉申談可レ被二留置一候、
〈金十五枚時服三〉羽織 京都御使(羽目之間) 高家
〈金十枚時服二〉 羽織 伊勢(同)同 同
〈金五枚時服二〉 同 日光(同)御使 同
金五枚 大坂御(芙蓉之間)目付代
金十枚 尾州(同)〈江〉御使
〈金十枚時服二〉 羽織 長崎(同)御目付代
〈金貳枚時服二〉 駿府(同)御目付代
〈金貳十枚時服五〉羽織 京都(羽目之間)所司代
〈金五枚時服二〉 同 禁裏附(芙蓉之間) 仙洞附
京都町奉行
〈金式枚時服武〉 同 二條(ツヽジノ間)御門番
小堀縫(御右筆部屋)殿
〈同一枚時服貳〉 二條御鐵(ツヽジノ間)炮奉行
同御藏奉行
同御殿番
時服二十 大坂(羽目之間)御城代 〈金十枚時服五〉 大坂(芙蓉之間)御城番
〈同五枚時服貳〉 羽織 大坂(同)町奉行
〈同三枚同 三〉 同 大坂(同)御舟手
〈同壹枚同 貳〉 大坂御具足(ツヽジノ間)奉行
同 御弓奉行
同 御金奉行
同 御破損奉行
同 御藏奉行
同 御鐵炮奉行
同 駿府御破損奉行
西國(同)御代官
金壹枚 駿府(同)御武具奉行
〈金五枚時服〉 羽織 伏見(芙蓉之間)奉行
〈同十枚時服貳〉 同 長崎(同)奉行
佐渡奉行
時服四 羽織 山田(同)奉行
奈良奉行
〈銀三十枚時服三〉同 堺(同)奉行
時服貳 羽織 久能(同)門御番
金三枚 日光(同)奉行 時服五 羽織 駿府(同)御城代
〈金三枚時服三〉同 (同)
一金貳兩壹分、永貳百三拾文、 大目付
御勘定奉行
同並
議武所奉行並
一金壹兩三分 御目付
御勘定吟味役$一金壹兩壹分、永七拾三文三分、 御勘定組頭
一金三分、永百四拾三文六分、 御勘定吟味方改役
白米壹人七合ヅヽ 御勘定
上下四人分 所相場
一金貳分、永貳百拾壹文九分、 同改役並
同斷四人分 支配勘定
一永貳百拾九文貳分 御普譜役元〆
御扶持方五人扶持、五割增、但庭相場
本馬壹疋分駄賃錢
一永百八拾五文九分 吟味方下役
同斷三人扶持五割增 同
一永百五拾貳文五分 御普請役
同斷
同
一金貳分、永五拾八文三分、 御徒目付
白米七合五勺ヅヽ四人分 所相場
一永百三拾文 御小人目付
旅御扶持方貳人扶持五割增 庭相場
石代本馬壹疋之賃錢
一與力壹人
旅御扶持方拾人扶持一倍
〈但〉貳十五里内ハ五割增
支度金拾兩
宿代壹ケ月金壹兩
諸雜用ハ金五兩
筆墨紙蠟燭代金壹兩
本馬(外ニ)貳疋、人足三人、里數ニ應テ、
一同心壹人
旅御扶持方三人扶持 〈但〉前同斷
支度金三兩
宿代壹ケ月金壹分貳朱
但御用之品ニ寄、貳分も被レ下候義も有レ之、
諸雜用金一ケ月金貳兩貳分
筆墨紙蠟燭代一日銀壹匁ヅヽ
小もの雇賃銀、一日銀三匁七分五釐、
本馬(外ニ)壹疋、前同斷被レ下、
平常之御用ニ而致二出役一候雜用銀
一三里以上日歸り
與力 銀四匁三分
同心 銀貳匁壹分五釐
一五里以上日歸り
與力 銀七匁五分
同心 銀四匁三分
右宿掛り之者ハ五割增之積、勤日數を以相渡り申候、
一二百五十石より八百九十九石迄、五十石ニ付一人扶持ヅヽ增ス、
一九百石より二千九百石迄、百石ニ付一人扶持ヅヽ增ス、或ハニ千石之内外ハ、御扶持方無レ之、御關所越候得バ一倍扶持、 一二千九百石より五千石迄、百石ニ付一人半扶持增之積り、
一三日路隔候處、五割增、
一四日路隔候處、一倍增、
一二十五里迄ハ五割增、
一二十五里四五町有レ之處ハ一倍增ニ被レ下候由、
右定書、町奉行より此方へ三月相渡候、自今ハ此書面ヲ以、御扶持員數相極め出し可レ申旨被二申 渡一候由、
一百石 七人扶持〈○中略〉 一四万石 六百人扶持 一五万石 七百五十人扶持
一六万石 九百人扶持 一七万石 千五十人扶持 一八万石 千貳百人扶持
一九万石 千三百五十人扶持 一十万石 千五百人扶持
右者御上落、日光御成等之節之御定也、御陣之時者、一倍之御扶持被レ下レ之、
御上洛御供之衆御扶持方被レ下覺
一百石 七人 一百五十石 十人
一二百石 十人 一二百五十石 十一人
一三百石 十二人 一三百五十石 十三人
一四百石 十四人 一四百五十石 十五人
一五百石 十六人 一五百五十石 十七人
一六百石 十八人 一六百五十石 十九人
一七百石 二十人 一七百五十石 廿一人
一八百石 廿二人 一八百五十石 廿二人
一九百石 廿三人 一九百五十石 廿三人
一千石 廿四人〈但千石より千四百石迄ハ可レ爲二同人數一〉 一千五百石 廿五人
一二千石 三十人 一二千五百石 三十七人
一三千石 四十五人 一三千五百石 五十二人
一四千石 六十人 一四千五百石 六十七人
一五千石 七十五人 一一万石 百五十人
一二万石 三百人 一三万石 四百五十人
日光御社參に付、御供之面々金銀被レ下候、
一銀百枚宛 高家衆 一金三拾枚宛 御側衆
但万石之御側衆御金不レ被レ下
一金貳拾枚 巨勢大和守 一金拾枚 有馬六右衞門
一金百兩宛 御小姓 一金拾枚宛 御小納戸
一銀三百枚宛 兩御番頭 一金貳拾枚 大目付、御旗奉行、
一銀貳百枚宛 御勘定奉行 御作事奉行 御普請奉行 百人組之頭 御鎗奉行 新 御番頭 御持弓頭 御持筒頭
一金拾枚宛 中奧御小姓 一金五枚 林大學頭
一銀百五拾枚宛 火消役 御弓頭 御鐵炮頭 御目付 御使番 兩御番組頭 御徒頭 小十人頭
一銀百枚宛 御鐵炮方 御納戸頭 一金五拾兩宛 新御番組頭
一銀五拾枚宛 表御右筆組頭 御膳奉行 中奧御番 兩御番 御納戸組頭 御鐵炮 御簞笥奉行 御弓矢鎗奉行 御具足奉行 御幕奉行 御書物奉行
御賄頭
一金三拾兩 諏訪部文右衞門 一金三拾兩 新御番
一銀三拾枚宛 御腰物方 御納戸 一金三拾兩宛 奧御右筆
一銀三拾枚宛 表御右筆 一金貳拾兩宛 御馬方
一銀五拾枚宛 小十人組頭 一銀三拾枚宛 小十人
一金三拾兩宛 御勘定組頭 一金貳拾兩宛 御勘定 御馬醫
一銀三拾枚宛 御臺所頭 御奥奉行 御細工頭
一金三枚宛 御大工頭 一銀三拾枚宛 御作事下奉行
一銀三拾枚宛 御同朋頭 一銀貳拾枚宛 御同朋
一金貳拾兩宛 御數寄屋頭 一金拾兩宛 奧坊主組頭 同組頭並
御數寄屋坊主組頭
一銀拾枚宛 表坊主組頭 一金五兩宛 奥坊主 御數寄屋坊主
一金五枚宛 表坊主 一金貳拾兩宛 千人頭
一金貳拾枚宛 御徒目付組頭 火之番組頭
一金拾兩宛 御徒組頭 一銀貳拾枚宛 諸與力
一金拾兩宛 御太鼓役 御貝役 御徒目付 御徒押 一銀拾枚宛 火之番 御挑灯奉行 御中間頭 御小人頭 御駕籠頭 黑鍬頭
一金拾兩宛 御臺所組頭 一銀拾枚宛 御賄方組頭 御徒 御 披官 御休足御庭番 小間遣頭 平御臺所人 御奥大工 大工棟梁
一金五兩宛 御賄方 御納戸同心 御腰物方同心 御細工同心 御作事奉行支配 同小役之者 勘定役
一銀五枚宛 御中間組頭 御小人組頭 一銀三兩宛 諸同心 小間遣組頭
一銀三枚宛 御簞笥奉行同心 御弓矢鎗奉行同心 御具足奉行同心 御幕奉行同 心 御書物奉行同心 御奥奉行同心 御手大工
一金貳兩宛 御中間 御小人 小間遣平之者 御駕寵之者 御膳所六尺組頭
一銀貳拾枚宛 千人同心 黑鍬之者 奥六尺 表六尺 新組 御數寄屋御露次之者 御大工頭支配定普請同心
一銀拾枚宛 御馬乘 一金貳兩宛 御馬口附之者
一銀貳枚宛 御馬飼 一金五枚宛 奥醫師 寄合醫師
一金三枚宛 奥外科 寄合針醫 同眼醫 同齒醫
一銀貳拾枚宛 河合久圓
日光御供に罷越候に付、金銀被レ下候、諸事儉約を可レ用候
日光御供之面々〈江〉金銀被レ下候、諸事儉約を可レ用旨、布衣以下之面々〈茂〉可レ被レ逹候、
享保十三申年二月
〈高家〉 前田信濃守 御用之儀有レ之、京都へ被二差遣一候付而、金三百兩被レ下候間可レ被二相渡一候、
來二月御上洛〈○德川家茂〉御供の面々、万石以下御扶持方の儀ハ分限に應じ、一倍の積りを以て、凡日數七十日分の内、日數三十日分ハ於二京都一御渡し方の積りに付、日數四十日分ハ、淺草御藏より相渡し候筈に候間、十一月中、御勘定所へ受取手形差出し、掛り御勘定組頭裏判取レ之、十二月中、勝手次第受取候樣可レ致候、
遠國出役ノ者手當金、〈幷〉扶持方給與ノ儀ニ付逹、
諸役人其外遠國〈江〉爲二御用一被二差遣一候節被レ下物之儀、今度御改革相成、以來布衣以上、御目見以上之面々〈江〉者、御合力米宿代ハ不レ被レ下、御手當銀、〈幷〉旅御扶持方可レ被レ下、御目見以下之もの〈江〉者、賄道具雜用金、宿代ハ不レ被レ下、是又御手當金、〈幷〉旅御扶持方可レ被レ下候、尤いづれも御手當金銀者、六ケ月以上相掛り候御用之節者、右當りを以、月割ニ〈而〉可レ被レ下、程近之場所、日數少之御用柄、又者御軍艦等ニ〈而〉罷越候節ハ、御用柄ニ不レ拘、日當御手當可レ被レ下、尤日數三十日以上ニ相成候節ハ、夫々員數減候〈而〉可レ被レ下、且又關内御用之分者、向後御暇拜領物者被二仰付一間敷候、〈○中略〉
慶應元乙丑年閏五月十四日
旅費請取過ノ分、返納ノ儀ニ付逹、
覺
諸向遠國御用被二仰付一候面々〈江〉、月割日當等を以被レ下候御手當、〈幷〉旅御扶持方、其餘江戸表ニ〈而〉、臨時御用相勤、野扶持等被レ下候面々、最初見込を以請取、御用濟之上、請取過相成候分も有レ之候處、右者早速返納可レ致筈之處、兎角等閑置向も有レ之、其餘取越米等、兼而年賦返納等ニ被二仰付一候分、是又 返納等閑置もの有レ之哉に相聞、如何之事ニ候間、向後遠國〈幷〉江戸御用共、御用濟之上、請取過有レ之面々者、其譯巨細相認、尤遠國御用之分ハ、出立歸府日限等書加、返納方早々相伺候樣可レ被レ致候、右之趣、向々〈江〉可レ被二相觸一候事、
慶應元乙丑年十一月十六日
遠國出役ノ者、格式ニ不レ拘、役名ニテ手當金其外給與之旨逹、
諸役人、江戸遠國御用相勤候節、御手當金御扶持方人馬等、格式之ものハ右廉ニ而增被レ下候處、向後格式ニ不レ拘、都〈而〉御役名之廉ニ〈而〉御手當金其外共可レ被レ下、尤遠國御用之節、御暇拜領物之儀者格式之廉ニ〈而〉可レ被レ下候間、可レ被レ得二其意一候、
右之趣、向々〈江〉可レ被レ達候事、
御進發〈○德川家茂〉御供、五百俵以上之面々御手當之儀、今度御變革相成候ニ付、被レ下方割合左之通、
一金七(壹ケ月)拾八兩 五千石高
但別段御手當金九兩
一(同)金六拾五 四千石高
同金八兩
一(同)金五拾貳兩三分 三千石高
同金七兩
一(同)金四拾貳兩三分 貳千石高
同金六兩
一(同)金三拾三兩三分 千五百石高 同金五兩
一(同)金三拾兩壹分 千石高
同金四兩
一(同)金貳拾貳兩 七百石高
同金三兩
一(同)金拾九兩壹分 六百石高
同金三兩
一(同)金拾七兩壹分 五百石高
同金三兩
右之通、當十一月より、慶安度御定、半減之人數召連之ものへ被レ下候、尤人數增減之有レ之向へも、右之割合を以被レ下候得共、中間其外雜人ハ、御定半減之人數迄被レ下、其餘相增候分ハ不レ被レ下、士分〈幷〉徒士足輕等相增之分へも、夫々召連人數ニ應ジ、御手嘗相增可レ被レ下候間、其旨相心得、請取方之義ハ、御勘定奉行可レ被レ談候、
十二月二日周防守殿〈○老中松平康直〉
御進發御供先より、御用ニ付歸府、猶又出立いたし候もの、在府是迄族御扶持方不レ被レ下候處、以來ハ在府中ニ候へ共、日數三十日迄ハ被レ下、三十日以上に相成候ヘバ不レ被レ下候、
右之通、被レ仰二出之一候事、
御勘定奉行
同吟味役〈江〉 其方共支配向、是迄遠國御用として被二差遣一候節、筆墨紙蠟燭代、〈幷〉物書料被レ下候處、以來ハ不レ被下候間、可レ被レ得二其意一候 、V 德川禁令考
遠國出役ノ者、月割手當金ヲ止、役高ニ應ジ、道中諸入費給與ノ定、 御上洛御供〈幷〉遠國御用等被二差遣一候諸役人御番方其外〈江〉、是迄月割御手當等被レ下候處、當今不二 容易一御用途多之折柄ニ付、以來別紙之通諸入用被レ下、且道中被レ下人馬之儀、近年宿驛疲弊之折 柄ニ候間、是迄之仕來ニ不レ拘、人馬數相減、道中往返之人馬賃錢被レ下候、尤御朱印〈幷〉證文之儀者、 先規ニ不レ拘、以來御用物ニ寄被レ下候條、可レ被レ得二其意一候、且御供交代所ニ御警衞相越候武役之向、 隊伍を組罷越候節者、道中諸入用人馬賃錢共被レ下方之儀者、猶可二相逹一、其餘都而別紙之通相心 得、向後御供、〈幷〉遠國御用罷越候面々者、議入用人馬數取調、御勘定奉行〈江〉之斷書差出候樣可レ被 レ致候、尤當十一月より、書面之通可レ被二心得一候、
右之通、向々〈江〉可レ被レ逹候、
御役高之分限ニ應じ
五千石高
上下拾六人分之道中諸入用、乘馬壹匹之飼料、人足七人分之賃錢、馬三匹之賃錢、
四千石高
同拾四人分同斷、乘馬壹匹同斷、人馬六人分同斷、馬壹匹〈○壹匹恐三匹誤〉同斷、
三千石高
同拾貳人分同斷、乘馬壹匹同斷、人足五人分同斷、馬三匹同斷、
二千石高 同拾人分同斷、乘馬壹匹同斷、人足四人分同斷、馬三匹同斷、
千石高
同八人分同斷、乘馬壹匹同斷、人足五人分同斷、馬貳匹同斷、
七百俵高
同七人分同斷、乘馬壹匹同斷、人足四人分同斷、馬貳匹同斷、
五百俵高
同六人分同斷、乘馬壹匹同斷、人足三人分同斷、馬貳匹同斷、
但五百石以下ニ〈而〉も、乘馬牽連候節者、壹匹分之飼料可レ被レ下候、
四百俵高
同五人分同斷、人足三人分同斷、馬貳匹同斷、
三百五拾俵高
同五人分同斷、人足貳人分同斷、馬貳匹同斷、
三百俵高
同四人分同斷、人足三人分同斷、馬壹匹同斷、
貳百俵高より百五拾俵高迄
同四人分同斷、人足貳人分同斷、馬壹匹同斷、
百俵高より七拾俵高迄
同三人分同斷、人足壹人分同斷、馬壹匹同斷、
六拾俵古向より三拾俵迄
同貳人分同斷、人足貳人分同斷、
貳拾俵以下
同壹人五割增同斷、人足壹人半分同斷、
但持高場所之者ハ、御役席同等之者〈江〉引付被レ下候積、
右之通被レ下候、尤御供等ニ〈而〉、彼地著之上者、御賄不レ被レ下、道中〈幷〉御用中諸入用、一日壹人永貳百文宛、馬飼料永貳百五拾文宛被下、長持持人足者不レ被レ下候、
道中被レ下人馬ヲ止、賃錢給與之旨達、
五街道筋宿々、連々及二困窮一候折柄、物價騰貴ニ付〈而〉者、彌疲弊切迫ニ付、向後無賃被レ下人馬御差 止相成、御用旅行之面々、分限ニ應ジ、人馬賃錢被レ下候間、繼人馬〈幷〉渡船川越等、一般御定之賃錢 相拂旅行可レ致旨被二仰出一候、畢竟御用途多之折柄、右體被仰出一候者、專ら宿驛之疲弊を被レ爲救候 御趣意之程厚相辨、尤被レ下人馬高、是迄より御減じ可二相成候間、其心得ハ勿論、前々度々相觸候 次第も有之候得共、彌簡易ニ旅行いたし、宿驛難儀不一一相成一樣可レ致候、且御用物之儀も、同樣向々 〈江〉賃錢可二相渡一間、荷物等取調其時々可二申立一候、尤當十一月より書面之通可レ被二心得一候、
右之通、萬石以下之面々〈江〉可レ被二相觸一候、〈○中略〉
慶確心三丁卯年十月十六日
同上〈○遠國出役〉役名ニテ、諸入用〈幷〉人馬賃錢給與ノ定、
諸役人其外遠國御用被レ下物之儀ニ付、此程被二仰出一候者、御役高ニ應じ候被レ下方ニ有レ之候處、今般御改正、布衣以上御役相勤候面々〈江〉、御足高御役料等不レ被レ下、御役金被レ下レ候旨被二仰付一候ニ付而者、向後布衣以上之面々、道中諸入用人馬賃錢被レ下方、御役名ニ〈而〉別紙之通御定被レ置候間、被レ得巳二其意一、其餘者都〈而〉最前相達候通可レ被一心得一候、 右之通、布衣以上之役人〈江〉可レ被レ達候、
十月
別紙
上下拾四人分道中諸入用、乘馬壹匹之飼料、人足六人分之賃錢、馬三匹之賃錢、
御側、御留守居、海軍奉行並、陸軍奉行並、外國總奉行並、大目付、町奉行、御勘定奉行、
上下拾貳人分同斷、乘馬壹匹同斷、人足五人分同斷、馬三匹同斷、
林大學頭、軍艦奉行、奥詰銃隊頭、騎兵奉行、歩兵奉行、
同拾人分同斷、乘馬壹匹同斷、人足四人分同斷、馬三匹同斷、
御勘定奉行並、御作事奉行、外國奉行、神奈川奉行、長崎奉行、箱館奉行、軍艦奉行並、騎兵奉行並、歩 兵奉行並、製鐵所奉行、遊擊隊頭、軍艦頭、銃隊頭、砲兵頭、騎兵頭、〈歩兵頭格〉陸軍所修行人敎授役頭取、撒 兵頭〈西丸御留守居格〉陸軍所修行人敎授役頭取、〈新番頭格〉同斷、
同八人分同斷、乘馬壹匹同斷、人馬五人分同斷、馬貳匹同斷、
御目付、御作事奉行並、外國奉行並、神奈川奉行並、長崎奉行並、箱館奉行並、製鐵所奉行並、銃隊頭 並、遊擊隊頭並、軍艦頭並、砲兵頭並、騎兵頭並、撒兵頭並、御使番、小十人頭、別手組出役頭取取締、
同七人分同斷、乘馬壹匹同斷、人足四人分同斷、馬貳匹同斷、 二丸御留守居、別手組出役頭取取締並、開成所頭取、御鐵炮玉藥奉行、納戸頭、
同六人分同斷、乘馬壹匹同斷、人足三人分同斷、馬貳匹同斷、
〈靜寛院宮樣天璋院樣〉御用人、御臺樣御用人、御勘定頭取、
同五人分同斷、人足三人分同斷、馬貳匹同斷、
御小姓、吹上奉行、〈二丸御留守居格〉遊擊隊調方頭取、〈同格〉遊擊隊頭取、〈開成所頭取格〉同斷、奥御右筆組頭、 但乘馬牽連候節者、壹匹分之飼料可レ被レ下レ之、
同四人分同斷、人足三人分同斷、馬壹匹同斷、
姫君樣方御用人
但同斷
同四人分同斷、人足貳人分同斷、馬壹匹同斷、
〈法印法眼〉之醫師、〈姫君樣方御用人格〉奥御右筆所詰、
但同斷
御勘定組頭、御勘定、支配勘定、遠國へ御普請御修復、〈幷〉見分御用ニ罷越候節、物書料、御勘定組頭へ關外金三拾兩、關内金貳拾兩、御勘定支配勘定へ關外金貳拾兩、關内金拾五兩被レ下候積、去々戌年相極候處、
關外物書料金貳拾兩 關内同 金拾五兩 御勘定組頭
關外物書料金拾五兩 開内同 金拾兩 〈御勘定支配勘定〉
右之通、向後被レ下候筈ニ候間、可レ被レ得二其意一候、
正月〈○中略〉
寶暦六子年二月
御勘定吟味役、遠國〈江〉御普請御修復〈幷〉見分御用罷越候節、物書料、關外金五拾兩。關内金三拾兩被レ下候積り、去ル戌年相極候處、
關外 物書料金三拾兩
關内 同金貳拾兩 右之通、向後被レ下候筈ニ候間、可レ被レ得二其意一候、
二月
一金貳拾六兩貳分 同心(御持弓頭戸田大學組)五拾三人分
一金貳拾五兩貳分 同心(御持弓頭服部半組)五拾一人分
右者當丑年、同心弓稽古料請申度奉レ存候、御勘定奉行へ被二仰渡一可レ被レ下候樣仕度奉レ存候、以上、
二月二日 御持弓頭〈○節略〉
一奥御醫師 御番料貳百俵 凡八九人
一御外科 同 七人
元祿十年丁丑十二月十八日、百五十俵取之者十人並之通、御番料百俵宛被レ下、
○按ズルニ、此外桐之間番、土圭之間番ニモ番料アリ、
覺
閏九月中罷出、御番相勤面々〈江〉は、御金被レ下レ之、當十月朔日よりは、罷出候而も最早御金不レ被レ下筈候、可レ被レ存二其趣一候、以上、
馬飼料一日大豆三升
一大豆渡方之儀、御馬飼料ニハ並之大豆、火消方馬大豆ニハ、御馬飼料よりハ次之大豆可レ被二相渡一候事、
享保十九寅年九月 御勘定奉行
藥種代金五拾兩
覺
一百日餘は長病
一百日より内は當病
一當病忌中之分は、同役頭々支配々々ヨリ可レ被二申逹一候、
一長病は快氣之節可レ被レ伺レ之候、
以上
覺
拜領之御金、御藏ニ而被二請取一筈ニ候、荻原近江守、〈幷〉諸星傳左衞門、兩人方〈江〉諸事可レ被二承合一候、御金之員數書付出候間、何茂可レ有二一覽一之由可レ被二申渡一候、以上、
元祿十二卯年十月 一長病之面々御金被レ下わけ、組中病人有レ之諸番頭へ、於二美蓉之間一佐渡守申一渡之一、〈○中略〉
元祿十二卯年十一月
一今度御吟味之上、御譜代小給之輩、御救之御金被下之旨、頭々支配々々〈江〉相摸守〈○老中土屋數直〉傳一逹之一、〈○中略〉
覺
一當病忌中之分〈江〉は、御金被レ下レ之、長病は御金不レ被レ下レ之候、
一拜領御金之儀、荻原近江守、諸星博左衞門、兩人方へ諸事可レ被二承合一候、以上、
十一月
覺
金拾兩宛〈先日之殘〉 〈奈良奉行組與力御賄組頭〉
金五兩宛〈先日之殘〉 御賄頭
金四兩宛 御藏手代
同斷 川舟手代
同斷 漆奉行手代
同斷 御林役人
同斷 用水手代
同斷 御鷹師
同斷 紅葉山御高盛坊主
同斷 同前御掃除坊主
金三兩宛〈先日之殘〉 同心 金三兩宛 御賄六尺
同斷〈先日之殘〉 黑鍬之組頭
同斷 紅葉山御掃除組頭
同斷〈先日之殘〉 御中門
同斷 金町關所番人
金二兩宛 紅葉山御掃除之者
同斷 同所御高盛手傳六尺
同斷 品川御殿御掃除之者
同斷〈先日之殘〉 御掃除之者
同斷〈同斷〉 黑鍬之者
同斷〈先日之殘〉 六尺
同斷〈同斷〉 御勘定所湯呑所者
御勘定奉行〈江〉
日光諸給人共困窮仕候由ニ付、御救之儀相願候得共、承應年中巳來、配當米金度々增被レ下レ之、配當目録極り有レ之上は、御足米等率爾ニ被レ下候儀、外〈江〉も障り、難二相成一事候、乍レ然右巳後も當分之御救米被レ下候儀有レ之、其上近來參詣人も少く有レ之由相聞候付而、去る戌年より寅年迄五ケ年之間、御救米被レ下候通り、今年計被レ下レ之候、先達而〈茂〉申聞候通り、向後何卒御紳領之内ニ而諸給人とも助力に相成候品可レ有レ之哉、左樣之義有レ之候得ば、相應之事候條、猶又日光奉行致二了簡一、上野執當〈江茂〉申談、重而其段可二相逹一候、 二月
右之通、日光奉行〈江〉申渡候間、可レ被レ得二其意一候、
一諸物頭依レ召登城、近年御旗本之面々、進退不二罷成一者有レ之樣ニ被レ聞二召之一、先年黄金御知行等被二 下置一之處、如レ此之段、如何樣之子細ニ候哉、以二書付一可二申上一之由、依二上意一老中相二傳之一、
寛永二十未年二月
一御小性組、御書院番、大御番、右之面々、此以前御金被レ下レ之、或ハ御加增、或ハ御借金等被二仰付一之 處、進退不レ成之旨達二上聞一、最前雖レ爲二御重恩一、右之仕合不屆ニ被二思召一之間、向後無二其品一進退於レ不 レ成は、御穿鑿之上可レ被レ行二曲事一之旨、堀田加賀守、松平伊豆守、阿部豐後守、阿部對馬守、朽木民部 少輔列座有レ之而、右之頭中〈江〉傳二上意之趣一、其後彼組中之面々、列侯之席〈江〉、三輩出座有而、右之 通相二傳伊豆守一畢、
御勘定奉行〈江〉
柳島(小普請組金田主殿組久次郎實子)彌三郎
右彌三郎、ひ立候はヾ、相應之場所へ抱入ニ可二申付一候間、其節可二申聞一候、抱入候迄ハ扶助米三人扶持被レ下候間、其段可レ被二申渡一候、相應之場所無レ之不二抱入一候共、十七歳ニおよび候はヾ、扶助米被レ下間敷候、
右之通、小普請組支配へ申渡候間、得二其意一、主殿可レ被レ談候、
御扶助米と云あり、是は家斷絶之者、殘る遺族へ元高の多少に寄、或は五人扶持、或は三人扶持、或は二人扶持と三等に區分し、家族の人員に不レ拘、親〈幷〉ニ妻へは一生の内、忰、娘、厄介へは片付候迄被レ下、其家族之内一人表判元之頭支配裏判する、若死者あり、片附候者ある時は、裏判之者より伺書を出し、御差圓に任すと雖も、素より人員に抱はらず被レ下なれば、一人にても殘る限りは、是迄之通被下定なり、
問曰、むかしは總領御番入、三年無高と申儀有レ之候由、唯今は左樣成儀不レ承候、何之頃より止候哉承度候、答曰、三年無高之儀は、承應明暦之頃は勿論、延寶之頃迄も有レ之候由、三年之内、初年二年目、御番十二迄引候分は御切米被レ下候、三年目に御番十より多引候へば、御切米不レ被レ下候、四年目五年目には、御切米被レ下旨、天和三亥年、總領御番入之頃より、早速御切米も被レ下候、其後は無足之御番入は相止候、
書替所御切米御役所渡方定書〈○中略〉
御扶持方渡方之覺〈○中略〉
一御扶持方有レ之者相果、跡式不レ被二仰付一内も、無足之子者、父之頭、或者支配方より、實子總領、養子總 領、無レ紛斷狀を以、御扶持方可レ被二相渡一候、勿論願上置候養子者、申渡不二相濟一者、被レ下間敷候事、〈○中略〉右之通、可レ被レ得二其意一候、以上、 享保五〈子〉年四月 御勘定奉行
御勘定奉行〈江〉
金三兩宛 内田(内山七兵衞組同心見習)權平〈○以下三人略〉
右ハ亥年〈○安永八年〉見習被二仰付一無足ニ付、當暮より願之通御救金被レ下レ之、
右之通申渡候間、可レ被レ得二其意一候、
御勘定奉行〈江○中略〉 直井(猪御犬牽見習)喜四郎
品川(同)甚藏
右兩人見習御免無足に成、當年分之御切米御扶持方は被レ下レ之、
右之通申渡候間、得二其意一可レ被レ談候、
大名衆、元日頂戴の時服を二月十五日著用致す事は、十五日迄の登城は、皆熨斗目にて、ふくさ小袖を著する日無レ之故也、因て十五日に著用不レ致れば、廿八日でも、其以後にても、宜きなり、十五日に著用して、又廿八日に著用して、〈○此間恐有二誤脱一〉棄物有レ之節は、もとよりの御目付へ屆候事也、御徒目付立合改候上、子細無レ之候得ば、町奉行所へ出す、十五日立候て、闕所倉に入る事なり、御目付への屆、三日迄延引致候分ハ不レ苦候事、棄候譯不二相知一候段、具に奉行所へ申達し、品物相渡候事也、〈○中略〉時服被レ下、御旗本熨斗目、大名は綸子、四品以上しヾら熨斗目、三位以上の御下著は白綾なり、元日より三日迄拜領の者、十五日著登城、是服有レ之〈○以上四字之間疑有二誤脱一禮義なり、〉
京郡〈江〉爲二御用一罷越候御勘定奉行
御暇金七枚 時服〈のしめ、白ムク、リンズ御紋付、〉 羽織〈御紋付チリメン〉
四月朔日 蒔田權佐
書面(下札)御召御紋服、家ニ而拜領之儀候得ば、代々致二著用一不レ苦候、
文化六丑年三月
御召御紋服之義ニ付水野中務〈江〉問合
一御召御紋服著用之儀、一代致二拜領一候得ば、代々持傳致二著用一候而も不レ苦儀ニ候哉、且又由緒有レ之讓請致著用候義、何々之續迄は不レ苦候哉、此段及二御問合一候、
三月廿四日 内藤外記
書面(下札)御召御紋服、家ニ而拜領候義三候得ば、代々著用不レ苦候得共、大概年數程合可レ有レ之事ニ候、且祖父母妻、子、伯叔父母、聟、舅迄は、讓請不レ苦儀ト存候、
一此間及二御問合一候、御召御紋服著用之儀、御下札之通承知候、右は相互ニ讓請致二著用一不レ苦候哉、妻ゟ讓請候儀も同樣不レ苦候哉、猶又此段及二御問合一候、以上、
四月廿二日 内藤外記
書面(下札)御沼御紋服讓請候儀、先逹而及二御挨拶一候通り、近親相互ニ讓請不レ苦義ト存候得共、妻ゟ讓請候義は、申立ニは難二相成一筋ニ被レ存候 松平伊織
七十歳以上解職之輩褒美願方達
組支配之内、七十歳以上迄勤、御役又者御番御免願候節、御ほめ之儀可二相願一と存候者ハ、其者之 勤、常々精出候儀、此段吟味之上、書付可レ被レ出候、
一當役被二仰付一候節、御加恩被レ下候者之事、
一當役相勤候内、他國御用、同在番等病氣ニ而御斷申上候者之事、
一五ケ年以來、閉門逼塞被二仰付一候者之事、
但此三ケ條ノ品有レ之ニ於てハ、御褒美被レ下間敷候事、
二月
佐渡守殿御渡
七拾歳以上迄、年久敷御奉公相勤、隱居番代、又は小普請入相願候者、右年數之内、子細も無レ之小普請ニ入、又ハ御奉公罷出候者、小普請ニ入、前後之勤年數を以、御褒美願可二申出一候、
但病氣ニ而相願、小普請ニ入候者之儀ニ而ハ無レ之候、
右之趣、組支配有之面々〈江〉、前々可レ被二相逹置一候、尤西丸御目付〈江〉も可レ有二通達一候、
九月
褒美拜領禮廻ノ儀ニ付逹
諸役人之儀者、常々御用多相勤候事にも候間、毎暮差定候御褒美、且其外御用相勤席ニ而拜 領もの被二仰付一候御禮勤之儀、以來廻勤ニ不レ及、月番之老中若年寄〈江〉計り相越候樣可レ被レ致候、 其外御禮勤之儀者、是迄之通り可レ被レ致候、
右之趣、向々〈江〉寄々可レ被レ逹候事、
六月〈○中略〉
同年同月同日〈○文久、二壬戌年八月廿日〉
褒美拜領物〈幷〉御用召等取扱方改正ノ達
今度簡易之儀被二仰出一候ニ付、萬石以下之面々、御褒美被レ下方等、向後左之通、
芙蓉之間〈布衣以上之面々〉躑躅之間〈御目見以上〉
燒火之間〈御目見以下〉
但土圭之間、檜之間等ニ〈而〉被レ下候分ハ、是迄之通、
右之席々ニ〈而〉拜領物可二申渡一候、尤布衣以上以下共拜領物ハ、時服黄金之外、席〈江〉差出ニ不レ及、 申渡相濟候上、御品者御納戸頭〈江〉可二相渡一候、尤寄〈○寄上疑有二脱文一〉書付〈江〉拜領もの員數認可二相渡一候 間、御納戸頭〈江〉申談候樣可レ被レ致候、席以下之分ハ、是迄之通可レ被二心得一候、
但時服黄金者、前以席〈江〉出置、申渡相濟、直ニ御禮申聞、都〈而〉拜領人一度出と可レ被二心得一候、
一萬石以上之面々、拜領もの之節ハ、是迄之通ニ候、〈○中略〉
一輕き御普請御修腹、其外御用相勤候節、御目見以上以下、是迄席ニ〈而〉御褒美被レ下候分、時宜ニ 寄、書付を以相達候儀も可レ有レ之候、
一布衣以上之面々、都〈而〉御用召之節、觸切紙を以相達候處、以來御普請御修復、其外御用勤候節、 又ハ定式差定候御褒美被レ下候節等、輕き事柄之分ハ、御用召書付を以て、相達候儀も可レ有レ之候、 右之通可レ被二心得一候、尤向々〈江〉相達置、可レ然廉々ハ寄々逹置候樣可レ被レ致候、
褒美之儀不レ拘二先例一、勤功ノ實際ヲ以可二願立一旨逹、
議向御褒美之儀者、其功勞を被レ賞候事ニ候得者、方今御改革之御時節ニ候とても、是迄之通御 沙汰可レ有レ之儀ニ者候得共、近來向々より御褒美相願候廉々多數ニ相成、たとヘバ御普請御修 復御用相勤候節、一纒ニ可二取扱一御用筋も廉を分、又ハ御用柄ニ寄、半途ニ御褒美相願候類も有 レ之候、一體御賞譽筋之儀、頭々ニ〈而〉篤と勤惰を糺し、其品を以可二申立一筈之處、品々先例等ニ泥み、 聊之廉も御褒美相願候樣ニ成來り、左樣ニ者有レ之間敷事ニ候、向後ハ頭々了簡致し、先例等ニ不レ拘、勤功之品を以御褒美申立、御普請御修復等之御用相勤候節も、一纒ニ取扱候御用筋ハ、向 後都〈而〉御用濟之上、御褒美之儀申立候樣可レ被レ致候、
右之趣、向々〈江〉寄々可レ被二達置一候事、
八月〈○中略〉
文久二壬戌年十二月九日
定例褒美改正ノ儀ニ付逹
萬石以下之面々、毎暮差定候御褒美之儀ハ、以來不レ被レ下、御手當ニ〈而〉可レ被レ下候、此段例年御褒美 被レ下候面々〈江〉、爲二心得一寄々可レ被レ逹候、
十二月
慶應元乙丑年六月廿一日
改革ニ付褒美ノ品減省ノ旨逹
臨時御用等相勤候面々、御褒美之儀、夫々勤勞之次第ニ寄、被レ下候者勿論ニ候得共、當節議般御改 革之折柄ニ付、たとへ先格等有レ之分ニ〈而〉も、御品減被レ下候儀も可レ有レ之候間、兼〈而〉其段相心得、支配向下々迄も、御時節柄相辨、心得違無レ之樣可二申渡置一候、
右之趣、頭々〈江〉可レ被二逹置一候事、
忌中にて引込候と、父母の看病引とにて引候分は、皆勤の御褒美被レ下レ之律には不二相成一候、父母の看病引は十日也、妻の看病引も十日なり、是は皆勤の筋に不二相立一也、
