https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1194:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1194.pdf]] 納涼ハ、スヾミト云フ、三伏ノ候、水邊ニ赴キ、或ハ閑地ヲ覓メテ、暑ヲ避クルヲ謂フナリ、其朝ニ於テスルモノヲ朝涼ト云ヒ、夕ニ於テスルモノヲ夕涼ト云フ、夕涼ノ地ニテ最モ名高キモノハ、京都ノ四條河原、江戸ノ隅田川等ト爲ス、
*&aname(E7B48DE6B6BCE5908DE7A8B1){名稱};
**〔伊呂波字類抄〕
***〈太疊字〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1194:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1194.pdf]] 納凉〈タウリヤウ〉
**〔書言字考節用集〕
***〈一乾坤〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1194:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1194.pdf]] 納凉(ナフレウ)
**〔同〕
***〈二乾坤〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1194:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1194.pdf]] 追凉(スヾム) 納凉(同)〈逐凉、乘凉、避暑、並同、〉
**〔倭訓栞〕
***〈前編十二須〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1194:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1194.pdf]] すヾみ 納凉をいふ、すヾみとるなどもよみ、日本紀に避暑を訓ぜり、今京師六月七日より晦日までの風俗は、祓の遺意成べし、凉床は遵生八牋、凉棚は天寶遺事に見ゆ、
**〔夫木和歌抄〕
***〈九納凉〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1194:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1194.pdf]] 二夜百首御歌納凉   後京極攝政&br;日をさふる松よりにしの朝すヾみ(○○○○)こヽには暮ぞまたれざりける&br;陰ふかき外面のならの夕すヾみ(○○○○)一木がもとに秋風ぞふく
*&aname(E7B48DE6B6BCE697A5E699822FE5A0B4E899){日時/場處};
**〔日次紀事〕
***〈六六月〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1195:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1195.pdf]] 七日(○○)祇園會〈(中略)凡自(○)&size(5){二};今夜(○○)&size(5){一};至(○)&size(5){二};十八日夜(○○○○)&size(5){一};、四條河原(○○○○)水陸不&size(5){レ};漏&size(5){二};寸地&size(5){一};、並&size(5){レ};床設&size(5){レ};席、而良賤般樂、東西茶店張&size(5){二};挑燈&size(5){一};設&size(5){二};行燈&size(5){一};、恰如&size(5){二};白晝&size(5){一};、是謂&size(5){レ};凉、其中至&size(5){二};十三日夜&size(5){一};殊甚、是因&size(5){二};夜宮&size(5){一};也、〉 十九日下鴨社〈此月下鴨社司於&size(5){二};川合社前住吉社東河邊&size(5){一};修&size(5){二};六月祓&size(5){一};、自&size(5){二};今日&size(5){一};諸人參詣爲&size(5){二};納凉之遊&size(5){一};、林間假設&size(5){二};茶店&size(5){一};、而賣&size(5){二};酒食及和多加鮓等&size(5){一};、鯉刺身、鰻樺燒、眞桑瓜、桃、林檎、太凝菜(コヽロブト)、或以&size(5){二};竹串&size(5){一};貫&size(5){二};小團子數箇&size(5){一};、燒而賣&size(5){レ};之、是稱&size(5){二};御手洗團子(ミタラシダンゴ)&size(5){一};、社司盛&size(5){二};此團子於臺&size(5){一};而獻&size(5){二};高貴家&size(5){一};、參詣人亦求&size(5){レ};之、或蒲鉾金燈籠(ホウヅキ)草買&size(5){レ};之賺&size(5){二};兒女&size(5){一};、〉
**〔都名所圖會〕
***〈二〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1195:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1195.pdf]] 四條河原夕凉は、六月七日より始り、同十八日に終る、東西の青樓よりは、川邊に床を儲け、燈は星の如く、河原には床机をつらねて、流光に宴を催し、濃紫の帽子は河風に翩飜として、色よき美少年の月の明きに、おもはゆくかざす扇のなまめきて、みやびやかなれば、心もいとどきそひて、めかれせずそヾろなるに、妓婦の今を盛といろはへて、芙蓉も及ばざる粧ひ、蘭麝のこまやかに薫り、南へ行北へ行、淹茶(だしちや)の店に休ふては、山吹の花香に酔を醒し、香煎には鴨川の流れを汲んで、京の水の輕を賞し、かる口咄は晋の郭象にも勝れて、懸河の水を注が如し、物眞似は函谷關にもおとらぬかや、猿の狂言、犬のすまひ、曲馬、曲枕、麒麟の繩渡は鞦韆の俤にして、嗩吶(ちやるめら)の聲かまびすく、心太の店には瀧水淊々と流て暑を避、硝子の音は珊々と谺(こだま)して凉風をまねく、和漢の名鳥、深山の猛獸も、こヽに集て觀(みせもの)とし、貴賤群をなして川邊に遊宴するも、御祓川の例にして、小蠅なす神を退散し、牛頭天皇の、蘇民將來に教給ふ夏はらへの遺法なるべし、
**〔在京日記〕
***〈本居宣長〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1195:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1195.pdf]] 寶暦六年六月十四日、暮かたきよく晴ぬれば、こよひより始てすヾみあり、三條のわたりへ用ありてまかりしかば、かへさに大橋へ出て、川原のけしき見侍るに、星の如くにともしび見えて、いとにぎはし、かヽる事は江戸難波にもあらじと思ふ、ましてさらぬゐなかなどはさら也、 十八日、このすヾみの比は、みやこの中のにぎはしきおもしろき最中也けらし、すずみも廿四日迄、日延かなひ侍るよし、こよひなどはわきてにぎはしく見ゆ、 廿四日、すヾみもこよひかぎりとかや、ことしは十四日夜よりはじまりて、こよひ迄、一夜もかけ侍らず、さりけれ共、例より人もすくなかりしとかや、是より又鴨の糺のすヾみ也、 七年六月七日、けふよりひよ
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1196:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1196.pdf]] りつヾきて、すヾみ一夜もかけず、そも〳〵七日のよより十八日までつヾける事は、十三年まへに有しまヽ也とぞ、
**〔本朝文鑑〕
***〈二賦〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1196:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1196.pdf]] 凉賦       渡吾仲&br;洛陽の東に川ありて、上をかも川といひ、下をしら川といへる、君がちとせの石川や、蝉の小川ともいふなるべし、されば年ごとの六月七日より、十八日の夜もすがら、五條の橋のこなたより、三條の橋をかぎりとして、その川水に床をならべ、繪すだれの繪には、愛宕の雪を思ひ、花むしろの花には、音羽の嵐をさそふ、まして宵月をむかへ、有明をおしめる、こヽに四時の風景をあつめて、そよ時鳥いづち行らん、况やみやこ人の錦繍をかざり、蝶鳥の香も風におふらん、夜は一きは物のはへあるにこそ、さて東西の岸にのぞみて、その家々の挑灯を出し、をのがさま〴〵の名をしるせる、大和山城は名にこそあふれ、鶴屋龜屋のめでたさも、やを屋萬の軒につヾきて、扇屋はよし此折なるべし、風も柳屋の凉しきには、かりのやどりの西行も、宿かしは屋の色にめでけむ、誰かはまつ屋の松を染かねて、眞葛がはらや祇園があなたまで、萬燈のひかりに、白日をあらそひて、沈香火底の管絃をも聞つべし、しからばもろこしの歌吹海には、いかなる事の面白かりけむ、爰の錦城のあそびには、雨に神鳴をもしらざりし、さて年々の河原おもてには、餅あり、酒あり、になひ茶屋ありて、櫻皮燒の煙はふん〳〵と、三千坊の比叡にたなびき、石花菜(トコロテン)の瀧はさつ〳〵と、八十抔の龍門にみなぎる、名も安兵衞が地黄煎をよばれば、味も芳野屋の長命草をうる、辻談義あり、放下師あり、歌祭文には女中をなかしめ、太平記には浪人をたヽずましむ、あるは水囊投に猿猴の手をのばし、あるは滅多的に王餘の目をふさぐ、辻に早嫁の戀をさへ、橋に乞食の無常をだに、覗からくりの地獄極樂も、都は一錢に善惡を見すれば、一刻千金のあそびの中に、巾著摺はいかに見るらん、〈◯下略〉
**〔江戸名所圖會〕
***〈一〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1197:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1197.pdf]] 兩國橋(○○○)〈◯中略〉 此地の納凉は五月廿八日より始り(○○○○○○○○○)、八月廿八日に終る(○○○○○○○○)、常に賑はしといへども、就&size(5){レ};中夏月の間は尤盛なり、〈◯中略〉兩岸の飛樓高閣は大江に臨み、茶亭の床几は水邊に立連ね、燈の光は玲瓏として流に映ず、樓船扁舟所せくもやひつれ、一時に水面を覆ひかくして、あだかも陸地に異ならず、絃歌鼔吹は耳に滿て囂しく、實に大江戸の盛事なり、
**〔東都歳事記〕
***〈二五月〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1197:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1197.pdf]] 廿八日、兩國橋の夕凉、今日より始り、八月廿八日に終る、并に茶屋、看せ物、夜店の始にして、今夜より花火をともす、逐夜貴賤群集す、〈◯中略〉&br;納凉 兩國橋邊〈前にいへり〉 大川通(○○○) 隅田川(○○○) 不忍池邊(○○○○)〈五月の半よりは、黄昏より辻々廣場等に、假の出茶屋を儲け、ならびに街の商人多く、夜々の賑ひいふも更なり、神佛の縁日は夏を專として、植木その餘商人わけて多し、 江戸店や戸ざヽぬ御代の下すヾみ、梅翁、 通り町筋 上野黒門前廣小路 山下 淺草雷神門前 四谷御門外 市谷御門外 芝神明宮境内 赤羽根川端〉&br; ◯按ズルニ、納涼ノ時、花火ヲ弄スル事ハ、遊戲部花火篇ニ載セタリ、
**〔鶉衣〕
***〈前編上〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1197:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1197.pdf]] 隅田川凉賦&br;水無月のあつさの、けふことにさめがたければ、いざ隅田の川風に、扇やすめばやと、牛込といへる所より舟出してまづ凉し、〈◯中略〉數々の橋こへ過、兩國の河づらにこぎ出れば、風はかたびらの袖さむきまで吹かへすは、秋もたヾこの水上より立初るなるべし、椎の木の蝉、日ぐらし、けふもくれぬと啼すさみ、岸の茶屋々々、火影をあらそふほど、今戸あたりのかけ船も、ともづなを解、糸竹をならして、をのがさま〴〵にうかべ出ぬ、京に四條の床をならぶるより、爰に百艘のふなばたをつらねたるは、誠に都鳥の目にも恥ざるべし、舟として諷はざるはなく、人として狂せざるなし、高雄丸の屋形の前には、花火の光もみぢを散し、吉野屋が行燈の影には、樺燒のけぶり、花よりも馥し、幕の内の舞子は、鶯聲聞にゆかしく、舳先の生酔は、鵆足みるにあぶなし、伽羅薫物のかほり心ときめきて、吸物かよふ振袖は、燭臺のすきかげいとわかく、大名の次の間には、袴著たる
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1198:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1198.pdf]] 物眞似あり、女中の酒の座には、頭巾かぶりし醫者坊あり、かしこにどよむ大笑ひは、いかなる興にかあらん、こヽに船頭のいさかふは、何の理屈もなき事なり、老人の碁會は、仙家のかげをうつし、役者の聲色は、芝居もこヽにうかぶかとうたがふ、卵子々々、田樂々々、瓜西瓜、三味の長糸、賣る聲西南にかしかましく、東北に漕めぐる、風呂をたく船、酒をうる船、菓子にあらぬ饅頭あり、鼔にあはぬ曲舞あり、あるはみめぐり、深川にうかれ、あるは兩國の橋にとヾまる、遊ぶ姿こと〳〵なれども、たのしむ心ふたつにならず、〈◯下略〉
**〔都の手ぶり〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1198:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1198.pdf]] 兩國の橋&br;大江戸より本所へわたしたる橋を兩國の橋とぞよぶ、〈◯中略〉夏のころは、ことに舟あまたつどひて、いと竹の音、川波にひヾきあひておそろしきまで聞ゆ、げにひろき都の中にも、なぞらふべき所だになく、こよなうにぎはしきわたりになむ、川づらには、葭をあみてへだての垣となし、すのこだつ物あまたならべて、いこふ人ごとに茶をもてあきなふめり、又おなじつらなる假家つくりて、小弓の射場まうけて、いとなみとするものもあり、髮つがぬる家、舟かす家、もちひ、くだもの、酒うる軒など、所せきまでたちならびたり、
**〔甲子夜話〕
***〈二十四〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1198:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1198.pdf]] 世ノ有様ハ、今ト昔トハ變ルモノナリ、予〈◯松浦清〉十歳頃ヨリ十八九バカリ迄ハ、兩國ノ納凉ニ往キ、或ハ彼ノ邊ヲ通行セシニ、川中ニ泛ル舟イク艘ト云數シラズ、大ハ屋形船、小ハ屋根舟、其餘平タ船、ニタリ舟抔云フモ數シラズ、或ハ侯家ノ夫人女伴花ノ如ク、懸燈ハ珠ヲ連子タルガ如キ船數十艘、コノ餘絃管、鬪拳、倡歌、戲舞ニ非ザルハ無シ、故ニ水色燈光シテ、映ニ繁盛甚シ、コノ間ニ往々一小舟アリテ、大ナル鼔ヲ置キ、節操モナク、漫ニ累撾シ、ソノ喧噪云バカリナシコノ舟必ズ絃詠謠曲、或ハ倡舞スル船ノ傍ニ到テ鼔ヲ打テ大叫ス、人以テ妨トシテコレヲ避ケシムレドモ退カズ、止ムコトヲ得ズシテ、金錢ヲ與ヘテ退カシム、鼔舟コレヲ受ケ、乃退テ又隣船
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1199:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1199.pdf]] ノ傍ニ至テ然カス、隣船モ又コノ如クス、或ハ金ヲ得ルコト少ケレバ退カズ、遂ニ數金ヲ獲ニ至ル、世コレヲアヤカシ舟ト呼キ、寛政ニ諸般改正セラレテヨリ、風俗一變シ、コノ舟絶テナクナリヌ、今三十餘年ヲ過テ、世風寛政ノ頃トモ大ニ違ヘレド、彼舟ナドハ竟ニ昔ニカヘルコトナク、今知人モ稀ナリ、又兩國川ノサマモ、屋形船ハ稀ニ二三艘、屋根舟モ處々往來スレドモ、多クハ寂然僅ニ絃歌スルモ、有ルカ無キカナリ、タマ〳〵屋形船ノ懸燈ハ川水ヲ照セドモ、多クハ無聲ノ船ノミ、年老タルハ悲ムベケレドモ、昔ノ盛ナルヲ回想スルニ、カヽル時ニモ逢シヨト思ヘバ、亦心中ノ樂事ハ、今人ニ優ルベキ歟、如何、
**〔春雨樓詩鈔〕
***〈九江門節物〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1199:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1199.pdf]] 開河( /カハビラキ) 五月念八、兩國橋下放&size(5){二};烟火&size(5){一};、名&size(5){二};開河&size(5){一};、自&size(5){レ};是遊舫始盛、昏暮橋上、士女塡溢、夾&size(5){レ};水樓臺、明&size(5){レ};燭待&size(5){レ};客、又有&size(5){三};臨&size(5){レ};岸編&size(5){レ};葦代&size(5){二};牆屋&size(5){一};、列&size(5){レ};榻賣&size(5){レ};茶、擔端懸&size(5){二};燈毬&size(5){一};如&size(5){二};繁星&size(5){一};、水面遊舫密布、唱彈嘔唖、與&size(5){二};橋上足音&size(5){一};相混、轟轟不&size(5){レ};異&size(5){二};殷雷&size(5){一};、&br;畫舫叢中湧&size(5){二};酔歌&size(5){一};、人言今日是開河、太平樂事君須&size(5){レ};記、十里無&size(5){レ};由&size(5){レ};見&size(5){二};寸波&size(5){一};、
*&aname(E7B48DE6B6BCE7B48DE6B6BCE4BE8B){納涼例};
**〔日本書紀〕
***〈十一仁徳〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1199:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1199.pdf]] 三十八年七月、天皇與&size(5){二};皇后&size(5){一};居&size(5){二};高臺&size(5){一};而避&size(5){レ};暑(サカリ/スヽミタマフ)、
**〔文華秀麗集〕
***〈上遊覽〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1199:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1199.pdf]] 夏日左大將軍藤原朝臣〈◯冬嗣〉閑院納凉探&size(5){二};得閑字&size(5){一};應&size(5){レ};製一首&br;          令製〈◯淳和、時皇太弟、〉&br;此院由來人事少、况乎水竹毎成&size(5){レ};閑、送&size(5){レ};春薔棘珊瑚色、迎&size(5){レ};夏巖苔玳瑁斑、避&size(5){レ};景追&size(5){レ};風長松下、提&size(5){レ};琴搗&size(5){レ};茗老梧間、知&size(5){レ};貪鸞駕忘&size(5){レ};囂處、日落&size(5){二};西山&size(5){一};不&size(5){レ};解&size(5){レ};還、&br;  嵯峨院納凉探&size(5){二};得歸字&size(5){一};應&size(5){レ};製       巨識人&br;君王倦&size(5){レ};熱來&size(5){二};茲地&size(5){一};、茲地清閑人事稀、池際追&size(5){レ};凉依&size(5){二};竹影&size(5){一};、巖間避&size(5){レ};暑隱&size(5){二};松帷&size(5){一};、千年駮蘚覆&size(5){レ};堦密、一片晴雲亘&size(5){レ};嶺歸、山院幽深無&size(5){二};所有&size(5){一};、唯餘朝暮泉聲飛、
**〔三代實録〕
***〈十三清和〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1199:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1199.pdf]] 貞觀八年十月廿日辛卯、勅、山城國乙訓郡相應寺者、元是漁商比&size(5){レ};屋之地也、往年權僧
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1200:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1200.pdf]] 正壹演泛&size(5){レ};水觀&size(5){二};行橋頭&size(5){一};、遭&size(5){二};天暑熱&size(5){一};上&size(5){レ};岸風凉、有&size(5){二};一老嫗&size(5){一};避&size(5){レ};舍獻&size(5){レ};地、壹演便在&size(5){二};其中&size(5){一};、
**〔空穗物語〕
***〈祭の使〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1200:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1200.pdf]] かヽるほどに、六月の比ほひにもなりぬ、大將はいけひろくふかく色々のうへきヽしにておひたり、水のうへにえださし入などしたるなかじまに、かたはしは水にのぞき、かたはしはしまにかけて、いかめしきつり殿つくられて、おかしきふねどもおろし、うきはしわたし、あつき日ざかりには、人々すヾみなどし給ふ、十二日いとまの日にてまいりたまはぬを、つりどのにてけふすヾませたてまつらん、けうあらんくだものなど給へよなど、きヽしをきたまひて、つりどのにいで給ひぬ、
**〔源氏物語〕
***〈二十六常夏〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1200:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1200.pdf]] いとあつき日、ひんがしのつりどのにいで給てすヾみ給、中將のきみもさぶらひ給、したしき殿上人あまたさぶらひて、にし川より奉れるあゆ、ちかき川のいしぶしやうのもの、おまへにててうじてまいらす、
**〔江談抄〕
***〈二雜事〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1200:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1200.pdf]] 忠文炎暑之時不&size(5){二};出仕&size(5){一};事&br;又云、忠文、秋冬者、勤&size(5){二};陣直&size(5){一};夙夜匪&size(5){レ};懈、炎暑之時請&size(5){レ};暇、向&size(5){二};宇治別業&size(5){一};以&size(5){二};避暑&size(5){一};爲&size(5){レ};事、或時被&size(5){レ};髮洗&size(5){二};于宇治川&size(5){一};云云、
**〔本朝文粹〕
***〈八序〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1200:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1200.pdf]] 夏日於&size(5){二};左親衞源相公河陽別座&size(5){一};、同賦&size(5){二};何處堪&size(5){一レ};避&size(5){レ};暑、     慶保胤&br;何處堪&size(5){レ};避&size(5){レ};暑、河陽館勝境矣、誰家好&size(5){レ};逐&size(5){レ};凉、源相公別第焉、古松老檜蔽&size(5){二};其天&size(5){一};、青苔白石鋪&size(5){二};其地&size(5){一};、從&size(5){二};平旦&size(5){一};及&size(5){二};黄昬&size(5){一};、有&size(5){二};清風&size(5){一};無&size(5){二};赤日&size(5){一};、移&size(5){レ};床連&size(5){レ};榻、優&size(5){二};息其陰&size(5){一};、蓋颯然冷然、如&size(5){二};八月&size(5){一};如&size(5){二};九月&size(5){一};矣、夏天炎居、去&size(5){レ};此何求、袁氏昔有&size(5){二};河朔之飮&size(5){一};、相公今有&size(5){二};河陽之期&size(5){一};、食客保胤聊記&size(5){二};勝遊&size(5){一};云&size(5){レ};爾、
**〔宇治拾遺物語〕
***〈序〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1200:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1200.pdf]] 世に宇治大納言物語といふ物あり、此大納言は隆國といふ人なり、西宮殿〈高明也〉の孫、俊賢大納言の第二の男なり、年たかうなりては、あつさをわびていとまを申て、五月より八月までは、平等院一切經藏の南の山ぎはに、南泉房といふ所にこもりゐられけり、さて宇治大納
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1201:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1201.pdf]] 言とはきこえけり、もとヾりをゆひわけておかしげなる姿にて、むしろをいたにしきてすヾみゐはべりて、大なるうちわをもてあふがせなどして、往來の者たかきいやしきをいはずよびあつめ、むかし物語をせさせて、我はうちにそひふして、かたるにしたがひて、おほきなる雙紙にかかれけり、
**〔勘仲記〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1201:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1201.pdf]] 弘安五年七月十五日壬申、向&size(5){二};經持第&size(5){一};、長講堂盂蘭盆奉行之間同車、予伴、爲&size(5){二};便宜&size(5){一};之間、暫所&size(5){二};納凉&size(5){一};也、及&size(5){レ};晩歸了、
**〔吉備烈公遺事〕
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1201:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1201.pdf]] 御野郡中原に公〈◯池田光政〉の遊覽の地あり、中原は旭川の傍にて、夏日暑を避給ふ時は、爰に至らせ給ひ、里正の家に幕と串とを預け置せ給ひ、幕打廻し、毛氈を野土に敷せ、行厨を開きて憩はせ給ふ、今彼蒿萊の地數丈の間に牛馬を牧せず、公の憩はせ給へる地とて民共敬せり、召伯甘棠の古を思ひ出られ侍る、
*&aname(E7B48DE6B6BCE99B9CE8BC89){雜載};
**〔江吏部集〕
***〈上〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1201:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1201.pdf]] 七言、夏夜守&size(5){二};庚申&size(5){一};侍&size(5){二};清凉殿&size(5){一};、同賦&size(5){三};避&size(5){レ};暑對&size(5){二};水石&size(5){一};應&size(5){レ};製一首、〈并序、以&size(5){レ};清爲&size(5){レ};韻、◯中略〉&br;幸入&size(5){二};蓬萊&size(5){一};近&size(5){二};聖明&size(5){一};、逐&size(5){レ};凉避&size(5){レ};暑石泉清、五更眠覺巖風冷、三伏汗收岸雨晴、展&size(5){レ};簟空欹孫楚枕、開&size(5){レ};襟自濯子陵纓、千秋溪體今移得、長備&size(5){二};天臨&size(5){一};頌&size(5){二};太平&size(5){一};、
**〔本朝無題詩〕
***〈四夏〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1201:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1201.pdf]] 避暑〈勒〉     源經信&br;移&size(5){二};座林間&size(5){一};欲&size(5){二};夕陽&size(5){一};、夏天景氣似&size(5){二};秋光&size(5){一};、張公簟冷風空拂、班氏扇團月自凉、送&size(5){レ};老交遊詩兩韻、忘&size(5){レ};憂郷邑酒三觴、不&size(5){三};唯此地消&size(5){二};炎日&size(5){一};、學&size(5){レ};雨松聲足&size(5){二};斷膓&size(5){一};、&br;  閑中納凉&br;三伏納凉何處好、閑中待&size(5){レ};客立徘徊、愛&size(5){レ};眠獨臥清風簟、多&size(5){レ};暇誰妨避暑盃、蘿月開&size(5){レ};衿臨&size(5){二};晩水&size(5){一};、樹陰移&size(5){レ};榻掃&size(5){二};殘苔&size(5){一};、泉聲松響夏天外、勝地不&size(5){レ};知炎熱來、
**〔後拾遺和歌集〕
***〈三夏〉
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1201:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1201.pdf]] だいしらず   そねのよしたヾ
>https://ys.nichibun.ac.jp/kojiruien/image/gaiji/SearchPage.png [[p.1202:https://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/pdf/saij_1/saij_1_1202.pdf]] 夏衣立田河原の柳かげすヾみにきつヽならす比かな

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