あさがすみ（朝霞）

あさがすみ（朝霞）→くもにありあけのつき（雲に有明の月）

たなひけは−はやきえそむる−あさかすみ−よこくもをしき−ありあけのつき

【飯盛千句】／何船［ありあけや］／永禄4(1561)年5月27日〜29日

やまはかり−なほふるゆきの−あさかすみ−こほりはくもに−ありあけのつき

【至徳以前百韻７巻】／何人［けふいくか］／千句第五／永徳2(1382)年1月22日

かせゆるく−ふきくるのへの−あさかすみ−くもゐにのこる−ありあけのつき

【文明十五年千句１１巻】／何舟［かけたかし］／文明15(1483)年＊月＊日〜3月2日

あさがすみ（朝霞）→うぐいすのこえ（鶯の声）

かはかみの−あめになるへき−あさかすみ−たにのといつる−うくひすのこゑ

【看聞日記紙背５０巻】／山何［あめはれて］／応永30(1423)年5月25日

あさかすみ−ひとよのほとに−はるめきて−こころをさそふ−うくひすのこゑ

【永禄年間百韻２８巻】／何人［つきなから］／永禄5(1562)年8月11日

あさがすみ（朝霞）→つきがのこる（月が残る）

あさかすみ−うちいつるみつに−はれそめて−ふなちをとほみ−つきそのこれる

【文明年間百韻３４巻】／何人［きえねよし］／文明14(1482)年2月2日

あさかすみ−のとかなるのに−うちいてて−たひゆくそてに−つきそのこれる

【文明十二年千句８巻】／何人［ひとはさへ］／文明12(1480)年4月10日〜＊日

あさがすみ（朝霞）→のこるつきかげ（残る月影）

かりのなく−しほひのうらの−あさかすみ−なみにうかひて−のこるつきかけ

【諸尊法紙背３巻】／旧何［あきまてと］／建武4(1337)年6月29日

あさかすみ−のにもやまにも−いろはえて−ゆくそらとほし−のこるつきかけ

【文明年間百韻３４巻】／何木［うめかかを］／文明15(1483)年2月19日