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うぐいすのこえ(鶯の声)

うぐいすのこえ(鶯の声)→たにのとはあけてもおそいひのひかり(谷の戸は明けても遅い日の光)

かすみにもるる−うくひすのこゑ−たにのとは−あけてもおそき−ひのひかり
【天正年間百韻57巻】/□□[ともなしに]/天正18(1590)年11月21日
みきりをよその−うくひすのこゑ−たにのとは−あけてもおそき−ひのひかり
【文禄年間百韻12巻】/□□[けさのまに]/文禄2(1593)年1月14日

うぐいすのこえ(鶯の声)→あさぼらけ(朝ぼらけ)

かけ□みやまの−うくひすのこゑ−あさほらけ−かすむかたより−しもとけて
【元亀二年千句】/何路[はなにつきに]/元亀2(1571)年3月5日
はかせもゆるき−うくひすのこゑ−こすのとは−さえさえしよの−あさほらけ
【天文年間百韻38巻】/何人[うつせよに]/天文21(1552)年2月23日

うぐいすのこえ(鶯の声)→かすむあさまだき(霞む朝まだき)

よそにうつろふ−うくひすのこゑ−なかめわひぬ−かすむのかみの−あさまたき
【永正年間百韻34巻】/白何[さみたれや]/千句第五/永正15(1518)年5月14日
ほのかにきぬる−うくひすのこゑ−やまのはの−かすみよふかき−あさまたき
【大永四年月並千二百韻】/□□[ゆふたちは]/月並千二百韻/大永4(1524)年6月23日
いつくかねくら−うくひすのこゑ−あさまたき−けふのきちかく−かすむらむ
【文明十五年千句11巻】/二字返音[はなははの]/文明15(1483)年*月*日〜3月2日

うぐいすのこえ(鶯の声)→うちかすむ(うち霞む)

なれてひさしき−うくひすのこゑ−くれたけの−かけもちひろに−うちかすみ
【天文廿四年梅千句】/何木[つみそへよ]/天文24(1555)年正月7日
いまこそなけな−うくひすのこゑ−すゑなひく−ひとむらたけの−うちかすみ
【文明十四年万句52巻】/二字反音[まつうきて]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
かきねをしたふ−うくひすのこゑ−のきはさへ−はるけきみねに−うちかすみ
【天正四年万句70巻】/何路[やまかはも]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

うぐいすのこえ(鶯の声)→えだにうめさく(枝に梅咲く)

すのうちになく−うくひすのこゑ−まつにほふ−みなみのえたに−うめさきて
【至徳以前百韻7巻】/何所[ちりぬるか]/至徳4(1387)年以前
かすみにならす−うくひすのこゑ−しもはかつ−きえしかたえの−うめさきて
【天文年間百韻38巻】/何人[こよひまつ]/天文20(1551)年9月12日
やとからさひし−うくひすのこゑ−あさちふに−ひともとたてる−うめさきて
【竹林抄/新古典文学大系本】/春/文明8(1476)年5月頃

うぐいすのこえ(鶯の声)→かすみつつ(霞みつつ)

わかやととはぬ−うくひすのこゑ−かすみつつ−ありあけのこる−やまにねて
【聖廟千句】/初何[きのふより]/明応3(1494)年2月10日〜12日
いつちこつたふ−うくひすのこゑ−かすみつつ−しものしつくの−おとはして
【成立不詳・宗長以前15巻】/何人[やまみつは]/成立時不詳

うぐいすのこえ(鶯の声)→かすむの(霞む野)

うめかかなれや−うくひすのこゑ−なくさめと−あれたるむらも−かすむのに
【明応年間百韻22巻】/何人[たますたれ]/明応5(1496)年6月7日
うめかかとむる−うくひすのこゑ−しもふかき−あけかたとほみ−かすむのに
【天文年間百韻38巻】/何船[あさかほに]/天文12(1543)年7月29日

うぐいすのこえ(鶯の声)→かすむ(霞む)

はるまたさむき−うくひすのこゑ−たにのとや−けしきはかりに−かすむらむ
【伊予千句】/山何[やとりとへ]/天文6(1537)年5月22日
いつくかねくら−うくひすのこゑ−あさまたき−けふのきちかく−かすむらむ
【文明十五年千句11巻】/二字返音[はなははの]/文明15(1483)年*月*日〜3月2日
のこりおほかる−うくひすのこゑ−のへやなほ−くれゆくままに−かすむらむ
【文禄二年千句10巻】/山何[まつとしる]/文禄2(1593)年4月8日〜10日

うぐいすのこえ(鶯の声)→そことなくかすむ(そことなく霞む)

やなきやうきね−うくひすのこゑ−そことなく−かすみたなひき−あくるよに
【天文年間百韻38巻】/朝何[またてきく]/天文9(1540)年4月25日
はねうちかはす−うくひすのこゑ−そことなく−かすむのもせの−むらすすめ
【天正四年万句70巻】/初何[そてくちか]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

うぐいすのこえ(鶯の声)→みずたえだえ(水絶え絶え)

やまかけつたふ−うくひすのこゑ−たけをゆく−さとのかけみつ−たえたえに
【熊野千句】/何船[のとかなる]/文正元(1466)年3月以前
のきはにちかき−うくひすのこゑ−こほりとく−にはのやりみつ−たえたえに
【弘治三年春雪千句】/何木[はなならて]/弘治3(1557)年正月7日〜9日

うぐいすのこえ(鶯の声)→はるのこる(春残る)

ききてやすらふ−うくひすのこゑ−あけほのや−はるゆくひとに−のこるらむ
【秋津洲千句】/唐何[うめかかの]/天文15(1546)年8月25日
はなちるさとの−うくひすのこゑ−はるやたた−たけひとむらに−のこるらむ
【天正四年万句70巻】/何風[ふちなみに]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

うぐいすのこえ(鶯の声)→ほととぎす(時鳥)

したひもてゆく−うくひすのこゑ−きかはやも−やよひのすゑの−ほとときす
【羽柴千句】/朝何[よもにふく]/天正6(1578)年5月18・19日
またほのかなる−うくひすのこゑ−なつきても−いかにつれなき−ほとときす
【文禄年間百韻12巻】/□□[わかたけを]/文禄2(1593)年5月20日
なかぬほとまつ−うくひすのこゑ−なつちかき−みやまのさとの−ほとときす
【天正四年万句70巻】/何鳥[かせにしるき]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

うぐいすのこえ(鶯の声)→ゆききえる(雪消える)

けさのきちかき−うくひすのこゑ−やまかすむ−かけにきのふの−ゆききえて
【美濃千句】/何船[ひとやいつ]/文明4(1473)年12月16日〜21日
かりねのやまは−うくひすのこゑ−はらひゆく−たもとにはるの−ゆききえて
【天文廿四年梅千句】/何人[うめいつく]/天文24(1555)年正月7日
かすみのうちの−うくひすのこゑ−ありあけの−つきにうちちる−ゆききえて
【天文年間百韻38巻】/何人[かせみえて]/千句第四/天文13(1545)年閏11月25日

うぐいすのこえ(鶯の声)→よわのつき(夜半の月)

かすむあしたの−うくひすのこゑ−のとかにも−ねやのとをしき−よはのつき
【天文廿四年梅千句】/山何[うちなひき]/天文24(1555)年正月7日
あくれはちかき−うくひすのこゑ−まきのとの−そともはうすき−よはのつき
【天正年間百韻57巻】/何木[ひとへつつ]/裏白/天正18(1590)年1月3日

うぐいすのこえ(鶯の声)→はるのの(春の野)

たれすきかての−うくひすのこゑ−はるののに−こころもみゆる−こまとめて
【永正年間百韻34巻】/何船[うらかせの]/永正14(1517)年6月
たつねてゆかむ−うくひすのこゑ−たれとなく−いへゐゆかしき−はるののに
【壁草/大阪天満宮文庫本】/春/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

あさがすみ(朝霞)→うぐいすのこえ(鶯の声)

かはかみの−あめになるへき−あさかすみ−たにのといつる−うくひすのこゑ
【看聞日記紙背50巻】/山何[あめはれて]/応永30(1423)年5月25日
あさかすみ−ひとよのほとに−はるめきて−こころをさそふ−うくひすのこゑ
【永禄年間百韻28巻】/何人[つきなから]/永禄5(1562)年8月11日

あさじう(浅茅生)→うぐいすのこえ(鶯の声)

はるきても−たちたにいてぬ−あさちふに−とふをなさけの−うくひすのこゑ
【伊庭千句】/何草[はるはけふ]/大永4(1524)年3月17日〜21日
あさちふに−いととふるさと−はるくれて−なみたやおとす−うくひすのこゑ
【壁草/大阪天満宮文庫本】/春/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

あらわす(現す)→うぐいすのこえ(鶯の声)

うめはまつ−つほみにはるを−あらはして−むすほほれたる−うくひすのこゑ
【永禄年間百韻28巻】/懐旧[はつゆきの]/永禄6(1563)年11月18日
こころのみ−さまさまうたに−あらはして−かすむのやまの−うくひすのこゑ
【那智篭/北野天満宮本】/永正十二年/

うめさく(梅咲く)→うぐいすのこえ(鶯の声)

いつはとも−わかきにまちし−うめさきて−ほのかにきぬる−うくひすのこゑ
【大永四年月並千二百韻】/□□[ゆふたちは]/月並千二百韻/大永4(1524)年6月23日
わかなつむ−のをなつかしみ−うめさきて−ふりにしあとに−うくひすのこゑ
【成立不詳・宗養以前8巻】/山何[ひとこゑや]/成立時不詳

うめのか(梅の香)→うぐいすのこえ(鶯の声)

うめかかの−こすゑにをしき−たもとかな−ききてやすらふ−うくひすのこゑ
【秋津洲千句】/唐何[うめかかの]/天文15(1546)年8月25日
うめかかの−かすみふきとけ−あさあらし−ゆきにこほれる−うくひすのこゑ
【成立不詳・宗祇以前15巻】/何人[うめかかの]/成立時不詳
うめかかや−すたれのほかに−にほふらむ−にはにいりくる−うくひすのこゑ
【寛正年間百韻20巻】/何船[とりねむる]/寛正6(1465)年12月14日
うめかかや−そのよのそてに−のこるらむ−あけほのしたふ−うくひすのこゑ
【心敬関係10種】/芝草内岩橋/本能寺本/

すみどころ(住み所)→うぐいすのこえ(鶯の声)

ひをへつつ−のやまをはるは−すみところ−やよひのすゑの−うくひすのこゑ
【慶長年間百韻27巻】/懐旧[みなそこの]/慶長4(1599)年5月2日
みよしのや−はなをよすかの−すみところ−ともとこそなれ−うくひすのこゑ
【慶長年間百韻27巻】/□□[みつのうへに]/裏白/慶長17(1612)年1月3日

ちるはな(散る花)→うぐいすのこえ(鶯の声)

ちるはなの−なみのしたくさ−かせみえて−やなきやうきね−うくひすのこゑ
【天文年間百韻38巻】/朝何[またてきく]/天文9(1540)年4月25日
ちるはなの−やまちやきりに−まかふらむ−たにのといつる−うくひすのこゑ
【元亀年間百韻6巻】/何船[むさしのも]/元亀3(1572)年3月18日

のこる(残る)→うぐいすのこえ(鶯の声)

ありあけや−かすみのうへに−のこるらむ−けさもまたなく−うくひすのこゑ
【文明十四年万句52巻】/何船[ゆくみつに]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
うめかかや−そのよのそてに−のこるらむ−あけほのしたふ−うくひすのこゑ
【心敬関係10種】/芝草内岩橋/本能寺本/

のべのあけぼの(野辺の曙)→うぐいすのこえ(鶯の声)

ことしともなき−のへのあけほの−うくひすの−こゑはかりして−ふかきよに
【太神宮法楽千句】/薄何[まきのはや]/長享2(1488)年7月
ゆきとけそむる−のへのあけほの−うくひすの−こゑにちさとの−はるたちて
【慶長年間百韻27巻】/□□[まつやなほ]/裏白/慶長10(1605)年1月3日

はなざかり(花盛り)→うぐいすのこえ(鶯の声)

うちむれて−ひとのなかむる−はなさかり−いつくのさとそ−うくひすのこゑ
【聖廟千句】/何人[つきならし]/明応3(1494)年2月10日〜12日
おくやまと−いへともあらぬ−はなさかり−ひとにけちかき−うくひすのこゑ
【文亀年間百韻4巻】/千何[うつろはぬ]/文亀3(1503)年7月25日
をしめとも−さきみたれたる−はなさかり−こすゑにたかき−うくひすのこゑ
【文明十四年万句52巻】/山何[つゆやけさ]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日

はなのいろ(花の色)→うぐいすのこえ(鶯の声)

あをはより−あらはれそむる−はなのいろ−したひもてゆく−うくひすのこゑ
【羽柴千句】/朝何[よもにふく]/天正6(1578)年5月18・19日
いまもなほ−あをはにのこる−はなのいろ−みきりになるる−うくひすのこゑ
【永禄年間百韻28巻】/□□[つゆはそてに]/永禄4(1561)年9月19日
さかりそと−みれはうつろふ−はなのいろ−みきりをよその−うくひすのこゑ
【文禄年間百韻12巻】/□□[けさのまに]/文禄2(1593)年1月14日

はなのはるごと(花の春毎)→うぐいすのこえ(鶯の声)

うゑおきて−またるるはなの−はることに−わかやととはぬ−うくひすのこゑ
【聖廟千句】/初何[きのふより]/明応3(1494)年2月10日〜12日
ほともなく−うつろふはなの−はることに−みをあくからす−うくひすのこゑ
【那智篭/北野天満宮本】/永正十四年/

はなみえる(花見える)→うぐいすのこえ(鶯の声)

ものふかき−しけみをゆけは−はなみえて−やとりをしむる−うくひすのこゑ
【文安年間百韻9巻】/朝何[さかきはに]/文安4(1447)年10月18日
かくしおく−のきはのおくに−はなみえて−はるやしるへ□−うくひすのこゑ
【天正四年万句70巻】/何木[さくはなの]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

はるのはな(春の花)→うぐいすのこえ(鶯の声)

またるるや−ねこしてうゑし−はるのはな−のやまをここに−うくひすのこゑ
【永禄石山千句】/初何[しらかしの]/永禄7(1564)年5月12日
たれをよの−まつひとにせむ−はるのはな−さくらになれよ−うくひすのこゑ
【成立不詳・宗祇以前15巻】/xx[たれをよの]/成立時不詳
もるかけは−たをらむもやは−はるのはな−そのふにさらぬ−うくひすのこゑ
【永禄年間百韻28巻】/山何[ゆふかほに]/永禄2(1559)年5月20日
いにしへの−あとはかはらぬ−はるのはな−そのふはなれす−うくひすのこゑ
【文禄年間百韻12巻】/□□[たかにはも]/文禄2(1593)年5月27日
かけはしの−おくしるへせよ−はるのはな−とほくなりぬる−うくひすのこゑ
【慶長年間百韻27巻】/□□[あらしにも]/裏白/慶長5(1600)年1月3日
さきつかは−きのふけふかの−はるのはな−あさとあくれは−うくひすのこゑ
【永正年間百韻1巻】/何人[こゑとほく]/永正元(1505)年12月10日
たちよりて−あらくなをりそ−はるのはな−なかぬほとまつ−うくひすのこゑ
【天正四年万句70巻】/何鳥[かせにしるき]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

みよしののはな(み吉野の花)→うぐいすのこえ(鶯の声)

みよしのや−はなよりおくに−ひきこもり−かすみにもるる−うくひすのこゑ
【天正年間百韻57巻】/□□[ともなしに]/天正18(1590)年11月21日
みよしのや−はなをよすかの−すみところ−ともとこそなれ−うくひすのこゑ
【慶長年間百韻27巻】/□□[みつのうへに]/裏白/慶長17(1612)年1月3日

ゆききえる(雪消える)→うぐいすのこえ(鶯の声)

たきつせの−まさるはおくの−ゆききえて−ふるすをいつる−うくひすのこゑ
【看聞日記紙背50巻】/山何[やよやよひ]/応永31(1424)年3月18日
ふりつつも−のやまをわかつ−ゆききえて−みきりにちかし−うくひすのこゑ
【天正年間百韻57巻】/何垣[ゆくそてに]/天正11(1583)年閏1月1日