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かえる(帰る)

かえる(帰る)→いりあいのかね(入相の鐘)

いつくとか−ましはおりはへ−かへるらむ−いりあひのかねの−おのかさとさと
【伊勢千句】/何田[かすやてる]/大永2(1522)年8月4日〜8日
いほにすむ−ひとやはやしに−かへるらむ−いりあひのかねの−のこるふるてら
【至徳以前百韻7巻】/何所[ちりぬるか]/至徳4(1387)年以前

かえる(帰る)→うらなみのおと(浦浪の音)

よとまりの−ふねやほとなく−かへるらむ−つきをもよする−うらなみのおと
【至徳以前百韻7巻】/何木[かみかきの]/至徳4(1387)年以前
むかしもや−おもひいつるに−かへるらむ−あとはなにはの−うらなみのおと
【天文年間百韻38巻】/何人[うつせよに]/天文21(1552)年2月23日

かえる(帰る)→おおよどのなみ(大淀の浪)

まつのいろ−いくむかしにか−かへるらむ−うらさひしきは−おほよとのなみ
【宝徳四年千句】/何船[いろそそふ]/宝徳4(1452)年3月12日
わかみにや−うらみはまたも−かへるらむ−まつてふくれは−おほよとのなみ
【伊予千句】/何路[さみたれの]/天文6(1537)年5月22日

かえる(帰る)→たえだえ(絶え絶え)

なくとりも−はるくれぬとや−かへるらむ−たえたえになる−のへのいとゆふ
【太神宮法楽千句】/初何[ほのめくは]/長享2(1488)年7月
うくひすの−もとのたににや−かへるらむ−なつやまみちそ−たえたえになる
【文安年間百韻9巻】/山何[はなはひも]/文安5(1448)年2月5日

いりあいのかね(入相の鐘)→かえる(帰る)

さとはそなたの−いりあひのかね−ちれはとて−はなにはなとや−かへるらむ
【紫野千句】/何屋[すきたかく]/延文2(1357)年以後-応安3年6月以前
かすみにさひし−いりあひのかね−なくとりの−をのへや□□て−かへるらむ
【天正年間百韻57巻】/xx[かすみけり]/天正10(1582)年3月1日

くれゆくかた(暮れゆく方)→かえる(帰る)

くれゆくかたの−はるのしらくも−とりのねや−ほのかになりて−かへるらむ
【永禄年間百韻28巻】/山何[ゆふかほに]/永禄2(1559)年5月20日
くれゆくかたの−やまきはのみち−つきにしも−ましはとりてや−かへるらむ
【文禄年間百韻12巻】/□□[にはくさの]/文禄2(1593)年1月10日

こころうかれる(心浮かれる)→かえる(帰る)

こころうかるる−ゆきのあけほの−わかれつる−ひとはいつくに−かへるらむ
【文明十四年万句52巻】/扇何[かせのほり]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
ゆめのあとにそ−こころうかるる−よひのまの−ひとやあたねに−かへるらむ
【心敬関係10種】/芝草内連歌合/天理本/

ちどりなく(千鳥鳴く)→かえる(帰る)

つきまつなみに−ちとりなくなり−あととめぬ−ゆめやよのまに−かへるらむ
【表佐千句】/何船[はなやちる]/文明8(1476)年3月6日<〜8日>
きけははるかに−ちとりなくなり−ふきくらす−あらしやまつに−かへるらむ
【大永四年月並千二百韻】/□□[しもやひぬ]/月並千二百韻/大永4(1524)年9月23日

のこるやまかげ(残る山影)→かえる(帰る)

おほゐのにしひ−のこるやまかけ−みそれせし−あととやくもは−かへるらむ
【永正年間百韻34巻】/何船[うちなひき]/永正13(1516)年1月
ほのほのつきの−のこるやまかけ−のにいてし−しかやよをこめ−かへるらむ
【天正四年万句70巻】/花何[うくひすの]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

みずかげのさびしさ(水影の寂しさ)→かえる(帰る)

かはへのみつの−かけのさひしさ−うちむれて−みそきせしもや−かへるらむ
【天文年間百韻38巻】/xx[したみつも]/天文24(1555)年9月2日
いたゐのしみつ−かけのさひしさ−ゆふくれや−すすみしひとも−かへるらむ
【宗長関係8種】/老耳/天理本/