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いりあいのかね(入相の鐘)

いりあいのかね(入相の鐘)→うちしぐれ(うち時雨)

かたやまさひし−いりあひのかね−わくるのの−あきのひうすく−うちしくれ
【成立不詳・宗長以前15巻】/名号[なかはひと]/成立時不詳
ふもとにつくる−いりあひのかね−まつたてる−をのへはかりの−うちしくれ
【文禄二年千句10巻】/何木[うすきりや]/文禄2(1593)年4月8日〜10日

いりあいのかね(入相の鐘)→かどさす(門さす)

はなはちるらむ−いりあひのかね−しつかなる−はるのふるてら−かとさして
【太神宮法楽千句】/朝何[つゆにたに]/長享2(1488)年7月
きりにこもれる−いりあひのかね−あきのひも−ななめにのこる−かとさして
【平松文庫本千句】/□□[ふゆはつき]/

いりあいのかね(入相の鐘)→かえる(帰る)

さとはそなたの−いりあひのかね−ちれはとて−はなにはなとや−かへるらむ
【紫野千句】/何屋[すきたかく]/延文2(1357)年以後-応安3年6月以前
かすみにさひし−いりあひのかね−なくとりの−をのへや□□て−かへるらむ
【天正年間百韻57巻】/xx[かすみけり]/天正10(1582)年3月1日

いりあいのかね(入相の鐘)→はなのかげ(花の陰)

こころをつくす−いりあひのかね−やまふかみ−かへりもやらぬ−はなのかけ
【文明年間百韻34巻】/何路[やまかせに]/文明15(1483)年3月2日
おなしみねこす−いりあひのかね−あすまてと−おもひかけきや−はなのかけ
【成立不詳・宗養以前8巻】/何木[とこなつに]/成立時不詳

いりあいのかね(入相の鐘)→まよう(迷う)

たけひとむらの−いりあひのかね−おとろきし−とりやねくらに−まよふらむ
【長享年間百韻6巻】/xx[やまのはの]/長享3(1489)年8月2日
をのへにひひく−いりあひのかね−かりひとや−つねならぬかたに−まよふらむ
【天正四年万句70巻】/竹何[まつほとや]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

いりあいのかね(入相の鐘)→やまぶかい(山深い)

くもよりをちの−いりあひのかね−くさのとに−ひともおとせぬ−やまふかみ
【河越千句】/朝何[うめそのに]/文明2(1470)年正月10〜12日
こころをつくす−いりあひのかね−やまふかみ−かへりもやらぬ−はなのかけ
【文明年間百韻34巻】/何路[やまかせに]/文明15(1483)年3月2日

いりあいのかね(入相の鐘)→わからない(わからない)

とほくそきこゆ−いりあひのかね−かすかなる−すみかやたれと−わかさらむ
【伊予千句】/何路[さみたれの]/天文6(1537)年5月22日
ひとりのみきく−いりあひのかね−ちきりおく−ころともひとや−わかさらむ
【大永四年月並千二百韻】/□□[ゆふたちは]/月並千二百韻/大永4(1524)年6月23日

いりあいのかね(入相の鐘)→あらまし(あらまし)

そこともきかぬ−いりあひのかね−あらましの−ゆくすゑをたに−さためはや
【太神宮法楽千句】/薄何[まきのはや]/長享2(1488)年7月
はるのあはれは−いりあひのかね−あらましの−いまはつきぬる−おいかみに
【菟玖波集/広島大学本】/雑四/文和5(1356)年冬〜翌年の春

いりあいのかね(入相の鐘)→おもいたい(思いたい)

みをおとろかす−いりあひのかね−きくことの−うからぬよとも−おもははや
【成立不詳・宗砌以前6巻】/何人[みつたまり]/成立時不詳
けふまたききつ−いりあひのかね−みのうへに−くるるよはひと−おもははや
【菟玖波集/広島大学本】/雑五/文和5(1356)年冬〜翌年の春

いりあいのかね(入相の鐘)→かどみえる(門見える)

はるのはやしの−いりあひのかね−やまかすむ−ふもとにすきの−かとみえて
【表佐千句】/何船[はなやちる]/文明8(1476)年3月6日<〜8日>
はしよりおくの−いりあひのかね−まつけふる−ゆきのやまもと−かとみえて
【園塵第四/早稲田大学本】/冬/永正6、7年

いりあいのかね(入相の鐘)→つづく(続く)

なかそらとほき−いりあひのかね−まつのはの−おくやいらかに−つつくらむ
【紹巴亡父追善千句】/二字反音[かけたかき]/天文24(1555)年3月26日〜晦日
やまとほからぬ−いりあひのかね−かすみにや−すゑののてらは−つつくらむ
【行助関係4種】/行助句/伊地地本/

いりあいのかね(入相の鐘)→はつせでら(初瀬寺)

またあはれそふ−いりあひのかね−こもりては−なにいのるらむ−はつせてら
【因幡千句】/薄何[かきはらふ]/文明7(1475)年11月26日<〜28日>
ちかきをのへの−いりあひのかね−はつせてら−もろこしにたに−あふかすや
【那智篭/北野天満宮本】/永正十三年/

いりあいのかね(入相の鐘)→はつせやま(初瀬山)

たひねはいつく−いりあひのかね−はつせやま−よもにはなさく−かけわけて
【名所句集/静嘉堂文庫本】/春/(大永前後)
たひねはいつく−いりあひのかね−はつせやま−よもにはなさく−かけわけて
【竹林抄/新古典文学大系本】/春/文明8(1476)年5月頃
けふもまたきく−いりあひのかね−はつせやま−はるけきはなの−おくにきて
【諸家月次連歌抄】/諸家月次連歌抄/成立()年未詳

いりあいのかね(入相の鐘)→はるになる(春になる)

はなはこすゑの−いりあひのかね−ひとかへる−あとはしつけき−はるならむ
【天文年間百韻38巻】/山何[なくやいつれ]/天文24(1555)年5月14日
かすむゆふへの−いりあひのかね−あすはたか−いのちのうちの−はるならむ
【萱草/伊地知本】/春/文明6(1474)年2月以前

いりあいのかね(入相の鐘)→ひがくれる(日が暮れる)

いそくこころや−いりあひのかね−とまりをも−さためぬうらの−ひはくれて
【天正四年万句70巻】/初何[ゆふかほの]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日
あかつきききし−いりあひのかね−ほとときす−ゆくへわすれぬ−ひはくれて
【竹林抄/新古典文学大系本】/夏/文明8(1476)年5月頃

かえる(帰る)→いりあいのかね(入相の鐘)

いつくとか−ましはおりはへ−かへるらむ−いりあひのかねの−おのかさとさと
【伊勢千句】/何田[かすやてる]/大永2(1522)年8月4日〜8日
いほにすむ−ひとやはやしに−かへるらむ−いりあひのかねの−のこるふるてら
【至徳以前百韻7巻】/何所[ちりぬるか]/至徳4(1387)年以前

かりそめ(仮初め)→いりあいのかね(入相の鐘)

かりそめの−やとうちたのむ−たひのくれ−なれぬるつきに−いりあひのかね
【河越千句】/白何[はるかせに]/文明2(1470)年正月10〜12日
かりそめの−ためしはきくも−ゆかしきに−しらすやけふも−いりあひのかね
【大永三年月並千三百韻】/□□[ひとこゑや]/月並千三百韻/大永3(1523)年4月23日

きょうごと(今日毎)→いりあいのかね(入相の鐘)

けふことの−ゆふへやはるを−さそふらむ−さとつつきなる−いりあひのかね
【紫野千句】/何人[しけるきの]/延文2(1357)年以後-応安3年6月以前
けふことの−しくれやあきを−おくるらむ−みにしむころの−いりあひのかね
【永正十花千句】/何袋[つきをゆき]/永正13(1516)年3月11日〜14日

のがとおい(野が遠い)→いりあいのかね(入相の鐘)

のをとほみ−わけくらしての−たひまくら−さとはありとや−いりあひのかね
【永禄年間百韻28巻】/何船[ひきううる]/裏白/永禄5(1562)年1月3日
のをとほみ−ゆきかふみちの−やすらひに−かへさをつくる−いりあひのかね
【文禄二年千句10巻】/何人[はなにあくる]/文禄2(1593)年4月8日〜10日

ひがくれる(日が暮れる)→いりあいのかね(入相の鐘)

ものふかき−たけよりおくに−ひはくれて−とよらのにしの−いりあひのかね
【顕証院会千句】/唐何[みたれけり]/宝徳元(1449)年8月19日〜21日
みちのへの−ゆききかきたえ−ひはくれて−とほくそきこゆ−いりあひのかね
【伊予千句】/何路[さみたれの]/天文6(1537)年5月22日

ふるでら(古寺)→いりあいのかね(入相の鐘)

ふるてらの−にははしもより−うつろひて−としもすゑのの−いりあひのかね
【永原千句】/山何[うすくこく]/明応9(1500)年7月17日
ふるてらの−みのりにとほき−みをわひて−こゑかすかなり−いりあひのかね
【文明年間百韻34巻】/□□[はたはりや]/文明14(1482)年9月

ゆうあらし(夕嵐)→いりあいのかね(入相の鐘)

やまてらの−かへさをおくる−ゆふあらし−ひとりのみきく−いりあひのかね
【大永四年月並千二百韻】/□□[ゆふたちは]/月並千二百韻/大永4(1524)年6月23日
ゆふあらし−もよほすやまの−むらくもに−つねよりさひし−いりあひのかね
【成立不詳・宗長以前15巻】/初何[たてなから]/成立時不詳

ゆうべ(夕べ)→いりあいのかね(入相の鐘)

たえぬとて−ひとをまつへき−ゆふへかは−はなはちるらむ−いりあひのかね
【太神宮法楽千句】/朝何[つゆにたに]/長享2(1488)年7月
わするなよ−またてすくさむ−ゆふへかは−みをおとろかす−いりあひのかね
【成立不詳・宗砌以前6巻】/何人[みつたまり]/成立時不詳
こころなく−たたにすくへき−ゆふへかは−きけやちきりし−いりあひのかね
【永正年間百韻34巻】/玉何[ちりてわか]/永正2(1505)年8月22日

ゆうまぐれ(夕まぐれ)→いりあいのかね(入相の鐘)

ゆふまくれ−さとなきやまの−きりのうち−そこともきかぬ−いりあひのかね
【太神宮法楽千句】/薄何[まきのはや]/長享2(1488)年7月
いつかたに−あきのこるらむ−ゆふまくれ−きりにこもれる−いりあひのかね
【文明年間百韻34巻】/何人[ちきりあれや]/文明14(1482)年3月20日
ものおもふ−あすはいかかの−ゆふまくれ−こころをつくす−いりあひのかね
【文明年間百韻34巻】/何路[やまかせに]/文明15(1483)年3月2日