そでがつゆっぽい（袖が露っぽい）

そでがつゆっぽい（袖が露っぽい）→うい（憂い）

のをわけころも−そてそつゆけき−いととなほ−あきそふたひや−うかるらむ

【看聞日記紙背５０巻】／何路［うのはなの］／応永30(1423)年4月4日

こころつくしの−そてそつゆけき−いくたひか−かのひとゆゑに−うかるらむ

【文明十四年万句５２巻】／何人［ちくさみな］／文明14(1482)年7月4日〜9月14日

そでがつゆっぽい（袖が露っぽい）→ものおもい（物思い）

たえぬしくれに−そてそつゆけき−いかにとも−とふひとあれな−ものおもひ

【熊野千句】／何路［かさなるや］／文正元(1466)年3月以前

くさをわけゆく−そてそつゆけき−しのひちは−こころをつくす−ものおもひ

【文明十四年万句５２巻】／何寺［きりうすみ］／文明14(1482)年7月4日〜9月14日

そでがつゆっぽい（袖が露っぽい）→ものおもう（物思う）

はらふもおなし−そてのつゆけさ−ものおもふ−こころをいつち−やりてねむ

【出陣千句】／何木［しもなから］／永正元(1504)年10月25日〜27日

こひするのみか−そてのつゆけさ−ものおもふ−われやはつきに−はちさらむ

【伊予千句】／唐何［うつせみの］／天文6(1537)年5月22日

あきのつき（秋の月）→そでがつゆっぽい（袖が露っぽい）

きりはれて−かけすさましき−あきのつき−はらひもあへぬ−そてのつゆけさ

【天正年間百韻５７巻】／□□［まつならぬ］／天正17(1589)年1月4日

しらしらと−すみかもりいる−あきのつき−むかしみさりし−そてのつゆけさ

【文明十四年万句５２巻】／花何［みたすなよ］／文明14(1482)年7月4日〜9月14日

たびはうい（旅は憂い）→そでがつゆっぽい（袖が露っぽい）

たひそうき−こころはあきに−とまりふね−やとなきあまり−そてはつゆけし

【紫野千句】／何路［あふちさく］／延文2(1357)年以後-応安3年6月以前

たひそうき−くさのまくらを−ゆふまくれ−はらふともなく−そてはつゆけし

【太神宮法楽千句】／何路［ふきなかす］／長享2(1488)年7月