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うい(憂い)

うい(憂い)→あけのとりのこえごえ(明けの鳥の声々)

こころなきも−さそなはるには−うかるらむ−あくるよいそく−とりのこゑこゑ
【永禄元年花千句】/□□[ふらぬまも]/永禄元(1558)年3月23日〜25日
またもなき−わかれやいまも−うかるらむ−あくるをつくる−とりのこゑこゑ
【文安頃千句4巻】/二字返音[はなをりて]/

うい(憂い)→すみぞめのそで(墨染の袖)

すつるみも−あきのねさめや−うかるらむ−つゆのたつぬる−すみそめのそて
【難波田千句】/□□[みつのおもに]/文明14(1482)年10月前後
あさきえに−いのるちきりや−うかるらむ−ひとつはかなふ−すみそめのそて
【文明十四年万句52巻】/夢想[そのしなも]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
ひとよりも−ゆふへのいろや−うかるらむ−あはれをのこす−すみそめのそて
【天正四年万句70巻】/何鳥[はつしもは]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

うい(憂い)→のちのよのみち(後の世の道)

たひのとも−わかれむことは−うきものを−たれかのこれる−のちのよのみち
【文明十四年万句52巻】/何船[みつとりか]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
ふるさとの−わかれはたれも−うきものを−しらすわかみの−のちのよのみち
【菟玖波集/広島大学本】/雑四/文和5(1356)年冬〜翌年の春

そでがつゆっぽい(袖が露っぽい)→うい(憂い)

のをわけころも−そてそつゆけき−いととなほ−あきそふたひや−うかるらむ
【看聞日記紙背50巻】/何路[うのはなの]/応永30(1423)年4月4日
こころつくしの−そてそつゆけき−いくたひか−かのひとゆゑに−うかるらむ
【文明十四年万句52巻】/何人[ちくさみな]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日

まつかぜがふく(松風が吹く)→うい(憂い)

みちくるしほに−まつかせそふく−とまりても−ふねやこころの−うかるらむ
【成立不詳・宗長以前15巻】/何船[しもしろき]/成立時不詳
こころもしらす−まつかせそふく−ゆふくれや−こけのしたにも−うかるらむ
【萱草/伊地知本】/雑/文明6(1474)年2月以前