たびごろも（旅衣）

たびごろも（旅衣）→のははるか（野は遥か）

たひころも−たちやすらはむ−かけもなし−のるこまなつむ−のははるかなり

【天文年間百韻３８巻】／何路［ひとこゑや］／天文14(1545)年5月8日

たひころも−ひもなかあめの−そほふりて−かすみわけこし−のははるかなり

【天和年間百韻２巻】／□□［おいかみに］／天和2(1682)年4月3日

かえるふるさと（帰る古里）→たびごろも（旅衣）

のくれやまくれ−かへるふるさと−たひころも−はなのにしきを−かけにきて

【宗砌関係９種】／宗砌句／静嘉堂文庫本ａ／

ひをふるままに−かへるふるさと−はるさめに−ぬれぬれかりの−たひころも

【壁草／大阪天満宮文庫本】／春／永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

すさまじいそら（凄まじい空）→たびごろも（旅衣）

ふけゆくままに−すさましきそら−たひころも−かさねまほしき−きぬたにて

【嵯峨千句】／花之何［うめかかは］／（元亀4）天正元(1573)年正月9日〜11日

しもふるはかり−すさましきそら−たひころも−たかうつさとに−いそくらむ

【大永三年月並千三百韻】／□□［うめかかや］／月並千三百韻／大永3(1523)年2月23日

とおきふるさと（遠き古里）→たびごろも（旅衣）

さていくひかす−とほきふるさと−たひころも−せきちかさなる−あつまかた

【看聞日記紙背５０巻】／何路［ひととせに］／応永32(1426)年12月11日

かへらむほとの−とほきふるさと−あめののち−いそきてゆかむ−たひころも

【成立不詳・心敬以前１４巻】／朝何［したみつに］／成立時不詳