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ひぐらしのこえ(蜩の声)

ひぐらしのこえ(蜩の声)→やまのかげ(山の陰)

うちおとろける−ひくらしのこゑ−あきにさへ−なりぬとおくる−やまのかけ
【伊庭千句】/御何[うくひすや]/大永4(1524)年3月17日〜21日
つゆにしをるる−ひくらしのこゑ−むらさめや−すくるまもなき−やまのかけ
【天正四年万句70巻】/□何[□□□□□]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

ひぐらしのこえ(蜩の声)→ゆうづくよ(夕月夜)

はやしらつゆに−ひくらしのこゑ−ゆふつくよ−あきかせふかぬ−やまもなし
【永原千句】/何色[うつろはぬ]/明応9(1500)年7月17日
ややものさひし−ひくらしのこゑ−やまのはに−またかけうすき−ゆふつくよ
【東山千句】/何色[しかのねは]/永正15(1518)年8月10日〜12日

あきかぜ(秋風)→ひぐらしのこえ(蜩の声)

ここよりや−たちていつみの−あきのかせ−てるみなつきの−ひくらしのこゑ
【浅間千句】/山何[ここよりや]/永正11(1514)年5月13日〜19日
すすしさや−やすらふままの−あきのかせ−またかけのこる−ひくらしのこゑ
【大永三年月並千三百韻】/□□[はなにつき]/月並千三百韻/大永3(1523)年3月23日
あつきひは−かけよわるつゆの−あきかせに−ころもてうすし−ひくらしのこゑ
【延徳年間百韻16巻】/何人[うすゆきに]/延徳3(1491)年10月20日
あきかせに−ひとむらさめの−そらはれて−やまちをゆけは−ひくらしのこゑ
【園塵第四/早稲田大学本】/秋/永正6、7年

いろづく(色付く)→ひぐらしのこえ(蜩の声)

きりのほる−そとものこすゑ−いろつきて−さひしくのこる−ひくらしのこゑ
【明応年間百韻22巻】/何人[たますたれ]/明応5(1496)年6月7日
つゆにはや−みねのくすはも−いろつきて−あきものかなし−ひくらしのこゑ
【文亀年間百韻4巻】/何人[きえしよの]/文亀2(1502)年8月6日

すずしさにあきたつ(涼しさに秋立つ)→ひぐらしのこえ(蜩の声)

すすしくも−ゆふひのくもに−あきたちて−こすゑしらるる−ひくらしのこゑ
【永禄元年花千句】/□□[あたりまて]/永禄元(1558)年3月23日〜25日
すすしさの−けふよりしるき−あきたちて−やまはくもまの−ひくらしのこゑ
【天文年間百韻38巻】/xx[したみつも]/天文24(1555)年9月2日

なでしこ(撫子)→ひぐらしのこえ(蜩の声)

なてしこの−おひゆくすゑを−まちかねて−あきのこなたの−ひくらしのこゑ
【大永四年月並千二百韻】/□□[けふひくや]/月並千二百韻/大永4(1524)年5月23日
なてしこの−つゆはまそての−いろそめて−ゆきすきかての−ひくらしのこゑ
【天文年間百韻38巻】/何人[なやここに]/天文4(1535)年5月1日

ふくかぜのあきのつゆ(吹く風に秋の露)→ひぐらしのこえ(蜩の声)

かせはまた−ふかぬになつも−あきのつゆ−せみにましるや−ひくらしのこゑ
【平松文庫本千句】/□□[なてしこの]/
まつにふく−かせのしたはの−あきのつゆ−またかけうすき−ひくらしのこゑ
【大永三年月並千三百韻】/□□[しくれのあめ]/月並千三百韻/大永3(1523)年10月23日