ゆめのうきはし（夢の浮橋）

ゆめのうきはし（夢の浮橋）→いにしえ（古）

ねぬよにくつる−ゆめのうきはし−いにしへの−なからのみやに−つきをみて

【老葉／吉川本】／秋／文明13(1481)年夏頃

うつつともかな−ゆめのうきはし−いにしへの−ふてのまきまき−ほのかにて

【宗長関係８種】／興津宛／書陵部本／

ゆめのうきはし（夢の浮橋）→みゆきする（御幸する）

そをたにかけよ−ゆめのうきはし−みゆきせし−あとはしたふも−とほきよに

【明応年間百韻２２巻】／山何［ほとときす］／明応9(1500)年4月9日　

あとものこらぬ−ゆめのうきはし−みゆきせし−そのよこひしき−ふるてらに

【園塵第四／早稲田大学本】／雑下／永正6、7年

ゆめのうきはし（夢の浮橋）→なみだがわ（涙河）

つくやまくらの−ゆめのうきはし−とこのうへの−うたかたやみの−なみたかは

【元亀年間百韻６巻】／何人［はなのときも］／元亀4(1573)年6月6日

はかなくかよふ−ゆめのうきはし−わたるせは−いつくなるらむ−なみたかは

【天正四年万句７０巻】／一字露顕［わかくさも］／天正4(1576)年5月6日〜7月19日

ゆめのうきはし（夢の浮橋）→はるのよ（春の夜）

とたえかちなる−ゆめのうきはし−ねぬるまの−ほとはみしかき−はるのよに

【永禄石山千句】／何人［つきやかる］／永禄7(1564)年5月12日

たえはてけりな−ゆめのうきはし−いとはやも−あけなむとする−はるのよに

【寛正年間百韻２０巻】／□□［なかつきと］／寛正2(1461)年9月

ゆめのうきはし（夢の浮橋）→みねにわかれる（峰に分かれる）

たたつゆのまの−ゆめのうきはし−つきいれは−みねにわかるる−よるのくも

【美濃千句】／何草［いつくにて］／文明4(1473)年12月16日〜21日

よこぐもかすむ（横雲霞む）→ゆめのうきはし（夢の浮橋）

よこくもの−わかるるかたや−かすむらむ−よるちるはなの−ゆめのうきはし

【熊野千句】／何路［かさなるや］／文正元(1466)年3月以前

よこくもの−のこれるよもも−かすむひに−さめてそなほも−ゆめのうきはし

【文明十二年千句８巻】／白何［まつりする］／文明12(1480)年4月10日〜＊日