かりのこえ(雁の声)
かりのこえ(雁の声)→かすみこめる(霞こめる)
- やまたかみ−きたにたなひく−かりのこゑ−はるのふもとは−かすみこめつつ
- 【太神宮法楽千句】/何人[しかのねを]/長享2(1488)年7月
- なこりもや−おほよとのなみに−かりのこゑ−かすみこめつつ−うらのつりふね
- 【成立不詳・宗養以前8巻】/□□[つゆはそての]/成立時不詳
ありあけのつき(有明の月)→かりのこえ(雁の声)
- かすみなからも−ありあけのつき−よもすから−かへるやとほき−かりのこゑ
- 【文明十二年千句8巻】/何木[なもしるし]/文明12(1480)年4月10日〜*日
- あかつきかたの−ありあけのつき−なかめやる−くももはつかの−かりのこゑ
- 【天正四年万句70巻】/玉何[まつはらも]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日
まくらのゆめ(枕の夢)→かりのこえ(雁の声)
- まくらのゆめを−さそふあきかせ−いつくとも−おほえすとほき−かりのこゑ
- 【文明年間百韻34巻】/□□[ゆきのかけ]/文明5(1473)年12月5日
- まくらのゆめを−さますはるかせ−わかるるや−ありあけかたの−かりのこゑ
- 【文禄年間百韻12巻】/□□[あめのひの]/文禄2(1593)年5月