しばのいお（柴の庵）

しばのいお（柴の庵）→いにしえのゆめ（古の夢）

しはのいほ−たのむかけとや−たつぬらむ−いとふもしらぬ−いにしへのゆめ

【葉守千句】／何路［しくるやと］／長享元(1487)年10月9日＜〜11日＞

とひくるを−いとふはかりの−しはのいほ−わすれむとする−いにしへのゆめ

【弘治三年春雪千句】／山何［はなそとも］／弘治3(1557)年正月7日〜9日

しばのいお（柴の庵）→はなのちるころ（花の散る頃）

うしとみは−たれかはとはむ−しはのいほ−まつふくかせに−はなのちるころ

【天文年間百韻３８巻】／何路［あきよたた］／天文12(1543)年8月19日

やまかせも−ふかはふかなむ−しはのいほ−ありあけのつきに−はなのちるころ

【宗祇関係２種】／心敬専順点宗祇付句／

すみぞめのそで（墨染の袖）→しばのいお（柴の庵）

よしせはくとも−すみそめのそて−かくすみも−いくほとならむ−しはのいほ

【延徳年間百韻１６巻】／何船［さよかせも］／延徳2(1490)年7月23日

あれはやまとや−すみそめのそて−はなにのみ−むすふににたる−しはのいほ

【成立不詳・宗長以前１５巻】／初何［たてなから］／成立時不詳

やまのまつかぜ（山の松風）→しばのいお（柴の庵）

ふるさとよりの−やまのまつかせ−なかなかに−かこふそやすき−しはのいほ

【太神宮法楽千句】／何人［しかのねを］／長享2(1488)年7月

なれてもさひし−やまのまつかせ−たれきてか−こころととめむ−しはのいほ

【萱草／伊地知本】／雑／文明6(1474)年2月以前