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とぶほたる(飛ぶ蛍)

とぶほたる(飛ぶ蛍)→かぜのすずしさ(風の涼しさ)

はるはると−かはのほとりを−とふほたる−なかれふきくる−かせのすすしさ
【元亀二年千句】/山何[はなのかの]/元亀2(1571)年3月5日
ゆふなきに−きえてはもえて−とふほたる−むらくさたかく−かせのすすしさ
【永正年間百韻34巻】/山何[まちこしや]/永正12(1515)年11月11日
かけとほく−あしやのさとに−とふほたる−つきにくれゆく−かせのすすしさ
【成立不詳・宗長以前15巻】/xx[さみたれや]/成立時不詳

とぶほたる(飛ぶ蛍)→そでのすずしさ(袖の涼しさ)

むしのなく−かたへはくれて−とふほたる−なつをわするる−そてのすすしさ
【皇学館文庫本千句】/□□[きてかへる]/永禄6(1563)年11月18日以前
くれぬれは−みたれあひつつ−とふほたる−やすらひいつる−そてのすすしさ
【天正年間百韻57巻】/□□[すたれまけ]/天正15(1587)年1月10日

あしびたくかげ(葦火焚く影)→とぶほたる(飛ぶ蛍)

おなしみなとの−あしひたくかけ−うちみたれ−くるるかたより−とふほたる
【天正年間百韻57巻】/山何[あをやきの]/天正3(1575)年2月2日
はなれこしまに−あしひたくかけ−とふほたる−ゆくかたもなく−さよふけて
【壁草/大阪天満宮文庫本】/夏/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

かげたかくなる(影高くなる)→とぶほたる(飛ぶ蛍)

しけれはやまそ−かけたかくなる−なつのより−くものうへまて−とふほたる
【熊野千句】/何色[なみしけし]/文正元(1466)年3月以前
さはへのくさそ−かけたかくなる−ひとつつつ−やとりをいてて−とふほたる
【園塵第一/続群書類従本】/夏/長享2年

かすかなかげ(微かな影)→とぶほたる(飛ぶ蛍)

ともすひかりの−かすかなるかけ−あきかせや−くもゐはるかに−とふほたる
【大永四年月並千二百韻】/□□[ゆふたちは]/月並千二百韻/大永4(1524)年6月23日
おほゐのつきの−かすかなるかけ−ひとつふたつ−そらにみえてや−とふほたる
【元和年間百韻24巻】/□□[むかしにや]/元和5(1619)年7月24日

たけうちなびく(竹打ち靡く)→とぶほたる(飛ぶ蛍)

たけうちなひく−をちのかはきり−とふほたる−ここにかしこに−くれそめて
【石山四吟千句】/何人[うめかえは]/天文24(1555)年8月15日〜19日
たけうちなひく−かけのすすしさ−ほのかにも−かせのまにまに−とふほたる
【天正年間百韻57巻】/初何[はるたちて]/裏白/天正12(1584)年1月3日

つゆにみだれる(露に乱れる)→とぶほたる(飛ぶ蛍)

つゆにみたるる−あしのひとむら−くれぬれは−きりのひまひま−とふほたる
【浜宮千句】/□□[ときもよも]/
ねにこそなかれ−つゆにみたるる−したもえを−しのふののきに−とふほたる
【心敬関係10種】/心敬僧都百句/岩瀬文庫本/

ひかりのかげ(光の影)→とぶほたる(飛ぶ蛍)

ひかりのかけを−あはれとやみむ−いにしへの−いかなるたまそ−とふほたる
【文安雪千句】/花之何[ゆきふれは]/文安2(1445)年10月18日
ひかりのかけを−をしみとめはや−くれわたる−まとよりをちに−とふほたる
【成立不詳・心敬以前14巻】/何人[このもとの]/成立時不詳