ひとのおもかげ（人の面影）

ひとのおもかげ（人の面影）→わかれじ（別れ路）

ゆめかうつつか−ひとのおもかけ−しはしたに−とりとめはやの−わかれちに

【天文廿四年梅千句】／何垣［あさきりに］／天文24(1555)年正月7日

これになくさむ−ひとのおもかけ−けふやかて−こひしかるへき−わかれちに

【応永年間百韻７巻】／□□［ххはせて］／応永24(1417)年3月16日

ひとのおもかげ（人の面影）→あきふける（秋更ける）

つきにみしよの−ひとのおもかけ−のこりなく−よもきかすゑに−あきふけて

【永正十花千句】／何路［ゆくつきも］／永正13(1516)年3月11日〜14日

ぬきおくきぬの−ひとのおもかけ−つきすめる−よこのうらかせ−あきふけて

【萱草／伊地知本】／秋／文明6(1474)年2月以前

つきにみしよの−ひとのおもかけ−のこれなく−あさちかすゑの−あきふけて

【那智篭／北野天満宮本】／永正十三年／

ひとのおもかげ（人の面影）→なぐさめる（慰める）

まつとはしるや−ひとのおもかけ−うきをたた−こころとしはし−なくさめて

【天文年間百韻３８巻】／朝何［またてきく］／天文9(1540)年4月25日

わすれむとすれは−ひとのおもかけ−あはぬまも−ありつるみそと−なくさめて

【老葉／吉川本】／恋下／文明13(1481)年夏頃

ひとのおもかげ（人の面影）→なみだ（涙）

わすれもやらぬ−ひとのおもかけ−うらみをは−いはぬにもしる−なみたにて

【看聞日記紙背５０巻】／唐何［としふりて］／応永24(1417)年11月23日

あさちかはらの−ひとのおもかけ−つゆはたた−ゆふへのおとす−なみたにて

【竹林抄／新古典文学大系本】／秋／文明8(1476)年5月頃

かたみ（形見）→ひとのおもかげ（人の面影）

なみたのみ−たひゆくわすれ−かたみにて−のやまのみちも−ひとのおもかけ

【出陣千句】／夕何［いくよみし］／永正元(1504)年10月25日〜27日

ありあけは−あふ□□□□の−かたみにて−つゆもわすれぬ−ひとのおもかけ

【看聞日記紙背５０巻】／山何［なつかけよ］／応永26(1419)年3月29日

ちぎり（契り）→ひとのおもかげ（人の面影）

またこぬは−ゆめにまさらぬ−ちきりにて−これになくさむ−ひとのおもかけ

【応永年間百韻７巻】／□□［ххはせて］／応永24(1417)年3月16日

はかなきに−なしもはてぬは−ちきりにて−とことはにそふ−ひとのおもかけ

【永正年間百韻３４巻】／何人［つきはなを］／永正2(1505)年9月13日