むしなく(虫鳴く)
むしなく(虫鳴く)→きりのしたみち(霧の下道)
- をかのへの−かきほはまたき−むしなきて−ゆふかけふかき−きりのしたみち
- 【飯盛千句】/何衣[つきいてて]/永禄4(1561)年5月27日〜29日
- あさほらけ−わけゆくかたに−むしなきて−そてさむくなる−きりのしたみち
- 【文明十四年万句52巻】/何船[あきのいろ]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
あきのはつかぜ(秋の初風)→むしなく(虫鳴く)
- たひたつそらも−あきのはつかせ−かへるさの−やまちいまはた−むしなきて
- 【永正年間百韻34巻】/山何[まちこしや]/永正12(1515)年11月11日
- ふきつたへくる−あきのはつかせ−このさとも−さなからのへの−むしなきて
- 【成立不詳・宗長以前15巻】/何人[やまみつは]/成立時不詳
つゆふくかぜ(露吹く風)→むしなく(虫鳴く)
- つゆふくかせは−にしよりそたつ−みやきのの−はなのさかりは−むしなきて
- 【宝徳四年千句】/何衣[はなもはも]/宝徳4(1452)年3月12日
- つゆふくかせは−すすのかりいほ−なつころも−ひもくれかたは−むしなきて
- 【永正年間百韻34巻】/何衣[あひにあひぬ]/永正10(1513)年2月16日