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むしのこえ(虫の声)

むしのこえ(虫の声)→あきふける(秋更ける)

むしのこゑ−のこるまかきの−はなおちて−こすゑうつろひ−あきはふけけり
【葉守千句】/何路[しくるやと]/長享元(1487)年10月9日<〜11日>
たつねても−あかすよほそき−むしのこゑ−あさなあさなに−あきはふけけり
【成立不詳・心敬以前14巻】/何路[しろたへの]/成立時不詳

むしのこえ(虫の声)→つゆがみだれる(露が乱れる)

むしのこゑ−きけはいまはた−をりはへて−ゆふくれふかき−つゆそみたるる
【大永三年月並千三百韻】/□□[あらたまの]/月並千三百韻/大永3(1523)年12月23日
みちのへに−なきよわりたる−むしのこゑ−ゆけはもすそに−つゆそみたるる
【文明十四年万句52巻】/錦何[つきひとつ]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日

むしのこえ(虫の声)→ひとむらすすき(一群薄)

かれのにも−なほかけたのむ−むしのこゑ−ひとむらすすき−ちりなつくしそ
【三島千句】/何路[なへてよの]/文明3(1471)年3月21日〜23日
わひしきは−かれのこりたる−むしのこゑ−ひとむらすすき−うちなひくかけ
【五吟一日千句】/何路[いそのなみ]/天正9(1581)年11月19日

のわきのあと(野分の後)→むしのこえ(虫の声)

のわきのあとの−まつのつれなさ−なきたゆる−なかにゆふへの−むしのこゑ
【平松文庫本千句】/□□[なきてたつ]/
のわきのあとの−くれわたるには−ほのかにも−なきこそいつれ−むしのこゑ
【慶長年間百韻27巻】/□□[はるさめも]/慶長9(1604)年10月6日