むしのね(虫の音)
むしのね(虫の音)→ころもでのつゆ(衣手の露)
- うたたねの−はしゐはちかき−むしのねに−おほえすしほる−ころもてのつゆ
- 【称名院追善千句】/初何[したふなよ]/永禄6(1563)年12月14日〜18日
- むしのねに−むかしのあとの−こととひて−わけいるのへの−ころもてのつゆ
- 【嵯峨千句】/花之何[うめかかは]/(元亀4)天正元(1573)年正月9日〜11日
むしのね(虫の音)→ふるさとのあき(古里の秋)
- むしのねも−みたるるつゆの−しけきのに−とへはなみたの−ふるさとのあき
- 【大永三年月並千三百韻】/□□[うめかかや]/月並千三百韻/大永3(1523)年2月23日
- むしのねも−きえわたるよの−ありあけに−あはれなそへそ−ふるさとのあき
- 【天文年間百韻38巻】/夢想[ちりてなほ]/天文10(1541)年3月
つきがこおる(月が氷る)→むしのね(虫の音)
- ちはらかつゆの−つきそこほるる−むしのねを−たもとにかくる−よはふけて
- 【河越千句】/何船[やまかせに]/文明2(1470)年正月10〜12日
- みなからつゆの−つきそこほるる−むしのねを−まそてにえらふ−よはふけて
- 【弘治年間百韻8巻】/何人[うのはなの]/弘治2(1556)年4月27日