はなのこのもと（花の木の下）

はなのこのもと（花の木の下）→うぐいす（鶯）

いそくこころの−はなのこのもと−うくひすの−はるおとろかす−ねになきて

【羽柴千句】／千何［あくるよを］／天正6(1578)年5月18・19日

いろにいろそふ−はなのこのもと−うくひすの−はかせをみるも−のとかにて

【天正四年万句７０巻】／夕何［はるさめに］／天正4(1576)年5月6日〜7月19日

はなのこのもと（花の木の下）→おとがする（音がする）

たかかへるらむ−はなのこのもと−ふるさとも−はるのみひとの−おとはして

【聖廟千句】／何田［のこるひに］／明応3(1494)年2月10日〜12日

やまちひくるる−はなのこのもと−さくらちる−みねのあらしの−おとはして

【宗長関係８種】／興津宛／書陵部本／

はなのこのもと（花の木の下）→やまざくら（山桜）

たちもはなれぬ−はなのこのもと−おもかけに−なほもむかひの−やまさくら

【行助関係４種】／行助連歌／天理本／

しるしらぬあふ−はなのこのもと−やまさくら−さけはみやこを−あくかれて

【壁草／大阪天満宮文庫本】／春／永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

うたのしなじな（歌の品々）→はなのこのもと（花の木の下）

あはれにも−うたのしなしな−よみかはし−しるもしらぬも−はなのこのもと

【慶長年間百韻２７巻】／□□［はるもこそ］／裏白／慶長13(1608)年1月3日

すちかへす−うたのしなしな−たたならす−いつれとめつる−はなのこのもと

【元和年間百韻２４巻】／□□［さほひめや］／元和6(1620)年1月24日