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やまざくら(山桜)

やまざくら(山桜)→かすむあけぼの(霞む曙)

くもとのみ−みゆるやとほき−やまさくら−こすゑひとつに−かすむあけほの
【因幡千句】/何人[みるたひに]/文明7(1475)年11月26日<〜28日>
のこるとも−のちはあらしの−やまさくら−つきをもをしめ−かすむあけほの
【成立不詳・宗祇以前15巻】/何船[きりのはに]/成立時不詳

やまざくら(山桜)→はるのまつのえ(春の松の枝)

をりそへて−つまきにましる−やまさくら−みとりたちそふ−はるのまつかえ
【看聞日記紙背50巻】/何路[まつころの]/応永32(1425)年10月15日
たかこころ−やすらふいその−やまさくら−をのへしつけき−はるのまつかえ
【成立不詳・心敬以前14巻】/何路[こころあらは]/存疑/成立時不詳

やまざくら(山桜)→ゆくすえのはる(行く末の春)

もみちさへ−もろくうつろふ−やまさくら−たのむもはかな−ゆくすゑのはる
【難波田千句】/□□[みつのおもに]/文明14(1482)年10月前後
みやまにや−さきもならひし−やまさくら−はなのさかりの−ゆくすゑのはる
【永正十花千句】/何路[みやまにや]/永正13(1516)年3月11日〜14日

かえるかりがね(帰る雁)→やまざくら(山桜)

またはるそとや−かへるかりかね−ゆきかとよ−こしのしらねの−やまさくら
【看聞日記紙背50巻】/唐何[いやとしに]/応永31(1424)年1月25日
こころつよくも−かへるかりかね−ちるまては−なとかみさりし−やまさくら
【新撰菟玖波集/実隆本】/雑一/明応4(1495)年9月26日

はなのこのもと(花の木の下)→やまざくら(山桜)

たちもはなれぬ−はなのこのもと−おもかけに−なほもむかひの−やまさくら
【行助関係4種】/行助連歌/天理本/
しるしらぬあふ−はなのこのもと−やまさくら−さけはみやこを−あくかれて
【壁草/大阪天満宮文庫本】/春/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

はなのはるかぜ(花の春風)→やまざくら(山桜)

とはむといひし−はなのはるかせ−おくはまた−おそきもあれや−やまさくら
【弘治年間百韻8巻】/何船[たくそてに]/弘治2(1557)年12月2日
くもをはらふは−はなのはるかせ−やまさくら−よのまのあめに−さきいてて
【愚句老葉】/春/永正17年
にはのくちきの−はなのはるかせ−やまさくら−かけひのみつに−なかれきて
【園塵第四/早稲田大学本】/春/永正6、7年

はなのひとえだ(花の一枝)→やまざくら(山桜)

をるをはゆるせ−はなのひとえた−ひとをこそ−ととむるせきの−やまさくら
【文和千句】/手何[はにしける]/文和5年
このかけものの−はなのひとえた−やまさくら−てをもゆるさす−をりもちて
【専順関係2種】/春/応仁元(1467)年5月10日