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ふるさと(古里)

ふるさと(古里)→たびのかなしさ(旅の悲しさ)

うみかはを−へたてておもふ−ふるさとに−とほくもなれる−たひのかなしさ
【明応年間百韻22巻】/何船[はなそはる]/明応2(1493)年3月25日
ふるさとに−しかしとかりや−かへるらむ−みはいつまての−たひのかなしさ
【成立不詳・宗祇以前15巻】/xx[ちれはいさ]/成立時不詳

ふるさと(古里)→はなのひとえだ(花の一枝)

ふるさとに−ことつてやらむ−ひともかな−かへしてたをる−はなのひとえた
【熊野千句】/何船[のとかなる]/文正元(1466)年3月以前
またよとは−かはすも□たの−ふるさとに−みれはくちきの−はなのひとえた
【天正四年万句70巻】/何物[ほとときす]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

ふるさと(古里)→おもいやるにもそで(思いやるにも袖)

ふるさとの−ひといかならむ−たひのみち−おもひやるにも−そてそしをるる
【因幡千句】/何船[そらやゆき]/文明7(1475)年11月26日<〜28日>
ふるさとの−あきはいつしか−□□ぬらむ−おもひやるにも−そてそぬれける
【天正四年万句70巻】/何木[さくはなの]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

おぎのうわかぜ(荻の上風)→ふるさと(古里)

そふるやうらみ−をきのうはかせ−ひまもなく−のきはくすはふ−ふるさとに
【永正年間百韻34巻】/何路[あきにかせ]/永正8(1511)年7月14日
おもひたゆまぬ−をきのうはかせ−もとあらの−こはきうつろふ−ふるさとに
【合点之句/神宮文庫本】/独吟百韻/天文9(1541)年12月25日

かえるかりがね(帰る雁)→ふるさと(古里)

こゑはかりして−かへるかりかね−ふるさとは−たれすみすてて−あれぬらむ
【看聞日記紙背50巻】/何木[ゆきそはな]/応永25(1419)年12月22日
おのかひとつれ−かへるかりかね−ふるさとは−たかこころにも−あるものを
【菟玖波集/広島大学本】/羇旅/文和5(1356)年冬〜翌年の春

なみだおちる(涙落ちる)→ふるさと(古里)

しのふものから−なみたおちけり−とふひとも−おもかけかはる−ふるさとに
【弘治三年春雪千句】/薄何[そらにあめ]/弘治3(1557)年正月7日〜9日
なこりかなしく−なみたおちけり−ふるさとに−またわかれぬる−ゆめさめて
【園塵第三/続群書類従本】/雑下/文亀元(1501)年3月18日

もみじのにしき(紅葉の錦)→ふるさと(古里)

もみちのにしき−かさねきるころ−ふたたひは−いなしとおもふ−ふるさとに
【天正四年万句70巻】/夕何[はるさめに]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日
もみちのにしき−きてやゆかまし−ぬれぬれも−あきはしくれの−ふるさとに
【菟玖波集/広島大学本】/雑一/文和5(1356)年冬〜翌年の春

わすれとうくさはら(忘れ訪う草原)→ふるさと(古里)

わするなよ−とはむとちきる−くさのはら−たよりはかりに−かかるふるさと
【太神宮法楽千句】/山何[のははなに]/長享2(1488)年7月
わすれすも−とほきあととふ−くさのはら−なれこしたれそ−かかるふるさと
【永正十花千句】/二字反音[こまなへて]/永正13(1516)年3月11日〜14日