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かえるかりがね(帰る雁)

かえるかりがね(帰る雁)→あらわれる(現れる)

かすはいくつそ−かへるかりかね−とほやまは−ゆきののこるに−あらはれて
【看聞日記紙背50巻】/山何[ちよもみむ]/応永19(1412)年1月14日
こゑにしられて−かへるかりかね−とほうらの−ほにゆくふねは−あらはれて
【看聞日記紙背50巻】/何路[あききては]/応永27(1420)年7月25日

かえるかりがね(帰る雁)→ふるさと(古里)

こゑはかりして−かへるかりかね−ふるさとは−たれすみすてて−あれぬらむ
【看聞日記紙背50巻】/何木[ゆきそはな]/応永25(1419)年12月22日
おのかひとつれ−かへるかりかね−ふるさとは−たかこころにも−あるものを
【菟玖波集/広島大学本】/羇旅/文和5(1356)年冬〜翌年の春

かえるかりがね(帰る雁)→やまざくら(山桜)

またはるそとや−かへるかりかね−ゆきかとよ−こしのしらねの−やまさくら
【看聞日記紙背50巻】/唐何[いやとしに]/応永31(1424)年1月25日
こころつよくも−かへるかりかね−ちるまては−なとかみさりし−やまさくら
【新撰菟玖波集/実隆本】/雑一/明応4(1495)年9月26日

あさぼらけ(朝ぼらけ)→かえるかりがね(帰る雁)

かすみさへ−いろつくはなの−あさほらけ−かすはいくつそ−かへるかりかね
【看聞日記紙背50巻】/山何[ちよもみむ]/応永19(1412)年1月14日
あさほらけ−かすみをわけて−ふくかせに−をふねいつれは−かへるかりかね
【園塵第三/続群書類従本】/春/文亀元(1501)年3月18日

ありあけ(有明)→かえるかりがね(帰る雁)

ありあけの−いるやまのはも−おほろにて−こゑもかすかに−かへるかりかね
【看聞日記紙背50巻】/何人[まつかえに]/応永29(1422)年3月28日
ありあけの−なこりやなほも−うすかすみ−こしちはとほく−かへるかりかね
【看聞日記紙背50巻】/山何[あめはれて]/応永30(1423)年5月25日

ありあけのつき(有明の月)→かえるかりがね(帰る雁)

ありあけの−つきやあらぬと−かすむよに−きけはくもゐを−かへるかりかね
【永享年間百韻4巻】/山何[おいまつは]/万句巻頭/永享9(1437)年3月21日
ありあけの−つきはかすみに−ほのみえて−ゆめもまくらに−かへるかりかね
【園塵第三/続群書類従本】/春/文亀元(1501)年3月18日

かすむ(霞む)→かえるかりがね(帰る雁)

ありあけや−なかそらたかく−かすむらむ−くもちはるかに−かへるかりかね
【看聞日記紙背50巻】/何人[うめのなの]/応永30(1423)年5月27日
こころさへ−たなひかれてや−かすむらむ−みおくるままに−かへるかりかね
【成立不詳・宗養以前8巻】/朝何[なひくよや]/成立時不詳

こしのしらゆき(越の白雪)→かえるかりがね(帰る雁)

はるふかきまて−こしのしらゆき−ありあけの−つきもなこりと−かへるかり
【看聞日記紙背50巻】/山何[あつさなほ]/応永32(1425)年閏6月25日
きゆるひもなき−こしのしらゆき−かへるかり−いつかたこえて−またはこむ
【享禄年間百韻8巻】/白何[あさみとり]/享禄3(1530)年3月2日

したわれる(慕われる)→かえるかりがね(帰る雁)

このはるも−こそみしはなの−したはれて−をしめやなこり−かへるかりかね
【看聞日記紙背50巻】/何人[まつちかし]/応永32(1425)年6月25日
むかしより−ひとになこりを−したはれて−おのかこころと−かへるかりかね
【菟玖波集/広島大学本】/春上/文和5(1356)年冬〜翌年の春

まつみえる(松見える)→かえるかりがね(帰る雁)

かすめとも−つきまつやまは−まつみえて−くもちはるかに−かへるかりかね
【看聞日記紙背50巻】/何路[ふりかつけ]/応永29(1422)年【B】3月15日
とほさとの−はなをへたつる−まつみえて−やまのはつかに−かへるかりかね
【看聞日記紙背50巻】/何船[ことはなに]/応永31(1424)年9月27日

やまがおぼろ(山が朧)→かえるかりがね(帰る雁)

つきいつる−やまものきはも−おほろにて−いそくかよるも−かへるかりかね
【看聞日記紙背50巻】/山何[なつかけよ]/応永26(1419)年3月29日
ありあけの−いるやまのはも−おほろにて−こゑもかすかに−かへるかりかね
【看聞日記紙背50巻】/何人[まつかえに]/応永29(1422)年3月28日