トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ

おぎのうわかぜ(荻の上風)

おぎのうわかぜ(荻の上風)→あきのよ(秋の夜)

そよともすれは−をきのうはかせ−さらぬたに−ねさめかちなる−あきのよに
【菟玖波集/広島大学本】/秋上/文和5(1356)年冬〜翌年の春
たまくらなれや−をきのうはかせ−つきしろく−むすはぬゆめの−あきのよに
【合点之句/神宮文庫本】/秋/天文9(1541)年12月25日

おぎのうわかぜ(荻の上風)→ふるさとびと(古里人)

ゆめにうらむる−をきのうはかせ−みしはみな−ふるさとひとの−あともうし
【長享年間百韻6巻】/何人[ゆきなから]/長享2(1488)年1月22日
かりもなくなり−をきのうはかせ−たかあきと−ふるさとひとの−またるらむ
【天文年間百韻38巻】/何船[あさかほに]/天文12(1543)年7月29日

おぎのうわかぜ(荻の上風)→おもう(思う)

ひとはおとせす−をきのうはかせ−あきやきて−わかふるさとと−おもふらむ
【壁草/大阪天満宮文庫本】/秋/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前
そてをそはらふ−をきのうはかせ−いかてかは−さてもとはぬを−おもふらむ
【那智篭/北野天満宮本】/永正十二年/

おぎのうわかぜ(荻の上風)→ふるさと(古里)

そふるやうらみ−をきのうはかせ−ひまもなく−のきはくすはふ−ふるさとに
【永正年間百韻34巻】/何路[あきにかせ]/永正8(1511)年7月14日
おもひたゆまぬ−をきのうはかせ−もとあらの−こはきうつろふ−ふるさとに
【合点之句/神宮文庫本】/独吟百韻/天文9(1541)年12月25日

おぎのうわかぜ(荻の上風)→ゆうまぐれ(夕まぐれ)

そよそのことと−をきのうはかせ−なかめつつ−たちつつわふる−ゆふまくれ
【伊予千句】/御何[すすしさは]/天文6(1537)年5月22日
みもあへぬつゆに−をきのうはかせ−むらさめの−くもまにつきの−ゆふまくれ
【那智篭/北野天満宮本】/永正十四年/

あわれである(哀れである)→おぎのうわかぜ(荻の上風)

つきにたに−めてしあきこそ−あはれなれ−のきはにたかき−をきのうはかせ
【因幡千句】/何石[やまはたか]/文明7(1475)年11月26日<〜28日>
あきすてに−ちかくなるこそ−あはれなれ−はやしのかねの−をきのうはかせ
【天正四年万句70巻】/白何[つゆやいろ]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

ゆうべかぎる(夕べ限る)→おぎのうわかぜ(荻の上風)

うきことや−ゆふへゆふへに−かきるらむ−ほのかなりつる−をきのうはかせ
【天文廿四年梅千句】/二字反音[くれなゐの]/天文24(1555)年正月7日
さひしさや−わかゆふへにや−かきるらむ−うからはきかし−をきのうはかせ
【成立不詳・心敬以前14巻】/何人[はるふかし]/成立時不詳

ゆうまぐれ(夕まぐれ)→おぎのうわかぜ(荻の上風)

のをみれは−すすきかれたつ−ゆふまくれ−あきのなこりの−をきのうはかせ
【文安雪千句】/何船[かせにとふ]/文安2(1445)年10月18日
あきはいま−すすしきほとの−ゆふまくれ−うすきそてふく−をきのうはかせ
【美濃千句】/何路[ほとときす]/文明4(1473)年12月16日〜21日