トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ

よわのつき(夜半の月)

よわのつき(夜半の月)→あきかぜのそら(秋風の空)

くもはれて−さたまりけりな−よはのつき−しくれつくせる−あきかせのそら
【称名院追善千句】/一字露顕[くもはれて]/永禄6(1563)年12月14日〜18日
ひとはいさ−みしはわすれぬ−よはのつき−たのむるすゑは−あきかせのそら
【永正年間百韻34巻】/何船[うちなひき]/永正13(1516)年1月

よわのつき(夜半の月)→かねかすか(鐘微か)

さしこもる−とほやまてらの−よはのつき−きりまもれたる−かねかすかなり
【宗牧追善千句】/山何[ちるちらぬ]/永禄4(1561)年9月14日・15日
まつかせの−ふきすさひたる−よはのつき−ふけゆくあきの−かねかすかなり
【文禄年間百韻12巻】/□□[はなのいろや]/文禄4(1595)年1月30日

よわのつき(夜半の月)→そでのあきかぜ(袖の秋風)

よはのつき−またあるやとを−たひたちて−せきちこえゆく−そてのあきかせ
【宝徳四年千句】/唐何[さすはなや]/宝徳4(1452)年3月12日
やまのはの−すすしさそふる−よはのつき−うたたねしまの−そてのあきかせ
【天文年間百韻38巻】/夢想[ちりてなほ]/天文10(1541)年3月

よわのつき(夜半の月)→おじかなくやま(牡鹿鳴く山)

うかるへき−あきのそらかは−よはのつき−すみてやみまし−をしかなくやま
【延徳年間百韻16巻】/何船[はるすきぬ]/延徳4(1492)年4月8日
なかめすは−うらみやせまし−よはのつき−まつかせふきて−をしかなくやま
【論書4種】/宗長/

うぐいすのこえ(鶯の声)→よわのつき(夜半の月)

かすむあしたの−うくひすのこゑ−のとかにも−ねやのとをしき−よはのつき
【天文廿四年梅千句】/山何[うちなひき]/天文24(1555)年正月7日
あくれはちかき−うくひすのこゑ−まきのとの−そともはうすき−よはのつき
【天正年間百韻57巻】/何木[ひとへつつ]/裏白/天正18(1590)年1月3日

かたしきのそで(片敷の袖)→よわのつき(夜半の月)

をれすはひとり−かたしきのそて−さりともの−うさはならひぬ−よはのつき
【秋津洲千句】/唐何[うめかかの]/天文15(1546)年8月25日
ゑひのまくらの−かたしきのそて−かけはなほ−おほろけならぬ−よはのつき
【天正年間百韻57巻】/初何[すすしさを]/天正2(1574)年6月10日

しげきむしのね(繁き虫の音)→よわのつき(夜半の月)

かへのうちにも−しけきむしのね−みえこしも−ゆめとほさかる−よはのつき
【大原野十花千句】/何墻[かをりきて]/元亀2(1571)年2月5日〜7日
かせややさむき−しけきむしのね−やとれとは−すみやはあらす−よはのつき
【宗長関係8種】/老耳/天理本/

つゆのふるみち(露のふる道)→よわのつき(夜半の月)

わけはやたゆる−つゆのふるみち−ひとはいさ−みしはわすれぬ−よはのつき
【永正年間百韻34巻】/何船[うちなひき]/永正13(1516)年1月
ぬれてみなせの−つゆのふるみち−しらきくに−うつろひふくる−よはのつき
【天文年間百韻38巻】/何人[にほへかつ]/天文13(1544)年1月29日

やまほととぎす(山時鳥)→よわのつき(夜半の月)

ゆくやいつくの−やまほとときす−あらましの−ねさめをさそへ−よはのつき
【大永三年月並千三百韻】/□□[しくれのあめ]/月並千三百韻/大永3(1523)年10月23日
まつとやおもふ−やまほとときす−さらにたた−まくらもとらぬ−よはのつき
【天正年間百韻57巻】/何路[なみこえて]/天正9(1581)年2月3日