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やまほととぎす(山時鳥)

やまほととぎす(山時鳥)→あけやらない(明けやらない)

いくよまたるる−やまほとときす−あめきけは−あけやすきころの−あけやらて
【天文廿年断簡千句】/□□[まつのよを]/天文20(1551)年6月10日〜12日
くもよりいつる−やまほとときす−すゑとほく−かりねせしのの−あけやらて
【永禄石山千句】/初何[しらかしの]/永禄7(1564)年5月12日

やまほととぎす(山時鳥)→あさみどり(浅緑)

きくやおもかけ−やまほとときす−うつしゑの−あともこすゑの−あさみとり
【大永四年月並千二百韻】/□□[うくひすの]/月並千二百韻/大永4(1524)年2月23日
うへなくときか−やまほとときす−あさみとり−はるののこりの−はなさきて
【大永年間百韻14巻】/名号[なつころも]/大永8(1528)年4月12日

やまほととぎす(山時鳥)→あめはれる(雨晴れる)

まかふやくもち−やまほとときす−ゆふなみに−うらつたひする−あめはれて
【大永三年月並千三百韻】/□□[たちはなに]/月並千三百韻/大永3(1523)年5月23日
やまほとときす−ゆふへとふやと−こすまけは−つきはあらはす−あめはれて
【元和年間百韻24巻】/□□[えそすきぬ]/元和8(1622)年4月13日

やまほととぎす(山時鳥)→ありあけ(有明)

はるををしめは−やまほとときす−なこりなほ−おほろつきよの−ありあけに
【住吉千句】/初何[さよしくれ]/大永元(1521)年11月1日〜14日
さつきすきゆく−やまほとときす−みしかよの−くもまわかれぬ−ありあけに
【伊予千句】/何馬[もろひとの]/天文6(1537)年5月22日
まつにもなかぬ−やまほとときす−ありあけに−なるへきつきは−おそくして
【称名寺連歌3巻】/xx[つきはあき]/正慶元(1332)年9月13夜
よふかきいほの−やまほとときす−かりまくら−さそはれいつる−ありあけに
【延徳年間百韻16巻】/何路[うめかかの]/延徳4(1492)年1月23日
はるもおもはし−やまほとときす−いるかたは−かすみもうすき−ありあけに
【弘治年間百韻8巻】/何人[ときはなる]/弘治3(1557)年8月28日

やまほととぎす(山時鳥)→かたおかのもり(片岡の杜)

みやこはとほき−やまほとときす−かたをかの−もりくるあめに−たちぬれて
【難波田千句】/□□[あくるよを]/文明14(1482)年10月前後
はつねめつらし−やまほとときす−かたをかの−もりのこかけに−たたすみて
【浜宮千句】/□□[こちふかは]/

やまほととぎす(山時鳥)→このもと(木の下)

たひにはつれよ−やまほとときす−かへるやと−いふひとはなき−このもとに
【池田千句】/何路[はなはしるや]/永正7(1510)年春以前<永正5年春>
みやこうつろふ−やまほとときす−このもとに−はなたちはなの−かをとめて
【秋津洲千句】/初何[はなならし]/天文15(1546)年8月25日
ひとこゑまてや−やまほとときす−このもとに−いさやすすまむ−なつのみち
【成立不詳・宗祇以前15巻】/何人[うめかかの]/成立時不詳

やまほととぎす(山時鳥)→はるすぎる(春過ぎる)

やまほとときす−きなけこのころ−ときわかぬ−たににははるや−すきぬらむ
【享徳二年千句】/何玉[くらからぬ]/享徳2(1453)年8月11日〜13日
あとはおとはの−やまほとときす−むらさめや−こすゑはるかに−すきぬらむ
【伊庭千句】/白何[けさやはる]/大永4(1524)年3月17日〜21日

やまほととぎす(山時鳥)→はなたちばな(花橘)

やまほとときす−あやなひとこゑ−さかりなる−はなたちはなの−あさゆふに
【伊予千句】/唐何[うつせみの]/天文6(1537)年5月22日
みやこうつろふ−やまほとときす−このもとに−はなたちはなの−かをとめて
【秋津洲千句】/初何[はなならし]/天文15(1546)年8月25日
くものむかひの−やまほとときす−ふきすくる−はなたちはなの−ゆふかせに
【大永四年月並千二百韻】/□□[わけくらし]/月並千二百韻/大永4(1524)年7月23日

やまほととぎす(山時鳥)→はなちる(花散る)

わかさとうとき−やまほとときす−かへるには−しかむかけなき−はなちりて
【成立不詳・宗砌以前6巻】/何人[みつたまり]/成立時不詳
やまほとときす−なほそまたるる−かりそめに−やとるいほりの−はなちりて
【文禄年間百韻12巻】/□□[はなのいろや]/文禄4(1595)年1月30日

やまほととぎす(山時鳥)→みじかよ(短夜)

さつきすきゆく−やまほとときす−みしかよの−くもまわかれぬ−ありあけに
【伊予千句】/何馬[もろひとの]/天文6(1537)年5月22日
かけたにとめよ−やまほとときす−みしかよの−つきもいまはた−みねこえて
【宮島千句】/何船[ちかしてふ]/天文20(1551)年5月9日〜11日

やまほととぎす(山時鳥)→むらさめ(村雨)

わすれぬつての−やまほとときす−むらさめに−たちよるさくら−またをりて
【三島千句】/御何[はるとほし]/文明3(1471)年3月21日〜23日
こゑはまくらの−やまほとときす−さそはれて−すきゆくかせの−むらさめに
【弘治三年春雪千句】/山何[はなそとも]/弘治3(1557)年正月7日〜9日
しのひあまるや−やまほとときす−むらさめの−すきけるくもに−よひふけぬ
【天文十八年梅千句】/何船[つきにうめ]/天文18(1549)年正月11日
またもきなかむ−やまほとときす−むらさめの−はるるあとより−うちそそき
【天正年間百韻57巻】/□□[ききわくや]/天正18(1590)年10月8日

やまほととぎす(山時鳥)→よわのつき(夜半の月)

ゆくやいつくの−やまほとときす−あらましの−ねさめをさそへ−よはのつき
【大永三年月並千三百韻】/□□[しくれのあめ]/月並千三百韻/大永3(1523)年10月23日
まつとやおもふ−やまほとときす−さらにたた−まくらもとらぬ−よはのつき
【天正年間百韻57巻】/何路[なみこえて]/天正9(1581)年2月3日

やまほととぎす(山時鳥)→ふねにあかしのとまり(舟に明石の泊)

やまほとときす−ゆくもうらみし−ふねにこよひ−あかしのとまり−こきわかれ
【東山千句】/何人[つきやしる]/永正15(1518)年8月10日〜12日
やまほとときす−ひとこゑのそら−ふねよせて−あかしのとまり−いてかてに
【名所句集/静嘉堂文庫本】/旅/(大永前後)

やまほととぎす(山時鳥)→うぐいす(鶯)

たえにしのちの−やまほとときす−うくひすの−こゑをへたつる−なつはきて
【天文年間百韻38巻】/何路[ひもすすし]/天文11(1542)年6月12日
いまはといつる−やまほとときす−うくひすの−かへるたにのと−はるくれて
【宗長関係8種】/壬生宛/書陵部本/

やまほととぎす(山時鳥)→たちばな(橘)

おとつれすてし−やまほとときす−たちはなの−いくやとことに−にほふらむ
【元和年間百韻24巻】/□□[としとしに]/元和6(1620)年12月5日
よかれかちなる−やまほとときす−たちはなの−はなちるつきは−ありあけに
【那智篭/北野天満宮本】/永正十三年/
きけはほのかに−やまほとときす−たちはなの−にほふまくらを−そはたてて
【合点之句/神宮文庫本】/夏/天文9(1541)年12月25日

やまほととぎす(山時鳥)→はなさく(花咲く)

うへなくときか−やまほとときす−あさみとり−はるののこりの−はなさきて
【大永年間百韻14巻】/名号[なつころも]/大永8(1528)年4月12日
やまほとときす−くもになくなり−とほきのの−ひともとあさち−はなさきて
【基佐集/静嘉堂文庫本】/夏/永正6(1509)年以前

やまほととぎす(山時鳥)→はなたちばな(花橘)

やまほとときす−こゑものこすな−そてかをる−はなたちはなに−かせすきて
【老葉/毛利本】/夏/(文明17(1485)年7月23日頃)
やまほとときす−こゑものこさす−そてかをる−はなたちはなに−かせすきて
【愚句老葉】/夏/永正17年
つきおちかかる−やまほとときす−まくらかの−はなたちはなに−めはさめて
【合点之句/神宮文庫本】/雑/天文9(1541)年12月25日

やまほととぎす(山時鳥)→はるくれる(春暮れる)

かたふくつきの−やまほとときす−はなもいま−むかひのみねの−はるくれて
【天文年間百韻38巻】/何木[あすのなを]/天文17(1548)年8月14日
かつこえきての−やまほとときす−あふさかの−おとはのこすゑ−はるくれて
【那智篭/北野天満宮本】/永正十二年/
いまはといつる−やまほとときす−うくひすの−かへるたにのと−はるくれて
【宗長関係8種】/壬生宛/書陵部本/
まつよつもれる−やまほとときす−はなはたた−きのふのゆめの−はるくれて
【宗長関係8種】/老耳/天理本/

やまほととぎす(山時鳥)→みねこえる(峰越える)

かけたにとめよ−やまほとときす−みしかよの−つきもいまはた−みねこえて
【宮島千句】/何船[ちかしてふ]/天文20(1551)年5月9日〜11日
なけむらくもの−やまほとときす−さみたれの−なこりすすしく−みねこえて
【園塵第三/続群書類従本】/夏/文亀元(1501)年3月18日

あめのうち(雨の内)→やまほととぎす(山時鳥)

つれつれは−なほまさりゆく−あめのうち−おとつれすてし−やまほとときす
【元和年間百韻24巻】/□□[としとしに]/元和6(1620)年12月5日
しつかにと−うちかたらへる−あめのうち−くもゐるまとの−やまほとときす
【宗長関係8種】/老耳/天理本/

あめのくれ(雨の暮れ)→やまほととぎす(山時鳥)

あめのくれ−あしたのくもに−うかれきて−はつねをきくや−やまほとときす
【天正四年万句70巻】/白何[はつはるや]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日
われそすむ−みねのいほりの−あめのくれ−やまほとときす−おとつれてゆけ
【新撰菟玖波集/実隆本】/夏/明応4(1495)年9月26日

あやめぐさ(菖蒲草)→やまほととぎす(山時鳥)

をりにふれ−かりにしあとの−あやめくさ−かけたにとめよ−やまほとときす
【宮島千句】/何船[ちかしてふ]/天文20(1551)年5月9日〜11日
ふくやとの−のきはににほふ−あやめくさ−なほねをそへよ−やまほとときす
【新撰菟玖波集/実隆本】/夏/明応4(1495)年9月26日

いそがれる(急がれる)→やまほととぎす(山時鳥)

こころなほ−みやこのかたに−いそかれて−いつかはいてむ−やまほとときす
【天正年間百韻57巻】/□□[ゆふつゆも]/天正16(1588)年8月10日
とはるへき−ころとゆふへの−いそかれて−やまほとときす−きかむあめのひ
【寛文年間百韻22巻】/□□[しらきくの]/寛文11(1671)年9月29日

くさのいお(草の庵)→やまほととぎす(山時鳥)

さみたれの−つゆにうもるる−くさのいほ−いててやきかむ−やまほとときす
【熊野千句】/山何[おとなしの]/文正元(1466)年3月以前
ふくかせの−たえまもあれな−くさのいほ−くもにまきるる−やまほとときす
【表佐千句】/何路[みなかみの]/文明8(1476)年3月6日<〜8日>
よはさのみ−なけかしものそ−くさのいほ−はなのあととふ−やまほとときす
【合点之句/神宮文庫本】/雑/天文9(1541)年12月25日

さみだれ(五月雨)→やまほととぎす(山時鳥)

さみたれの−つゆにうもるる−くさのいほ−いててやきかむ−やまほとときす
【熊野千句】/山何[おとなしの]/文正元(1466)年3月以前
さみたれの−ふるののねさめ−おもひやれ−わかさとうとき−やまほとときす
【成立不詳・宗砌以前6巻】/何人[みつたまり]/成立時不詳

たつひのなつごろも(たつ日の夏衣)→やまほととぎす(山時鳥)

つゆそおく−たちていくかの−なつころも−たひにはつれよ−やまほとときす
【池田千句】/何路[はなはしるや]/永正7(1510)年春以前<永正5年春>
なつころも−たちかふるひかす−ほともなし−うへなくときか−やまほとときす
【大永年間百韻14巻】/名号[なつころも]/大永8(1528)年4月12日

なつこだち(夏木立)→やまほととぎす(山時鳥)

しらかしの−ゆきまやみねの−なつこたち−くもよりいつる−やまほとときす
【永禄石山千句】/初何[しらかしの]/永禄7(1564)年5月12日
はなはきのふ−もみちもあすか−なつこたち−またはつねきく−やまほとときす
【園塵第二/続群書類従本】/夏/明応4(1495)年早春

みねのくも(峰の雲)→やまほととぎす(山時鳥)

あらましに−こよひもあけぬ−みねのくも−かならすいつの−やまほとときす
【永正十花千句】/何船[ねぬるよを]/永正13(1516)年3月11日〜14日
なかめつつ−かたみもつらき−みねのくも−いつらはこえし−やまほとときす
【成立不詳・宗養以前8巻】/何木[とこなつに]/成立時不詳