トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ

なくほととぎす(鳴く時鳥)

なくほととぎす(鳴く時鳥)→ありあけのつき(有明の月)

やまよりやまに−なくほとときす−ありあけの−つきはくもまに−かけみえて
【天正年間百韻57巻】/何路[かすむよの]/天正6(1578)年2月18日
くさのまくらに−なくほとときす−ありあけの−つきをなこりの−よはのゆめ
【天正年間百韻57巻】/□□[ともなしに]/天正18(1590)年11月21日

なくほととぎす(鳴く時鳥)→つきはありあけ(月は有明)

ほとときす−はなのなかはに−きてもなけ−つきはありあけの−おほろなるころ
【弘治三年春雪千句】/何衣[なくきしの]/弘治3(1557)年正月7日〜9日
たかかたの−あめになくらむ−ほとときす−つきはありあけの−なつのよのそら
【那智篭/北野天満宮本】/永正十四年/

なくほととぎす(鳴く時鳥)→はなざかり(花盛り)

まくらのくもに−なくほとときす−のをひろみ−やとかるかけの−はなさかり
【紹巴亡父追善千句】/玉何[はるよたた]/天文24(1555)年3月26日〜晦日
なくほとときす−ほのかなるそら−くももきを−うつむはかりの−はなさかり
【弘治三年春雪千句】/初何[けさみれは]/弘治3(1557)年正月7日〜9日

なくほととぎす(鳴く時鳥)→あまそそぎ(雨注ぎ)

はるはよのまを−なくほとときす−やよひはた−けふにつきぬる−あまそそき
【嵯峨千句】/山何[いけみつの]/(元亀4)天正元(1573)年正月9日〜11日
くもよりをちに−なくほとときす−はなにそへ−たそかれをしき−あまそそき
【月村抜句/書陵部本】/永正十四年/

さみだれ(五月雨)→なくほととぎす(鳴く時鳥)

たまほこの−みちやすからぬ−さみたれに−なくほとときす−なにとすくらむ
【延徳年間百韻16巻】/何人[まつみよと]/延徳4(1492)年2月8日
さみたれに−かけひのみつは−おともなし−のきはをちかみ−なくほとときす
【天正四年万句70巻】/何鳥[さみたれに]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

しる(知る)→なくほととぎす(鳴く時鳥)

すきぬとも−みしかきねとは−しるらめや−われこそねには−なくほとときす
【伊庭千句】/何船[やまさむみ]/大永4(1524)年3月17日〜21日
ものおもふ−わかゆふくれを−しるらめや−なくほとときす−なくさめてゆけ
【竹林抄/新古典文学大系本】/夏/文明8(1476)年5月頃

ひとむらさめ(一村雨)→なくほととぎす(鳴く時鳥)

ひとむらさめの−つきのこるやま−かへりなく−よはにききつる−ほとときす
【寛永年間百韻15巻】/□□[はるをうる]/裏白/寛永2(1625)年1月3日
ひとむらさめの−すくるをちかた−つゆのまの−やとりにきなけ−ほとときす
【天正四年万句70巻】/竹何[まつほとや]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

みやこがこいしい(都が恋しい)→なくほととぎす(鳴く時鳥)

むかしにならの−みやここひしも−つきそすむ−なきてきつらむ−ほとときす
【享禄年間百韻8巻】/何船[はるのいろ]/享禄5(1532)年1月18日
いやとほくなる−みやここひしも−なきすてし−くさのまくらの−ほとときす
【天文年間百韻38巻】/何人[にほへかつ]/天文13(1544)年1月29日