【寛永年間百韻15巻】
- あおやぎのいと(青柳の糸)
- あおやぎのかげ(青柳の陰)
- あおやぎ(青柳)
- あかしがた(明石潟)
- あかつきづき(暁月)
- あかつきのそら(暁の空)
- あきかぜがふく(秋風が吹く)
- あきかぜのこえ(秋風の声)
- あきかぜ(秋風)
- あきがくる(秋が来る)
- あきくさ(秋草)
- あきくる(秋来る)
- あきさむい(秋寒い)
- あきしぐれ(秋時雨)
- あきにしぐれる(秋に時雨れる)
- あきのおもかげ(秋の面影)
- あきのかわかぜ(秋の川風)
- あきのくれがた(秋の暮れ方)
- あきのさびしさ(秋の寂しさ)
- あきのさわみず(秋の沢水)
- あきのつき(秋の月)
- あきのはつかぜ(秋の初風)
- あきのよなが(秋の夜長)
- あきのよなよな(秋の夜な夜な)
- あきのよのつき(秋の夜の月)
- あきふける(秋更ける)
- あきふけわたる(秋更け渡る)
- あけがたのそら(明け方の空)
- あけはてる(明け果てる)
- あけはなれる(明け離れる)
- あけぼののくも(曙の雲)
- あけぼののそら(曙の空)
- あけぼののやま(曙の山)
- あける(明ける)
- あさくるうぐいす(朝来る鶯)
- あさけしずか(朝明け静か)
- あさじうのつゆ(浅茅生の露)
- あさじう(浅茅生)
- あさひかげ(朝日影)
- あさぼらけ(朝ぼらけ)
- あさまだき(朝まだき)
- あした(朝)
- あしびたくかげ(葦火焚く影)
- あじけないよ(味気ない世)
- あだとかかりくる(徒と掛かり来る)
- あまおぶね(海人小舟)
- あまのつりぶね(海人の釣舟)
- あまひこのこえ(天彦の声)
- あめかすむくれ(雨霞む暮れ)
- あめすぎたあとのしずけさ(雨過ぎた後の静けさ)
- あめのうち(雨の内)
- あめのくれ(雨の暮れ)
- あめのこるそら(雨残る空)
- あめののどけさ(雨の長閑さ)
- あめをまつ(雨を待つ)
- あやめぐさ(菖蒲草)
- あらしふくやま(嵐吹く山)
- あらまし(あらまし)
- あらわれる(現れる)
- ありあけのつき(有明の月)
- あるかなきか(有るか無きか)
- あるもの(あるもの)
- あわれしる(哀れ知る)
- あわれである(哀れである)
- あわれ(哀れ)
- いかにねて(如何に寝て)
- いくえかすみ(幾重霞)
- いさらいのみず(いさら井の水)
- いそがれる(急がれる)
- いそぐ(急ぐ)
- いつわり(偽り)
- いづるたびびと(出る旅人)
- いづるふなびと(出る舟人)
- いなおおせどり(稲負鳥)
- いにしえのあと(古の後)
- いにしえのつき(古の月)
- いにしえのみや(古の宮)
- いにしえのゆめ(古の夢)
- いにしえ(古)
- いねがてのそら(寝ねがての空)
- いもがこいしくて(妹が恋しくて)
- いりあいのかね(入相の鐘)
- いりひかげ(入り日影)
- いろかわるころ(色変わる頃)
- いろづく(色付く)
- いわがね(岩が根)
- ういしぎのはねがき(憂い鴫の羽掻き)
- ういふゆごもり(憂い冬籠り)
- うい(憂い)
- うえはつれない(上は連れない)
- うきをただなぐさめる(憂きをただ慰める)
- うくつらい(憂く辛い)
- うぐいすがなく(鶯が鳴く)
- うぐいすのこえ(鶯の声)
- うぐいす(鶯)
- うしろのやま(後ろの山)
- うたたね(うたた寝)
- うたのしなじな(歌の品々)
- うちかえすた(打ち返す田)
- うちかすむ(うち霞む)
- うちきせたい(打ち着せたい)
- うちなびく(打ち靡く)
- うちむれる(打ち群れる)
- うちわたす(打ち渡す)
- うつのやまごえ(宇津の山越え)
- うめさく(梅咲く)
- うめにおうころ(梅匂う頃)
- うめにおう(梅匂う)
- うめのかがする(梅の香がする)
- うめのか(梅の香)
- うめのひともと(梅の一本)
- おいのゆくすえ(老いの行く末)
- おうさかのせき(逢坂の関)
- おうさかのやま(逢坂の山)
- おおはらまつり(大原祭り)
- おかべのはじのひとむら(岡辺の櫨の一群)
- おきのしらなみ(沖の白浪)
- おきのつりぶね(沖の釣舟)
- おきのふね(沖の舟)
- おぎにかぜ(荻に風)
- おぎのうわかぜ(荻の上風)
- おくやまのかげ(奥山の陰)
- おくる(送る)
- おぐるまのおと(小車の音)
- おしむ(惜しむ)
- おしんではなをみる(惜しんで花を見る)
- おじかなくこえ(牡鹿鳴く声)
- おちかたのやま(遠方の山)
- おちかたびとのそで(遠方人の袖)
- おなじこころ(同じ心)
- おもいたえる(思い耐える)
- おもいのけむり(思いの煙)
- おもうこととつき(思う事と月)
- おもうな(思うな)
- おやまだのすえ(小山田の末)
- おやまだのはら(小山田の原)
- かえりにこまいわうこえ(帰りに駒祝う声)
- かえるさとびと(帰る里人)
- かえるさのみち(帰るさの道)
- かえるとりのね(帰る鳥の音)
- かえるふるさと(帰る古里)
- かえる(帰る)
- かかる(掛かる)
- かきねづたい(垣根伝い)
- かくれがのやま(隠れ家の山)
- かけいにうけるみず(懸樋に受ける水)
- かけはし(掛橋)
- かげかすか(影かすか)
- かげくれる(影暮れる)
- かげたかくなる(影高くなる)
- かすかなかげ(微かな影)
- かすみこめる(霞こめる)
- かすみつつ(霞みつつ)
- かすみにこもる(霞にこもる)
- かすみにたどるみち(霞にたどる道)
- かすみのうちのみずのみなかみ(霞の内の水の水上)
- かすみのひま(霞のひま)
- かすむおちこち(霞む遠近)
- かすむはるのとおやま(霞む春の遠山)
- かすむやまもと(霞む山本)
- かすむゆうぐれ(霞む夕暮れ)
- かすむ(霞む)
- かずあまた(数あまた)
- かぜがすさまじい(風が凄まじい)
- かぜがみにしみる(風が身にしみる)
- かぜとあさがすみ(風と朝霞)
- かぜににおうたちばな(風に匂う橘)
- かぜのおとわやま(風の音羽山)
- かぜのおりおり(風の折々)
- かぜのしずけさ(風の静けさ)
- かぜのすずしさ(風の涼しさ)
- かぜのまにまに(風のまにまに)
- かぜのむらさめ(風の村雨)
- かぜのゆくすえ(風の行末)
- かたしきのそで(片敷の袖)
- かたばかり(潟ばかり)
- かたみ(形見)
- かたもさだめない(方も定めない)
- かたより(片寄)
- かつらぎのやま(葛城の山)
- かねなる(鐘鳴る)
- かみにただいのる(神にただ祈る)
- かもひよし(賀茂日吉)
- からごろも(唐衣)
- かりそめ(仮初め)
- かりなく(雁鳴く)
- かりねのつきかげ(仮寝の月影)
- かりねをする(仮寝をする)
- かりのいくつら(雁の幾列)
- かりのこえ(雁の声)
- かりのひとこえ(雁の一声)
- かりふしのゆめ(仮臥の夢)
- かれはなすすき(枯れ花薄)
- かわおと(川音)
- かわすことのは(交わす言の葉)
- かわずなく(蛙鳴く)
- かわぞいのみち(川沿いの道)
- かんなびのもり(神奈備の森)
- きえるけむり(消える煙)
- きぎすなきたつ(雉鳴き立つ)
- きぎのいろいろ(木々の色々)
- きくのひともと(菊の一本)
- きぬぎぬ(後朝)
- きぬたのおと(砧の音)
- きのうのくも(昨日の雲)
- きみのことのは(君の言の葉)
- きょうばかり(今日ばかり)
- きよまわり(清まわり)
- きりぎりす(蟋蟀)
- きりにしも(霧に霜)
- きりのうえ(霧の上)
- きりのこる(霧残る)
- きりのしたみち(霧の下道)
- きりのまがき(霧の籬)
- きりはれのぼる(霧晴れ昇る)
- きりはれる(霧晴れる)
- くさのいお(草の庵)
- くさのとのうち(草の戸の内)
- くさはのこらないゆきのしたおれ(草は残らない雪の下折)
- くさまくら(草枕)
- くににしたがう(国に従う)
- くめのいわはし(久米の岩橋)
- くもどりのあと(雲鳥の跡)
- くものかけはし(雲の掛橋)
- くものたえま(雲の絶え間)
- くものひとむら(雲の一群)
- くれごとのそら(暮れごとの空)
- くれたけ(呉竹)
- くれないのうめ(紅の梅)
- くれる(暮れる)
- けさのはつゆき(今朝の初雪)
- こえする(声する)
- こえるおうさかのせき(越える逢坂の関)
- こおりそめる(氷初める)
- こがらしのかぜ(木枯しの風)
- こころあらそううた(心争う歌)
- こころうらめしい(心恨めしい)
- こころがまどのうち(心が窓の内)
- こころづくし(心尽くし)
- こころである(心である)
- こころながくまて(心長く待て)
- こころにて(心にて)
- こしのしらゆき(越の白雪)
- こずえのあき(梢の秋)
- こたえようか(答えようか)
- こちょうという(胡蝶という)
- こないでおとする(来ないで音する)
- このもとみち(木の下道)
- こはぎうつろう(小萩移ろう)
- こぼれるたけのはのつゆ(零れる竹の葉の露)
- さおじかのこえ(さ牡鹿の声)
- さくはるのはな(咲く春の花)
- さくらさく(桜咲く)
- さくらちるかげ(桜散る陰)
- さくらのうえ(桜の上)
- さくらのかつらぎのやま(桜の葛城の山)
- さそう(誘う)
- さそわれる(誘われる)
- さだめない(定めない)
- さとのはるかさ(里の遥かさ)
- さみだれのあと(五月雨の後)
- さみだれのころ(五月雨の頃)
- さみだれのつゆ(五月雨の露)
- さみだれ(五月雨)
- さむいひ(寒い日)
- さむしろのつき(さ筵の月)
- さむしろ(さ筵)
- さやか(さやか)
- さわみずのおと(沢水の音)
- しがのうらぶね(志賀の浦舟)
- しきわぶ(敷き侘ぶ)
- しぎのはねがき(鴫の羽掻き)
- しげきむしのね(繁き虫の音)
- しずか(静か)
- しのにふるころ(篠にふる頃)
- しのびかねる(忍びかねる)
- しのぶぐさ(忍草)
- しばのいお(柴の庵)
- しばのとのうち(柴の戸の内)
- しもすさまじいやま(霜凄まじい山)
- しものかたしき(霜の片敷)
- しらかわのせき(白河の関)
- しらつゆ(白露)
- しる(知る)
- すぎるむらさめ(過ぎる村雨)
- すさまじいそら(凄まじい空)
- すずしい(涼しい)
- すずしさにあきたつ(涼しさに秋立つ)
- すずむしのこえ(鈴虫の声)
- すててかえる(捨てて帰る)
- すてるよのなか(捨てる世の中)
- すまのうらなみ(須磨の浦浪)
- すまのうら(須磨の浦)
- すみぞめのそで(墨染の袖)
- すみよしのうら(住吉の浦)
- すみよしのまつ(住吉の松)
- すみよし(住吉)
- すめるふるさと(住める古里)
- そでがつゆっぽい(袖が露っぽい)
- そでぬれる(袖濡れる)
- そでのうつりが(袖の移り香)
- そでのうめのか(袖の梅の香)
- そでのこおり(袖の氷)
- そでふきおくるかぜ(袖吹きおくる風)
- そでをぬらす(袖を濡らす)
- そののあさがお(園の朝顔)
- たがさと(誰が里)
- たきのいわなみ(滝の岩浪)
- たけうちなびく(竹打ち靡く)
- たけのひとむら(竹の一群)
- たけをうつこえ(竹を打つ声)
- ただあきのかぜ(ただ秋の風)
- ただまつのかぜ(ただ松の風)
- たつひのなつごろも(たつ日の夏衣)
- たなばた(七夕)
- たびごろも(旅衣)
- たびにある(旅にある)
- たびのそら(旅の空)
- たびはうい(旅は憂い)
- たびはかなしい(旅は悲しい)
- たまくらのつき(手枕の月)
- たますだれ(玉簾)
- たまぼこ(玉鉾)
- だれかえる(誰帰る)
- だれなのか(誰なのか)
- だれをとおうか(誰を訪おうか)
- だれをまつ(誰を待つ)
- ちぎり(契り)
- ちどりなくこえ(千鳥鳴く声)
- ちどりなく(千鳥鳴く)
- ちょうのあわれさ(蝶の哀れさ)
- ちるのがおしい(散るのが惜しい)
- ちるはな(散る花)
- つきいでやる(月出やる)
- つきいでる(月出る)
- つきおちる(月落ちる)
- つきかげすむ(月影澄む)
- つきがかすむ(月が霞む)
- つきがかたむく(月が傾く)
- つきがさやか(月がさやか)
- つきがほのめく(月がほのめく)
- つきさえる(月冴える)
- つきすむ(月澄む)
- つきにありあけのそら(月に有明の空)
- つきにしも(月に霜)
- つきのいりがた(月の入方)
- つきのかわかみ(月の川上)
- つきのさびしさ(月の寂しさ)
- つきのさやけさ(月のさやけさ)
- つきのさよのなかやま(月の小夜の中山)
- つきのたびのみち(月の旅の道)
- つきのむらくも(月の群雲)
- つきのゆくすえ(月の行く末)
- つきはありあけ(月は有明)
- つきふける(月更ける)
- つきもさやか(月もさやか)
- つきよなよな(月夜な夜な)
- つゆがみだれる(露が乱れる)
- つゆのあけぼの(露の曙)
- つゆのおときくにわ(露の音聞く庭)
- つゆのすずしさ(露の涼しさ)
- つゆのたまくら(露の手枕)
- つゆのふるさと(露のふる里)
- つゆのふるみち(露のふる道)
- つゆふくかぜ(露吹く風)
- つゆもなみだも(露も涙も)
- つれない(連れない)
- つれなさをうらむ(連れなさを恨む)
- といいかくいい(と言いかく言い)
- とおきむさしの(遠き武蔵野)
- とおくきた(遠く来た)
- ところどころ(所々)
- とぶほたる(飛ぶ蛍)
- とまりぶねおとしていずち(泊まり舟音していずち)
- ともしびのもと(灯の下)
- とりなく(鳥鳴く)
- とりのこえごえ(鳥の声々)
- とりのこえ(鳥の声)
- とりのさえずり(鳥の囀り)
- とりのひとこえ(鳥の一声)
- とわれる(訪われる)
- なおさびしい(なお寂しい)
- なおすまのうら(なお須磨の浦)
- なかぞら(中空)
- ながあめのそら(長雨の空)
- ながつきのしも(長月の霜)
- ながめる(眺める)
- ながれのすえ(流れの末)
- ながれるみず(流れる水)
- なきもの(無き物)
- なくきりぎりす(鳴く蟋蟀)
- なくほととぎす(鳴く時鳥)
- なけほととぎす(鳴け時鳥)
- なごりさびしい(名残り寂しい)
- なつかけて(夏かけて)
- なつこだち(夏木立)
- なつのひ(夏の日)
- なつのよのつき(夏の夜の月)
- なでしこ(撫子)
- なにおもう(何思う)
- なににたとえよう(何に譬えよう)
- なびきあうたけ(靡き合う竹)
- なびくあおやぎ(靡く青柳)
- なみだあらそうこえ(涙争う声)
- なみだおちる(涙落ちる)
- なみだがわがそでのうえ(涙が我が袖の上)
- なみのうえ(浪の上)
- なみのまにまに(浪の間に間に)
- なる(なる)
- にいたまくら(新手枕)
- におううめのか(匂う梅の香)
- におうたちばな(匂う橘)
- ねぐらのはるのとりのね(塒の春の鳥の声)
- ねざめするよ(寝覚めする夜)
- ねざめする(寝覚めする)
- ねやのつきかげ(閨の月影)
- のがとおい(野が遠い)
- のこるやまかげ(残る山影)
- のこる(残る)
- のちのよのみち(後の世の道)
- のどか(長閑)
- のにかりまくら(野に仮枕)
- のべちかいうぐいす(野辺近い鶯)
- のべのあけぼの(野辺の曙)
- のべのあわれさ(野辺の哀れさ)
- のべのおちこち(野辺の遠近)
- のべのかりふし(野辺の仮臥)
- のりのことのは(法の言の葉)
- のわきのかぜ(野分の風)
- はしばしら(橋柱)
- はちすのうえ(蓮の上)
- はつかぜときのうはきいてあきふける(初風と昨日は聞いて秋更ける)
- はつかりのこえ(初雁の声)
- はつせかぜ(初瀬風)
- はなうちかおる(花打ち香る)
- はなさく(花咲く)
- はなざかり(花盛り)
- はなすすき(花薄)
- はなちる(花散る)
- はなならで(花ならで)
- はなのかげにやすらう(花の陰に安らう)
- はなのかげ(花の陰)
- はなのこずえにあらわれる(花の梢に現れる)
- はなのこのもと(花の木の下)
- はなのはるかぜ(花の春風)
- はなのはる(花の春)
- はなのひともと(花の一本)
- はなのやまかぜ(花の山風)
- はなみえる(花見える)
- はなよもみじよ(花よ紅葉よ)
- はまつたう(浜伝う)
- はらう(払う)
- はるあきのいろ(春秋の色)
- はるがくる(春が来る)
- はるすぎる(春過ぎる)
- はるのあけぼの(春の曙)
- はるのくれがた(春の暮れ方)
- はるのくれ(春の暮れ)
- はるのさびしさ(春の寂しさ)
- はるのはな(春の花)
- はるのひかり(春の光)
- はるのもののね(春の物の音)
- はるのやまざと(春の山里)
- はるのやまでら(春の山寺)
- はるのゆうぐれ(春の夕暮れ)
- はるのよのゆめ(春の夜の夢)
- はるばる(遙々)
- はるよりのち(春より後)
- はれるむらさめ(晴れる村雨)
- ひかりのどか(光長閑)
- ひがくれる(日が暮れる)
- ひぐらしのこえ(蜩の声)
- ひぐれにともなう(日暮れに伴う)
- ひだりみぎ(左右)
- ひとかえる(人帰る)
- ひとかげもしない(人影もしない)
- ひとがうらめしい(人が恨めしい)
- ひとすじ(一筋)
- ひとだのみ(人頼み)
- ひとのおもかげ(人の面影)
- ひとのこころ(人の心)
- ひとむらさめ(一村雨)
- ひとむら(一群)
- ひともある(人もある)
- ひとりねとかげ(一人寝と影)
- ひとりねる(一人寝る)
- ひややか(冷ややか)
- ふくかぜのあきのつゆ(吹く風に秋の露)
- ふくなみのうらかぜ(吹く浪の浦風)
- ふでのあと(筆の跡)
- ふとむらすすき(一群薄)
- ふねのつなでなわ(舟の綱手縄)
- ふねのまきまき(文の巻々)
- ふねひきのぼる(舟曳き上る)
- ふゆこもるころ(冬籠もる頃)
- ふるきみやこのはる(古き都の春)
- ふるさとのあき(古里の秋)
- ふるさとのつき(古里の月)
- ふるさとびと(古里人)
- ふるさと(古里)
- ふるでら(古寺)
- ふるみやのうち(古宮の内)
- ふる(ふる)
- ほしをいただく(星を頂く)
- ほたるとうくれ(蛍訪う暮れ)
- ほたるとぶそら(蛍飛ぶ空)
- ほととぎすまくらのいずちすぎる(時鳥枕のいずち過ぎる)
- ほととぎす(時鳥)
- ほどがしられる(程が知られる)
- ほのかなきり(仄かな霧)
- まいのそで(舞の袖)
- まえわたり(前渡り)
- まぎれない(紛れない)
- まつあいだ(待つ間)
- まつかぜがふく(松風が吹く)
- まつかぜのこえ(松風の声)
- まつのひともと(松の一本)
- まつのふじなみ(松の藤浪)
- まつほととぎす(待つ時鳥)
- まつむしのこえ(松虫の声)
- まつむしほのめく(松虫ほのめく)
- まつをたよりに(松を頼りに)
- まどをひらく(窓を開く)
- みじかよのつき(短夜の月)
- みずかげのさびしさ(水影の寂しさ)
- みずこえる(水越える)
- みずににおうやまぶき(水に匂う山吹)
- みずのおと(水の音)
- みずのすえみえる(水の末見える)
- みずのたえだえ(水の絶え絶え)
- みずのひとすじ(水の一筋)
- みずはれる(水晴れる)
- みずひややか(水冷ややか)
- みだれがみ(乱れ髪)
- みちたえだえ(道絶え絶え)
- みちである(道である)
- みちのかけはし(道の掛橋)
- みちのすえ(道の末)
- みちのひとすじ(道の一筋)
- みちのやすらい(道の安らい)
- みにしみる(身にしみる)
- みねこえる(峰越える)
- みねたかい(峰高い)
- みねのあきかぜ(峰の秋風)
- みねのふるでら(峰の古寺)
- みねのゆき(峰の雪)
- みのゆくえ(身の行方)
- みやこがこいしい(都が恋しい)
- みやこのつきにかえる(都の月に帰る)
- みやごともない(宮事もない)
- みよしののおく(み吉野の奥)
- みよしののはな(み吉野の花)
- みよしののやま(み吉野の山)
- みをたのむな(身を頼むな)
- むかしをいまの(昔を今の)
- むかしをおもうなみだ(昔を思う涙)
- むかし(昔)
- むかってなみだおちる(向って涙落ちる)
- むしのこえごえ(虫の声々)
- むしのこえ(虫の声)
- むしのね(虫の音)
- むらさめがたつ(村雨がたつ)
- むらさめのそら(村雨の空)
- むらさめのはれゆくあとはあらし(村雨の晴れゆく後は嵐)
- むらさめ(村雨)
- むらどりがねる(群鳥が寝る)
- もずのくさぐき(鵙の草茎)
- ものおもうころ(物思う頃)
- ものごと(物毎)
- もみじのにしき(紅葉の錦)
- もみじば(紅葉葉)
- もろこしぶね(唐土舟)
- やすらい(安らい)
- やどのうめのか(宿の梅の香)
- やどをかる(宿を借る)
- やどをとう(宿を訪う)
- やまおろし(山颪)
- やまがつ(山賎)
- やまざくら(山桜)
- やまざと(山里)
- やまちかい(山近い)
- やまなしのはな(山梨の花)
- やまのいのみず(山の井の水)
- やまのおく(山の奥)
- やまのかくれが(山の隠れ家)
- やまのかげ(山の陰)
- やまのしたみち(山の下道)
- やまのはのつき(山の端の月)
- やまのほととぎす(山の時鳥)
- やまのまつかぜ(山の松風)
- やまぶかい(山深い)
- やまほととぎす(山時鳥)
- やまもと(山本)
- ややさむいそで(やや寒い袖)
- やよいのあめ(弥生の雨)
- ゆうあらし(夕嵐)
- ゆうがお(夕顔)
- ゆうぐれのくも(夕暮れの雲)
- ゆうぐれのそら(夕暮れの空)
- ゆうしぐれ(夕時雨)
- ゆうすずみ(夕涼み)
- ゆうだちのあと(夕立の後)
- ゆうだち(夕立)
- ゆうつけどりをきく(木綿付け鳥を聞く)
- ゆうづくよ(夕月夜)
- ゆうべかぎる(夕べ限る)
- ゆうべ(夕べ)
- ゆうまぐれ(夕まぐれ)
- ゆききえる(雪消える)
- ゆきになる(雪になる)
- ゆきのうち(雪の内)
- ゆきのなかぞら(雪の中空)
- ゆくすえのそら(行く末の空)
- ゆくほととぎす(行く時鳥)
- ゆめさめる(夢覚める)
- ゆめのうきはし(夢の浮橋)
- ゆめのかりまくら(夢の仮枕)
- よがあける(夜が明ける)
- よがふける(夜が更ける)
- よしのがわのはな(吉野川の花)
- よどのかわぶね(淀の川舟)
- よにながらえる(世に長らえる)
- よのならい(世の習い)
- よばかりかかる(世ばかり掛かる)
- よもぎうのかげ(蓬生の影)
- よるのゆめ(夜の夢)
- よわのあきかぜ(夜半の秋風)
- よわのつき(夜半の月)
- よわのむしのね(夜半の虫の音)
- よわりはてる(弱り果てる)
- わかれるたびはかなしい(別れる旅は悲しい)
- わすれとうくさはら(忘れ訪う草原)
- わすれもしない(忘れもしない)
- わすれようとする(忘れようとする)
- わたしぶね(渡し舟)
- わたるかりがね(渡る雁)
- わびびと(侘人)