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はなのかげ(花の陰)

はなのかげ(花の陰)→つつじやまぶき(躑躅山吹)

ちるあとも−みすはうらみむ−はなのかけ−さくらのみやは−つつしやまふき
【池田千句】/何船[おそくとく]/永正7(1510)年春以前<永正5年春>
やまさとと−さもこそならめ−はなのかけ−みちもせにさく−つつしやまふき
【享禄年間百韻8巻】/懐旧[ゆふたちの]/享禄5(1532)年6月8日

はなのかげ(花の陰)→とりのさえずり(鳥の囀り)

さきぬへき−ころもちかつく−はなのかけ−かこふみきりの−とりのさへつり
【元和年間百韻24巻】/□□[かせにつもり]/元和7(1622)年11月28日
このめさへ−またみえやらぬ−はなのかけ−はるのしるへの−とりのさへつり
【天正四年万句70巻】/何帋[いろそふや]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

はなのかげ(花の陰)→とりのひとこえ(鳥の一声)

ひとかへる−あとしつかなる−はなのかけ−かすむゆふへの−とりのひとこゑ
【石山四吟千句】/青何[つきやふね]/天文24(1555)年8月15日〜19日
ちるまてと−おもふやまれの−はなのかけ−かへりつくして−とりのひとこゑ
【享禄年間百韻8巻】/何船[はるのいろ]/享禄5(1532)年1月18日

はなのかげ(花の陰)→はるのさかずき(春の杯)

くれぬれは−そてをかたしく−はなのかけ−かへさわするる−はるのさかつき
【慶長年間百韻27巻】/□□[ねふかきや]/慶長4(1599)年2月8日
いつれにか−まくらをからむ−はなのかけ−こころうかるる−はるのさかつき
【寛永年間百韻15巻】/□□[ききはみな]/裏白/寛永4(1627)年1月3日

はなのかげ(花の陰)→やまかすむくれ(山霞む暮れ)

ひとよをも−あかさてかへる−はなのかけ−まきたつみちに−やまかすむくれ
【文明年間百韻34巻】/xx[あきふけぬ]/文明12(1480)年9月28日
かりねして−いろみまほしき−はなのかけ−うちわたすのに−やまかすむくれ
【明応年間百韻22巻】/何路[つゆやにほひ]/明応5(1496)年8月5日

はなのかげ(花の陰)→みよしののはる(み吉野の春)

ゆきそふる−それもきえなむ−はなのかけ−やまかせさひし−みよしののはる
【長享年間百韻6巻】/何木[わかみつの]/長享2(1488)年1月1日
さきちるも−おとつれきかぬ−はなのかけ−いりにしままの−みよしののはる
【壁草/大阪天満宮文庫本】/雑上/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

いりあいのかね(入相の鐘)→はなのかげ(花の陰)

こころをつくす−いりあひのかね−やまふかみ−かへりもやらぬ−はなのかけ
【文明年間百韻34巻】/何路[やまかせに]/文明15(1483)年3月2日
おなしみねこす−いりあひのかね−あすまてと−おもひかけきや−はなのかけ
【成立不詳・宗養以前8巻】/何木[とこなつに]/成立時不詳

やどのゆうぐれ(宿の夕暮れ)→はなのかげ(花の陰)

くさかるをかの−やとのゆふくれ−たちよらむ−こまつかれゆく−はなのかけ
【竹林抄/新古典文学大系本】/春/文明8(1476)年5月頃
あらしさひしき−やとのゆふくれ−たかためか−ゆきをはらはむ−はなのかけ
【専順関係2種】/春/応仁元(1467)年5月10日