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あさぼらけ(朝ぼらけ)

あさぼらけ(朝ぼらけ)→ありあけのつき(有明の月)

とりそなく−しもよののちの−あさほらけ−のこりてしろき−ありあけのつき
【文明年間百韻34巻】/xx[つきをかせ]/文明12(1480)年8月
かれのには−しくるるゆきの−あさほらけ−くもまにうすき−ありあけのつき
【文明十四年万句52巻】/栗何[あけてみむ]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日

あさぼらけ(朝ぼらけ)→かりのなくこえ(雁の鳴く声)

あさほらけ−つきのよふねの−とほくきて−きけはあしまに−かりのなくこゑ
【文明十四年万句52巻】/唐何[はなあはせ]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
あきかせに−くもたちまよふ−あさほらけ−たのもにちかく−かりのなくこゑ
【文明十四年万句52巻】/何国[ほとときす]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日

あさぼらけ(朝ぼらけ)→したうわかれじ(慕う別れ路)

なかむれは−ことのはもなき−あさほらけ−かとまていてて−したふわかれち
【文明十四年万句52巻】/何田[ゆくみつの]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
いととさへ−こころうかるる−あさほらけ−たもとをひかへ−したふわかれち
【天正四年万句70巻】/何路[ちりとのみ]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

あさぼらけ(朝ぼらけ)→あまのつりぶね(海人の釣舟)

つきはなほ−やすらふはるの−あさほらけ−うらかくれゆく−あまのつりふね
【葉守千句】/何人[われもとて]/長享元(1487)年10月9日<〜11日>
わすれめや−なにはのゆふへ−あさほらけ−なとまよふらむ−あまのつりふね
【園塵第一/続群書類従本】/雑/長享2年

あさぼらけ(朝ぼらけ)→かえるかりがね(帰る雁)

かすみさへ−いろつくはなの−あさほらけ−かすはいくつそ−かへるかりかね
【看聞日記紙背50巻】/山何[ちよもみむ]/応永19(1412)年1月14日
あさほらけ−かすみをわけて−ふくかせに−をふねいつれは−かへるかりかね
【園塵第三/続群書類従本】/春/文亀元(1501)年3月18日

あさぼらけ(朝ぼらけ)→なににたとえよう(何に譬えよう)

なにはかた−おほろのつきの−あさほらけ−みやこのけしき−なににたとへむ
【応永年間百韻7巻】/山何[ゆきはけふ]/応永30(1423)年11月13日
うすきりに−うかへるふねの−あさほらけ−あきのあはれを−なににたとへむ
【論書4種】/宗長/

あまのつりぶね(海人の釣舟)→あさぼらけ(朝ぼらけ)

はなれこしまに−あまのつりふね−うなはらや−くももはれたる−あさほらけ
【聖廟千句】/何船[ねにそなく]/明応3(1494)年2月10日〜12日
うらつたひする−あまのつりふね−やまかすむ−みきはのまつの−あさほらけ
【天正四年万句70巻】/何衣[うのはなの]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

うぐいすがなく(鶯が鳴く)→あさぼらけ(朝ぼらけ)

うくひすのなく−こゑのしつけさ−うちなひく−のへはかすみの−あさほらけ
【天正年間百韻57巻】/何路[かすむよの]/天正6(1578)年2月18日
きけはかすかに−うくひすのなく−かけひろき−たけのはやしの−あさほらけ
【元和年間百韻24巻】/□□[とけゆけは]/裏白/元和8(1622)年1月3日

うぐいすのこえ(鶯の声)→あさぼらけ(朝ぼらけ)

かけ□みやまの−うくひすのこゑ−あさほらけ−かすむかたより−しもとけて
【元亀二年千句】/何路[はなにつきに]/元亀2(1571)年3月5日
はかせもゆるき−うくひすのこゑ−こすのとは−さえさえしよの−あさほらけ
【天文年間百韻38巻】/何人[うつせよに]/天文21(1552)年2月23日

うめにおう(梅匂う)→あさぼらけ(朝ぼらけ)

かたえほのほの−うめにほふなり−うくひすの−はふきにあくる−あさほらけ
【称名院追善千句】/何人[せめてさは]/永禄6(1563)年12月14日〜18日
ふゆきなからに−うめにほふなり−かせはまた−かすむともなき−あさほらけ
【文禄年間百韻12巻】/□□[わかなつみし]/文禄2(1593)年1月8日

きのうのくも(昨日の雲)→あさぼらけ(朝ぼらけ)

きのふのくもを−わくるむさしの−かりねせし−かややのゆきの−あさほらけ
【萱草/伊地知本】/冬/文明6(1474)年2月以前
きのふのくもを−またとなかむる−はるといへと−かすみたにせぬ−あさほらけ
【基佐集/静嘉堂文庫本】/春/永正6(1509)年以前

におううめのか(匂う梅の香)→あさぼらけ(朝ぼらけ)

とへとやつけし−にほふうめかか−はるとしも−あらてゆきふる−あさほらけ
【大永年間百韻14巻】/何人[あきのつき]/大永6(1526)年9月13日
こすふくかせに−にほふうめかか−いととさへ−こころうかるる−あさほらけ
【天正四年万句70巻】/何路[ちりとのみ]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

のこるありあけ(残る有明)→あさぼらけ(朝ぼらけ)

かけもすくなく−のこるありあけ−やまのはに−よこくもきゆる−あさほらけ
【文明十二年千句8巻】/一字露顕[わかはもて]/文明12(1480)年4月10日〜*日
それかとはかり−のこるありあけ−あさほらけ−わけゆくかたに−むしなきて
【文明十四年万句52巻】/何船[あきのいろ]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日

のべのあわれさ(野辺の哀れさ)→あさぼらけ(朝ぼらけ)

なくやとりへの−のへのあはれさ−やまかすむ−かりはのはるの−あさほらけ
【文安年間百韻9巻】/山何[はなはひも]/文安5(1448)年2月5日
のわきのあとの−のへのあはれさ−あさほらけ−うすきりわたり−ひのいてて
【園塵第一/続群書類従本】/秋/長享2年