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さおじかのこえ(さ牡鹿の声)

さおじかのこえ(さ牡鹿の声)→いかばかり(如何ばかり)

ちしほとこむる−さをしかのこゑ−ささのはの−みやまはおくも−いかはかり
【永正年間百韻34巻】/経文[しもにさめて]/永正4(1507)年11月3日
さそふかつきに−さをしかのこゑ−おきいてむ−やまちのつゆの−いかはかり
【永正年間百韻34巻】/何人[すすしさや]/1510(1510)年8月9日

さおじかのこえ(さ牡鹿の声)→つきのさよふける(月の小夜更ける)

ふもとにくたる−さをしかのこゑ−つきのこる−くもにあらしの−さよふけて
【河越千句】/何船[やまかせに]/文明2(1470)年正月10〜12日
あとなるみねの−さをしかのこゑ−つきははや−いるさのやまの−さよふけて
【大永三年月並千三百韻】/□□[こほるなよ]/月並千三百韻/大永3(1523)年7月23日

さおじかのこえ(さ牡鹿の声)→つゆおちる(露落ちる)

みやまのあきの−さをしかのこゑ−わけまよふ−みちはきりふり−つゆおちて
【石山四吟千句】/何木[おくつゆの]/天文24(1555)年8月15日〜19日
かりほにちかき−さをしかのこゑ−もるをたの−いなはしとろに−つゆおちて
【称名寺連歌3巻】/xx[つきはあき]/正慶元(1332)年9月13夜

さおじかのこえ(さ牡鹿の声)→なる(なる)

わかゆふへまつ−さをしかのこゑ−くもそある−いつよりつきに−なりぬらむ
【文安雪千句】/初何[ふりしける]/文安2(1445)年10月18日
ふけゆくつきに−さをしかのこゑ−くさまくら−いくよさむきに−なりぬらむ
【浅間千句】/唐何[はなといはは]/永正11(1514)年5月13日〜19日

さおじかのこえ(さ牡鹿の声)→のがとおい(野が遠い)

をりしりかほの−さをしかのこゑ−かりすてて−ひとものこらぬ−のをとほみ
【出陣千句】/何木[しもなから]/永正元(1504)年10月25日〜27日
まちけるよはの−さをしかのこゑ−をたもりの−あかしかねたる−のをとほみ
【天正四年万句70巻】/何船[とふとりの]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

さおじかのこえ(さ牡鹿の声)→むらすすき(群薄)

きりのうちなる−さをしかのこゑ−むらすすき−みたれあひてや−ちりぬらむ
【飯盛千句】/何船[ありあけや]/永禄4(1561)年5月27日〜29日
ふしとしらるる−さをしかのこゑ−あれわたる−たなかはしけき−むらすすき
【文禄年間百韻12巻】/□□[あめのひの]/文禄2(1593)年5月

あきかぜ(秋風)→さおじかのこえ(さ牡鹿の声)

きけはまた−みねよりおつる−あきのかせ−みたるるこのは−さをしかのこゑ
【諸家月次連歌抄】/諸家月次連歌抄/成立()年未詳
いくたひか−まつにくすはの−あきのかせ−しくれにぬるる−さをしかのこゑ
【那智篭/北野天満宮本】/永正十四年/

あきふける(秋更ける)→さおじかのこえ(さ牡鹿の声)

みねたかみ−へたつるつきの−あきふけて−つまやいつくの−さをしかのこゑ
【宗長追善千句】/白何[みしやいつ]/(享禄5)天文元(1532)年3月25日
はやたより−おしねもるまて−あきふけて−あらしにかよふ−さをしかのこゑ
【寛正年間百韻20巻】/唐何[せみのはの]/寛正4(1463)年6月23日

みねたかい(峰高い)→さおじかのこえ(さ牡鹿の声)

みねたかみ−へたつるつきの−あきふけて−つまやいつくの−さをしかのこゑ
【宗長追善千句】/白何[みしやいつ]/(享禄5)天文元(1532)年3月25日
かたをかの−のへのむかひの−みねたかみ−あけはなれても−さをしかのこゑ
【元亀年間百韻6巻】/何人[はなのときも]/元亀4(1573)年6月6日

やまのしたみち(山の下道)→さおじかのこえ(さ牡鹿の声)

そよくたのもは−やまのしたみち−さをしかの−たちとしらるる−こゑすなり
【天正年間百韻57巻】/何路[なみこえて]/天正9(1581)年2月3日
きりのあしたの−やまのしたみち−さをしかの−いまひとこゑは−かすかにて
【合点之句/神宮文庫本】/秋/天文9(1541)年12月25日