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ほととぎす(時鳥)

ほととぎす(時鳥)→あかつきのそら(暁の空)

ほとときす−くもをしはしの−やとりにて−くさのまくらの−あかつきのそら
【文明十四年万句52巻】/玉何[ゆきならは]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
ひとこゑと−ききしはかへる−ほとときす−われもたひよそ−あかつきのそら
【文明十四年万句52巻】/何木[すゑのつゆ]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日

ほととぎす(時鳥)→あけぼののそら(曙の空)

つきのこる−かたのやゆくへ−ほとときす−さみたれすくる−あけほののそら
【飯盛千句】/一字露顕[つきのこる]/永禄4(1561)年5月27日〜29日
ほとときす−なくかたちかき−はるのくれ−あめになりたる−あけほののそら
【文禄年間百韻12巻】/□□[たかにはも]/文禄2(1593)年5月27日

ほととぎす(時鳥)→あけやすいころ(明けやすい頃)

あつまちや−かりねにききし−ほとときす−くさのまくらも−あけやすきころ
【浜宮千句】/□□[いつのまに]/
ほとときす−いつくのさとも−またるへし−そらゆくつきの−あけやすきころ
【寛正年間百韻20巻】/何人[とほくきて]/寛正6(1465)年3月6日

ほととぎす(時鳥)→あめのさびしさ(雨の寂しさ)

ひとこゑは−つれなくつらき−ほとときす−すきのこすゑの−あめのさひしさ
【永正年間百韻34巻】/何色[うゑてみぬ]/永正6(1509)年閏8月29日
やよひこそ−なへてまつなれ−ほとときす−このさとのみか−あめのさひしさ
【弘治年間百韻8巻】/何人[うのはなの]/弘治2(1556)年4月27日

ほととぎす(時鳥)→あめのつれづれ(雨の徒然)

ひとこゑを−いくつてならし−ほとときす−かたれはかたる−あめのつれつれ
【宮島千句】/何路[つきやけさ]/天文20(1551)年5月9日〜11日
ほとときす−ゆふへのはるに−おとつれて−かすむいほりの−あめのつれつれ
【毛利千句】/何路[はなにふく]/文禄3(1594)年5月12日〜16日

ほととぎす(時鳥)→つきのありあけのころ(月の有明の頃)

まちまちて−こゑめつらしき−ほとときす−みやこのつきの−ありあけのころ
【称名院追善千句】/白何[かねのこゑ]/永禄6(1563)年12月14日〜18日
ほとときす−みやこのそらに−ききそめて−つきこそあらめ−ありあけのころ
【天文年間百韻38巻】/何人[かりなきて]/天文21(1552)年9月2日

ほととぎす(時鳥)→ありあけのそら(有明の空)

しのひねも−なかはやよひの−ほとときす−かすみにひとり−ありあけのそら
【永正年間百韻34巻】/何船[かへるかり]/永正16(1519)年2月19日
うきなみた−いさくらへてむ−ほとときす−つれなきをまつ−ありあけのそら
【寛文年間百韻22巻】/□□[たれもきけ]/寛文13(1673)年6月29日

ほととぎす(時鳥)→ありあけのつき(有明の月)

やよひより−まちこそならへ−ほとときす−はなのくもまに−ありあけのつき
【元亀二年千句】/朝何[あたにちる]/元亀2(1571)年3月5日
またれては−よをもかさねよ−ほとときす−つれなくのこる−ありあけのつき
【菟玖波集/広島大学本】/夏/文和5(1356)年冬〜翌年の春

ほととぎす(時鳥)→いけのふじなみ(池の藤浪)

ほとときす−はるくれぬとや−いそくらむ−こすゑににほふ−いけのふちなみ
【太神宮法楽千句】/玉何[あきとほし]/長享2(1488)年7月
ほとときす−むかしにかへる−ねをなきて−うゑしこかけの−いけのふちなみ
【永禄年間百韻28巻】/何路[はなにかり]/永禄3(1560)年2月25日

ほととぎす(時鳥)→おもかげにたつ(面影に立つ)

ひとこゑの−なこりたになき−ほとときす−ゆめのゆくゑは−おもかけにたつ
【太神宮法楽千句】/何木[いつそめし]/長享2(1488)年7月
あまひこや−こすゑのはるの−ほとときす−かすみそにはの−おもかけにたつ
【皇学館文庫本千句】/□□[まつかせに]/永禄6(1563)年11月18日以前

ほととぎす(時鳥)→かたしきのそで(片敷の袖)

はるのよも−またぬにはあらぬ−ほとときす−のはわかくさを−かたしきのそて
【永禄元年花千句】/□□[あたりまて]/永禄元(1558)年3月23日〜25日
ほとときす−なきていつくの−そらならむ−あやめにかをる−かたしきのそて
【大永四年月並千二百韻】/□□[しもやひぬ]/月並千二百韻/大永4(1524)年9月23日

ほととぎす(時鳥)→かえるさのみち(帰るさの道)

ほとときす−たれかいそかぬ−こゑならむ−わかおもふかたの−かへるさのみち
【紹巴亡父追善千句】/何船[すみそめの]/天文24(1555)年3月26日〜晦日
はるこそと−はつねまたるれ−ほとときす−みなみまつりの−かへるさのみち
【毛利千句】/一字露顕[なつのひも]/文禄3(1594)年5月12日〜16日

ほととぎす(時鳥)→かおるたちばな(香る橘)

ひとこゑを−みやこのそらの−ほとときす−たかのきはより−かをるたちはな
【毛利千句】/何船[みてもおもふ]/文禄3(1594)年5月12日〜16日
ほとときす−さそはぬあめの−くものまに−ぬるとしもなく−かをるたちはな
【永正年間百韻34巻】/何木[いろはふちの]/永正8(1511)年4月6日
ひとこゑや−このまのつきの−ほとときす−ゆめのなこりに−かをるたちはな
【大永三年月並千三百韻】/□□[ひとこゑや]/月並千三百韻/大永3(1523)年4月23日

ほととぎす(時鳥)→くさのいお(草の庵)

さひしきは−とほくなりぬる−ほとときす−くさのいほりに−きくはむらさめ
【文明十四年万句52巻】/村何[あきかせに]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
ひとつても−たたにおもはし−ほとときす−くさのいほりの−あめのさよなか
【天文年間百韻38巻】/山何[ふむあとも]/天文13(1544)年10月15日
さみたれの−はれままちいてし−ほとときす−くさのいほりの−とさしひらける
【天正年間百韻57巻】/何船[すましみは]/天正13(1585)年閏8月12日
なつきても−いかにつれなき−ほとときす−くさのいほりの−ゆふへあけほの
【文禄年間百韻12巻】/□□[わかたけを]/文禄2(1593)年5月20日

ほととぎす(時鳥)→くものおちかた(雲の遠方)

ほとときす−よそにのきはの−くれもうし−やまほのかなる−くものをちかた
【表佐千句】/何木[くれかたき]/文明8(1476)年3月6日<〜8日>
しのひねに−こゑををしむか−ほとときす−わかはになひく−くものをちかた
【天正四年万句70巻】/何文[しのひねに]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

ほととぎす(時鳥)→さみだれのころ(五月雨の頃)

たちはなの−ちきりわするな−ほとときす−うちのこしまの−さみたれのころ
【享徳二年千句】/三字中略[はらへかせ]/享徳2(1453)年8月11日〜13日
おもひいてて−ふるきみやこの−ほとときす−くらしかたくも−さみたれのころ
【住吉千句】/山何[そめさらは]/大永元(1521)年11月1日〜14日
やまとほく−こゑまきれゆく−ほとときす−あとさきみえぬ−さみたれのころ
【文明十四年万句52巻】/何船[みつとりか]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
やすらはて−いつちゆくらむ−ほとときす−ひとりわひぬる−さみたれのころ
【文明十五年千句11巻】/何舟[かけたかし]/文明15(1483)年*月*日〜3月2日
やまもりや−なれてきくらむ−ほとときす−かはのむかひの−さみたれのころ
【竹林抄/新古典文学大系本】/夏/文明8(1476)年5月頃
おのつから−なくねまれなる−ほとときす−おもへはひさし−さみたれのころ
【園塵第二/続群書類従本】/夏/明応4(1495)年早春

ほととぎす(時鳥)→しげるこずえ(茂る梢)

よこくもの−わかれてとほき−ほとときす−しけるこすゑの−つきかすかなり
【永禄元年花千句】/□□[みるままに]/永禄元(1558)年3月23日〜25日
ほとときす−なけはみしよの−つきもなし−しけるこすゑの−あめはるるやま
【天文年間百韻38巻】/何路[ほとときす]/天文24(1555)年4月10日

ほととぎす(時鳥)→すぎのこずえ(杉の梢)

ひとこゑは−つれなくつらき−ほとときす−すきのこすゑの−あめのさひしさ
【永正年間百韻34巻】/何色[うゑてみぬ]/永正6(1509)年閏8月29日
なやここに−とほきやまたの−ほとときす−すきのこすゑの−みしかよのつき
【天文年間百韻38巻】/何人[なやここに]/天文4(1535)年5月1日

ほととぎす(時鳥)→すぎるむらさめ(過ぎる村雨)

あかしかた−ふねとめられし−ほとときす−なみよりそらも−すくるむらさめ
【天文年間百韻38巻】/何人[かすむよは]/天文23(1554)年3月26日
うたたねの−まくらやさそふ−ほとときす−こすのとちかみ−すくるむらさめ
【天正年間百韻57巻】/何人[みれはみし]/天正12(1584)年9月13日
ほとときす−まつよのしはし−のこれかし−かりねのやとに−すくるむらさめ
【文明十二年千句8巻】/何路[よものなつ]/文明12(1480)年4月10日〜*日
ほとときす−つれなきよひの−そらたのめ−くもたちかへり−すくるむらさめ
【文明十五年千句11巻】/何路[あさつゆの]/文明15(1483)年*月*日〜3月2日

ほととぎす(時鳥)→そそぎすてる(注ぎ捨てる)

はるなから−なきいてけりな−ほとときす−そそきすてたる−あまりおとする
【天正年間百韻57巻】/xx[わけゆかは]/天正4(1576)年8月19日
ひとこゑを−まつにつれなき−ほとときす−そそきすてたる−あめのうきくも
【天正年間百韻57巻】/何船[あをやきは]/天正13(1585)年1月28日
ひとこゑの−なこりもあらめ−ほとときす−そそきすてたる−むらさめのそら
【寛文年間百韻22巻】/□□[なつはたた]/寛文13(1673)年6月1日

ほととぎす(時鳥)→いまわとつきがかたむく(今際と月が傾く)

しのひねを−かすみにもらせ−ほとときす−いまはとまては−つきそかたふく
【文安月千句】/何水[つきぬなは]/文安2(1445)年8月15日
みしかよに−こゑなをしみそ−ほとときす−なこりいまはと−つきそかたふく
【文明年間百韻34巻】/何人[よるはつき]/文明18(1486)年2月6日

ほととぎす(時鳥)→つきのさびしさ(月の寂しさ)

とほやまの−くもをわかるる−ほとときす−あかつきかたの−つきのさひしさ
【聖廟千句】/二字返音[よにひとき]/明応3(1494)年2月10日〜12日
はつこゑを−やとにまたるる−ほとときす−うちむかひぬる−つきのさひしさ
【慶長年間百韻27巻】/□□[つゆにみを]/慶長9(1604)年6月28日

ほととぎす(時鳥)→におうたちばな(匂う橘)

さとわけて−ここにやすらへ−ほとときす−ひときもとほし−にほふたちはな
【文明年間百韻34巻】/□□[はたはりや]/文明14(1482)年9月
ひとこゑや−はやましけやま−ほとときす−したかせとほく−にほふたちはな
【天文年間百韻38巻】/何路[ひとこゑや]/天文14(1545)年5月8日
ほとときす−なれもたひなる−しのひねに−さきそめつつも−にほふたちはな
【天和年間百韻2巻】/□□[つきになほ]/天和2(1682)年3月27日

ほととぎす(時鳥)→のきのたちばな(軒の橘)

またてみよ−まつにはつらき−ほとときす−とはさらめやの−のきのたちはな
【宮島千句】/玉何[はるといへは]/天文20(1551)年5月9日〜11日
ことつてむ−こたへもかもな−ほとときす−むかしをしのふ−のきのたちはな
【称名院追善千句】/山何[ことつてむ]/永禄6(1563)年12月14日〜18日
をちかへり−なかはみやこそ−ほとときす−みすはみとりの−のきのたちはな
【明応年間百韻22巻】/何人[あさかすみ]/明応4(1495)年1月6日
なくやいつれ−こそのねさめの−ほとときす−かけをしのふの−のきのたちはな
【天文年間百韻38巻】/山何[なくやいつれ]/天文24(1555)年5月14日

ほととぎす(時鳥)→のちのたちばな(軒の橘)

ほとときす−しのふのやまに−たへわひて−みるひとやたれ−のきのたちはな
【壁草/大阪天満宮文庫本】/夏/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前
おもかけは−きのふのはなに−ほとときす−むかしおほゆる−のきのたちはな
【壁草/大阪天満宮文庫本】/夏/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

ほととぎす(時鳥)→はなたちばな(花橘)

むらさめの−そらそとたのむ−ほとときす−はなたちはなに−つゆかをるやと
【新撰菟玖波集/実隆本】/夏/明応4(1495)年9月26日
なのらぬは−しふねきりやうか−ほとときす−はなたちはなに−まとふくちなは
【正章千句11巻】/正章千句 第四[なのらぬは]/正保4(1647)年11月
ほとときす−つれなきうちに−またやねむ−はなたちはなの−うつろへるくれ
【河越千句】/白何[はるかせに]/文明2(1470)年正月10〜12日
なきすつる−つきはすむよの−ほとときす−はなたちはなの−つゆにほふやと
【永原千句】/何色[うつろはぬ]/明応9(1500)年7月17日
きのふかも−なきつとききし−ほとときす−はなたちはなの−あめかをるそら
【天文十八年梅千句】/何墻[しつくさへ]/天文18(1549)年正月11日
こころとや−なくねをしまぬ−ほとときす−はなたちはなの−ちりまかふさと
【大永四年月並千二百韻】/□□[へたつなよ]/月並千二百韻/大永4(1524)年3月23日
ききふりて−なほあかなくに−ほとときす−はなたちはなの−やとをわするな
【菟玖波集/広島大学本】/夏/文和5(1356)年冬〜翌年の春

ほととぎす(時鳥)→ふねさしとめる(舟差し止める)

ほとときす−こゑさたかにも−なきすてて−ふねさしとむる−よとのかはつら
【天正年間百韻57巻】/初何[はるたちて]/裏白/天正12(1584)年1月3日
つゆのまの−やとりにきなけ−ほとときす−ふねさしとむる−いそやまのかけ
【天正四年万句70巻】/竹何[まつほとや]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

ほととぎす(時鳥)→みじかよのそら(短夜の空)

たひひとの−やとをはしのへ−ほとときす−かりねのつきの−みしかよのそら
【天正年間百韻57巻】/□□[たひひとの]/天正17(1589)年4月7日
まつとしる−たよりもかもな−ほとときす−むらさめすくる−みしかよのそら
【文禄二年千句10巻】/山何[まつとしる]/文禄2(1593)年4月8日〜10日

ほととぎす(時鳥)→むらさめすぎる(村雨過ぎる)

ほとときす−ちこゑはあきの−みやまかな−むらさめすくる−まきのしたつゆ
【文明十四年万句52巻】/何国[ほとときす]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
まつとしる−たよりもかもな−ほとときす−むらさめすくる−みしかよのそら
【文禄二年千句10巻】/山何[まつとしる]/文禄2(1593)年4月8日〜10日

ほととぎす(時鳥)→むらさめがふる(村雨がふる)

ほとときす−まてはつれなき−なつのよに−ころもてしめり−むらさめそふる
【顕証院会千句】/何田[あきくさは]/宝徳元(1449)年8月19日〜21日
はなのゆくへ−おもひしをれは−ほとときす−かはみつとほく−むらさめそふる
【浜宮千句】/□□[ちりうせぬ]/

ほととぎす(時鳥)→むらさめのくも(村雨の雲)

まつかたに−このみねこえよ−ほとときす−やまをはなれぬ−むらさめのくも
【三島千句】/何衣[はなにつき]/文明3(1471)年3月21日〜23日
なこりをも−おもはてゆくか−ほとときす−のきのとやまの−むらさめのくも
【天文十八年梅千句】/一字露顕[にはをはるに]/天文18(1549)年正月11日
ほとときす−たよりすくすな−とはかりに−やすらふそらは−むらさめのくも
【皇学館文庫本千句】/□□[はなさけは]/永禄6(1563)年11月18日以前
たかかたに−ききはそめけむ−ほとときす−けしきはかりの−むらさめのくも
【天正年間百韻57巻】/何路[いろもかも]/裏白/天正14(1586)年1月3日

ほととぎす(時鳥)→むらさめのそら(村雨の空)

ほとときす−わかまつほとや−しらさらむ−やかてはれぬる−むらさめのそら
【文明年間百韻34巻】/何船[とふひとに]/文明13(1481)年2月24日
なきわたれ−みねのあなたの−ほとときす−くものゆくへや−むらさめのそら
【寛文年間百韻22巻】/□□[むかしおもふ]/寛文10(1670)年2月7日
ひとこゑの−なこりもあらめ−ほとときす−そそきすてたる−むらさめのそら
【寛文年間百韻22巻】/□□[なつはたた]/寛文13(1673)年6月1日

ほととぎす(時鳥)→やまのゆうぐれのそら(山の夕暮れの空)

しるらめや−おもふむかしを−ほとときす−やますみふかき−ゆふくれのそら
【永正年間百韻34巻】/何路[あきにかせ]/永正8(1511)年7月14日
こととふは−こころやはなき−ほとときす−まちかねやまの−ゆふくれのそら
【永正年間百韻34巻】/山何[たちはなに]/永正18(1521)年5月7日

ほととぎす(時鳥)→ながめるゆうぐれのそら(眺める夕暮れの空)

ほとときす−またれぬはるの−つきいてて−なかめをうつす−ゆふくれのそら
【弘治年間百韻8巻】/何路[ゆくみつや]/弘治2(1556)年3月24日
こころあらむ−あたりにきなけ−ほとときす−なかめなれたる−ゆふくれのそら
【永禄年間百韻28巻】/何人[つきなから]/永禄5(1562)年8月11日

ほととぎす(時鳥)→ゆめかうつつか(夢か現か)

まてしはし−みねこすくもの−ほとときす−さむるまくらは−ゆめかうつつか
【飯盛千句】/何衣[つきいてて]/永禄4(1561)年5月27日〜29日
いかにねて−こよひはきかむ−ほとときす−きのふをこその−ゆめかうつつか
【寛正年間百韻20巻】/唐何[せみのはの]/寛正4(1463)年6月23日
わかこころ−ありあけかたの−ほとときす−ゆめかうつつか−いにしへのひと
【大永年間百韻1巻】/何路[いつのよも]/大永5(1525)年4月15日
まちてのみ−なつをおくりし−ほとときす−ゆめかうつつか−さめてわひしき
【天正四年万句70巻】/何水[むしのねや]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

ほととぎす(時鳥)→おちのとおやま(遠方の遠山)

ふなちにも−きくひはあれな−ほとときす−むらさめわたる−をちのとほやま
【享徳年間百韻4巻】/何路[さくふちの]/享徳2(1453)年3月15日
ほのかにて−うちすきましや−ほとときす−なかめおよはぬ−をちのとほやま
【永正年間百韻34巻】/何人[みちしあれや]/永正2(1505)年1月1日

ほととぎす(時鳥)→くさのまくらのあかつき(草の枕の暁)

ほとときす−くもをしはしの−やとりにて−くさのまくらの−あかつきのそら
【文明十四年万句52巻】/玉何[ゆきならは]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
ほとときす−なれもたひとや−まよふらむ−くさのまくらの−あめのあかつき
【那智篭/北野天満宮本】/永正十二年/

ほととぎす(時鳥)→くらはしやま(倉橋山)

きかはやな−ひとこゑなりと−ほとときす−くらはしやまに−まよふさみたれ
【文明十四年万句52巻】/錦何[つきひとつ]/文明14(1482)年7月4日〜9月14日
ほとときす−とへははるこそ−わかれけれ−くらはしやまに−さくらちるころ
【名所句集/静嘉堂文庫本】/春/(大永前後)
つきをみは−おもかけにせむ−ほとときす−くらはしやまの−あきのむらさめ
【成立不詳・心敬以前14巻】/何路[かすみかは]/成立時不詳
ほとときす−□□ははるこそ−わかれけれ−くらはしやまの−さくらちるころ
【宗砌関係9種】/宗砌発句並付句抜書/小松天満宮本/

ほととぎす(時鳥)→こずえのふじのたそがれ(梢の藤の黄昏)

ほとときす−もよほされてや−すきつらむ−こすゑのふちの−はるのたそかれ
【伊勢千句】/三字中略[うめさきて]/大永2(1522)年8月4日〜8日
ほとときす−それならぬかと−なきすてて−こすゑのふちの−たそかれのいろ
【壁草/大阪天満宮文庫本】/春/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

ほととぎす(時鳥)→まくらくるしい(枕苦しい)

みしかよの−そらにつれなき−ほとときす−まくらくるしき−このとまりふね
【文禄二年千句10巻】/何木[うすきりや]/文禄2(1593)年4月8日〜10日
ほとときす−こゑをなきけつ−すきむらに−まくらくるしき−なつのよからす
【春夢草/書陵部本】/夏/永正12(1516)年、13年

あけぼののやま(曙の山)→ほととぎす(時鳥)

いくへかすみの−あけほののやま−とひすつる−はるのまくらの−ほとときす
【嵯峨千句】/三字中略[まつはなの]/(元亀4)天正元(1573)年正月9日〜11日
くものほかなる−あけほののやま−ほとときす−ききあへぬそらに−つきおちて
【萱草/伊地知本】/夏/文明6(1474)年2月以前

あまひこのこえ(天彦の声)→ほととぎす(時鳥)

いふことおくる−あまひこのこゑ−ほとときす−なくとつくるを−なへてきけ
【宝徳四年千句】/何鳥[あくるよは]/宝徳4(1452)年3月12日
たれかこたへそ−あまひこのこゑ−ほとときす−またきくもりを−すきやらて
【享徳二年千句】/何木[はきにつゆ]/享徳2(1453)年8月11日〜13日

あめかすむくれ(雨霞む暮れ)→ほととぎす(時鳥)

ふるのをとほみ−あめかすむくれ−さたかにも−いつかはなかむ−ほとときす
【永原千句】/何木[おとそなき]/明応9(1500)年7月17日
ふちかをりつつ−あめかすむくれ−はつこゑや−やよひなからの−ほとときす
【平松文庫本千句】/□□[おちはして]/

あめのこるそら(雨残る空)→ほととぎす(時鳥)

てるひもなつの−あめのこるそら−ほとときす−ゆくゆくわかぬ−こゑききて
【永禄石山千句】/三字中略[こすゑまて]/永禄7(1564)年5月12日
やまはみとりに−あめのこるそら−ほとときす−あしたのくもに−なきすてて
【合点之句/神宮文庫本】/夏/天文9(1541)年12月25日

ありあけのつき(有明の月)→ほととぎす(時鳥)

なかめをしたふ−ありあけのつき−ほとときす−なきつるこゑは−とほさかり
【平松文庫本千句】/□□[ゆきはみちの]/
ふるきみやこの−ありあけのつき−ほとときす−ねさめかたらふ−よはふけて
【文明年間百韻34巻】/何路[やまかせに]/文明15(1483)年3月2日

うぐいすがなく(鶯が鳴く)→ほととぎす(時鳥)

なつもかへらて−うくひすのなく−はつこゑを−いつしかとまつ−ほとときす
【天正年間百韻57巻】/□□[かみかきの]/天正17(1589)年5月24日
ゆくをやしたふ−うくひすのなく−ほとときす−すをたつこゑも−きかまほし
【春夢草/書陵部本】/夏/永正12(1516)年、13年

うぐいすのこえ(鶯の声)→ほととぎす(時鳥)

したひもてゆく−うくひすのこゑ−きかはやも−やよひのすゑの−ほとときす
【羽柴千句】/朝何[よもにふく]/天正6(1578)年5月18・19日
またほのかなる−うくひすのこゑ−なつきても−いかにつれなき−ほとときす
【文禄年間百韻12巻】/□□[わかたけを]/文禄2(1593)年5月20日
なかぬほとまつ−うくひすのこゑ−なつちかき−みやまのさとの−ほとときす
【天正四年万句70巻】/何鳥[かせにしるき]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

おうさかのせき(逢坂の関)→ほととぎす(時鳥)

きのふこえにし−あふさかのせき−ひとこゑを−みやこのそらの−ほとときす
【毛利千句】/何船[みてもおもふ]/文禄3(1594)年5月12日〜16日
こよひかたむる−あふさかのせき−つきになく−おとはのやまの−ほとときす
【名所句集/静嘉堂文庫本】/夏/(大永前後)

かぜのむらさめ(風の村雨)→ほととぎす(時鳥)

ふきおくらるる−かせのむらさめ−ほとときす−まきれはててや−すきぬらむ
【出陣千句】/何木[しもなから]/永正元(1504)年10月25日〜27日
あとよりふれる−かせのむらさめ−ほとときす−はなもちりあへす−はやなきて
【壁草/続群書類従本】/夏/永正3(1506)年3月頃

かわすことのは(交わす言の葉)→ほととぎす(時鳥)

きくやいかにと−かはすことのは−しるしらす−かりねのやまの−ほとときす
【新撰菟玖波集/実隆本】/夏/明応4(1495)年9月26日
ことわりなれや−かはすことのは−うくひすに−したしきこゑの−ほとときす
【園塵第四/早稲田大学本】/夏/永正6、7年

きくのもめずらしい(聞くのも珍しい)→ほととぎす(時鳥)

きくもめつらし−このみやことり−ほとときす−けさはおとはの−やまこえて
【竹林抄/新古典文学大系本】/夏/文明8(1476)年5月頃
まれのみゆきは−きくもめつらし−ゆふかけて−かみまつるよの−ほとときす
【萱草/伊地知本】/夏/文明6(1474)年2月以前

くれごとのそら(暮れごとの空)→ほととぎす(時鳥)

ふるきをしのふ−くれことのそら−ほとときす−あれたるさとを−かれやらて
【永正十花千句】/山何[けふそみな]/永正13(1516)年3月11日〜14日
いつかとまつは−くれことのそら−ほとときす−あやめひくひも−はやすきて
【壁草/大阪天満宮文庫本】/夏/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

さみだれのうち(五月雨の内)→ほととぎす(時鳥)

かけはしいつこ−さみたれのうち−ひとこゑは−くもにとわたる−ほとときす
【永禄年間百韻28巻】/何船[あととふを]/永禄3(1560)年11月9日
とふひとまれの−さみたれのうち−ゆめにしも−おとつれてなけ−ほとときす
【文禄二年千句10巻】/何船[あめかした]/文禄2(1593)年4月8日〜10日

さみだれのころ(五月雨の頃)→ほととぎす(時鳥)

おほゐもわかぬ−さみたれのころ−ほとときす−おとはのみねを−こえすてて
【浅間千句】/何人[すすしさを]/永正11(1514)年5月13日〜19日
うらのとまやの−さみたれのころ−ほとときす−おのかなのりそ−かすかにて
【宗長追善千句】/何色[うくひすの]/(享禄5)天文元(1532)年3月25日
ふるきのきはの−さみたれのころ−ほとときす−わすれはくさの−なもつらし
【長享年間百韻6巻】/何木[わかみつの]/長享2(1488)年1月1日

さみだれのつゆ(五月雨の露)→ほととぎす(時鳥)

こほるるあとも−さみたれのつゆ−なきかはす−なみたやしけき−ほとときす
【元亀二年千句】/何木[たきなみの]/元亀2(1571)年3月5日
もすそもそても−さみたれのつゆ−ほとときす−こゑまつやまの−かけにきて
【成立不詳・心敬以前14巻】/何船[まつやしる]/成立時不詳

すぎるむらさめ(過ぎる村雨)→ほととぎす(時鳥)

くもるとすれは−すくるむらさめ−したふとも−いらはやいかて−ほとときす
【長享年間百韻6巻】/朝何[はるくさは]/長享2(1488)年4月
むらくもとほく−すくるむらさめ−ひとこゑの−ほかにはきかぬ−ほとときす
【天正四年万句70巻】/三字中略[かせたえて]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

たびのかなしさ(旅の悲しさ)→ほととぎす(時鳥)

なくさめかねつ−たひのかなしさ−ほとときす−まくらのうへに−なきすてて
【顕証院会千句】/唐何[みたれけり]/宝徳元(1449)年8月19日〜21日
とほくもなれる−たひのかなしさ−ききなるる−やまをいてゆく−ほとときす
【明応年間百韻22巻】/何船[はなそはる]/明応2(1493)年3月25日

つきはありあけ(月は有明)→ほととぎす(時鳥)

くもりしままの−つきはありあけ−ほとときす−いまひとこゑは−つれなくて
【壁草/大阪天満宮文庫本】/夏/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前
またとへかしの−つきはありあけ−ほとときす−ゆめちをすきて−さむるよに
【合点之句/神宮文庫本】/夏/天文9(1541)年12月25日

とりのひとこえ(鳥の一声)→ほととぎす(時鳥)

しはしなくさむ−とりのひとこゑ−ねさめては−それかあらぬか−ほとときす
【天正四年万句70巻】/何船[なかきよの]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日
こすゑはるけき−とりのひとこゑ−むかしおもふ−たちはなてらの−ほとときす
【園塵第四/早稲田大学本】/夏/永正6、7年

ながあめのそら(長雨の空)→ほととぎす(時鳥)

ふりみふらすみ−なかあめのそら−ほとときす−つきになくよや−いつならむ
【永正年間百韻34巻】/山何[とふひとや]/永正18(1521)年8月
なほはれかたき−なかあめのそら−ほとときす−わかうたかひに−ききわひて
【下草/金子本】/夏/延徳4(1492)年頃

なつのよのつき(夏の夜の月)→ほととぎす(時鳥)

ことかはすまも−なつのよのつき−きくもたた−それかあらぬか−ほとときす
【天正年間百韻57巻】/山何[かせふけは]/天正2(1574)年5月8日
なかめあかせる−なつのよのつき−ほとときす−やはひとこゑに−まとろまて
【園塵第三/続群書類従本】/夏/文亀元(1501)年3月18日

のきのたちばな(軒の橘)→ほととぎす(時鳥)

かけさしおほふ−のきのたちはな−くれぬとて−このさととふか−ほとときす
【成立不詳・宗砌以前6巻】/唐何[なてしこの]/成立時不詳
うゑしをおもふ−のきのたちはな−こゑたてて−きなけみきりの−ほとときす
【成立不詳・宗祇以前15巻】/何船[あけほのや]/存疑/成立時不詳
ははかりのこる−のきのたちはな−いつくとも−しらすなきゆく−ほとときす
【文禄二年千句10巻】/夕何[しくれても]/文禄2(1593)年4月8日〜10日

ひとのこころのかわるよのなか(人の心の変わる世の中)→ほととぎす(時鳥)

ひとのこころの−かはるよのなか−ほとときす−はななきころを−なくさめて
【専順宗祇百句付】/専順宗祇百句付/応仁2(1468)年5月下旬
ひとのこころの−かはるよのなか−またしよも−なきかやまちの−ほとときす
【専順宗祇百句付】/専順宗祇百句付/応仁2(1468)年5月下旬
ひとのこころの−かはるよのなか−ほとときす−かへるやまちは−ともならて
【専順宗祇百句付】/専順宗祇百句付/応仁2(1468)年5月下旬

まつあいだ(待つ間)→ほととぎす(時鳥)

まつとせしまに−よもきふのかけ−ほとときす−はなたちはなに−かれはてて
【太神宮法楽千句】/白何[つゆなから]/長享2(1488)年7月
まつとせしまに−おくるはるあき−ほとときす−きかぬひとよに−としをへて
【心敬関係10種】/心玉集/静嘉堂文庫本/

まつのふじなみ(松の藤浪)→ほととぎす(時鳥)

なつをかけたる−まつのふちなみ−ほとときす−このゆふつくよ−ほのめきて
【浅間千句】/何木[したふとや]/永正11(1514)年5月13日〜19日
こえてやたかき−まつのふちなみ−ここになく−こゑもくもゐの−ほとときす
【成立不詳・宗長以前15巻】/□□[ちらぬより]/成立時不詳
ところところの−まつのふちなみ−またれぬる−こゑはやよひの−ほとときす
【天正年間百韻57巻】/xx[かすみけり]/天正10(1582)年3月1日

みじかよのつき(短夜の月)→ほととぎす(時鳥)

ありあけになる−みしかよのつき−ほとときす−なほしのひねの−つれなくて
【宝徳四年千句】/山何[みにしむは]/宝徳4(1452)年3月12日
こころをすます−みしかよのつき−ほとときす−またるるそらに−かねなりて
【寛文年間百韻22巻】/□□[なつなきは]/寛文13(1673)年6月12日
あまりみしかき−みしかよのつき−なつかりの−あしのしのひの−ほとときす
【天正四年万句70巻】/何心[やまかけや]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

むかしをいまの(昔を今の)→ほととぎす(時鳥)

むかしをいまの−おもかけのゆめ−おもひいてて−ふるきみやこの−ほとときす
【住吉千句】/山何[そめさらは]/大永元(1521)年11月1日〜14日
むかしをいまの−こころとやせむ−わすれすも−なつはきてなく−ほとときす
【天正四年万句70巻】/花何[うくひすの]/天正4(1576)年5月6日〜7月19日

むらさめすぎる(村雨過ぎる)→ほととぎす(時鳥)

むらさめすくる−をちのかけはし−さたかには−たれかききけむ−ほとときす
【平松文庫本千句】/□□[したみつの]/
むらさめすくる−やまのしたみち−まちてみよ−なかてはあらし−ほとときす
【文明年間百韻34巻】/何人[ゆきのやま]/文明14(1482)年1月16日

むらさめのそら(村雨の空)→ほととぎす(時鳥)

すすしくなりぬ−むらさめのそら−ほとときす−あきまつころや−かへるらむ
【行助関係4種】/行助連歌/天理本/
すくるもはやき−むらさめのそら−ほとときす−いつれのくもに−やとるらむ
【専順関係2種】/夏/応仁元(1467)年5月10日

やまのしたみち(山の下道)→ほととぎす(時鳥)

むらさめすくる−やまのしたみち−まちてみよ−なかてはあらし−ほとときす
【文明年間百韻34巻】/何人[ゆきのやま]/文明14(1482)年1月16日
とふにならはぬ−やまのしたみち−またときく−たひのゆくての−ほとときす
【永正年間百韻34巻】/何人[みやまきに]/永正14(1517)年3月22日

やよいのあめ(弥生の雨)→ほととぎす(時鳥)

やよひのあめの−ゆふくれのやま−なつまたて−なくをきかはや−ほとときす
【享徳二年千句】/手何[なほみよと]/享徳2(1453)年8月11日〜13日
やよひのあめの−つきくもるそら−いまよりや−しのひねならし−ほとときす
【天文年間百韻38巻】/山何[ほたるとふ]/天文6(1537)年5月10日

ゆうぐれのくも(夕暮れの雲)→ほととぎす(時鳥)

なかめこそやれ−ゆふくれのくも−きのふかも−なきつとききし−ほとときす
【天文十八年梅千句】/何墻[しつくさへ]/天文18(1549)年正月11日
わかやまのはの−ゆふくれのくも−こころとや−なくねをしまぬ−ほとときす
【大永四年月並千二百韻】/□□[へたつなよ]/月並千二百韻/大永4(1524)年3月23日

ゆうぐれのそら(夕暮れの空)→ほととぎす(時鳥)

あつきひしのく−ゆふくれのそら−ひとこゑも−まれになりたる−ほとときす
【永禄元年花千句】/□□[さそふなよ]/永禄元(1558)年3月23日〜25日
そことなにはの−ゆふくれのそら−ほとときす−あしのしのひに−なきすきて
【竹林抄/新古典文学大系本】/夏/文明8(1476)年5月頃
うらみをかくる−ゆふくれのそら−ほとときす−またせてもたた−ひとこゑに
【壁草/大阪天満宮文庫本】/雑上/永正2(1505)年8月23日以後同3年3月以前

よどのかわぶね(淀の川舟)→ほととぎす(時鳥)

なこりなかむる−よとのかはふね−なきすつる−つきはすむよの−ほとときす
【永原千句】/何色[うつろはぬ]/明応9(1500)年7月17日
はやあけすくる−よとのかはふね−ほとときす−たひたつあとに−やまみえて
【行助関係4種】/行助連歌/天理本/
さすかにはやき−よとのかはふね−ほとときす−ひとこゑをたに−ききやらて
【基佐集/静嘉堂文庫本】/夏/永正6(1509)年以前